JPS61199821A - 非粘着性を有するプラスチックオ−ブンウエア - Google Patents
非粘着性を有するプラスチックオ−ブンウエアInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、高い耐熱性と高温時の機械的強度、美麗な外
観、種々の食料品による汚れに対する耐性および離型性
に優れたプラスチックオーブンウェアに関する。
観、種々の食料品による汚れに対する耐性および離型性
に優れたプラスチックオーブンウェアに関する。
従来の技術
マイクロ波照射とオーブン加熱方式が加味された電子オ
ーブンレンジの調理容器すなわちオーブンウェアには、
優れた耐熱性ミ機械的強度、電気特性、種々の食料品に
よる汚れに対する耐性、外観など数々の性能が要求され
、特に耐熱性については、高周波による発熱だけでなく
、オーブン加熱が加わるため、非常に高い性能が要求さ
れる。例えば、２００〜２５０℃において変形はみられ
ず、実用的な機械的特性を有していなければならない。
ーブンレンジの調理容器すなわちオーブンウェアには、
優れた耐熱性ミ機械的強度、電気特性、種々の食料品に
よる汚れに対する耐性、外観など数々の性能が要求され
、特に耐熱性については、高周波による発熱だけでなく
、オーブン加熱が加わるため、非常に高い性能が要求さ
れる。例えば、２００〜２５０℃において変形はみられ
ず、実用的な機械的特性を有していなければならない。
全芳香族ポリエステルは、その構造に基ずく、種々の優
れた性質を有しており、特に耐熱性の点ではあらゆる樹
脂の中でぬきんでている。なかでもテレフタル酸やイソ
フタル酸とバラヒドロキシ安息香酸あるいはその誘導体
と４．４’ −ジヒドロキシフェニルあるいはその誘導
体から製造される全芳香族ポリエステルは射出成形可能
でかつ高い耐熱性、耐薬品性、耐油性、耐放射線性、絶
縁性など数々の優れた性能をもちあわせているため、電
気、電子分野を中心に広範な用途に使用されている。
れた性質を有しており、特に耐熱性の点ではあらゆる樹
脂の中でぬきんでている。なかでもテレフタル酸やイソ
フタル酸とバラヒドロキシ安息香酸あるいはその誘導体
と４．４’ −ジヒドロキシフェニルあるいはその誘導
体から製造される全芳香族ポリエステルは射出成形可能
でかつ高い耐熱性、耐薬品性、耐油性、耐放射線性、絶
縁性など数々の優れた性能をもちあわせているため、電
気、電子分野を中心に広範な用途に使用されている。
また誘電正接が０．００４〜０．０２と従来のポリエス
テルと同様に大きいにもかかわらず、結晶化度が高く、
熱変形温度は２９３°Ｃと非常に高いため、マイクロ波
を照射しても発熱は熱変形温度以下におさえられ、容易
に変形しないことから、オーブンウェアとしての耐熱性
を有している。
テルと同様に大きいにもかかわらず、結晶化度が高く、
熱変形温度は２９３°Ｃと非常に高いため、マイクロ波
を照射しても発熱は熱変形温度以下におさえられ、容易
に変形しないことから、オーブンウェアとしての耐熱性
を有している。
さらに該全芳香族ポリエステルに、ガラス繊維や炭素繊
維などの繊維状強化材、また炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム、ガラスピーズ、酸化チ
タン、マイカ、クレー、シリカ粉末、タルク、二硫化モ
リブデン、グラファイト、ウオラストナイト、チタン酸
カリウム繊維などの粉末状、針状もしくは薄片状の無機
充填材を配合することにより、耐熱性、剛性の向上と成
形収縮率の低下が認められる。
維などの繊維状強化材、また炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム、ガラスピーズ、酸化チ
タン、マイカ、クレー、シリカ粉末、タルク、二硫化モ
