JPH0124487Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、被調理物を加熱調理する調理器に係
り、特に、この調理器の操作パネルに多種類の調
理メニユーの表示可能な調理メニユー表示装置に
関する。

（従来の技術） この種の調理器は、高周波加熱装置のような各
種の加熱調理機能を有するものであり、近年は、
リーフ式調理メニユー表示装置を用いて調理メニ
ユー表示数の増大化を図つたものが既に提案され
ている。

本考案は、このリーフ式調理メニユー表示装置
により、調理メニユー表示を能率よく行なうよう
にしたものである。

既に提案されているリーフ式調理メニユー表示
装置を備えた調理器は、第１図乃至第４図に示す
ように構成されている。

即ち、第１図乃至第４図において、本考案の図
面を籍りて説明する。

従来の調理器は、リーフ式調理メニユー表示装
置の構造を除いて、本考案と同一であるから、同
図によつて従来の調理器を説明する。

調理器１は、第１図及び第２図に示されるよう
に、マグネトロン２、ヒータ３、ターンテーブル
４等を有する加熱室５と、この加熱室５の扉６
と、各種操作キーの配列された操作パネル７とを
具備している。

第３図は、この操作パネル７の部分拡大図であ
り、上位から表示部８、調理機能選択キー９、調
理条件設定キー１０、調理メニユー選択キー１
１、調理メニユー表示窓１２、スタートキー１
３、リーフ式調理メニユー表示装置１６を単独で
動作させるキー１４、リーフ式調理メニユー表示
装置の動作をロツクするキー１５などが配設され
ている。

上記調理メニユー表示窓１２の内部には、第４
図に示すように、リーフ式調理メニユー表示装置
１６が配設されおり、調理内容を大分類した表示
と、その大分類された表示の各調理メニユーの内
容を詳細に示す調理メニユー表示とが選択的に表
示されるようになつている。リーフ式調理メニユ
ー表示装置１６は、前述した各表示の記載された
多数枚の表示カード１７を唯一の回転部材１８の
周囲に揺動可能に取付け、この回転部材１８を回
動させることにより、表示カード１７を順次反転
させ、表示位置に示される調理メニユーの内容を
変更することができるようにしたものである。

上記回転部材１８は歯車機構１９を介してモー
タ２０により回転する。このモータ２０の回転は
操作パネル７に配列された操作キーと接続された
マイクロコンピユータ等の制御回路（図示せず）
により制御されている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、既に提案されているこの種の調
理器は、リーフ式調理メニユー表示装置１６の多
数枚の表示カード１７を唯一の回転部材１８に取
付けているから、次のような問題点があつた。

即ち、表示カード１７には、(1)調理内容を大分
類して、同分類に属する多数の調理メニユーを項
目として列記表示してある大分類表示カードと、
(2)前記各調理メニユーの内容、例えば、材料、作
り方等を詳細に記載表示してある調理メニユー表
示カードとがある。

この大分類の手段としては、例えば、調理器の
機能別に分類する手段があり、この場合、電子レ
ンジ調理、オーブン調理、煮込調理およびグリル
調理等に分類される。そして、例えば、オーブン
調理を表示する大分類表示カードには、クツキ
ー、バターロール、ケーキ、アツプルパイ、シユ
ークリームおよびロールケーキ等の各調理メニユ
ー項目が列記表示されている。この大分類表示カ
ードに示されているアツプルパイの詳細を表示し
た調理メニユー表示カードの一例が、第７図に示
されている。

そして、従来のリーフ式調理メニユー表示装置
１６は、前記２種類の大分類表示カードおよび調
理メニユー表示カードを共に、唯一の回転部材１
８の外周に順に取付けているから、所望の調理メ
ニユー表示カードの選出操作が面倒であり、ま
た、大分類表示カードに表示された調理メニユー
項目のうち、所望の調理メニユー項目を選択した
か否か、即ち、誤操作したか否かを確認すること
が困難であつた。

