JP2009288127A - 採尿器 - Google Patents
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Abstract
【課題】採尿時に採尿用容器を把持する必要がなく、指がリムに触れるといった不都合を生じることがなく、便座の形状に関わらず使用することができる採尿器の提供。
【解決手段】洋式トイレの便器のリムに係止する保持部と、該保持部に隣接する採尿部とを備えた採尿器において、保持部は、採尿部の一部から外方へ帯状に延設される上面保持部と、該上面保持部の先端側から下方へ延設される外面保持部とを備え、外面保持部には、外方へ反る摘み部を形成したことを特徴とする採尿器を、解決手段とする。
【選択図】図5
【解決手段】洋式トイレの便器のリムに係止する保持部と、該保持部に隣接する採尿部とを備えた採尿器において、保持部は、採尿部の一部から外方へ帯状に延設される上面保持部と、該上面保持部の先端側から下方へ延設される外面保持部とを備え、外面保持部には、外方へ反る摘み部を形成したことを特徴とする採尿器を、解決手段とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、洋式トイレでの使用に適した検尿等のための女性用の採尿器に関する。
虚弱高齢者、或いは療養が必要な高齢者の全身状態の把握や腎疾患等に対して、尿検査が実施されることが多い。しかしながら、特に高齢や体力低下などが原因で下肢筋力が低下していたり、自分で起立状態が保てない女性の採尿は困難である。このため、尿量や尿性状の確認等の目的でバルーンカテーテルの挿入を余儀なくされ、尿意の低下や採尿時の動作能力の低下を招来することも多い。特に、要介護高齢者の場合、排尿と排便を同時に行うことが多く、トイレで尿のみの採取を困難にしている要因となっている。
このような点から、近年、より容易に採尿のみを行うことができる、採尿器が発明されている。例えば、紙製のホルダー部の先端側に、紙製の容器(カップ)を一体に取付けた構成を備えたものが公知である(例えば、特許文献1参照。)。ホルダーの後端側には、把手部が形成されており、当該把手部を指で把持して採尿する。
また、例えば、検査用排尿を収納する容器本体と、上記容器温帯の開口部から外方へ向かって突出して便器の側壁上に係止する支持体4と、容器本体の一部に設けられる注ぎ口とで構成してなる採尿器が公知である(例えば、特許文献2参照。)。
また、例えば、様式トイレの便器のリム(側壁上端面)のうち略半分を被覆する半円弧状の保持部(特許文献2における支持体4に相当する。)と、該保持部間に形成される採尿部と、前記被腹部の中央部から外方へ突出する把手部を備えた採尿器である(例えば、特許文献3参照)。
上記特許文献1に係る発明は、物品の美的外観として紙製のホルダー部の先端側に、紙製の容器(カップ)を一体に取り付けた構成を備えたものであるが、使用に際しては、ホルダーの後端側に形成された把手部を常に片手で把持しながら、採尿を行わなければならず、非常に面倒である。
特許文献2及び特許文献3に係る採尿器は、いずれも、便器のリムのうち略半分を被覆する半円弧状の保持部を備えている点で共通するものである。当該構成によって、常に把持部を片手で把持する必要がない利点を有する。一方、この半円弧状の保持部は非常に大きいため、取扱いが不便である。
また、上記のうち、特許文献2に係る採尿器は、便器へのセットは非常に容易であるものの、採尿後注ぎ口から尿を移すまでの間に行う便器からの取り外し操作が行い難い欠点がある。即ち、リムから支持体4を取り外す際に、リムを直接指で触りやすいため、衛生的に行うには、非常に慎重に行わなければならず、更に貯留された尿の重量によって、リムから支持体4を取り外すのにより力を要する。
このため、リムから支持体4を取り外す際に尿がこぼれたり、指がリムに触れるといった不都合を生じやすい欠点がある。
このため、リムから支持体4を取り外す際に尿がこぼれたり、指がリムに触れるといった不都合を生じやすい欠点がある。
特許文献3に係る採尿器では、幅狭の把手部を有するが、把手部によって指が便器に触れ難い点でより衛生的に使用できる一方で、採尿時のセット状態において、把手が大きく張り出しており、便座を上げた状態で、集尿後に他物が不用意に当たると、尿をこぼしやすい欠点がある。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、採尿時に採尿用容器を把持する必要がなく、且つ、特許文献2及び特許文献3に開示された採尿器よりも小型化し、採尿後の尿の取りこぼしや指がリムに触れるといった不都合を生じることがなく、便座の形状に関わらず使用することができる、優れた採尿用容器を提供することを、発明が解決しようとする課題とする。
洋式トイレの便器のリムに係止する保持部と、該保持部に隣接する採尿部とを備えた採尿器において、保持部は、採尿部の一部から外方へ帯状に延設される上面保持部と、該上面保持部の先端側から下方へ延設される外面保持部とを備え、外面保持部には、外方へ反る摘み部を形成したことを特徴とする採尿器を、課題を解決するための手段とする。
本発明によれば、保持部は、採尿部の一部から外方へ帯状に延設される上面保持部と、該上面保持部の先端側から下方へ延設される外面保持部とを備え、外面保持部には、外方へ反る摘み部を形成したことによって、保持部が、採尿器を設置するための掛止機能と、採尿器を取り外す際の把手部としての機能を兼備し、外面保持部の摘み部を摘むように把持することで、採尿後の重量が増加した採尿器を非常に簡単に持ち上げることができる。