リブデン、グラファイト、ウオラストナイト、チタン酸
カリウム繊維などの粉末状、針状もしくは薄片状の無機
充填材を配合することにより、耐熱性、剛性の向上と成
形収縮率の低下が認められる。
しかしながら、該全芳香族ポリエステルは射出成形する
場合、成形温度が高く、溶融粘度が成形温度のわずかな
差により大きく変り配向が大きく、また金型内での固化
が非常にはやいため、得られた成形品は異方性が大きく
、外観は不均一な流れ模様を示し表面の平滑性ｇり美麗
でない。またこの成形品に脂肪、食物酸あるいはソース
類を含む食物を入れオーブンウェアとしてくり返し使用
した場合、表面の汚れは次第に大きくなり、奥いがのこ
り、非粘着性が悪くなり、しいては食物との離型が悪く
なる７゜一方、特開昭５９−８６１５４に開示されてい
るように、該芳香族ポリエステルにタルクとルチル型二
酸化チタンを含有せしめることにより、成形品の異方性
、外観を著しく改良することができる。しかしながら、
金型内での不充分な流動性のため、成形品表面には微細
なボイドが多く存在するため、オーブンウェアとして、
ヒーター加熱で長期間くり返し使用する場合のように非
常に過酷な条件では該ポリエステル単品と同様の問題が
おこる。他の繊維状強化材や無機充填材を配合した場合
も、上記の問題点は解決されない。
場合、成形温度が高く、溶融粘度が成形温度のわずかな
差により大きく変り配向が大きく、また金型内での固化
が非常にはやいため、得られた成形品は異方性が大きく
、外観は不均一な流れ模様を示し表面の平滑性ｇり美麗
でない。またこの成形品に脂肪、食物酸あるいはソース
類を含む食物を入れオーブンウェアとしてくり返し使用
した場合、表面の汚れは次第に大きくなり、奥いがのこ
り、非粘着性が悪くなり、しいては食物との離型が悪く
なる７゜一方、特開昭５９−８６１５４に開示されてい
るように、該芳香族ポリエステルにタルクとルチル型二
酸化チタンを含有せしめることにより、成形品の異方性
、外観を著しく改良することができる。しかしながら、
金型内での不充分な流動性のため、成形品表面には微細
なボイドが多く存在するため、オーブンウェアとして、
ヒーター加熱で長期間くり返し使用する場合のように非
常に過酷な条件では該ポリエステル単品と同様の問題が
おこる。他の繊維状強化材や無機充填材を配合した場合
も、上記の問題点は解決されない。
発明が解決しようとする問題点
本発明は、該全芳香族ポリエステル、あるいは該全芳香
族ポリエステルに伊機物を充填してなる組成物から成形
されたオーブンウェアの外観、種々の食料品による汚れ
に対する耐性、離型性を改良することを目的とするもの
である。
族ポリエステルに伊機物を充填してなる組成物から成形
されたオーブンウェアの外観、種々の食料品による汚れ
に対する耐性、離型性を改良することを目的とするもの
である。
問題点を解決するための手段
本発明者らは、鋭意検討した結果、該全芳香族ポリエス
テル、あるいは該全芳香族ポリエステルに、無機物を充
填してなる組成物から成形されたオーブンウェアの少な
くとも内面をフッ素樹脂系塗料でコーティングすること
よって、上記目的を達成することがわかり本発明に達し
た。
テル、あるいは該全芳香族ポリエステルに、無機物を充
填してなる組成物から成形されたオーブンウェアの少な
くとも内面をフッ素樹脂系塗料でコーティングすること
よって、上記目的を達成することがわかり本発明に達し
た。
金属、主にアルミ表面にフッ素樹脂系塗料をコーティン
グし、非粘着性を付与させ、食品との離型性を向上させ
たものは、フライパン、ホットプレート、炊飯器などの
食品関係用途にかなり以前から用いられているが、プラ
スチック製の食品容器にフッ素樹脂系塗料をコーティン
グし、非粘着性を付与させ食品との離型性を向上させた
