JPS6342249Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理器に係り、とりわけ多種類の調理
メニユーの表示が可能で操作性の良い調理器に関
する。

高周波加熱装置のような種々の調理機能を有す
る調理器において、リーフ式調理メニユー表示装
置を用いて調理メニユー表示数の増大化を図ると
ともに、この表示装置に、調理機能別インデツク
ス表示および調理メニユー表示を行わせることに
より、操作性の向上を図つたものが開発されてい
る。

このようなリーフ式調理メニユー表示装置を具
備した調理器においては、使用者は、まず調理機
能選択キーを押して調理機能別インデツクス表示
カードを選択し、続いてこの表示カードの記載内
容に従つて調理メニユー選択キーを押し、調理メ
ニユー表示カードの選択を行う。これにより、調
理メニユー表示カードの記載内容に基づく調理条
件（例えば温度、時間等）が自動的に設定される
とともに、使用者は調理器によりどのような調理
が行われるか知ることができる。そして使用者
は、調理メニユー表示カードの記載内容を確認し
た上で、調理スタートキーを押し、調理が開始さ
れる。

このような調理器においては、通常、使用者が
手動により自分の好みに合つた調理動作条件を設
定できる手動設定装置が設けられているが、従来
の調理器では、この調理動作条件をその調理の度
に設定する操作を行わねばならず、操作性が悪く
面倒であつた。

本考案はこのような点を考慮してなされたもの
であり、自分の好みに合つた調理動作条件を手動
により設定した際、この条件を記憶させ、次に同
一の条件で調理する場合には、自動的に記憶され
た条件が設定されて自動調理を行うことのできる
調理器を提供することを目的とする。

また、本考案は記憶された調理動作条件を確認
することのできる調理器を提供することを目的と
する。

本考案は、リーフ式調理メニユー表示装置に、
手動により設定記憶される調理条件を記入できる
とともにその他料理に必要な情報を記入できる表
示カードを備え、前記リーフ式調理メニユー表示
装置の前面に、開閉自在のカバーを設けたことを
特徴としている。

以下図面を参照して本考案の実施例について説
明する。

第１図は本考案による調理器の正面図、第２図
はその側断面図である。調理器１０は、ヒータ１
１、マグネトロン１２等の配設されたキヤビネツ
ト１３、加熱室１４、加熱室の扉１５等からな
り、正面には操作キーの配列されたパネル面１６
が取付けられている。第３図はパネル面１６の部
分拡大図であり、上方から表示部１７、調理機能
選択キー１８、調理条件設定キー１９、調理メニ
ユー選択キーを兼ねた数字キー２０、記憶キー２
１、調理スタートキー２２、調理メニユー表示窓
２３などが配設されている。

調理動作条件を手動により設定する手動設定装
置３５は、調理機能選択キー１８、調理条件設定
キー１９、数字キー２０およびこれらのキーによ
り設定された条件を記憶指令する記憶キー２１を
備えているとともに、この設定された条件を記憶
する記憶装置３６が接続されている。

調理メニユー表示窓２３の内部には、第４図に
示すように、リーフ式調理メニユー表示装置２４
が配設され、調理機能別インデツクスおよび各種
の調理メニユーが選択、表示されるようになつて
いる。リーフ式調理メニユー表示装置２４は、調
理機能別インデツクスおよび調理メニユーの記載
された多数枚の表示カード２５を、回転部材２６
の周囲に揺動可能に取付け、この回転部材２６を
回動することにより、表示カード２５を順次反転
させ、表示位置に示される調理メニユーの内容を
変更することができるようにしたものである。

調理メニユー表示窓２３には、表示カード２５
のカバー２７が、ピン２８を中心に回動可能に取
付けられ、カバー２７の上部には使用者の指によ
りカバー２７を開くための突起２９が設けられて
いる。

第５図は調理器の有するオーブン機能によるイ
ンデツクス表示カード３０の一例を示すものであ
り、調理器の機能により調理可能な調理対象を数
字キー２０の符号と対応させて表示してある。こ
の例において符号７以下は使用者の好みに合わせ
て調理する「お好みメニユー」を表示する欄であ
り、使用者がオーブン機能を用いて調理するオリ
ジナルな調理対象が記載されている。また、第６
図は、数字キー２０の符号「７」を押すことによ
り表示窓２３に選択表示される調理メニユー表示
カード３１の一例を示したものであり、この例で
は「お好みメニユー」の調理条件が記載されてい
る。そして、これらのインデツクス表示カード３
０および調理メニユー表示カード３１へは、使用
者が適宜な筆記具を用いて所要事項を記入するこ
とができるようにされている。

第７図は、この調理器の機能を示すブロツク図
である。この図において、手動設定装置３５は、
使用者が調理条件を手動により設定するためのも
のであつて、前記調理条件設定キー１９および前
記数字キー２０を有しており、調理条件を設定し
た後、記憶キー２１を押すことによつて、調理条
件を記憶装置３６に記憶させるようになつてい
る。

表示カードの選択を指令する装置３７は、前記
調理機能選択キー１８および前記数字キー２０を
有しており、これらによつて選択された表示カー
ドの選択指令を調理メニユー表示装置２４および
自動設定装置３８に指令するようになつている。

自動設定装置３８は、表示カードの選択を指令
する装置３７からの表示カードの選択指令にした
がい、記憶装置３６に初めから記憶されていた調
理条件、又は手動設定装置３５によつて設定記憶
された調理条件を記憶装置３６から引き出し、こ
の調理条件をヒータ１１およびマグネトロン１２
へ指令するようになつている。