また、特許文献2及び特許文献3の従来の採尿器では、取り外し時に指がリムに触れることが多かったが、本発明によれば、前記した外面保持部の摘み部を摘むように把持することによって、便器のリムに指が触れることもなく、衛生的に、リムから当該採尿器を取り外すことができる。
また、本発明は、特許文献3記載の採尿器のような把持部が大きく突出する構成ではないから、便座を上げた状態で、集尿後に他物が不用意に当たることが極めて少なく、当たったとしても、集尿部へ多大な力が作用せず、集尿器が大きく歪んだりすることがない。
そして、本発明によれば、保持部は、上面保持部と上面保持部の先端側から下方へ延設される外面保持部とを備えた構成であるため、便座の形状がO字状であっても、便座と保持部は干渉することがなく、便座の形状に関わらず使用することができる。
また、本発明は、特許文献2及び特許文献3に開示された採尿器のように便器のリムの半分程度を被覆するような大型の保持部を備えないので、幅寸法及び重量が低減でき、小型化することができる。
また、上記本発明の構成を備えた上で、採尿器の材質を、柔軟性を有する合成樹脂とすることによって、種々の便器のリムの形状や幅の大小等に適合し、確実にリムに係止させることができるので、汎用性の高い採尿器とすることができる。
本発明は、洋式トイレの便器のリムに係止する保持部と、該保持部に隣接する採尿部とを備え、採尿器を片手で持ち続ける必要がない採尿器を前提として、保持部は、採尿部の一部から外方へ帯状に延設される上面保持部と、該上面保持部の先端側から下方へ延設される外面保持部とを備え、外面保持部の上下方向中央位置から下方に外側へ反った摘み部を形成し、更に、外面保持部は、上面保持部と略同幅の帯状とし、柔軟性を有する合成樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリウレタン等)からなることとしたから、外面保持部の摘み部を摘むように把持することによって、便器のリムに指が触れることもなく、衛生的に、リムから当該採尿器を取り外すことができ、大型の保持部を備えないので、幅寸法及び重量が低減して小型化でき、柔軟性を有する合成樹脂とすることによって、種々の便器のリムの形状や幅の大小等に適合し、確実にリムに係止させることができる採用器を実現した。
図1は本発明の実施例に係る採尿器1の(a)正面図及び(b)背面図、図2は同実施例に係る採尿器1の(a)右側面図及び(b)平面図、図3は同実施例に係る採尿器1の(a)底面図及び(b)図1のA−A断面図である。図4は本発明の実施例に係る採尿器1を便器4のリム40に取付けた状態を示す参考図、図5は本発明の実施例に係る採尿器1を便器4のリム40に取着し平面視U字状の便座41を配置した状態を示す説明図、図6は本発明の実施例に係る採尿器1を、平面視U字形の便座41を有する便器4に取付けた状態を示す参考断面図、図7は同実施例に係る採尿器を取り外す際に、摘み部310を指で摘んだ状態を示す参考断面図、図8は本発明の実施例に係る採尿器1を便器4のリム40に取着し平面視O字形の便座41を配置した状態を示す説明図、図9は本発明の実施例に係る採尿器1を、平面視O字形の便座41を有する便器4に取付けた状態を示す参考断面図である。尚、採尿器1の左側面図は右側面図と対称につき省略している。
本発明の実施例に係る採尿器1は、長さ約220mm、幅約220mm、高さ約120mmの大きさで厚さ約4mm程度となる低密度ポリエチレン製の採尿器1である。重量は約190gであり、非常に軽量なものとしてある。図1乃至図4に示すように、採尿部2と該採尿部2の側面上縁から外方へ延設される保持部3からなる。
採尿部2は、平面視概ね丸みを帯びた三角形状で、その中央部近傍に内底面22を形成した椀状体である。
保持部3は、全長70mm程度、幅65mm程度の帯状の上面保持部30と、該上面保持部30の先端側から下方へ同幅で延設される外面保持部31とからなる。外面保持部31は把手としての機能を備えており、外面保持部のうち上下方向中央位置より下側は全体的に外方へ反らせて、把持しやすい摘み部310を形成してある。また、上面保持部30は、その基端側が前記採尿部2の側面上縁から延設された構成である。
図4に示すように、便器4への設置は便座41を上げた状態で、リム40に直接取付ける。リム40への取付けは、保持部3の外面保持部31と、上面保持部30と、採尿部2における外周面20のうち保持部3の基端の結合位置から下方となる外側面当接部23とによって、リム40を挟み込んだ状態で掛止する。即ち、保持部3の外面保持部31はリム40の外側面に当接し、保持部3の上面保持部30はリム40の上面に当接し、採尿部2の外側面当接部23はリム40の外側面に当接する。リム40への設置後、図5に示すように、リム40上へ便座41を被せた状態で、採尿を行うことができる。
リム40の上に便座41を被せた状態においては、便座41の形状が平面視U字形であれば、図6に示すように、便座41と上面保持部30は殆ど干渉しない。一方、図7に示す便座41の形状が平面視O字形のものであれば、図8のように、上面保持部30上に便座41が重なるが、上面保持部30が帯状であること、及び採尿器1が、保持部3の外面保持部31と、上面保持部30と、採尿部2における外周面20のうち保持部3の基端の結合位置から下方となる外側面当接部23とによって、リム40を挟み込んだ状態で掛止しており、当該保持部3が柔軟性を有する合成樹脂であることから、便座41の形状が平面視O字形のものであっても、何らの不都合を生じることなく使用することができ、便座で押圧されて変形しても、自ずと元の状態に復元できる。
採尿後においては、便座41を上方へ移動させ、採尿器1の外面保持部31における摘み部310を摘むように把持することで、当該採尿器1を持ち上げることができる。
