JPH0131849Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ヒータ加熱及び高周波加熱によつて
調理する加熱調理装置に係り、特に、この加熱調
理装置における操作パネル装置に関する。

既に提案されているこの種の加熱調理装置は、
第１図乃至第５図に示されるように、箱形をなす
ケーシング本体１内に、オーブン２を形成するオ
ーブン枠体３を設け、このオーブン枠体３内に被
調理物４を載置する棚板５を挿脱自在に設け、こ
の棚板５の上・下に位置する上記オーブン枠体３
にヒータによる一対の加熱器６を並設し、上記オ
ーブン枠体３の天板３ａにマグネトロン７を設
け、さらに、このマグネトロン７に近接した上記
天板３ａに排気ダクト８を配設し、この排気ダク
ト８内に調理用センサーとしてのガスセンサー９
を取付け、他方、上記オーブン２の開口部２ａに
把手１０ａを備えた開閉扉１０を開閉自在に設
け、この開閉扉１０に近接した上記ケーシング本
体１の正面１ａにマイクロコンピユータ（マイコ
ン）を内蔵した操作パネル装置を設置したもの
である。

上記操作パネル装置は、第３図に拡大して示
されるように、上から下へ順に、調理品名を記号
で表示する表示部１２、“レンジ強”“レンジ弱”
“煮込”“オーブン”“グリル”及び“発酵”等の
調理機能選択釦１３、“調理時間”“調理温度”等
の条件設定釦１４、上記マイクロコンピユータに
連動する調理メニユー選択釦（１，２，３…９，
０）１５、多数のメニユーリーフを備えたメニユ
ーセレクタ装置、スタート釦１６及びステツプ
釦１７を附したものである。

さらに、上記メニユーセレクター装置は、第
４図に示されるように、覗き窓１８を備えたフレ
ーム１９に駆動モータ（パルスモータ）２０を設
け、この駆動モータ２０を駆動すると、この駆動
モータ２０に連動する歯車機構２１を介してリー
フボビン２２を回転し、このリーフボビン２２の
外周に附設されたメニユーリーフ群２３を１枚
づゝめくりながら、第３図に示されるメニユーの
種類を表示したメニユーリーフ（メニユーカー
ド）２３ａ及び第５図に示される個々のメニユー
の使用材料及びその作り方を表示したメニユーリ
ーフ（メニユーカード）２３ｂを上記覗き窓１８
から開示するようになつている。

従つて、上述した加熱調理装置において、例え
ば、“クツキー”を調理する場合、予め、上記オ
ーブン２内に調理物４を挿入できるように用意す
る。

次に、上記操作パネル装置の調理機能選択釦
１３の“オーブン”の押釦１３ａを押すと、上記
メニユーセレクター装置のメニユーリーフ２３
ａを開示するまで作動する。しかして、“クツキ
ー”の表示番号“１”を確認した後、上記調理メ
ニユー選択釦１５の“１”の押釦１５ａを押す
と、図示されないマイクロコンピユータによつ
て、上記メニユーセレクター装置が、第５図に
示されるように、指定メニユーリーフ２３ｂとし
ての“クツキー”の使用材料及びその作り方を開
示する。

一方、使用者は、上記メニユーリーフ２３ｂの
指示記載の予熱時間（５分）、設定温度（160℃）、
調理時間（８分）に基づき、先づ、設定温度を決
める。即ち、上記条件設定釦１４の“温度”押釦
１４ｂと上記調理メニユー選択釦１５の押釦１５
ａ，１５ｆ及び１５ｊを順に押す。即ち、押釦と
しての“１”と“６”と“０”を押すことによ
り、調理温度を設定する。次に、条件設定釦１４
の“予熱時間”としての“時間”押釦１４ａと上
記調理メニユー選択釦１５の押釦１５ｅを押す。
つまり、押釦としての“５”を押すことより、予
熱時間を設定する。

