JPH0229939B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は調理器に係り、特にリーフ式調理メニ
ユー表示装置を備えた調理器に関する。

一般に、高周波加熱装置のような種々の調理機
能を有する調理器においては、リーフ式調理メニ
ユー表示装置を用いて調理メニユー表示数の増大
を図るとともに、この表示装置に調理機能別イン
デツクス表示および調理メニユー表示を行なわせ
ることにより操作性を図るようにしたものが開発
されている。

このようなリーフ式調理メニユー表示装置を備
えた調理器においては、使用者は、まず調理機能
選択キーを押して調理機能別インデツクス表示カ
ードを選択し、続いてこの表示カードの記載内容
に従つて調理メニユー選択キーを押し、調理メニ
ユー表示カードの選択を行なう。これにより、調
理メニユー表示カードの記載内容に基づく調理条
件（例えば温度、時間等）が自動的に設定される
とともに、使用者は調理器によりどのような調理
が行なわれるかどうかを知ることができる。そし
て使用者は調理メニユー表示カードの記載内容を
確認した上で、スタートキーを押し、調理が開始
される。

ところで、この種の調理器において、使用者が
作らんとする調理の分量等が自動の条件、すなわ
ち調理メニユー表示カードの記載内容と一致しな
い場合には、そのままの設定条件で調理すること
ができず、ために調理ブツクあるいは経験等によ
りマニアル操作で調理条件を設定し直さなければ
ならず非常に使い勝手が悪かつた。また、リーフ
式調理メニユー表示装置に内蔵された多数枚の表
示カードの中から任意の一品目を選択する選択キ
ーと、調理条件を修正する操作キーとは別に設け
られているため操作部に種々多数のキーが並び、
ために操作性が非常に悪く誤操作のおそれがあつ
た。

本発明はかかる従来の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、操作
性の向上を図ることができる調理器を提供するに
ある。

本発明は、表示装置の選択を指令する指令装置
に数字キーを設け、調理機能別インデツクスから
の任意の調理メニユーの選択、および表示カード
の選択指令に応じて調理動作条件を設定する設定
装置で設定された調理動作条件の変更を、前記数
字キーの操作により可能としたことを特徴とす
る。

以下本発明を第１図ないし第４図に示す第１実
施例に基づいて説明する。

第１図は本実施例に係る調理器の正面図であ
り、この調理器１０は、ヒータ、マグネトロン等
の配設されたキヤビネツト１１、加熱室の扉１２
および操作キーの配列されたパネル面１３等を備
えている。またパネル面１３には、第２図に示よ
うに上方から表示部１４、調理機能選択キー１
５、調理条件設定キー１６、調理メニユー選択キ
ー１７、調理メニユー表示窓１８、スタートキー
１９、後述するリーフ式調理メニユー表示装置２
２単独で動作させるための単独動作キー２０、リ
ーフ式調理メニユー表示装置２２の動作ををロツ
クするロツクキー２１等が配設されている。

調理メニユー表示窓１８の内部には、第３図に
示すようにリーフ式調理メニユー表示装置２２が
配設され、調理機能別インデツクスおよび各種の
調理メニユーが選択、表示されるようになつてい
る。リーフ式調理メニユー表示装置２２は、調理
機能別インデツクスおよび調理メニユーの記載さ
れた多数枚の表示カード２３を、回転部材２４の
周囲に揺動可能に取付け、この回転部材２４を回
動することにより表示カード２３を順次反転さ
せ、表示位置に示される調理メニユーの内容を変
更することができるようにしたものであり、前記
回転部材２４は、歯車列２５を介してモータ２６
により回転駆動され、モータ２６の回転はパネル
面１３に配列された操作キーと接続された制御回
路（図示せず）により制御部により制御されてい
る。上記制御部は、調理動作条件変更信号に応じ
て設定されている調理動作条件を変更する作用を
するものである。

