JPS6120779B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高周波加熱装置に加え、ヒーター等に
よる複数の加熱手段を備えた、いわゆる複合形高
周波加熱調理器の操作部の改善に関するものであ
る。

近年高周波加熱装置に電熱装置、スチーム発生
装置等多種の加熱手段を加え、さらにそれぞれ単
独であるいは２つの異なつた加熱手段を調理内容
に応じて組み合わせて使用しようとする連続加熱
方式も現れ、よりスピーデイにより効果的、効率
的に調理しようとする高周波加熱装置が出てき
た。しかし、一般的に加熱手段が多くなり連続加
熱の種類が多くなればなる程使用タイマの選択等
複雑となり、使い勝手が悪くなるという傾向があ
る。そこで本発明では、このような複合型高周波
加熱調理器において、調理の種類（例えば電子レ
ンジ調理、オーブン調理等）を選択することによ
り回路の切換を行うばかりでなく、加熱手段、使
用タイマ、連続調理の連動方向等を自動的に明示
し、使い勝手を飛躍的に向上させることを目的と
するものである。

以下図面により本発明の一実施例について説明
する。なお各々の図面において同一部品及び同一
部分については同一符号をもつて記した。

第１図において、１は本体ボデイ、２はドア
ー、３は操作パネル、４，５は制御目的をそれぞ
れ変えた２ケのタイマ、６は調理選択用切換スイ
ツチ用ツマミで、その周囲には「電子レンジ」調
理、「オーブン」調理等の調理のタイトル等を記
した表示板１０を設ける。７は温度調節用のツマ
ミ、８は調理スタートボタン、９は調理中である
ことを表示する調理ランプ、１１は前述調理選択
用切換スイツチに同期して回転し、後記のよいに
加熱手段と連動の方向を記した表示ドラムで前述
した２ケのタイマ４，５と対応する位置に設け
る。１２も前述２ケのタイマ４，５と、表示ドラ
ム１１とにそれぞれ対応する位置に設けられ、タ
イマ４あるいは５の動作状態を示すと共に、表示
ドラム１１に記された加熱手段の動作状態をも同
時に表示する表示ランプである。第２図において
操作部をさらに説明すると、調理選択用切換スイ
ツチツマミ６の周りには前述のように表示板１０
が設けられ、例えばａ「電子レンジ」、ｂ「オー
ブン」、ｃ「グリル」、ｄ「スチーム」のような調
理のタイトルとなるべき表示と区分を設ける。さ
らにその中には細かな区分を記載する、例えば
「電子レンジ」ａの場合、「調理」「解凍」「煮込
み」等を、「オーブン」ｂの場合、「オーブン」、
「オーブン→ER」等のように一覧表の如く区分表
示され切換ツマミ６による選択でどの加熱手段を
用いて、それを単独で行うのか連続で行うのか、
つまり電子レンジ調理を行うのか、オーブン調理
か、スチーム調理か、１目瞭然に簡単に選択でき
るようにする。

１１は切換ツマミ６に同期回転して、前述の選
択した区分に対応した加熱手段等を表示する表示
ドラムで、第２図のように、例えば切換ツマミ６
で「オーブン」を選択したら「エレツク」ｅ、
「オーブン」ｇ、それにｇ→ｅ方向の矢印ｆ等が
タイマ４，５に対応する位置に表われ、タイマ
４，５と表示ドラム１１との間にそれぞれ記載さ
れたｉ「使用タイマ」とタイマ側へ表示された矢
印により、ｅ「エレツク強」はタイマ４を使用、
ｇ「オーブン」はタイマ５をそれぞれ使用し、矢
印ｆはタイマ４，５を同時にセツトすると、タイ
マ５で動作するオーブン加熱が終了後自動的にタ
イマ４で動作するエレツク強による加熱に移るこ
とを意味し、さらにタイマ４，５にそれぞれ対応
する位置に設けた表示ランプ１２は各々のタイマ
動作時に点灯してタイマ動作を表示すると共に、
同時に対応位置に表示ドラム１１にて表示される
加熱手段ｅ，ｇの動作状態をも表示するものであ
る。ｈはタイマツマミ４の周囲に記入された時限
目盛、ｊは温度調節ツマミ７の周囲に記入された
温度目盛である。

第３図は切換スイツチツマミ６の調理区分に対
応する表示ドラムの詳細で、ａ「電子レンジ」に
対してはイの表示が、ｂはロ、ｃにはハ、ｄには
ニが表示される。使用方法は前述のオーブンの例
とそれぞれ同様であるが、ａ「電子レンジ」の場
合、上タイマー４は他の場合と同様電子レンジ
「強」で、下タイマ５は電子レンジ「弱」とし、
タイマ５のみセツトすると「解凍」に使用しタイ
マ４，５共にセツトすると、電子レンジ「強」よ
り「弱」への連続調理となつて、一般的となつて
きた、いわゆる電子レンジによる「煮込料理」を
行うものである。矢印の方向は切換スイツチに組
込まれたカムによる接点動作で設定される。

