JPS61201864A - 内燃機関の減速制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、内燃機関において減速時のショックを緩和す
る装置に関する。

〈従来の技術） 従来、電子制御燃料噴射装置を備えた内燃機関において
、所定の減速運転状態（スロットル弁が全閉で機関回転
数が所定値Ｎ１以上）で燃料の噴射を停止し、その後機
関回転数が所定値Ｎ２以下になると燃料の噴射を再開す
ることにより、減速時における排気エミッション特性及
び燃費の向上を図ったものがある（特開昭５９−２０３
８２７号等参照）。

しかしながら、この種のものでは、減速開始直後に燃料
を停止する時と、燃料噴射再開時に夫々急激なトルク変
動によってショックが発生し、車両が大きく振動して乗
心地を悪くしていた。

このため、例えば、燃料の噴射停止時のショック緩和対
策として、減速を開始してから所定時間遅らせてトルク
を低下させた後、燃料の噴射を停止するようにしたもの
もある。しかしこのものでも、減速開始後短時間でトル
クを十分低下させることが難しいため、燃料噴射停止時
のショック緩和効果は小さく、減速開始後の燃料噴射継
続時間を長引かせると、排気エミッション特性及び燃費
向上の効果が薄れてくるという問題があった。

〈発明が解決しようとする問題点） 本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもの
で、排気エミッション特性や燃費を殆ど悪化させること
なく燃料噴射停止時及び燃料噴射再開時のショックを効
果的に緩和できるようにした内燃機関の減速制御装置を
提供することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 このため、本発明は、機関運転条件に応じて燃料の噴射
量を算出し、これに相応する噴射パルスにより燃料噴射
弁Ａを駆動する電子制御燃料噴射装置Ｂと、点火装置Ｃ
とを備えてなる内燃機関において、機関の所定の減速運
転状態を検出する手段りと、前記所定の減速運転状態を
検出してから所定時間遅れて燃料の噴射を停止させる手
段Ｅと、前記燃料噴射の停止後に機関回転数が所定値以
下に停止したことを検出して燃料の噴射を再開させる手
段Ｆと、前記所定の減速運転状態を検出してから燃料の
噴射を停止させるまでの間及び前記燃料噴射再開後の所
定時間点火時期を遅角制御する手段Ｇとを設けた構成と
する。

〈作用〉 かかる構成とすることにより、減速開始後所定時間は点
火時期が遅角制御されつつ燃料噴射が継続され、比較的
短時間でトルクが低下し、燃料噴射停止時における急激
なトルク変化が防止される。

また、燃料噴射再開後、所定時間は点火時期が遅角制御
されつつ燃料噴射が行われることにより、トルクの急激
な上昇が抑制される。

即ち、いずれの場合も、トルクの変化が２段階で滑らか
に行われるためショック・が緩和され、車両振動が防止
されて乗心地が向上する。

〈実施例） 以下に本発明の一実施例を説明する。

第２図において、機関ｌにはエアクリーナ２゜吸気ダク
ト３．スロットルチャンバ４及び吸気マニホールド５を
介して空気が吸入される。

吸気ダクト３には、エアフロメータ６が設けられていて
、吸入空気流量Ｑに対応する電圧信号を出力する。スロ
ットルチャンバ４には、図示しないアクセルペダルと連
動するスロットル弁７が設けられていて、吸入空気流量
Ｑを制御する。スロットル弁７には、その全開位置を検
出するアイドルスイッチ８が付設されている。吸気マニ
ホールド５には、各気筒毎に燃料噴射弁９が設けられて
いて、後述するマイクロコンピュータを内蔵したコント
ロールユニット３０からの駆動パルス信号により開弁じ
、図示しない燃料ポンプから圧送されプレッシャレギュ
レータにより所定の圧力に制御された燃料を機関１に噴
射供給する。