第２図においては、表示窓１８に調理器１０の
有するオーブン機能によるインデツクス表示カー
ド２７の一例が示されている。オーブン機能によ
るインデツクス表示カード２７には、調理の機能
により調理可能な調理対象が調理メニユー表示カ
ードの選択を指令するための指令装置の調理メニ
ユー選択キー１７の符号と対応させて表示されて
いる。例えば、調理対象がクツキーである場合に
は、その調理メニユー選択キー１７の符号は
「１」である。第４図はこの調理メニユー選択キ
ー１７の符号「１」を押すことにより表示窓１８
に選択表示される調理メニユー表示カード２８の
例を示している。この調理メニユー表示カード２
８には、調理機能別インデツクス表示カード２７
に記載された調理対象が表示され、その調理条件
等が記載されている。そして、調理メニユー表示
カード２８を選択した後、スタートキー１９を押
すことにより、選択された調理メニユー表示カー
ド２８に記載された調理条件が自動的に設定され
て調理がなされる。すなわち調理条件の信号を受
ける設定装置により時間、温度が設定され、調理
される。

また前記調理メニユー選択キー１７は、調理メ
ニユー表示カード２８の選択後に操作することに
より、自動的に設定された調理条件を変更するた
めのキーとして作用する。

すなわち、希望する調理メニユー表示カード２
８を選択した後、調理条件設定キー１６とともに
調理メニユー選択キー１７を操作することによ
り、調理動作条件を変更する制御部を介して調理
時間、温度等を変更して使用者が希望する形態に
調理を変えることができるようになつているとと
もに、例えば第４図に示す調理メニユー表示カー
ド２８の記載内容を１人分の表示としておき、３
人分を同時に調理する場合には、調理メニユー表
示カード２８を選択した後、調理メニユー選択キ
ー１７のみを操作し、その符号「３」を押すこと
により、１人分に設定されていた調理条件が自動
的に３人分の条件に修正されるようになつてい
る。しかして使用者の作らんとする調理の分量等
が自動の条件と一致しない場合でも、調理メニユ
ー選択キー１７により人数倍するだけで調理条件
が自動的に修正され、使い勝手が非常に良くな
る。

次に作用を説明する。

利用者がクツキーを調理しようとする場合に
は、第９図に示すように、指令装置の調理メニユ
ー選択キー１７の符号１を押すことで利用者の指
令をリーフ式調理メニユー表示装置２２に送る。
この指令を受けたリーフ式調理メニユー表示装置
２２では、この指令により指示された調理品目
（クツキー）の調理メニユー表示カード２８を選
択する。調理メニユー表示カード２８には、調理
品目（クツキー）に対応した調理条件が記載され
ている。この調理メニユー表示カードを確認した
ら、利用者はスタートキー１９を押す。すると調
理メニユー表示カード２８に設定されている調理
条件が、設定装置に送られ、この調理条件により
クツキーの調理が行なわれる。

一方調理メニユー表示カード２８を選択した後
に、調理条件（調理時間、温度）を変更しようと
する場合には、調理メニユー選択キー１７を押す
と、指令装置から変更された調理条件が設定装置
の制御部に送られ、制御装置の制御部からでる調
理変更に応じた制御信号でクツキーの変更された
調理条件での調理が行なわれることになる。

第５図は本発明の第２実施例を示すもので、調
理品目の中には人数倍で調理条件を修正するより
も、例えばスポンジケーキのようにその大きさを
基準として調理条件を修正した方が判り易いもの
がある。本実施例はこのような大きさを基準とし
て調理条件を修正するのに好適な例を示す。

すなわち、例えばスポンジケーキの調理メニユ
ー表示カード２８には、第５図に示すようにその
大きさに対応する調理時間、温度が３種類記載さ
れており、またこれに対応するパネル面１３位置
には条件修正キー２９がそれぞれ配設されてい
る。

以上の構成において、スポンジケーキを調理す
る場合には、まずスポンジケーキの調理メニユー
表示カード２８を選択し、その後、例えば標準の
大きさが18cmでありこの大きさのスポンジケーキ
を調理する場合には条件修正キー２９を操作する
ことなくスタートキー１９を押す。また標準の大
きさでないスポンジケーキを調理する場合には条
件修正キー２９を押圧後、スタートキー１９を押
す。これにより調理条件が自動的に修正されて調
理がなされる。