また、本実施例に係る採尿器1は、上記したように、柔軟性を有する合成樹脂を用いており、採尿後、余剰の尿を廃棄した後に、採尿器1の外面保持部31における上下方向中央位置から下方に外側へ反って形成される摘み部310を摘むように把持した状態で、流水、消毒剤等を用いて洗浄を行うことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、採尿器1の帯状の上面保持部30と外面保持部31には、指で摘む際の操作性を考慮して、適宜起伏を設けることができる。また、摘み部310は必ずしも上下方向中央位置から下方となる位置のみに形成するものではなく、例えば、上下方向中央位置よりも上方の位置から形成することもできる。
また、本実施例においては、底部はやや傾斜した形状としているが、底面を水平面として、該底面に、例えばリブ状に突出した台座を形成し、載置時の安定性を確保することもできる。
更に、本発明においては、他の実施例に係る採尿器として図10に示すように、採尿器1の採尿部2の内面に内容量を示す目盛部24を付することもできる。
1 採尿器
2 採尿部
20 外周面
22 内底面
23 外側面当接部
24 目盛部
3 保持部
30 上面保持部
31 外面保持部
310 摘み部
4 便器
40 リム
41 便座
2 採尿部
20 外周面
22 内底面
23 外側面当接部
24 目盛部
3 保持部
30 上面保持部
31 外面保持部
310 摘み部
4 便器
40 リム
41 便座
Claims (2)
- 洋式トイレの便器のリムに係止する保持部と、該保持部に隣接する採尿部とを備えた採尿器において、保持部は、採尿部の一部から外方へ帯状に延設される上面保持部と、該上面保持部の先端側から下方へ延設される外面保持部とを備え、外面保持部には、外方へ反る摘み部を形成したことを特徴とする採尿器。
- 柔軟性を有する合成樹脂材料からなることを特徴とする請求項1記載の採尿器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008142139A JP2009288127A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 採尿器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008142139A JP2009288127A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 採尿器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009288127A true JP2009288127A (ja) | 2009-12-10 |
Family
ID=41457477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008142139A Pending JP2009288127A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 採尿器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009288127A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8690794B1 (en) | 2013-03-14 | 2014-04-08 | Core Medical Products, LLC | System and method for collection of human bodily waste samples |
CN108181455A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-06-19 | 和成(中国)有限公司 | 一种马桶用的尿液检测装置 |
JP2019148444A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | Toto株式会社 | 排尿量測定装置 |
JP2021110745A (ja) * | 2020-01-08 | 2021-08-02 | 株式会社森正工業設計 | ペット用排泄物採取容器並びに、これを用いたペットの排泄物の記録方法及びペットの健康状態の診断方法 |
-
2008
- 2008-05-30 JP JP2008142139A patent/JP2009288127A/ja active Pending
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JP7013933B2 (ja) | 2018-02-26 | 2022-02-01 | Toto株式会社 | 排尿量測定装置 |
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JP2021110745A (ja) * | 2020-01-08 | 2021-08-02 | 株式会社森正工業設計 | ペット用排泄物採取容器並びに、これを用いたペットの排泄物の記録方法及びペットの健康状態の診断方法 |
JP7401914B2 (ja) | 2020-01-08 | 2023-12-20 | 株式会社森正工業設計 | ペット用排泄物採取容器並びに、これを用いたペットの排泄物の記録方法及びペットの健康状態の診断方法 |
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