即ち、これら燃料ポンプ、プレッシャレギュレータとそ
の制御手段としてのコントロールユニット３０等で電子
制御燃料噴射装置が構成される。

そして、機関１の各気筒には、点火栓１０が設けられて
いて、これらには点火コイル１１にて発生する高電圧が
ディストリビュータ１２を介して順次印加され、これに
より火花点火して混合気を着火燃焼させる。ここで、点
火コイル１１は、それに付設されたパワートランジスタ
１３を介して高電圧の発生時期を制御される。したがっ
て、点火時期の制御は、パワートランジスタ１３の０Ｎ
−ＯＦＦ時期をコントロールユニット３０からの点火時
期制御信号で制御することにより行う。

ここで、点火栓１０５点火コイル１１．ディストリビュ
ータ１２及びコントロールユニット３０等で点火装置が
構成される。

ディストリビュータ１２には、光電式クランク角センサ
１４が内蔵されている。光電式クランク角センサ１４は
、ディストリビュークシャフト１５と一体に回転するシ
グナルディスクプレート１６と検出部１７とによりなる
。シグナルディスクプレート１６には、３６０個のポジ
ション信号（１’信号）用スリット１８と、４気筒の場
合４個のリファレンス信号（１８０°信号）用スリット
１９とが形成されており、４個のリファレンス信号用ス
リット１９のうち１個はＮａｌ気筒の判別用でもある。

検出部１７は、これらのスリット１８．１９を検出し、
ポジション信号と気筒判別信号を含むリファレンス信号
とを出力する。ここで、リファレンス信号の周期を測定
することにより機関回転数Ｎを算出可能である。したが
って、クランク角センサエ４はクラ・ンク角のみならず
機関回転数Ｎの検出手段である。

この他、機関ｌのウォータジャケット２ｏに臨んで機関
冷却水温度（以下水温という）に対応する電圧信号を出
力する水温センサ２１が設けられている。

次に、本発明に係る減速制御について説明する。

第３図は、減速時に行われる燃料噴射停止及び噴射再開
の制御ルーチンを示す。

Ｓｌで、アイドルスイッチ８がＯＮ（スロットル弁７が
全閉）であるか否かを判定し、ＯＦＦの場合は燃料噴射
停止中であるか否かに拘わらずＳ１０ヘジヤンプして燃
料噴射を行うが、ＯＮの場合はＳ２へ進み燃料噴射停止
中であるか否かを判定する。

Ｓ２で、燃料噴射停止中でないと判定された場合は、Ｓ
３へ進み、水温センサ２１によって検出されろ水温に対
して燃料噴射停止を開始させる機関回転数Ｎの下限値Ｎ
ＦＣをコントロールユニット３０のＲＯＭに記憶された
マツプより検索する。

Ｓ４では、Ｓ３で検索されたＮＦＣとクランク角センサ
１４により検出された実際の機関回転数ＮＥとを比較し
、Ｎ１≧ＮＦＣの場合は燃料噴射を停止させるべき所定
の減速運転状態であると判定し、Ｓ５の判定でこの状態
を検出してから所定時間経過した後に燃料噴射を停止さ
せる。

また、Ｓ５での判定がＮｏである場合、即ち、所定の減
速運転状態検出後から所定時間を経過するまでは燃料噴
射をｍ続し、Ｓ７でフラグを“１に立てる。

また、アイドルスイッチ８がＯＮのまま燃料噴射停止が
継続している時は、Ｓ８へ進んで、水温に対して燃料噴
射を再開させる機関回転数Ｎの下限値Ｎ　Ｉ　Ｅ　Ｃを
ＲＯＭに記憶されたマツプにより検索する。

そして、Ｓ９へ進んで、前記Ｎ□０を実際の機関回転数
Ｎ、と比較し、Ｎｉ＞Ｎ□。の場合は燃料噴射停止をｋ
ａ続するが、ＮＥ≦ＮＩＩＥｃの場合は、Ｓ１０へ進ん
で燃料の噴射を再開する。

