JPS61204383A - ステンレス鋼材の表面処理方法 - Google Patents

ステンレス鋼材の表面処理方法

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Publication number
JPS61204383A
JPS61204383A JP4427785A JP4427785A JPS61204383A JP S61204383 A JPS61204383 A JP S61204383A JP 4427785 A JP4427785 A JP 4427785A JP 4427785 A JP4427785 A JP 4427785A JP S61204383 A JPS61204383 A JP S61204383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
steel material
iron
metal layer
based metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP4427785A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yoshida
和夫 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPS61204383A publication Critical patent/JPS61204383A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はステンレス鋼材の表面処理方法に係り、特にス
テンレス鋼材の表面をCr含有量の少ない鉄系金属で一
体に覆うことにより、放射化金属の付着現象を少なくす
る表面処理方法に関するものである。
「従来の技術とその問題点」 一般に、原子力発電プラント、化学プラント等には、オ
ーステナイト系ステンレス鋼材が使用されているが、沸
騰水型原子炉の場合等であると、核加熱によって放射化
された” ’ CO* 54M n + ’ ” ’ 
CS及びその酸化物等が発生する。また、ステンレス鋼
材の表面は、酸化流体との接触によって不働態化被膜(
Cr−Ni等の酸化被膜)が形成されて、化学的に比較
的安定した状態となっているが、この不働態化被膜が、
”Co等の放射化金属に対して、化学的あるいは電気化
学的親和性を有しているかどうかを検討する必要がある
前記不働態化被膜は、第1図に示すような状態になって
いると考えられる。例えば、ステンレス鋼材lが18−
8ステンレス鋼であると、母材aの部分では、 Cr1
8%−Ni8%の状態を保持しているが、最表面ではC
r量が多くなっているクロム富化スピネルb1母材aと
クロム富化スピネルbとの間は Ni量が多くなってい
るニッケル富化スピネルCとなる。該クロム富化スピネ
ルbは、Cr成分が18%よりも異常に多くなった状態
であり、放射化金属の付着防止の条件を若干低下させる
ものと考えられている。
したがって、原子炉の一次冷却系の配管(例えば原子炉
再循環系等、原子炉冷却水の循環に使用されている配管
)等がステンレス鋼材で構成されていると、放射化金属
がステンレス鋼材の表面に次第に付着する現象により、
管路の放射線量を上昇させてしまう可能性がある。この
ため、作業員が点検、補修等のために近付くことが困難
な状態となる等の問題点が生じる。
「発明の目的とその達成手段」 本発明は、放射化金属の付着量を低減して、保守点検時
の安全性を向上させ、また、ステンレス鋼材の特性の有
効活用を図ることを目的としており、この目的の達成の
ため、ステンレス鋼材の表面を Or含有量が10%以
下である鉄系金属で一体に覆い、表面におけるクロム富
化スピネルの発生を抑制するようにしているものである
「実施例」 本発明のステンレス鋼材の表面処理方法について、第1
図に基づいて説明する。ステンレス鋼材1が18−8ス
テンレス鋼であるとすると、大気中に自然放置しておい
ても、母材aの表面には、前述したように、クロム富化
スピネルbとニッケル富化スピネルCとからなる不働態
化被膜が形成されるが、該−実施例では、これらに関係
なく、その上、放射化金属の付着防止を必要とする部分
の表面、つまり被処理面に、 Cr量が10%以下であ
る鉄系金属層2を溶接によって溶着させて、一体に覆う
ものである。該鉄系金属層2は、溶接後の溶接金属成分
で Cr量が10%を越えないような溶接材料(8Cr
−2Ni、7Cr−INi等の材料)を使用し、1層溶
接を実施する。このときの鉄系金属層2の厚さは、後述
する理由により任意である。
このような溶接を施すことによって、鉄系金属層2でス
テンレス鋼材1の上を覆うと、当初のステンレス鋼材の
表面に形成されていた不働態化被膜が露出することがな
くなるとともに、鉄系金属層2の表面は、 Cr量の低
下により不働態化被膜が形成される限度以下となるので
、不働態化被膜が発生することはなく、放射化金属の付
着現象が改善される。
第2図は、表面を構成している鉄系金属層2のCr量と
