JPS61202317A - 垂直磁化記録用磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 １つのスライダに搭載された２つの単磁極型磁気ヘッド
における両生磁極に付与する磁気異方性の方向を、当該
両生磁極間での相互作用を打ち消すように、各主磁極の
幅方向に対して僅かに傾けて付与した構成とすることに
より、外部垂直磁界の影響のアンバランスが補正され、
検知素子と新たに設けた励磁コイルによって外部垂直磁
界の影響をバランス良く、容易に打ち消すことを可能と
したことである。

〔産業上の利用分野〕

本発明は垂直磁化記録用の磁気ディスク装置に用いられ
る磁気ヘッドに係り、特に１つのスライダに、２つの単
磁極型垂直磁気ヘッドを搭載したタイプの磁気ヘッドに
対する外部垂直磁界の影響を排除した垂直磁化記録用磁
気ヘッドに関するものである。　　　　　・ 垂直磁化記録用の磁気ディスク装置に用いられる単磁極
型磁気ヘッドとしては、第３図（ａ）に示す概略平面図
と、第３図（ａ）のＡ−Ａ’切断線に沿った第３図（ｂ
ｌの断面図によって示されるように、非磁性支持基板１
上に主磁極２と絶縁層３を介して巻回された励磁コイル
４が設けられ、かつその主磁極２先端が、ディスク基板
１２の両面にパーマロイなどからなる裏打ち磁性層１３
とＣｏ　−Ｃｒ垂直磁化１１１１４が設けられた２層構
造の垂直磁化記録媒体１１面に対向するように構成され
た主磁極励磁タイプ、或いは第４図に示すように、同じ
く２層構造の垂直磁化記録媒体１１を挟んで主磁極２１
と、該主磁極２１と対応する裏面−位置に励磁コイル２
３が巻回された補助磁極２２とを対向配置した構成の補
助磁極励磁タイプが知られている。

これらの各単磁極型垂直磁気ヘッドは、何れも前記２層
構造の垂直磁化記録媒体１１に対して理想的な垂直磁化
記録・再生が可能であり、種々の構成のものが提案され
ている。

ところで上記単磁極型垂直磁気ヘッドにおいては、磁束
に対する開磁路構造となっているため、装置内からの外
部磁界の影響を受けて主磁極先端が励磁され、書き込ん
だ磁化情報を消してしまうという問題があり、かかる不
都合を解消することが要望されている。

〔従来の技術〕

第５図は従来のリジンドディスク用の単磁極型垂直磁気
ヘッドを示す要部概略斜視図であり、スライダ３１の空
気流出端側に、励磁コイル３５が巻回された主磁極３４
を有する２つの主磁極励磁型垂直磁気ヘッド３２．３３
が左右対称形に搭載され、それらの各主磁極３４の先端
は図示しない前記２層構造の垂直磁化記録媒体面に対し
て近接対向し得るように構成されている。３６は各励磁
コイル３５の外部接続端子である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記の如き構造のリジンドディスク用の単磁極型垂直磁
気ヘッドは、磁束に対して開磁路構造となっていること
から、スピンドルモータやボイスコイルモータ等によっ
て生ずる外部垂直磁界の影響を受は易く、この外部垂直
磁界により主磁極先端が励磁され、書き込んだ磁化情報
を消してしまうという欠点があった。

因に、例えば主磁極の厚さを０．３μ−とした前記リジ
ンドディスク用の各単磁極型垂直磁気ヘッドを用い、Ｃ
ｏ　−Ｃｒ垂直磁化膜の厚さが０．２２μｍ、裏打ち磁
性層の厚さが０．４５μｍで、垂直方°向の保磁力Ｈｅ
が３００エルステツド（Ｏｅ）の２層構造の垂直磁化記
録媒体の、媒体面に対する垂直方向の外部磁界の影響に
ついて調査した結果を第７図に示す。