このようにして調理開始準備完了した後、スタ
ート釦１６を押すことにより、所定の予熱時間
（５分間）の予熱をする。しかして、上記メニユ
ーリーフ２３ｂに基づき、下ごしらえした被調理
物４を上記オーブン２に挿入して、再度、条件設
定釦１４の“設定時間”としての“時間”押釦１
４ａと上記調理メニユー選択釦１５の押釦１５ｈ
を押す。即ち、押釦としての“８”を押すことに
より、設定時間を設定する。次に、上記スタート
釦１６を押すことにより、上記オーブン２内の被
調理物４は、自動的に“クツキー”を適正な温度
と時間に基づき調理されるようになつている。

しかしながら、上述した加熱調理装置は、操作
パネル装置の取扱い操作が複雑であるばかりで
なく、取扱い説明書を手もとにおいて、読んで
も、充分理解せずに、適当に所望の調理操作をす
ることも予測されるため、上手な調理を行うこと
ができず、不味い調理になるおそれがある。

本考案は、上述した点に鑑み、ケーシング本体
の正面に操作パネルを設け、この操作パネルにメ
ニユーセレクター装置及び操作指示セレクター装
置を並設し、これにより、各種の調理品目に応じ
て、調理の操作手順を指示して確実に、しかも美
味な調理を行うようにしたことを目的とする加熱
調理装置を提供するものである。

以下、本考案を図示の一実施例について説明す
る。なお、本考案は、上述した具体例と同じ構成
部材には同一符号を附して説明する。

図において、符号１は箱形をなすケーシング本
体であつて、このケーシング本体１の正面１ａに
は、操作パネル装置が設置されており、この操
作パネル装置には、第３図に示されるように、
上から下へ順に調理品名を記号で表示する表示部
１２、調理機能選択釦１３、条件設定釦１４、調
理メニユー選択釦１５、メニユーセレクター装置
、操作指示セレクター装置、スタート釦１
６、及びステツプ釦１７が設置されている。

上記メニユーセレクター装置及び操作指示セ
レクター装置は、第４図に示されるように、覗
き窓１８を備えたフレーム１９に駆動モータ２０
を設け、この駆動モータ２０を駆動すると、この
駆動モータ２０に連動する歯車機構２１を介して
リーフボビン２２を回転し、このリーフボビン２
２の外周に附設されたメニユーリーフ群２３又は
他のメニユーリーフ群２４を１枚づゝめくりなが
ら、第３図に示されるメニユーの種類のメニユー
リーフ２３ａ，２３ｂ及び第６図Ａ，Ｂ，Ｃに示
される操作指示リーフ（操作指示カード）２４
ａ，２４ｂ，２４ｃを交換して表示するようにな
つている。即ち、上記メニユーセレクター装置
は、第４図に示される構成によつて調理メニユー
を１枚づゝめくりながら、メニユーの種類、メニ
ユーの材料及びその作り方を開示し、他方、操作
指示セレクター装置は、第４図に示される構成
を同じにするけれども、第６図Ａ，Ｂ，Ｃに示さ
れるように、取扱い操作の手順を開示するように
なつている。

従つて、例えば、“クツキー”の調理をする場
合、上記オーブン２内に被調理物４を挿入できる
ように用意する。

次に、操作パネル装置の調理機能選択釦１３
の“オーブン”の押釦１３ａを押すと、上記メニ
ユーセレクター装置のメニユーリーフ２３ａを
開示するまで作動する。したがつて、“クツキー”
の表示番号“１”を確認した後、上記調理メニユ
ー選択釦１５の“１”の押釦１５ａを押すと、図
示されないマイクロコンピユータによつて、上記
メニユーセレクター装置が、第５図に示される
ように、指定メニユー２３ｂとしての“クツキ
ー”の使用材料及びその作り方を開示する。

一方、使用者は、上記メニユーリーフ２３ｂの
指示記載の予熱時間（５分）、設定温度（160℃）
調理時間（８分）に基づき、予熱時間と設定温度
を前述した具体例と同じように各押釦を押して設
定する。この場合、上記操作指示セレクター装置
による操作指示リーフ２４ａの指示記載に基づ
き、手順に従い操作をする（第６図Ａ参照）。