ものはみあたらない。これはフッ素樹脂系塗料の焼付温
度が２００〜４００’Ｃと高温なため、これに耐えるプ
ラスチックは限定されるからである。しかしながら、該
全芳香族ポリエステルの耐熱性は非常に高いた′め、こ
れより得られる成形品はフッ素系塗料の焼付温度におい
ても減量も非常に少なく、変形もまったくみられないこ
とから本発明を達成する仁とができた。
グし、非粘着性を付与させ、食品との離型性を向上させ
たものは、フライパン、ホットプレート、炊飯器などの
食品関係用途にかなり以前から用いられているが、プラ
スチック製の食品容器にフッ素樹脂系塗料をコーティン
グし、非粘着性を付与させ食品との離型性を向上させた
ものはみあたらない。これはフッ素樹脂系塗料の焼付温
度が２００〜４００’Ｃと高温なため、これに耐えるプ
ラスチックは限定されるからである。しかしながら、該
全芳香族ポリエステルの耐熱性は非常に高いた′め、こ
れより得られる成形品はフッ素系塗料の焼付温度におい
ても減量も非常に少なく、変形もまったくみられないこ
とから本発明を達成する仁とができた。
本発明で用いる全芳香族ポリエステルは一般式
（式中、Ｘは０１〜Ｃ４のアルキル基、−〇−２−ＳＯ
２−、−Ｓ−または−ＣＯ２−であり、ｍ 、 ｎは０
またはｌである。ｄ：ｅの比は１：ｌから１０：１の範
囲にあり、ｅ：ｆの比は９：１０から１０：９の間にあ
る。また上式中の芳香環の置換基は互いにパラまたはメ
タの位置にある。） で表わされる熱溶融性の全芳香族ポリエステルであり、
それぞれの成分としては、たとえばパラヒドロキシ安息
香酸、メタヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、ハイドロキノン、レゾルシン、４．４’−ジヒ
ドロキシジフェニル、４．４’−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル、 ４．４′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、４゜４′
−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、４゜４′−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、４．４’−ジヒドロキシジフ
ェニルメタンなどやこれらの誘導体を用いることができ
る。
２−、−Ｓ−または−ＣＯ２−であり、ｍ 、 ｎは０
またはｌである。ｄ：ｅの比は１：ｌから１０：１の範
囲にあり、ｅ：ｆの比は９：１０から１０：９の間にあ
る。また上式中の芳香環の置換基は互いにパラまたはメ
タの位置にある。） で表わされる熱溶融性の全芳香族ポリエステルであり、
それぞれの成分としては、たとえばパラヒドロキシ安息
香酸、メタヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、ハイドロキノン、レゾルシン、４．４’−ジヒ
ドロキシジフェニル、４．４’−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル、 ４．４′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、４゜４′
−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、４゜４′−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、４．４’−ジヒドロキシジフ
ェニルメタンなどやこれらの誘導体を用いることができ
る。
これらの組み合せのうち、バラヒドロキシ安息香酸ある
いはそのエステル、テレフタル酸あるいはそのエステル