この第７図によって明らかなように、上記垂直磁化記録
媒体のヘッドにより読み出された孤立再生出力の外部垂
直磁界による変化は、該媒体のトランク幅（し）が４５
μｍの場合には曲線Ａ１同じく媒体のトランク幅（Ｗ　
ｔ）が２５μ−の場合には曲線Ｂで示されるようになる
。特にトラック幅（し）が２５μ驕と狭い場合には、曲
線Ｂで示されるように＋２エルステツド（Ｏｅ）の外部
垂直磁界が付加されると、再生出力が殆ど検出できない
状態となる。

この傾向は、前記垂直磁化記録媒体のトラック幅が狭く
なればなる程、顕著となり、高トラツク密度（高ＴＰ　
Ｉ）状態で使用する磁気ディスク装置においては、前記
外部垂直磁界を打ち消すことが必要不可欠である。

そこでこのような外部垂直磁界の影響を打ち消すために
、前記磁気ヘッドに新たに励磁コイルと、ホール素子、
或いは磁気抵抗素子等を付設して、該ホール素子、或い
は磁気抵抗素子等によって外部垂直磁界を検知し、この
検知した外部垂直磁界を打ち消すに相当する磁界を発生
させる電流を励磁コイルに通電する方式が試みられてい
る。

しかしながら、前記リジンドディスク用の単磁極型垂直
磁気ヘッドにおける右側のヘッドと左側のヘッドからの
外部垂直磁界の影響は第７図により明らかなように、そ
の中心ピーク値が互いに反対の値となっており、かかる
左右両ヘッドに対する外部垂直磁界の影響を前記励磁コ
イルによって一様に打ち消すことは難しい。

このようなことから左右両ヘッドの外部垂直磁界の影響
を励磁コイルにより補正すると、他方のヘッドの主磁極
が飽和状態となり、この飽和状態にある主磁極を有する
該左側ヘッドで、既に書き込まれた磁化情報を消去して
仕舞うという問題があった。

かかる問題は、１つのスライダに単一の単磁極型垂直磁
気ヘッドを搭載する構成では生じないが、１つのスライ
ダに２つの単磁極型垂直磁気ヘッドを搭載したヘッド構
成では、２つの単磁極型垂直磁気ヘッドの内の何れか一
方のヘッドを選択的に用いることができる利点があるが
ために、その解決が強く要求されている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点は、１つのスライダに搭載された２つの単磁
極型磁気ヘッドの各主磁極に付与される磁気異方性の方
向を、該主磁極の幅方向から予め傾けた方向に付与する
ことによって、該２つの単磁極型磁気ヘッドに対する外
部垂直磁界の影響がアンバランスとなることが補正され
、外部垂直磁界の影響を検知する検知素子と、打ち消す
励磁コイルとによって、容易に外部垂直磁界の影響を排
除することが出来る本発明による新規な垂直磁化記録用
磁気ヘッドによって解決される。

〔作用〕

１つのスライダに搭載された２つの単磁極型磁気ヘッド
における、両生磁極に対する外部垂直磁界の影響がアン
バランスとなる原因は、第６図に示すように前記各主磁
極３４の幅方向に予め付与している本来の磁気異方性の
方向Ｃが、該両生磁極間の相互作用によって傾（ためで
ある。

従って、上記２つの単磁極型磁気ヘッドにおける両生磁
極に付与する磁気異方性の方向Ｃを、当該両生磁極間で
の相互作用を打ち消すように、各主磁極の幅方向に対し
て僅かに傾けて付与することにより、外部垂直磁界の影
響のアンバランスが補正され、検知素子と新たに設けた
励磁コイルによって外部垂直磁界の影響をバランス良く
、容易に排除することが可能となる。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明に係る垂直磁化記録用磁気ヘッドにおけ
る２つの単磁極型磁気ヘッドの各主磁極に付与する磁気
異方性の状態の一実施例を説明するための概略平面図で
ある。

本発明のリジッドディスク用の単磁極型垂直磁気ヘッド
における両車磁極型磁気ヘッドの各主磁極４１．４２と
しては、付与する磁気異方性の方向を予め当該両生磁極
間での相互作用を打ち消すように、各主磁極の幅方向り
に対して矢印方向已に僅かに傾けて付与した構成とする
。

