JPS61199861A

JPS61199861A - 排尿器具

Info

Publication number: JPS61199861A
Application number: JP60041556A
Authority: JP
Inventors: 池末　英明; 河本　雅子
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-03-02
Filing date: 1985-03-02
Publication date: 1986-09-04
Also published as: US4707864A; JPH0224143B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、病人あるいは老人等（以下、本明細書におい
て単に病人という）が寝たままの状態で使用できるよう
構成された排尿器具に関する。

（従来技術）従来より、病人が寝たままの状態で使用する排尿器具は
、その特質より、病人が寝たままの状態で楽に使用でき
且つ使用に際し病人の衣服あるいはシーツ等を汚すこと
のないものであることが条件となる。

そして、この種排尿器具には従来より種々のものがある
が、いずれも上記条件を完全に満足するものはなく、男
性用の排尿器具もさることながら、特に女性を対象とし
た排尿器具にはその排尿部分の身体的特徴より、尿を衣
服、シーツ等に漏洩させずに排尿器具に回収することの
困難性より、現在に至るまで完全に満足できるものは未
だ提供されていない。

また、最近では上記条件の他に、病人の人間としての尊
厳及びプライバシー等を配慮し看護人に顧むことなく病
人が自分で使用でき、且つ病院あるいは家庭における人
手不足に鑑かみ看護人等がその都度洗浄しなくとも繰り
返し使用でき、また使用後簡単に処理できるものが望ま
れるようになった。

ところで、上記現況の下、現在提供されている最も新し
い排尿器具は、第５図に図示するように、大別して身体
にあてるレシーバＲと尿収納タンクＰ”及びこれらを接
続する接続ホースＨより構成され、該レシーバＲは女性
用としては第５図に図示するように断面楕円形の筒体で
一端１０’が開口し他の一端ＩＥ“にホース接続部が形
成され上部に把持部１Ｂ’と下部にスタンド２゛が形成
されたレシーバ枠体１°と、上記レシーバ枠体の一端１
０’の開口部に取着され身体の排尿部分に当接する当接
部６°より構成されている。また、男性用としては第６
図に図示するように、上記レシーバＲは断面楕円形の筒
体で一端１０’が開口し他の一端ＩＥ’にホース接続部
が一形成され上部に把持部ＩＢ’が形成されてなる。そ
して、使用に際しては、女性用の場合には片手で上部の
把持部ＩＢ’を把持し、上記当接部６°の開口部分が自
分の股間部の排尿部分に位置するようあてがい、一方男
性用の場合には片手で上部の把持部１Ｂ’を把持し単に
レシーバＲの開口部の中に陰茎を挿入する。

尚、女性用の場合には、レシーバＲはその下部のスタン
ド部２′でも布団上に支持される。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、上記排尿器具の場合、女性用のものにおいては
、片持式、即ちレシーバ上部の把持部１Ｂ’のみで把持
して下部の該レシーバＲを身体に押圧・当接させるため
、力点と直線状に並んだ作用点を該力点部分に回転モー
メントを作用させることにより該作用点で身体側に押圧
しなければならない。このため、当接部６１を股間部の
排尿部分周辺の皮膚と密着させることが難しく、特に力
点より最も離れた股間部下方部（尻側部）の密着性（押
圧力）が不足するためしばしば該下方部より尿が漏洩し
、病人の衣服・シーツ等を汚すこととなっていた。

一方、男性用のものにおいては使用中病人がレシーバの
ホース接続部側が常に低くなる状態で片手で保持してい
る必要があり、そのため使用中緊張状態を強いられ精神
的・肉体的に疲労する。

また、他方において使用の度ごとに汚れた当接部を看護
人がその都度洗浄しなければ使用できず、さらに看護人
はタンク内に所定の尿が溜ると該タンク内の尿をすてて
タンク・接続ホース等を洗浄しなければならなかった。

さらに、上記病人の汚れた衣服・シーツ等を取替えると
ともに、汚れたものを洗濯等しなければならなかった。

このような事態は、排尿の度に病人に肉体的負担はもと
より、精神的負担をも強いることとなり、安静を要する
病人にとって問題であり、また看護人にも厄介な処理を
強いることとなっていた。

本発明は、上記現況に鑑がみ行われたもので、排尿に際
し、病人が簡単に且つ小さな力で使用でき、病人の衣服
、シーツ等を汚すことのない排尿器具を提供することに
より、病人及び看護人を上記苦痛から開放せんとするも
のである。