何故なら、既に提案されているリーフ式調理メ
ニユー表示装置は、その所望の調理メニユー表示
カード、例えば、第７図に示されるアツプルパイ
を選出するには、最初に、大分類表示カードのう
ち、オーブン調理を調理機能選択キー９のオーブ
ンと表示されたキーを押して回転部材１８を回転
させ、オーブン調理を表示する大分類表示カード
を選出し、次に、その選出された表示カードに記
載されているアツプルパイを表示する番号、例え
ば、“４”を前記調理メニユー選択キー１１によ
り押して、更に、上記回転部材１８を回転させ、
アツプルパイの調理内容を表示する調理メニユー
表示カード（第７図）を選出する。

このように、従来の装置は、大分類表示カード
に表示された調理メニユー項目のうちの１つを選
出する際に、その大分類表示カードも共に回転し
てしまい、使用者が果して選出すべき調理メニユ
ー項目に相当する番号の上記調理メニユー選択キ
ー１１を押したか否かは、選出すべき調理メニユ
ー表示カードが調理メニユー表示窓１２に現われ
たか否かを見るまでは、確認することができな
い。

したがつて、使用者が誤動作したか否かの確認
が困難であつた。また、１枚の調理メニユー表示
カードを選出して調理した後に、他の項目の調理
を行なうためには、再び、大分類表示カード選出
および調理メニユー表示カード選出の操作を順に
行なわなければならず、取扱い操作が面倒であ
る。特に、調理メニユー表示カードの選出操作を
誤つた場合には、再び、前述した同じ操作を繰返
して行うので、取扱い操作が厄介である。

本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもの
であつて、所望の調理メニユーに相当する調理メ
ニユー表示カードの選出の操作を簡素化し、その
選出操作の誤りの確認を迅速に行なうことができ
るようにすると共に、誤操作をも防止することが
できる調理器を提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段とその作用） 本考案は、操作パネルに調理機能選択キー及び
調理メニユー選択キーを設け、この各キーと接続
された制御回路からの制御によりモータを介して
回転駆動される多数枚の表示カードを備えたリー
フ式調理メニユー表示装置を有する調理器におい
て、前記リーフ式調理メニユー表示装置に一対の
回転部材をそれぞれ独立して回転するように構成
し、この両回転部材に多数の表示カードを備えた
両カード組を設け、この一方のカード組に調理内
容を大分類して調理メニユーを列記した複数の大
分類表示カードとし、他方のカード組を前記大分
類表示カードで表示された各調理メニユーの内容
を表示する複数の調理メニユー表示カードとし、
上記調理機能選択キーと上記大分類表示カードの
カード組の回転部材とを電気的に連動するように
接続し、上記調理メニユー選択キーと上記調理メ
ニユー表示カードのカード組の回転部材とを電気
的に連動するように接続して、上記調理機能選択
キーあるいは調理メニユー選択キーの選択操作に
基づいて両回転部材の表示カードをそれぞれ独立
して回転するようにし、調理選択操作時、選択す
べき大分類表示カードの内容を調理機能選択キー
を押すことにより、大分類表示カードのカード組
のみが回転して、所望の大分類表示カードを選択
し、次に、選択された大分類表示カードの表示中
から所望の調理メニユー項目の番号を選んで調理
メニユー選択キーを押すことにより、調理メニユ
ー表示カードのカード組のみが回転して所望の調
理メニユー表示カードを選出するようにしたもの
である。

（考案の実施例） 以下、本考案を図示の一実施例について説明す
る。

第１図乃至第６図において、リーフ式調理メニ
ユー表示装置１６以外の構成は、上述した具体例
と同一構造であるから説明を省略する。

第３図乃至第５図は、リーフ式調理メニユー表
示装置１６の一実施例を示す。

本実施例では、多数枚の大分類表示カード１７
ａからなるカード組２１と多数枚の調理メニユー
表示カード１７ｂからなるカード組２２とが左右
に並べて調理メニユー表示窓１２の内側に設けら
れている（第３図、第５図参照）。各カード組２
１，２２の表示カード１７ａ，１７ｂはそれぞれ
別個の各回転部材１８に回転自在に取付けられて
おり、それぞれ独立して回転するように構成され
ている。