次にこのような構成から成る本実施例の作用な
らびに効果について説明する。

調理器を購入した際にすでにマイコンなどを用
いて記憶組込まれている調理を行う場合には、ま
ず調理機能選択キー１８を押して調理機能別イン
デツクス表示カード（例えばオーブン機能の場合
には、第５図に示す表示カード３０）を選択し、
続いてこの表示カードの記載内容に従つて数字キ
ー２０を押し、調理メニユーの選択を行う（例え
ば「クツキー」の場合には符号３のキーを押す）。
これにより調理メニユー表示カードの選択が行な
われる。これと同時に、選択指令は自動設定装置
３８に送られ、自動設定装置３８は記憶装置３６
からその選択指令に対応する調理条件（この調理
条件は初めから設定記憶されていたものである。）
を引き出し、調理条件の設定を行なう。使用者は
表示カードの記載内容を確認した上で調理スター
トキー２２を押せば、所要の調理条件に従つて調
理が開始される。

次に、使用者が自分の好みに合つた調理を行う
場合には、まず調理機能選択キー１８を押しイン
デツクス表示カードを選択する（例えば「オーブ
ン」を押せば第５図に示すインデツクス表示カー
ド３０が選択表示される）。次にカバー２７を開
き、筆記具を用いて自分の好みのメニユー名を符
号７の箇所に記入する。続いて、数字キー２０の
符号７を押すと、第６図に示すような調理メニユ
ー表示カード３１が選択表示される。この表示カ
ード３１に自分の好みのメニユーの調理条件（温
度、時間等）を記入し、なお、この際表示カード
３１には、第６図に示すように、設定記憶させた
調理条件（温度、時間）以外に材料、作り方等の
料理に必要な情報を記入する。次に、調理条件設
定キー１９と数字キー２０を操作して、表示カー
ド３１に記載された内容の調理条件を手動で設定
する。この調理条件設定の後、記憶キー２１を押
せば、設定された調理条件が、記憶装置３６に記
憶される。したがつて、再び自分の好みに合つた
調理メニユーにより調理したい場合には、すでに
組込まれている調理メニユーと同様に、第６図の
ような調理メニユー表示カード３１を選択すれ
ば、手動により記憶された調理条件が自動設定装
置３８によつて自動的に設定され、自動調理を行
うことができる。

このように本考案によれば、自分の好みに合つ
た調理条件を手動により設定し、それを記憶させ
ることができるので、使用者のオリジナルの調理
メニユーについて自動調理することができる。ま
た、本考案によれば、リーフ式調理メニユー表示
装置に、手動により設定記憶される調理条件を記
入できるとともにその他料理に必要な情報を記入
できる表示カードを備え、リーフ式調理メニユー
表示装置の前面に開閉自在のカバーを設けている
から、カバーを開けることによつて調理条件その
他料理に必要な情報を表示カードに記入すること
ができる。

また、表示カードによつて表示するようにして
いるから、設定記憶させた調理条件の各項目（例
えば時間、温度等）を一度に見ることができ、し
たがつて調理条件を一目で確認することができ
る。

さらに、設定記憶された調理条件以外にも、そ
の料理に関する情報、例えば材料、作り方等を記
入することができるから、調理条件と料理に関す
る情報とを一体として整理することができる。し
たがつて、表示カードをクツキングカードとして
も利用することができ、主婦が日々の献立を考え
る際にも有効に利用することができる。

なお、表示カードに調理条件等を記載するよう
にしているので、その記載内容を調理前に確認す
ることができるとともに、記憶させた内容を後に
なつても知ることができ使用上都合が良い。

なお、本実施例においては記憶させる操作につ
いて説明したが、この記憶させた内容を消滅させ
ることができるようにしておけば、オリジナルの
調理メニユーの改良あるいは新しい調理メニユー
を設定記憶することができ、使用上きわめて便利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による調理器の正面図、第２図
は第１図の側断面図、第３図はパネル面の部分拡
大図、第４図は第３図−線断面図、第５図は
調理機能別インデツクス表示カードの一例を示す
図、第６図は調理メニユー表示カードの一例を示
す図、第７図は調理器の機能を示すブロツク図で
ある。 １８……調理機能選択キー、１９……調理条件
設定キー、２０……数字キー、２１……記憶キ
ー、２４……リーフ式調理メニユー表示装置、２
５……表示カード、２７……カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理条件を手動により設定する手動設定装置
   と、記憶指令を与える記憶キーが接続されるとと
   もに前記手動設定装置に接続され手動設定された
   調理条件を記憶する記憶装置と、調理機能別イン
   デツクスおよび調理メニユーの記載された多数枚
   の表示カードを備えたリーフ式調理メニユー表示
   装置と、この表示装置に対し表示カードの選択を
   指令する装置と、前記表示カードの選択指令に応
   じて、初めから記憶されていた調理条件、又は前
   記手動設定装置により設定記憶された調理条件を
   自動的に設定する自動設定装置とを有する調理器
   において、前記リーフ式調理メニユー表示装置
   に、手動により設定記憶される調理条件を記入で
   きるとともに、その他料理に必要な情報を記入で
   きる表示カードを備え、前記リーフ式調理メニユ
   ー表示装置の前面に、開閉自在のカバーを設けた
   ことを特徴とする調理器。