、４．４’−ジヒドロキシジフェニルあるいはそのエス
テルの組み合わせが特に好ましい。該全芳香族ポリエス
テルの重合法としては、特開昭５６−１０４９８２、特
開昭５７−４４６２２などに開示される方法が可能であ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
いはそのエステル、テレフタル酸あるいはそのエステル
、４．４’−ジヒドロキシジフェニルあるいはそのエス
テルの組み合わせが特に好ましい。該全芳香族ポリエス
テルの重合法としては、特開昭５６−１０４９８２、特
開昭５７−４４６２２などに開示される方法が可能であ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
本発明で使用されるフッ素樹脂系塗料について詳述する
前に、ここでいうフッ素樹脂とは、ポリテトラフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、ポリトリフルオロクロロエチレン、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体などのことであり、これらの中でも特
にポリテトラフルオロエチレン（以下ＰＴＦＥと略す）
が好ましい。この理由は、非粘着の点において、ＰＴＦ
Ｅが最も優れているからである。
前に、ここでいうフッ素樹脂とは、ポリテトラフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、ポリトリフルオロクロロエチレン、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体などのことであり、これらの中でも特
にポリテトラフルオロエチレン（以下ＰＴＦＥと略す）
が好ましい。この理由は、非粘着の点において、ＰＴＦ
Ｅが最も優れているからである。
本発明で使用されるフッ素樹脂系塗料とは一般的に非粘
着、離型、摺動用途などに用いられるもので次の２つに
分類される。
着、離型、摺動用途などに用いられるもので次の２つに
分類される。
１つは該フッ素樹脂を塗料化したものであり、一般的に
は該フッ素樹脂のエマルジョン重合物を界面活性剤の添
加とともに濃縮し、ディスバージ目ンとしたもの、ある
いはこれに塗装性をあげるため、有機溶剤、少量の顔料
などを加えてエナメルとしたものがある。ディスパーシ
ロンの市販されているものの例としては、ポリフロンデ
ィスパージョンＤ−１，Ｄ−２，ネオフロンディスパー
ジ冒ンＮＤ−２，ＮＤ−４，グイフロンディスパーシロ
ンＤ−４５８（以上ダイキン工業製）。
は該フッ素樹脂のエマルジョン重合物を界面活性剤の添
加とともに濃縮し、ディスバージ目ンとしたもの、ある
いはこれに塗装性をあげるため、有機溶剤、少量の顔料
などを加えてエナメルとしたものがある。ディスパーシ
ロンの市販されているものの例としては、ポリフロンデ
ィスパージョンＤ−１，Ｄ−２，ネオフロンディスパー
ジ冒ンＮＤ−２，ＮＤ−４，グイフロンディスパーシロ
ンＤ−４５８（以上ダイキン工業製）。
テフロン８Ｏ−Ｊ（三井フロロケミカル製）などがあり
、エナメルの例としては、ポリフロンエナメルＥ４１０
０ＣＲ，ＥＫ−４１９８ＣＬ、ＥＳ−５１０９８Ｋ（以
上ダイキン工業製）などがある。
、エナメルの例としては、ポリフロンエナメルＥ４１０
０ＣＲ，ＥＫ−４１９８ＣＬ、ＥＳ−５１０９８Ｋ（以
上ダイキン工業製）などがある。
他の１つは、該フッ素樹脂と耐熱性のフィルム形成樹脂
とからなる組成物を塗料化したものであり、フィルム形
成性樹脂の溶液中に、該フッ素樹脂を分散させたもの、
あるいは、それぞれの微粉末を水あるいは有機溶剤に分
散させたものがある。ここで用いる耐熱性のフィルム形
成性樹脂とはポリアミドイミド、ポリイミド、あるいは