このようなヘッド構成とすることにより、該各主磁極４
１．４２の相互作用によって、予め付与された磁気異方
性の方向Ｅが各主磁極の幅方向りに向くので、その影響
のアンバランスが補正される。

従って、かかるリジッドディスク用の単磁極型垂直磁気
ヘッドに、ホール素子、或いは磁気抵抗素子等の検知素
子と、外部磁界打ち消し用の励磁コイルを付設し、前記
検知素子によって外部垂直磁界を検知し、この検知した
外部垂直磁界を打ち消すに相当する磁界を発生させる電
流を励磁コイルに通電することにより、外部垂直磁界の
影響をバランス良く、容易に打ち消すことが可能となる
。

尚、上記リジッドディスク用の単磁極型垂直磁気ヘッド
における両車磁極型磁気ヘッドの各主磁極４１．４２に
、右側と左側とで磁気異方性の方向が異なるように磁気
異方性を付与する方法としては、第２図に示すように各
主磁極４１．４２毎に、付与する磁気異方性の方向Ｅに
磁界をかけた状態で、レーザビーム照射Ｐにより局部的
にレーザアニールを施すようにするか、或いは各主磁極
４１．４２を形成すべき基板面に予め付与させたい磁気
異方性の方向に引っかき傷等のスジを入れておき、それ
ぞれ主磁極を形成することにより容易に実現することが
出来る。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係る垂直磁化
記録用磁気ヘッドによれば、１つのスライダに搭載され
た２つの単磁極型磁気ヘッドにおける各主磁極に対する
外部垂直磁界のアンバランスな影響が補正されるので、
外部垂直磁界の影響を検知する検知素子と外部垂直磁界
打ち消し用の励磁コイルなどによって、本発明の目的と
する垂直値化記録用磁気ヘッドに対する外部垂直磁界の
影響をバランス良く、容易に打ち消すことが可能となる
。

従って、外部垂直磁界の影響により一旦書き込んだ磁化
情報が消去されるといった事態が防止され、実用上優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る垂直磁化記録用磁気ヘッドにおけ
る２つの単磁極型磁気ヘッド の各主磁極に、付与する磁気異方性の 状態の一実施例を説明するための概略 平面図、 第２図は本発明のリジッドディスク用の単磁極型垂直磁
気ヘッドにおける２つの単磁 極型磁気ヘッドの各主磁極に、右側と 左側で磁気異方性の方向が異なるよう に磁気異方性を付与する方法を説明す るための要部平面図、 第３図（ａ）は従来の主磁極励磁タイプの垂直磁化縁用
磁気ヘッドを説明するための概平 面図、 第３図（ｂｌは第３図（ａ）に示すＡ−Ａ’切断線に沿
った断面図、 第４図は従来の補助磁極励磁タイプの垂直磁化記録用磁
気ヘッドを説明するための概 略平面図、 第５図は従来のリジッドディスク用の単磁極型垂直磁気
ヘッドを示す要部概略斜視図、第６図は従来のリジッド
ディスク用の単磁極型垂直磁気ヘッドにおける２つの単
磁極 型磁気ヘッドの、各主磁極の磁気異方 性を説明するための概略平面図、 第７図は主磁極励磁タイプの垂直磁化記録用磁気ヘッド
に対する外部垂直磁界の影響 を示す図である。 第１図及び第２図において、 ４１、４２は主磁極、Ｄは主磁極の幅方向、Ｅは磁気異
方性の方向、Ｐはレーザビ ーム照射をそれぞれ示す。 張１５皮再生出力 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １つのスライダに、媒体面に対して垂直方向に磁化情報
   を記録・再生する２つの単磁極型磁気ヘッドが搭載され
   たヘッド構成において、上記２つの単磁極型磁気ヘッド
   における主磁極に付与される磁気異方性の方向を、該主
   磁極の幅方向から予め傾けた方向に付与して成ることを
   特徴とする垂直磁化記録用磁気ヘッド。