即ち、例えば、第４図に示すリーフ式調理メニ
ユー表示装置１６を左右に２個連設し、一方を大
分類表示カード１７ａのカード組２１に用い、他
方を調理メニユー表示カード１７ｂのカード組２
２に用いて構成されている。また、１個のモータ
２０により２個の各回転部材１８，１８を独立的
に回転するように構成されている。

又一方、上記調理機能選択キー９は、上記大分
類表示カード１７ａのカード組２１の回転部材１
８に電気的に連動するようにして接続されてお
り、上記調理メニユー選択キー１１は、調理メニ
ユーカード１７ｂのカード組２２の回転部材１８
に電気的に連動するようにして接続されている。

次に、本実施例の作用を説明する。

従つて、今、例えば、ローストチキンの調理を
行なう場合について説明する。

最初に、ローストチキンはオーブン調理である
から、調理機能選択キー９の“オーブン”のキー
（第３図参照）を押すと、大分類表示カード１７
ａのカード組２１の回転部材１８のみが回転さ
れ、オーブン調理が実施されている大分類表示カ
ード１７ａ（第５図）が表示窓１２に現れると、
回転部材１８の回転が停止され、オーブン調理表
示をした大分類表示カード１７ａが選出される。

なお、このとき、他のカード組２２は不作動状
態にある。

次に、大分類表示カード１７には、ローストチ
キンの項目の番号は、“４”であるから、調理メ
ニユー選択キー１１の“４”の番号のキーを押
す。これにより、調理メニユー表示カード１７ｂ
のカード組２２の回転部材１８のみが回転し、
“４”のローストチキンの調理内容が表示されて
いる調理メニユー表示カード１７ｂ（第５図）が
表示窓１２に現われると、回転部材１８の回転が
停止され、ローストチキンの調理内容が表示され
た調理メニユー表示カード１７ｂが選出される。

なお、このとき、上記他のカード組２１は不作
動状態であり、オーブン調理の表示が継続して行
われている。

その後、ローストチキンの調理内容の記載、即
ち、材料、作り方に従つて、加熱室５内に材料を
入れ調理条件を調理条件設定キー１０により設定
した後に、スタートキー１３を押して、ロースト
チキン調理を行う。そして、設定調理時間経過後
に調理が終了する。

なお、新たな調理としてクツキーを行なう場合
には、調理メニユー選択キー１１の“７”のキー
を押し、“７”クツキーの調理内容が表示されて
いる調理メニユー表示カードの選出を行い、その
内容に応じた調理を行なう。この場合、オーブン
調理の表示が隣りの大分類表示カード１７ａによ
り継続して行なわれているため、大分類表示カー
ドの再度の選択操作を省くことができる。

従つて、取扱い操作が極めて簡単となり、ま
た、短時間で行なうことができる。

また、ローストチキンの選出を行なう場合に、
誤つて調理メニユー選択キー１１の“８”のキー
を押した場合には、“リングケーキ”の表示がな
されるので、再び、“４”のキーを押すことによ
り、“ローストチキン”の表示されている調理メ
ニユー表示カード１７ｂを選出することができ
る。

このように、大分類表示カードを再選出を省い
て調理メニユー表示カードの選出の誤操作を訂正
することができるばかりでなく、取扱い操作も容
易となり、かつ、迅速に行うことができる。

第６図は、本考案の他の実施例を示したもので
あつて、操作パネル７の調理メニユー表示窓１２
の左側にインジケータである複数の表示ランプ２
３を設けたものである。この表示ランプ２３の数
は右隣りの大分類表示カード１７ａ（本図におい
てはレンジ調理を表示している。）に表示された
調理メニユー項目数（本図においては８項目）と
同数であり、そして、各表示ランプ２３は各調理
メニユーの表示位置の左隣りとなるようにして設
けられている。そして、各表示ランプ２３は右隣
りの調理メニユー項目の番号に相当する番号の調
理メニユー選択キー１１を押した場合に、点灯す
るように構成されている。

