JPS6120413Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスこんろ殊に器体およびバーナに対
する汁受皿および五徳の取付け構造に関するもの
である。

従来のガスこんろにあつては、第３図のように
器体２′の天板３′に穿孔された汁受皿取付用の開
口部４′の周縁に汁受皿７′を直接載置し、一方バ
ーナ１′は器体２′の底部に一体的に設けられたバ
ーナ支持部５′に取付けられてあり、このように
汁受皿７′およびバーナ１′は天板３′の開口部
４′およびバーナ支持部５′に別々に配置されるた
めに汁受皿７′に穿孔されたバーナ挿通孔８′の孔
縁とバーナ挿通孔８′に挿通されるバーナヘツド
１a′との２次空気供給用の間〓１２′は一定しな
いという問題があつた。また汁受皿７′に設置さ
れる五徳１１′上に被焼成物が載置されたとき、
被焼成物の重量が器体２′の天板３′を押し下げ、
五徳１１′の爪１３′とバーナヘツド１a′の炎孔１
４′との位置を一定に保つことができず焼成効率
が低下するおそれがあり、更に汁受皿７′が器体
２′の天板３′と接触しているため汁受皿７′の熱
が天板３′に伝導するとともに内部に熱気がこも
つて他の制御部分に影響するおそれがあつた。

本考案は上記の点に鑑みて為されたものであつ
て、その目的とするところは汁受皿のバーナ挿通
孔の孔縁とバーナヘツドとの間隔を容易に一定に
でき、また五徳の爪とバーナの炎孔との距離が一
定に保つことができ、更に天板に汁受皿の熱が伝
導せず内部の熱気を放出することができるガスこ
んろを提供することにある。

以下、本考案を図に示す実施例に基づいて詳述
する。ガスこんろはテーブル型の器体２の底部に
バーナ受板５が直接固着されてある。バーナ受板
５の周縁には周壁１５が立ち上げられてあり、周
壁１５の上端を外側方に折曲して汁受皿位置決め
載置部６が設けられてある。汁受皿位置決め載置
部６は汁受皿７の底板１６を載置するための載置
用水平片部６ａと汁受皿７の周壁１７に当接して
汁受皿７の水平方向のずれを防止する位置決め用
傾斜片部６ｂとで構成されてある。汁受皿７は底
板１６の中央にバーナ挿通孔８が穿孔されてあ
り、外側方に傾斜した汁受皿７の周壁１７の上端
には断面Ｌ字状の五徳位置決め載置部１０が形成
されてある。バーナ１はバーナヘツド１ａがバー
ナ受板５の中央に位置するようにバーナ受板５に
載設固定されてあり、バーナ本体１ｂはバーナ受
板５の周壁１５に貫通されてある。器体２の天板
３には汁受皿取付用の開口部４がバーナ受板５の
上方に位置するように汁受皿７と略同じ大きさに
穿孔されてある。そして汁受皿７は天板３の開口
部４から入れてバーナ受板５の汁受皿位置決め載
置部６上に位置決めして載置するとともに、汁受
皿７のバーナ挿通孔８にバーナヘツド１ａを挿入
して汁受皿７内に位置させてある。バーナ挿通孔
８の孔縁とバーナヘツド１ａとの間には２次空気
供給用の〓間１２が形成されてある。五徳１１は
汁受皿７の五徳位置決め載置部１０に位置決めし
て載置されてあり、五徳１１の爪１３とバーナヘ
ツド１ａの炎孔１４との距離Ａが一定に保たれる
ようにしてある。汁受皿７の五徳位置決め載置部
１０から斜め下方に向けて外鍔１８が延出されて
あり、外鍔１８は天板３の開口部４の上方に斜め
に折曲された開口縁部１９に上で被さるものであ
り、汁受皿７の五徳位置決め載置部６および外鍔
１８と天板３の開口縁部１９との間には放熱用〓
間９が形成されてある。そしてこの放熱用〓間９
から器体２内にこもる熱やグリル２０から放熱さ
れる熱気２１を外部に逃がすことができるように
してある。

本考案は叙述のようにバーナが固定され且つ器
体の天板の汁受皿取付用の開口部の下方に配設さ
れるバーナ受板を器体に取着し、バーナ受板から
汁受皿位置決め載置部を立ち上げ、この汁受皿位
置決め載置部に汁受皿を位置決め載置して汁受皿
のバーナ挿通孔にバーナヘツドを挿通するととも
に天板の開口部と汁受皿の周囲部との間に放熱用
〓間を形成したので、バーナ受板上にバーナおよ
び汁受皿がいつしよに配設されることとなり、バ
ーナと汁受皿のバーナ挿通孔の孔縁との位置関係
がバーナ受皿の汁受皿位置決め載置部により直接
決定することができ、したがつてバーナ挿通孔の
孔縁とバーナヘツドとの間に形成される２次空気
供給用の〓間を容易に一定にできるという利点が
ある。また汁受皿の周囲部に五徳位置決め載置部
を形成し、この五徳位置決め載置部に五徳を位置
決め載置したので、五徳とバーナとが同じバーナ
受板で支持されることとなり、したがつて五徳上
に被焼成物が載置されても五徳がバーナと無関係
に押し下げられることがなくなつて、バーナの炎
孔と五徳の爪との距離が一定に保たれ、バーナの
焼成効率が低下するおそれもなく、更に汁受皿は
天板にではなくバーナ受板にて支持されて天板の
開口部の周縁に直接載置することを必要とせず、
したがつて汁受皿の高温の熱が器体の天板に伝導
するのが防止できるとともに、天板の開口部と汁
受皿の周囲部との間に放熱用〓間が形成されてグ
リルなどから放熱されるこんろ内部の熱気が放熱
用〓間から逃がすことができてこんろ内の他の制
御部分への熱による悪影響を防げるという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のガスこんろの正面図、第２図
は同上の拡大せる縦断面図、第３図は従来例の縦
断面図であつて、１はバーナ、１ａはバーナヘツ
ド、２は器体、３は天板、４は開口部、５はバー
ナ受板、６は汁受皿位置決め載置部、７は汁受
皿、８はバーナ挿通孔、９は放熱用〓間、１０は
五徳位置決め載置部、１１は五徳である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナが固定され且つ器体の天板の汁受皿取付
   用の開口部の下方に配設されるバーナ受板を器体
   に取着し、バーナ受板から汁受皿位置決め載置部
   を立ち上げ、この汁受皿位置決め載置部に汁受皿
   を位置決め載置して汁受皿のバーナ挿通孔にバー
   ナヘツドを挿通するとともに天板の開口部と汁受
   皿の周囲部との間に放熱用〓間を形成し、汁受皿
   の周囲部に五徳位置決め載置部を形成し、この五
   徳位置決め載置部に五徳を位置決め載置して成る
   ガスこんろ。