これらの前駆物、ポリサルホン、ポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリエーテルイミド、シリコン樹脂などがある
。このタイプの塗料はフッ素樹脂だけの場合にくらベコ
−ティング加工時のブライグーを必要としないから一般
的にはワンコートタイプとよばれている。
とからなる組成物を塗料化したものであり、フィルム形
成性樹脂の溶液中に、該フッ素樹脂を分散させたもの、
あるいは、それぞれの微粉末を水あるいは有機溶剤に分
散させたものがある。ここで用いる耐熱性のフィルム形
成性樹脂とはポリアミドイミド、ポリイミド、あるいは
これらの前駆物、ポリサルホン、ポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリエーテルイミド、シリコン樹脂などがある
。このタイプの塗料はフッ素樹脂だけの場合にくらベコ
−ティング加工時のブライグーを必要としないから一般
的にはワンコートタイプとよばれている。
またこれらのフィルム形成性物質の中で、特にポリアミ
ドイミド、ポリイミドあるいはこれらの前駆物、ポリサ
ルホンを用いるのが好ましい。この理由は該全芳香族ポ
リエステル、あるいはこれに無機物を充填してなる組成
物に対して密着性の高い強靭な被膜を作ることができる
からである。市販されているものの例としては、ポリフ
ロンタフコートエナ〉ルＴＣ−７１０９ＢＫ。
ドイミド、ポリイミドあるいはこれらの前駆物、ポリサ
ルホンを用いるのが好ましい。この理由は該全芳香族ポ
リエステル、あるいはこれに無機物を充填してなる組成
物に対して密着性の高い強靭な被膜を作ることができる
からである。市販されているものの例としては、ポリフ
ロンタフコートエナ〉ルＴＣ−７１０９ＢＫ。
ＴＣ−７８０８ＧＹ、ＴＣＷ−８８０９ＢＫ（以上ダイ
キン工業製）、おきつもペスロンヮンコート（三重油脂
製）、フルオンワンコー）（ＩＣＩ社製）などがある。
キン工業製）、おきつもペスロンヮンコート（三重油脂
製）、フルオンワンコー）（ＩＣＩ社製）などがある。
本発明のオーブンウェアは、該全芳香族ポリエステル単
品から成形したものでも、該フッ素樹脂系塗料でコーテ
ィングすることにより、不均一な流れ模様は隠れ、添加
する顔料により、好みの色調を有するものが得られ、非
常に過酷な条件でくり返し使用しても、食料品による汚
れに対する耐性、離型性の優れたものが得られるが、該
全芳香族ポリエステルに無機物を充填してなる組成物か
ら成形したものを用いることにより、強度、剛性、高温
物性、収縮率の点でより優れたものとなる。該無機物と
しては、ガラス繊維、ガラスピーズ、ウオラストナイト
、チタン酸カリウム繊維、シリカ粉末、タルク、マイカ
、クレー、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、水酸化アルミニウムなどがあり、これらの形状、
大きさにより充填効果は異なる。これらの中で加工性と
強度、剛性、収縮率などの物性面のバランスからウオラ
ストナイト、シリカ粉末、タルクなどの無機物が特に好
ましい。
品から成形したものでも、該フッ素樹脂系塗料でコーテ
ィングすることにより、不均一な流れ模様は隠れ、添加
する顔料により、好みの色調を有するものが得られ、非
常に過酷な条件でくり返し使用しても、食料品による汚
れに対する耐性、離型性の優れたものが得られるが、該
全芳香族ポリエステルに無機物を充填してなる組成物か
ら成形したものを用いることにより、強度、剛性、高温
物性、収縮率の点でより優れたものとなる。該無機物と
しては、ガラス繊維、ガラスピーズ、ウオラストナイト
、チタン酸カリウム繊維、シリカ粉末、タルク、マイカ