このようにして調理開始準備完了した後、スタ
ート釦１６を押すことにより、所定の予熱時間
（この場合、５分）予熱する。

こゝで、オーブン２の予熱が完了すると同時
に、上記操作指示セレクター装置は、第６図Ｂ
を開示する。しかして、使用者は、第６図Ｂに開
示された操作指示リーフ２４ｂの指示記載に基づ
き、手順にイからホの操作をする。即ち、上記操
作指示リーフ２４ｂの指示に基づき、下ごしらえ
した被調理物（クツキー）４を棚板５に載せて、
オーブン２内に挿入して開閉扉１０を閉扉する。
次に、前述したように温度及び時間を設定した
後、スタート釦１６を押すことにより、所定の加
熱調理を施し、この加熱調理が終ると、第６図Ｃ
に示される操作指示リーフ２４ｃに“完了”表示
をするようになつている。

第７図Ａ，Ｂ，Ｃに示される実施例は、“シチ
ユー”の調理をする場合である。

即ち、“シチユー”調理をする場合も、前述の
“クツキー”の調理と同じように、調理機能選択
釦１３の“煮込”の押釦１３ｂを押すと、メニユ
ーセレクター装置のメニユーリーフ２３a′（第
７図Ａ）を開示する。次に、この“シチユー”の
表示番号“１”を確認した後、上記調理メニユー
選択釦１５の“１”の押釦１５ａを示すと、第７
図Ｂのメニユーリーフ２３b′を開示し、これと同
時に第７図Ｃに示されるように、操作指示セレク
ター装置の操作リーフ２４a′を開示する。従つ
て、使用者は、この操作リーフ２４a′の指示記載
によるイ〜トの操作を行つた後、スタート釦１６
を押すことにより、所定の加熱調理を施し、最終
的には、第６図Ｃに示される操作指示リーフ２４
ｃに“完了”の表示をするようになつている。

なお、前記ステツプ釦１７は、上記操作指示リ
ーフ２４ａ，２４ｂの記載事項が多くて書ききれ
ない時に、次の操作指示リーフを記載してあるの
を指示するようにしたものである。

以上述べたように本考案によれば、ケーシング
本体１の正面に操作パネルを設置し、この操作
パネルに調理機能選択釦１３、条件設定釦１４
及び調理メニユー選択釦１５をそれぞれ設け、他
方、上記操作パネルにメニユーセレクタ装置
及び操作指示セレクター装置を共に連動して表
示するように並設し、上記調理機能選択釦１３に
より、上記メニユーセレクター装置を作動し、
このメニユーセレクター装置のメニユーリーフ
及び上記操作指示セレクター装置の操作指示リ
ーフの指示に基づき上記条件設定釦１４及び上記
調理メニユー選択釦１５を操作するようにしてあ
るので、調理の操作手順を指示して誤操作を解消
できるばかりでなく、確実に美味な調理を仕上げ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は既に提案されている加熱調理装置の正
面図、第２図は同上断面図、第３図は本考案によ
る加熱調理装置に組込まれる操作パネルの拡大正
面図、第４図は第３図の鎖線Ａ−Ａに沿う拡大断
面図、第５図はメニユーセレクター装置に設けら
れるメニユーリーフの一つを示す正面図、第６図
Ａ，Ｂ，Ｃは本考案に組込まれる操作指示セレク
ター装置の各操作指示リーフの正面図、第７図
Ａ，Ｂ，Ｃは本考案の他の実施例を示す図であ
る。 １……ケーシング本体、１３……調理機能選択
釦、１４……条件設定釦、１５……調理メニユー
選択釦、１８……覗き窓、２３，２４……メニユ
ーリーフ群、……操作パネル、……メニユー
セレクター装置、……操作指示セレクター装
置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケーシング本体の正面に操作パネルを設置し、
   この操作パネルに調理機能選択釦、条件設定釦及
   び調理メニユー選択釦をそれぞれ設け、他方、上
   記操作パネルにメニユーセレクタ装置及び操作指
   示セレクター装置を共に連動して表示するように
   並設し、上記調理機能選択釦により、上記メニユ
   ーセレクター装置を作動し、このメニユーセレク
   ター装置のメニユーリーフ及び上記操作指示セレ
   クター装置の操作指示リーフの指示に基づき上記
   条件設定釦及び上記調理メニユー選択釦を操作す
   るようにしたことを特徴とする加熱調理装置。