ここで、アイドルスイッチ８とクランク角センサ１６と
が減速運転状態検出手段に相当し、８１〜Ｓ６の機能が
燃料噴射停止手段に相当し、Ｓｌ。

Ｓ８．Ｓ９．ＳＩＯの機能が燃料噴射再開手段に相当す
る。

次に、かかる燃料噴射停止及び再開制御と併行して行わ
れる点火時期制御を、第４図のフローチャートに従って
説明する。

Ｓｌｌでは、機関回転数、燃料噴射量（負荷）及び水温
等に基づき基本となる点火時期（基本進角量）を演算す
る。

Ｓ１２では、前記燃料噴射停止・再開制御において、所
定の減速運転状態を検出してから燃料噴射を停止するま
での遅延時間中であるか否かを８７でフラグが立てられ
たか否かによって判定する。

そして、フラグが“１”の場合は、Ｓ１３で、前記基本
進角量から所定量ＲＥＴＩ遅角させた進角量に点火時期
を制御する。

また、Ｓ１２の判定がＮＯの場合は、Ｓ１４へ進み、燃
料噴射が再開された直後であるか否かを判定し、３１５
の判定により燃料噴射再開後所定時間を経過するまでの
間は、Ｓ１６で点火時期を所定量ＲＥＴｚずつ遅角する
制御を行う。

所定時間経過後は、遅角制御を停止し通常制御に戻す。

以上のコントロールユニット３０によるソフトウェア機
能で点火時期遅角制御手段が構成される。

かかる構成とすれば、減速開始後所定時間は点火時期を
遅角しつつ燃料噴射をｍ続するため、比較的短時間でト
ルクを低下させることができ、低トルクの状態で燃料噴
射を停止するので、トルクの急激な変化が防止されショ
ックを可及的に緩和できる。

また、燃料噴射再開後の所定時間も点火時期を遅角制御
するため、急激なトルク上昇を防止でき、この場合もシ
ョックを可及的に緩和できる。

したがって、減速時における車両の振動を抑制でき、乗
心地を改善できるのである。

また、特に燃料噴射停止の遅延時間中のトルク低下を早
めることができるので、該遅延時間を短くでき、燃料噴
射停止による排気エミッション特性、燃費の向上を殆ど
損ねることもない。

尚、本実施例では、燃料噴射停止及び再開を行う減速運
転条件をスロットル弁の全閉と機関回転数のみで定めた
が、この他、車速やトランスミッションのギヤ位置を組
み合わせて定めるものにも本発明を適用できることは勿
論である。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、減速運転開始後
所定時間及び燃料噴射再開後所定時間は、点火時期を遅
角しつつ燃料噴射を行う構成としたため、トルクの急激
な変化が防止され、もってシラツクが緩和されて車両の
乗心地が改善されるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成・機能を示すブロック図、第２図
は本発明の一実施例の全体構成を示す図、第３図は同上
実施例における燃料噴射停止及び耳間制御を示すフロー
チャート、第４図は同上実施例における点火時期制御を
示すフローチャートである。 ■・・・機関　　８・・・アイドルスイッチ　　９・・
・燃料噴射弁　　１０・・・点火栓　　１４・・・クラ
ンク角センＪＪ−３０・・・コントロールユニット特許
出願人　日本電子機器株式会社 代理人　弁理士　笹　島　　冨二雄 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機関運転条件に応じて燃料の噴射量を算出し、これに相
   応する噴射パルスにより燃料噴射弁を駆動する電子制御
   燃料噴射装置と、点火装置とを備えてなる内燃機関にお
   いて、機関の所定の減速運転状態を検出する手段と、前
   記所定の減速運転状態を検出してから所定時間遅れて燃
   料の噴射を停止させる手段と、前記燃料噴射の停止後に
   機関回転数が所定値以下に停止したことを検出して燃料
   の噴射を再開させる手段と、前記所定の減速運転状態を
   検出してから燃料の噴射を停止させるまでの間及び前記
   燃料噴射再開後の所定時間点火時期を遅角制御する手段
   とを設けたことを特徴とする内燃機関の減速制御装置。