、クレー、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、水酸化アルミニウムなどがあり、これらの形状、
大きさにより充填効果は異なる。これらの中で加工性と
強度、剛性、収縮率などの物性面のバランスからウオラ
ストナイト、シリカ粉末、タルクなどの無機物が特に好
ましい。
無機物の充填量は全芳香族ポリエステルの成形条件が損
なわない範囲までとることができ、この量は該無機物に
よっても異なるが約７ Ｑｗｔ％である。
なわない範囲までとることができ、この量は該無機物に
よっても異なるが約７ Ｑｗｔ％である。
さらに、該全芳香族ポリエステルあるいは該組成物に対
して、本発明の目的をそこなわない範囲で、酸化防止剤
、熱安定剤、紫外線吸収剤、染料、顔料などの着色剤、
難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤などの通常の添加剤を１
種以上添加することもできる。
して、本発明の目的をそこなわない範囲で、酸化防止剤
、熱安定剤、紫外線吸収剤、染料、顔料などの着色剤、
難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤などの通常の添加剤を１
種以上添加することもできる。
本発明のオーブンウェアを得るには、まず該芳香族ポリ
エステル単品、あるいはこれに無機物、添加剤などを加
え、ヘンシェルミキサーなどを用いて予備混合したもの
を溶融混合機で混練しペレット状にしてから、射出成形
により賦形する。次にこのオーブンウェアの少なくとも
内面、すなわち食品が接する面を該フッ素樹脂塗料でコ
ーティングする前に、以下に述べるような、熱処理、粗
面化、ブライグー処理などの前処理を施すが、これらの
工程は必ずしも必要でない。
エステル単品、あるいはこれに無機物、添加剤などを加
え、ヘンシェルミキサーなどを用いて予備混合したもの
を溶融混合機で混練しペレット状にしてから、射出成形
により賦形する。次にこのオーブンウェアの少なくとも
内面、すなわち食品が接する面を該フッ素樹脂塗料でコ
ーティングする前に、以下に述べるような、熱処理、粗
面化、ブライグー処理などの前処理を施すが、これらの
工程は必ずしも必要でない。
まず熱処理であるが、コーティングするフッ素系塗料の
焼成温度で行なうのが好ましい。コーティングするフッ
素系塗料の焼成温度が３００℃以下の場合はこの熱処理
は特に必要がないが、３００°Ｃをこえる場合、成形品
中に包理されたわずかな成形時の分解ガスにより発泡を
生ずる場合があるので、始め２００〜３００℃の温度で
熱処理した後、焼成温度まで段階的に温度を上げて熱処
理するのが好ましい。たとえば、コーティングするフッ
素系塗料の焼成温度が８６０℃の場合、２５０℃で約２
時間熱処理した後、ａＯＯ〜８６０°Ｃの間で、１〜２
点の温度を設定し１〜５時間熱処理を行ない、最終的に
８６０℃で１〜５時間行なうのが好ましい。
焼成温度で行なうのが好ましい。コーティングするフッ
素系塗料の焼成温度が３００℃以下の場合はこの熱処理
は特に必要がないが、３００°Ｃをこえる場合、成形品
中に包理されたわずかな成形時の分解ガスにより発泡を
生ずる場合があるので、始め２００〜３００℃の温度で
熱処理した後、焼成温度まで段階的に温度を上げて熱処
理するのが好ましい。たとえば、コーティングするフッ
素系塗料の焼成温度が８６０℃の場合、２５０℃で約２
時間熱処理した後、ａＯＯ〜８６０°Ｃの間で、１〜２
点の温度を設定し１〜５時間熱処理を行ない、最終的に
８６０℃で１〜５時間行なうのが好ましい。
次に粗面化工程であるが、これはフッ素系塗料との密着
性を上げるために行なうもので、−１゛。
性を上げるために行なうもので、−１゛。
般的にはサンド式ラスト処理するが必ずしもこの工程は
必要でない。また射出成形時、シリコンなどの離型剤を