また、切換スイツチツマミ６の周囲の調理区分
部を文字以外に異つた色によつて区分し、表示ド
ラム１１上の色も、それに合わすことにより、さ
らに見易すくなる。

第４図は内部構造を表わすもので、１３は切換
スイツチ、１４は切換スイツチの挿作主軸、２３
は主軸１４上に同軸に設けた歯車で、タイミング
ベルト２４と、それのカミ合う歯車２５、方向転
換用の中間歯車であるカサ歯車２６等を介して、
表示ドラム１１の回転軸２８に設けた歯２７に回
転を伝えて、表示ドラムを同期回転させる。２
９，３０はドラムを支持する取付板である。１５
はタイマツマミ４のタイマ本体で、１７は同じく
タイマツマミ５のタイマ本体である。これらはす
べて取付パネル１９にビス２０，２１，２２によ
り固定される。また切換スイツチ１３内部には、
図面では表してないが、前述の例えば４区分の所
定位置に歯切れよく止まるようなクリツク機構を
持ち、表示ドラム１１の各面はその時必らず所定
の面が出るように組み込むものとする。必要なら
ドラム１１側においてもクリツク機構を設けても
良い。また本実施例では４角柱による表示ドラム
としたが、もちろん円筒状でも良い。

以上の構成により次のような効果がある。

(1) 調理の選択が非常に簡単である。

調理選択用切換スイツチツマミの周りに一覧
表状に区分されて記載された区分表を選択して
合わすだけである。

(2) 使用タイマの選択が非常に簡単である。

前述の切換スイツチツマミによる調理選択に
より同期回転してタイマとの対応位置に得られ
る表示によつて、どの加熱の場合はどのタイマ
を使用するかは１目瞭然となる。

(3) 連続調理の方向が明確である。

前述の表示ドラム上に表われる矢印によりど
の順番で、どの方向に連動するのかが明確とな
る。

(4) タイマ及び加熱手段の動作状態が明確であ
る。

タイマ、加熱手段の表示された表示ドラム及
びそれらの動作状態を表わす表示ランプがそれ
ぞれ１目瞭然となるような対応位置に設けられ
ている。

(5) 統計的に最も使用頻度の高い電子レンジ加熱
の強出力（調理、特に再加熱に使用）を２ケの
タイマのうち１ケ専用タイマとすることにより
切換スイツチをいかなる選択にしようとも、そ
の専用タイマ使用により、いつでも電子レンジ
強出力が使用でき、非常に使い勝手が良くな
る。

以上のように本発明によると、一般的に複雑と
なる調理、タイマの選択が飛躍的に改善されて、
きわめて簡単になるだけでなく、動作状態も一目
瞭然となるため、使用者の心理的負担をなくすこ
とができ、また使用頻度の多い電子レンジ強出力
選択の必要もなく使用できる等、使い勝手が飛躍
的に改善され、効果のきわめて大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す加熱調理器の
全体斜視図、第２図は同要部操作パネルの拡大
図、第３図イ〜ニは同要部ドラムの各面の正面
図、第４図は同ドラムの駆動部の斜視図である。 ３……操作パネル、４，５……タイマ、６……
調理選択用切換スイツチ用ツマミ、７……温度調
節用のツマミ、８……調理スタートボタン、９…
…調理ランプ、１０……表示板、１１……表示ド
ラム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 高周波加熱装置、電熱装置、スチーム発生装
   置等多種の加熱手段を備えた加熱調理器におい
   て、制御目的を変えた２個のタイマと、それに対
   応する位置に設け、それぞれのタイマの動作状態
   を示す表示ランプと、操作ツマミ周囲に調理又は
   調理目的等のタイトルを施した調理選択用切換ス
   イツチと、それに連動動作し、前記タイマ及び表
   示ランプと対応する位置にそれぞれ前述の調理目
   的ごとの加熱手段等を表示した回転式表示ドラム
   とを備えるとともに前記２個のタイマのうち１個
   を最も使用頻度の多い高周波加熱専用タイマと
   し、かつ、前記調理選択用切換スイツチの調理選
   択にかかわらず、前記高周波加熱専用タイマの操
   作による高周波加熱調理が可能である加熱調理
   器。 ２ タイマの動作表示と、加熱手段の動作表示を
   同時に表示するようにした表示ランプとしたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の加熱
   調理器。 ３ 調理内容に応じ最も適する加熱手段の組合わ
   せにて、タイマ設定することにより、第１の加熱
   手段より第２の加熱手段へ連動動作させるものに
   おいて、上記回転式表示ドラム上に連動の方向を
   示す矢印を設けてことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項に記載の加熱調理器。