（問題を解決するための手段）本発明にかかる排尿器具は、レシーバとこれに脱着自在
な尿収納袋からなる排尿器具であって、前記レシーバが
、少なくとも両端が開口して該開口部分に尿収納袋を保
持するよう構成されたレシーバ本体と、該レシーバ本体
を取着ピンを中心に回動自在に支持しレシーバ本体の身
体当接側を身体に押圧するよう下端部に傾動自在にグリ
ップするグリップ手段と上端部に把持部を有するレシー
バ枠体からなり、前記尿収納袋が一方にのみ開口した袋
体状で、その開口部に弾性及び吸湿性を有し形状的に身
体の当接部分に適合する立体形状をし且つ上記レシーバ
本体の開口部分に装着可能に形成された当接部が取着さ
れ、使用に際し尿が漏洩することを防止するよう構成さ
れていることを特徴とする。

（作用）しかして、上記構成を有する本排尿器具は、レシーバ枠
体はその下端部で傾動自在にシーツ等にグリップされて
いるため該下端部を中心に傾動可能となり、また尿収納
袋を保持したレシーバ本体は上記レシーバ枠体に対して
回動自在に取着されているため、上記レシーバ枠体の傾
動により身体との当接角度が拘束されることはなく、ま
たレシーバ枠体め下端部が支点（グリップ手段）となる
ため力点（把持部）が作用点（レシーバ本体）より距離
的に長くなり、「てこの原理」により身体への押圧力が
倍加される。

その結果、尿収納袋の当接部の身体に適合した立体的形
状とあいまって、レシーバ本体に保持された尿収納袋の
当接部は、力点である把持部で小さな力で押圧すること
により、作用点である当接部で大きな力に倍加され身体
に確実にフットする。従って、排尿器具から尿がシーツ
あるいは病人の衣服上に漏洩することはない。

そして、尿収納袋に収納された尿はレシーバから抜脱し
所定の汚物処理箱等に廃棄すればよい。従って、病人は
レシーバに新しい尿収納袋を装着すればいつでも衛生的
に繰り返し使用でき、また看護人も排尿器具及び汚れた
衣服・シーツ等を洗浄する煩雑さから開放される。

また、本発明にかかる排尿器具は、レシーバ枠体の下端
部を中心に当接部分が回動して身体に当接するよう構成
されているため、病人の体格等により当接させる部分が
高さ的に異なる場合でも、把持部の回動角度（回動程度
）を変えることによりかなりの範囲で対応することがで
きる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の実施例の一つで女性用の排尿器具のレ
シーバを示す斜視図、第２図は尿収納袋を示す斜視図で
ある。図において、Ｒはレシーバ、Ｐは尿収納袋を示す
。

まず、第１図にもとづいてレシーバＲの構成について説
明すると、該レシーバＲは本実施例の場合各々プラスチ
ック成型されたもので、それらは大別して、レシーバ本
体１と該レシーバ本体を回動自在に支持するレシーバ枠
体２より構成されている。上記レシーバ本体１は、両端
が開口した断面楕円形の筒体で後部上方が切り欠かれた
状態に形成され両側の略中央部に取着ピンを挿着するた
めの取着孔１ａ（図において、取着孔２ａの背面に隠れ
ている）が形成されている。そして、上記レシーバ本体
１の前側開口部１ｂの切り口形状は、女性の股間部に略
合致（適合）するような立体形状に形成されている。

また、レシーバ枠体２は、側面形状が略し字状を有し、
その把持部２Ｂの中程より下端前部２ｈにいたる間が二
股状に離間している。そして、レシーバ枠体の下端前部
２ｈは側面曲率で形成されその曲率で形成された底部に
はグリップ手段である下面に凹凸を有するすべり止めゴ
ム２ｃが貼着されている。一方、下端後部（Ｌ字状の屈
曲部）は布団あるいは床等の平面上に載置した場合、本
排尿器具が上記グリップ手段部分とあいまって自立でき
るようかかと部２ｄが形成されている。また、上記二股
状に離間した部分の各々の略中間部位には、本レシーバ
本体１の取着位置（高さ）が調整可能なように入れ子穴
の高さ調整手段２ｅが設けられ、さらに該高さ調整手段
の上部には上記レシーバ本体１を取着する取着ピン７の
取着孔２ａが形成されている。

また、レシーバ枠体２の上端部には、使用に際し把持す
る把持部２Ｂが形成されている。即ち、レシーバ枠体の
把持部２Ｂ、レシーバ本体１の取着孔２ａ、グリップ手
段の施されている下端前部２ｈの位置関係は、股間部側
より見て該グリップ手段の後方に上記取着孔２ａが位置
し、該取着孔２ａの上方に把持部２Ｂが位置するような
関係になっている。

そして、該把持部２Ｂ近傍には尿収納袋の紐５を掛ける
ためのフック２ｆが設けられている。また、上記レシー
バ本体１とレシーバ枠体２を回動自在に軸支する上記取
着ピン７には巻バネ（図示せず）が巻装されその一端が
レシーバ本体１側に他の一端がレシーバ枠体２側に係合
され、レシーバ枠体２に対しレシーバ本体１が前傾状態
（矢印Ｘで示す方向）に附勢させるよう構成されている
。