多量に用いた場合はコーティングする際、ハジキ現象が
あるためサンドブラストにより表層を除去するのが好ま
しい。
必要でない。また射出成形時、シリコンなどの離型剤を
多量に用いた場合はコーティングする際、ハジキ現象が
あるためサンドブラストにより表層を除去するのが好ま
しい。
続いて、ブライター処理工程であるが、この工程は、フ
ッ素系塗料として該フッ素樹脂のディスパージョン、エ
ナメルを用いる場合は、密着性を上げるため、フッ素系
ブライＩ−をコーティングする必要があるが、該フッ素
樹脂と耐熱性のフィルム形成性樹脂とからなる塗料を用
いる場合は、該フィルム形成性樹脂がブライデーの役割
を果すのでフッ素系ブライオーは必要ない。このように
して前処理を施した後、該フッ素樹脂系塗料をスプレー
ガンなどにより塗布し、分散媒を除去後、該フッ素樹脂
の融点以上、あるいは該フィルム形成性樹脂が溶融、あ
るいは硬化して成膜する温度以上で焼成するのが一般的
であるが、かならずしもこれに一定されるものでない。
ッ素系塗料として該フッ素樹脂のディスパージョン、エ
ナメルを用いる場合は、密着性を上げるため、フッ素系
ブライＩ−をコーティングする必要があるが、該フッ素
樹脂と耐熱性のフィルム形成性樹脂とからなる塗料を用
いる場合は、該フィルム形成性樹脂がブライデーの役割
を果すのでフッ素系ブライオーは必要ない。このように
して前処理を施した後、該フッ素樹脂系塗料をスプレー
ガンなどにより塗布し、分散媒を除去後、該フッ素樹脂
の融点以上、あるいは該フィルム形成性樹脂が溶融、あ
るいは硬化して成膜する温度以上で焼成するのが一般的
であるが、かならずしもこれに一定されるものでない。
またオーブンウェアの外面、すなわち食品が直接接触し
ない面については特にコーティングする必要はないが、
好ましい外観と使用時のふきこぼれなどによる付着物の
除去を容易にするために、該フッ素樹脂系塗料でコーテ
ィングした方が好ましい。ただし、外面は内面はど離型
性が要求されず、むしろ外観をよくし、商品価値をとげ
るようにコーティングするのが好ましく、そのためには
、該フィルム形成性樹脂をベースに該フッ素樹脂を少量
加えた（２〜２５ｗｔ％程度）組成物でコーティングす
るのが好ましい。
ない面については特にコーティングする必要はないが、
好ましい外観と使用時のふきこぼれなどによる付着物の
除去を容易にするために、該フッ素樹脂系塗料でコーテ
ィングした方が好ましい。ただし、外面は内面はど離型
性が要求されず、むしろ外観をよくし、商品価値をとげ
るようにコーティングするのが好ましく、そのためには
、該フィルム形成性樹脂をベースに該フッ素樹脂を少量
加えた（２〜２５ｗｔ％程度）組成物でコーティングす
るのが好ましい。
作用
本発明において、オーブンウェアとしての耐熱性、機械
的強度を有するが、外観、食料品による汚れに対する耐
性、離型性の面では不充分であった全芳香族ポリエステ
ル、あるいはこれに無機物を充填してなる組成物で成形
されたオーブンウェアの表面にフッ素樹脂系塗料をコー
ティングすることにより、外観面の改良に加えてフッ素
樹脂特有の非粘着性が作用し、非常に過酷な条件でくり
返し使用しても食料品による汚れがなく、かつ離型性の
点でも優れたものとなる。
的強度を有するが、外観、食料品による汚れに対する耐
性、離型性の面では不充分であった全芳香族ポリエステ
ル、あるいはこれに無機物を充填してなる組成物で成形
されたオーブンウェアの表面にフッ素樹脂系塗料をコー
ティングすることにより、外観面の改良に加えてフッ素
樹脂特有の非粘着性が作用し、非常に過酷な条件でくり
返し使用しても食料品による汚れがなく、かつ離型性の
点でも優れたものとなる。
以下実施例により本発明を説明するが、これらは単なる
例示であり、本発明はこれに限定されるものでない。