、放射化金属による放射線量とを、18−8ステンレス
鋼に対して、比較実験した結果を示すものである。
第2図から明らかなように、Cr’量18%における放
射線量118と、 Cr量N%における放射線量Inと
を比較すると、 Cr量が10%以下の範囲ではIn/
1.、比が急減する現象が顕著に表れており、この範囲
が有効である。
また、溶接により鉄系金属層2を形成する方法であると
、そのビード境界dの近傍に、クラック等が生じたよう
な場合に、クラックによってステンレス鋼材の表面がご
くわずかに露出する現象が考えられるが、この場合にお
ける露出面積は、極めて小さなものとなるとともに、そ
の他の大部分は、鉄系金属層2により覆われた状態を維
持しており、その覆われている面積の範囲では、放射化
金属の付着が妨げられているので、放射線量の増加は、
面積比と前記第2図とから、実質上無視できる程度と推
測されるものとなる。
したがって、溶接の仕上げの程度が、放射化金属の付着
、言い替えれば一放射線量の増加に影響を与えることが
少なく、配管の内面等の狭あい部分を被処理面とする場
合においても、その作業性を向上させることができる。
また、露出表面が放射化金属に対して、化学的あるいは
電気化学的に非親和性であればよいので、鉄系金属層2
の厚さも関係がなくなり、ステンレス鋼材が本来有して
いる特性を有効に活用でき、この点でも実用性が高いも
のとなる。
なお、前記実施例では、ステンレス鋼材lの全表面を溶
接により覆うようにしたが、10%Cr以下の鋼板を爆
着等により一体に貼付(内面クラッド等により処理)す
るようにしてもよく、この方法によると、鉄系金属層2
の厚さを、例えば1 mm以下に比較的薄く形成す、る
ことができる。また、ステンレス鋼材の一部が露出して
いる場合は、前述した理由により、覆った面積にほぼ比
例した状態で放射線量が低減されるので、ステンレス鋼
材lの露出表面の一部を被処理面とした場合でも効果が
あり、前記原子炉再循環系の配管等、実施し易い部分の
みに適用しても有効である。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明のステンレス鋼材の不働態
化処理方法によれば、次のような優れた効果を奏するこ
とができる。
■ステンレス鋼材における被処理面をCr含有量が10
%以下の鉄系金属層で一体に覆うようにしているもので
あるから、表面にクロム富化スピネルが形成されること
がなくなり、放射化金属の付着に基づく放射線量を従来
のステンレス鋼材と比較して、10分の1以下に低減す
ることができる。
■上記により、原子炉−次冷却系の放射線量を低減し、
保守、点検時の安全性を向上させることができる。
■表面の仕上げの程度あるいは鉄系金属層の形成方法が
、放射線量の増加に影響を与えることが少ないため、配
管の内面等の狭あい部分を被処理面とする場合の作業性
を向上させ、応用範囲を拡大することができる。
■鉄系金属層の厚さが放射線量に影響を与えないため、
強度、形状等の設定の自由度が大きく、ステンレス鋼材
が本来有している耐食性、耐熱性、加工性、機械的性質
等を損なうことが少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のステンレス鋼材の表面処理方法の一実
施例における構造断面図、第2図は材料表面の Crf
f1と放射化金属の付着による放射線量との関係を18
−8ステンレス鋼との比較曲線図である。 l・・・・・・ステンレス鋼材、2・・・・・・鉄系金
属層、a・・・・・・母材、b・・・・・・クロム富化
スピネル、C・・・・・・ニッケル富化スピネル、d・
・・・・・ビード境界。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ステンレス鋼材における被処理面をCr含有量が10%
    以下の鉄系金属層で一体に覆うことを特徴とするステン
    レス鋼材の表面処理方法。
JP4427785A 1985-03-06 1985-03-06 ステンレス鋼材の表面処理方法 Pending JPS61204383A (ja)

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JP4427785A JPS61204383A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 ステンレス鋼材の表面処理方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100400216C (zh) * 2006-05-11 2008-07-09 南京润邦金属复合材料有限公司 钛钢复合材料缺陷的修复方法

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CN100400216C (zh) * 2006-05-11 2008-07-09 南京润邦金属复合材料有限公司 钛钢复合材料缺陷的修复方法

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