尚、上記レシーバ本体１を装着するレシーバ枠体２には
、該レシーバ本体１を前側開口部ｌｂ側（身体当接側）
で高く、後方で低くなるような姿勢に保つよう突起状の
ストッパ２ｇが取着孔２ａ近傍に形成されている。

一方、尿収納袋Ｐは、第２図に図示する如く、一方にの
み開口した袋体３を開口部側で７〜１０ｃｍ程度折り曲
げ、該折り曲げ部位３ｂで断面積が狭くなるよう成型し
く第４図参照）、該折り曲げ部位に筒体４が取着されて
なる。上記取着は、上記尿収納袋が破損あるいは破損し
易くなることのないよう、例えば融着等の方法により接
着される。また、袋体３の先端部には該袋体３を開閉す
る紐５がループ状に取着されている。そして、上記紐５
には、締め具Ｔが取着されている。

また、上記筒体４の前縁の切り口形状は、上記レシーバ
本体１の筒体の前部開口部と同じように、該筒体４が女
性の股間部に略合致（適合）するような立体形状に形成
されている。特に、下方部分は身体にくい込んで完全に
密着するよう下端でとくに突出するような形状に形成さ
れている。そして、上記筒体４の前縁には、弾性及び吸
湿性がある材質（例えば、スポンジや女性の生理用ナプ
キン等の材質）で形成された当接部６が取着されている
。上記筒体４の大きさは、女性の股間部に当接させて使
用する際、尿道口上方から肛門近傍に至る部分を上記筒
体４の開口部が覆うよう設定されている。

そして、使用する際には第３図に図示するように、尿収
納袋Ｐをレシーバ本体１の開口部ＩＡに挿着し、該尿収
納袋の袋体の折り曲げ部位３ｂと開口端の間でレシーバ
本体外側に折り曲げてレシーバ本体前縁外側を包み込む
ような状態で使用する。また、上記袋体３を開閉する紐
５のループ終端５ａを、レシーバ枠体２の把持部２Ｂ近
傍に形成されたフック２ｆに掛けておく。

以下、第３図を参照して本排尿器具の使用方法について
説明する。予め、使用する者の体格等に合せて高さ調整
手段２ｅによりレシーバ本体１の高さを調節しておく。

そして、両足を少し拡げ、本排尿器具を股間部前方位置
に配設し、片手で把持部２Ｂを把持し、上記レシーバ本
体１に挿着された尿収納袋の当接部６で形成する開口部
が尿道口上方から肛門近傍に至る部分を覆うような状態
になるようレシーバ枠体２の下端部をシーツ上に位置決
めし、その状態で把持部２Ｂを手前に回動（傾動）させ
る。かかる際、身体と当接している当接部６は、該当接
部６を保持しているレシーバ本体１が上記レシーバ枠体
２の回動に伴って逆の方向に傾動（回動）するため、ま
たレシーバ枠体の下端部にすべり止めのゴム２ｃが取着
されて確実にシーツあるいは布団上に位置決めされるた
め、該レシーバ枠体２の回動により当接部位が変化する
ことはない。

また、上記レシーバ枠体２の下端前部２ｈが側面曲率で
構成されているため、該レシーバ枠体２ノ傾動に伴って
該傾動の支点となっているすべり止めゴム２０部が股間
部側に移動する。このため、レシーバ本体１の当接部の
下部が身体側に移動するため、より当接力（押圧力）が
強くなる。この状態において、把持部２Ｂをさらに回動
すると、当接部２Ｂを介してレシーバ本体１は取着ピン
７部分で身体に固定される。従って、把持部２Ｂを第１
図において反時計方向に回動するとレシーバ枠体の下端
前部２ｈにも反時計方向に回動しようとする力が生じ、
該下端前部２ｈでは後方に押しつける力とともに下方に
（シーツ面を）押しつけようとする力が生ずる。このた
め、レシーバ枠体の下端前部２ｈはシーツ上に強固に固
定される。このように、支点となるレシーバ枠体の下端
前部２ｈと作用点となる当接部２Ｂがともに強固に固定
されるため、該当接部６が身体により強固に密着する。

この際、レシーバ枠体２の下端前部が支点となり、把持
部が力点、当接部が作用点となるため、「てこの原理」
により、支点から力点までの距離と、支点から作用点ま
での距離に比例して把持部２Ｂでの押圧力は倍加されて
当接部６に作用する。従って、上記当接部の弾性及び吸
湿作用とともに女性の股間部の形状に適合した形状とあ
いまって上記大きな押圧力が作用するため、当接部６特
にその下部が身体に食い込むように密着する。上述のよ
うに、小さな力でもって当接部で大きな押圧力が得られ
るため、またシーツ上に強固に固定するため把持部で下
方向に押しつけなくとも把持部２Ｂを手前に引くことに
よりレシーバ枠体の下端前部を下方に押しつけることが
できるため、肉体的に脆弱な病人も疲労することなく容
易に使用できる。