しかして、調理メニユー表示カード２８の記載
内容と異なる大きさの調理品目を調理する場合で
も、経験等によることなく条件修正キー２９を用
いて容易に調理条件を修正することができる。

なお、条件修正キー２９を省略し、これに代え
て調理メニユー選択キー１７を用いるようにして
もよい。例えば15cmのスポンジケーキを調理する
場合には、調理メニユー表示カード２８を選択し
た後、前記選択キー１７の符号「１」をまず押し
その後符号「５」を押す。そしてその後スタート
キー１９を押す。しかして、15cmのスポンジケー
キに合わせて調理条件が自動的に修正され、この
修正直に基づいて調理がなされる。このようにす
れば、操作は多少面倒になるが、条件修正キーの
分だけ操作キーの数を減らすことができる。

第６図および第７図は本発明の第３実施例およ
びその変形例をそれぞれ示すもので、パネル面１
３上のキー１５，１６，１７，１９，２０，２
１，２９等をアルミニウム等の金属薄板で形成
し、かつ表面に凹凸を設けたものである。

従来この種のキーは第８図に示すようにキーボ
ード基板３１上に例えばポリエステル等の合成樹
脂フイルム３２ａ，３２ｂ，３２ｃを複数枚貼り
合わせた構成となつていたが、この種のキーは熱
に弱く変色したり溶けるおそれがあつた。また表
面が傷付き易く破れるおそれもあつた。そこで本
実施例では、第６図に示すようにキーをアルミニ
ウム等の金属薄板３３で形成し、かつ指で押す部
分を表面側に絞つて凸部３３ａを形成している。
このようにすることにより、表面が傷付きにくく
変色もなくなる。また熱による変形もなく、さら
に凸部３３ａにより永久変形がなくなり誤操作を
少なくすることができる。

なお、第７図は、凸部３３ａの中央部をさらに
キー裏面側に絞つて凹部３３ｂを形成したもので
ある。このようにすれば、キーの変形および誤操
作がさらに少なくなる。

以上本発明を好適な実施例に基づいて説明した
が、本発明によれば、操作部の操作キーが調理条
件を修正する操作キーを兼ねるので、一旦設定さ
れた調理条件の変更を簡単にでき、したがつて操
作性を大幅に向上させることができるという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す調理器の正
面図、第２図はパネル面の部分拡大図、第３図は
リーフ式調理メニユー表示装置の概略側断面図、
第４図は表示カードの一例を示す説明図、第５図
は本発明の第２実施例を示すパネル面の部分拡大
図、第６図は本発明の第３実施例を示すキー部分
の断面図、第７図は第３実施例の変形例を示すキ
ー部分の断面図、第８図は従来のキーの構造を示
す断面図、第９図は本発明の作動を示すブロツク
図である。 １３……パネル面、１５……調理機能選択キ
ー、１７……調理メニユー選択キー、１９……ス
タートキー、２２……リーフ式調理メニユー表示
装置、２３……表示カード、２７……インデツク
ス表示カード、２８……調理メニユー表示カー
ド、２９……条件修正キー、３３……金属薄板、
３３ａ……凸部、３３ｂ……凹部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 符号および調理品目を列記した調理機能別イ
   ンデツクスおよび上記調理品目に対応した調理メ
   ニユーを記載した多数枚の調理メニユー表示カー
   ドを備えたリーフ式調理メニユー表示装置と、調
   理機能別インデツクスの調理品目を選択するため
   の数字キーを備えリーフ式調理メニユー表示装置
   に対して調理メニユー表示カードの選択を指令す
   る指令装置と、上記調理メニユー表示カードの選
   択指令に応じて時間、温度などの調理動作条件を
   設定する設定装置とを有する調理器において、上
   記設定装置に指令装置からの調理動作条件変更信
   号に応じて調理動作条件を変更する制御部を設
   け、調理動作条件設定後に指令装置の数字キーか
   らの指令信号で制御部の調理動作条件を変更する
   ようにしたことを特徴とする調理器。