次に、本実施例の作用を説明する。

今、第６図に示されるように、大分類表示カー
ド１７ａがレンジ調理表示している場合に、バー
ガーの調理を行なおうとして調理メニユー選択キ
ー１１の“２”のキーを押すと、大分類表示カー
ド１７ａのバーガーの項目の左隣りの表示ランプ
２３、つまり、上から２番目の表示ランプ２３が
点灯するので、調理メニユー選択キー１１の選択
操作が正しかつたことを確認できる。また、“１”
のホツトドツグ調理を行なう場合に、“２”の調
理メニユー選択キー１１を押した場合には、最上
の表示ランプ２３ではなく、“２”の表示ランプ
２３が点灯するので、選択操作が誤つていたこと
が一目瞭然に判る。

このように本実施例では、選択操作の誤りを確
実、かつ、迅速に判断することができ、また、そ
の後の訂正操作を迅速に行なうことができる。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案によれば、大分類表示
カードのカード群と調理メニユー表示カードのカ
ード群とを別個に、かつ、相互に独立して回転で
きるように構成したから、選出した大分類表示カ
ードを不作動状態にしたままで、所望の調理メニ
ユー表示カードの選出を行なつたり、他の調理メ
ニユー表示カードの選出をも行なうことができ、
これにより、異なる調理メニユー表示カードを連
続的に選出して異なる調理を連続に、しかも、簡
単な選択操作により行なうことができる。さら
に、本考案は、調理メニユー表示カードの選出を
誤つた場合には、従来のように大分類表示カード
を再び選出する操作を要せず、既に選出されて不
作動状態にある大分類表示カードを見て、真の調
理メニユー表示カードの選択操作を行なうことが
できると共に、誤操作の訂正操作を簡単かつ迅速
に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は、本考案の調理器の一実施
例を示し、第１図は、同上正面図、第２図は、第
１図の−線に沿つた断面図、第３図は、操作
パネルの拡大図、第４図は、リーフ式調理メニユ
ー表示装置の縦断側面図、第５図は、大分類表示
カードと調理メニユー表示カードとの例を示す正
面図、第６図は、本考案の他の実施例を示す調理
メニユー表示窓部の正面図、第７図は、従来の表
示カードの一例を示す正面図である。 １……調理器、１６……リーフ式調理メニユー
表示装置、１７……表示カード、１７ａ……大分
類表示カード、１７ｂ……調理メニユー表示カー
ド、２１，２２……カード組、２３……表示ラン
プ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作パネルに調理機能選択キー及び調理メニユ
   ー選択キーを設け、この各キーと接続された制御
   回路からの制御によりモータを介して回転駆動さ
   れる多数枚の表示カードを備えたリーフ式調理メ
   ニユー表示装置を有する調理器において、前記リ
   ーフ式調理メニユー表示装置に一対の回転部材を
   それぞれ独立して回転するように構成し、この両
   回転部材に多数の表示カードを備えた両カード組
   を設け、この一方のカード組に調理内容を大分類
   して調理メニユーを列記した複数の大分類表示カ
   ードとし、他方のカード組を前記大分類表示カー
   ドで表示された各調理メニユーの内容を表示する
   複数の調理メニユー表示カードとし、上記調理機
   能選択キーと上記大分類表示カードのカード組の
   回転部材とを電気的に連動するように接続し、上
   記調理メニユー選択キーと上記調理メニユー表示
   カードのカード組の回転部材とを電気的に連動す
   るように接続して、上記調理機能選択キーあるい
   は調理メニユー選択キーの選択操作に基づいて両
   回転部材の表示カードをそれぞれ独立して回転す
   るようにしたことを特徴とする調理器。