そして、かかる状態で排尿すれば、尿は漏洩することな
く上記筒体４内に飛翔し筒体４に一体的に形成されてい
る袋体３に収納され、そして排尿が完了すると、尿は布
団上の上記袋体３底部に溜る。そして、病人は把持部２
Ｂの手を離して、その状態で紐５をフック２ｆから外し
手前上方に引けば、レシーバ本体１は取着ピン７を中心
に上方に回動し、その際袋体３の折り曲げた部分３ａが
自動的に反転して汚れている当接部６を袋体３内側に包
み込む０次ぎに、締め具Ｔを用いて尿収納袋の開口端に
いたるまでの上端部で締めると、該袋は締めた部分でＵ
字状に屈曲し、開口部は密閉される。

つぎに、尿収納袋ＰをレシーバＲから抜脱し、布団等か
ら取り出しベッドあるいはその近傍に付設されている所
定の引っ掛は金具等（図示せず）に掛けておけばよい。

従って、排尿後、当接部に手を触れなくともその部分が
きれいな袋体で包んでしまわれるため、また締め具によ
り密閉されるため、布団から取り出す際に布団等を汚す
心配もない。また、上述のとおり尿収納袋の上端部を締
め具を介して紐で水密状に密閉することができるため、
誤って布団上等にこぼす懸念もない。

上記実施例は女性の場合について説明したが、本排尿器
具を男性が使用することもできることは言うまでもない
。かかる場合には、女性の場合のように当接部を身体の
股間部に押圧することなく、単に当接部の下端縁部に陰
茎の下面を当接させて陰茎の先を尿収納袋の中に位置さ
せて使用すればよい。かかる場合に、体格等によりレシ
ーバ本体の高さを調整するのは女性の場合と同様である
。

また、上記実施例において、排尿器具のレシーバ本体上
部等に洗浄用のノズルを設置し、洗浄用のスイッチを把
持部等に設ければ、排尿後、尿道口近傍等尿により汚れ
た部分を洗浄することができる。また、上記袋体に透明
のものを用いこれに目盛を設けておけば、病人の尿を計
量することもできる。

尚、本排尿器具は、上記病人の他にキャンプ等のレジャ
ー用として使用できることは言うまでもない。そして、
かかる場合には尿収納袋は不透明のものを用いるとよい
。

（発明の効果）以上説明したように、本発明にかかる排尿器具を使用す
れば、両手あるいは一方の手が自由に動かせる病人であ
れば、小さな力で自分で簡単に小用を足すことができる
ため、病人も人間としての尊厳及びプライバシーを侵さ
れることもなく、また尿収納袋を新しいものと取り替え
ればその都度洗浄することなく繰り返し使用でき、一方
その小用により病人の衣服・シーツ等が汚れることもな
く且つ排尿後の処理も従来のようにその都度排尿器具を
洗浄しなくてもよいため看護人も重労働から開放される
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる排尿器具のレシーバの形、状を
示す斜視図、第２図は同尿収納袋を示す斜視図、第３図
はレシーバに尿収納袋をセットした状態を示す斜視図、
第４図は尿収納袋の折り返し部位の構造を示す平面図、
第５図、第６図は従来例を示す斜視図である。Ｒ・・・レシーバ、Ｐ・・・尿収納袋、１・・・レシー
バ本体、２・・・レシーバ枠体、３・・・袋体、６・・
・当接部。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）、レシーバとこれに脱着自在な尿収納袋からなる
排尿器具であって、前記レシーバが、少なくとも両端が
開口して該開口部分に尿収納袋を保持するよう構成され
たレシーバ本体と、該レシーバ本体を取着ピンを中心に
回動自在に支持しレシーバ本体の身体当接側を身体に押
圧するよう下端部に傾動自在にグリップするグリップ手
段と上端部に把持部を有するレシーバ枠体からなり、前
記尿収納袋が一方にのみ開口した袋体状で、その開口部
に弾性及び吸湿性を有し形状的に身体の当接部分に適合
する立体形状をし且つ上記レシーバ本体の開口部分に装
着可能に形成された当接部が取着され、使用に際し尿が
漏洩することを防止するよう構成されていることを特徴
とする排尿器具。
（２）、前記レシーバ本体がレシーバ枠体に対して上下
に調節可能に構成されていることを特徴とする特許請求
の範囲第１項記載の排尿器具。
（３）、前記尿収納袋の当接部の立体形状が、尿道口上
方よ肛門近傍に至る股間部形状に適合する立体形状であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の排尿器
具。