例示であり、本発明はこれに限定されるものでない。
実施例１
で示されるくり返し単位をもつ全芳香族ポリエステル、
あるいはこれにガラス繊維（日本硝子繊維製ＲＥＶ８）
、ウオラストナイト（長瀬産業販売ＮＹＡＤＧ）、シ
リカ粉末（竜森製りリスタイトＣＭＣ１２Ｓ）、タルク
（竜森製タルクＳ）、酸化チタン（チタン工業製ＫＲ８
１０）などの無機充填材を第１表に示した組成で混合し
、２軸押用機（池貝鉄工製）を用いて３６０°Ｃの温度
で押出し造粒を行ないペレットを得た。これらを１オン
ス射出成形機（住友重機製ネオマット４７／２ｇ）を用
いて、シリンダ一温度３８０°Ｃ１射出圧力１５００
ｋｌ／ｄ。
あるいはこれにガラス繊維（日本硝子繊維製ＲＥＶ８）
、ウオラストナイト（長瀬産業販売ＮＹＡＤＧ）、シ
リカ粉末（竜森製りリスタイトＣＭＣ１２Ｓ）、タルク
（竜森製タルクＳ）、酸化チタン（チタン工業製ＫＲ８
１０）などの無機充填材を第１表に示した組成で混合し
、２軸押用機（池貝鉄工製）を用いて３６０°Ｃの温度
で押出し造粒を行ないペレットを得た。これらを１オン
ス射出成形機（住友重機製ネオマット４７／２ｇ）を用
いて、シリンダ一温度３８０°Ｃ１射出圧力１５００
ｋｌ／ｄ。
射出速度高速、金型温度１２０°Ｃの条件で、曲げ特性
、熱変形温度測定用の試験片（幅１２．７ｆｆ、長さＩ
２７ｆｆ、厚さ６．４Ｎ）、オーブンウェアテスト用の
平板（６４ｆｆ角、厚さ８ｍ＋１）の成形を行なった。
、熱変形温度測定用の試験片（幅１２．７ｆｆ、長さＩ
２７ｆｆ、厚さ６．４Ｎ）、オーブンウェアテスト用の
平板（６４ｆｆ角、厚さ８ｍ＋１）の成形を行なった。
曲げ特性、熱変形温度についてはそれぞれＡＳＴＭＤ７
９０゜Ｄ６４８に準拠して測定し、これらの結果と平板
での外観の状態を第１表にまとめて記す。
９０゜Ｄ６４８に準拠して測定し、これらの結果と平板
での外観の状態を第１表にまとめて記す。
いずれも高い強度、耐熱性を示し、特に無機物を充填し
たものは高い剛性を示す。しかし外観については、ウオ
ラストナイト／酸化チタン充填系（表中の組成物Ｆ）、
タルク／酸化チタン充填系（表中の組成物Ｇ）以外につ
いては不均一な流れ模様の発生がみられ、特に無充填系
（表中Ａ）は著しかった。
たものは高い剛性を示す。しかし外観については、ウオ
ラストナイト／酸化チタン充填系（表中の組成物Ｆ）、
タルク／酸化チタン充填系（表中の組成物Ｇ）以外につ
いては不均一な流れ模様の発生がみられ、特に無充填系
（表中Ａ）は著しかった。
一方、これらの平板を２５０℃で２時間熱処理した後、
続けてａＯＯ″０，８８０°Ｃ１８６０°Ｃで各々２時
間熱処理した。この上にマ フッ素系ブライクー（ダイキン工業製ポリフロンエナメ
ルＥＫ−１９０８ＧＹ）をスプレ塗装し、１００℃で２
０分乾燥後ＰＴＦＥエナメル（ダイキン工業製ポリフロ
ンエナメルＥＫ−４１９８ＣＬ）をスプレ塗装し、室温
から３６０°Ｃまで約１時間で昇温し、３６０°Ｃで３
０分間焼成し、約２５μの膜厚のものを得た。いずれの
組成の平板についてもチ冒コレート色の良好な外観を有
する発泡、ソリのないものであった。
続けてａＯＯ″０，８８０°Ｃ１８６０°Ｃで各々２時
間熱処理した。この上にマ フッ素系ブライクー（ダイキン工業製ポリフロンエナメ
ルＥＫ−１９０８ＧＹ）をスプレ塗装し、１００℃で２
０分乾燥後ＰＴＦＥエナメル（ダイキン工業製ポリフロ
ンエナメルＥＫ−４１９８ＣＬ）をスプレ塗装し、室温
から３６０°Ｃまで約１時間で昇温し、３６０°Ｃで３
０分間焼成し、約２５μの膜厚のものを得た。いずれの
組成の平板についてもチ冒コレート色の良好な外観を有
する発泡、ソリのないものであった。
これらの平板をそれぞれ１枚ずつパイレックストレーの
底におき、この上に脱脂綿５ＩＩに食油５゜ノを含浸さ
せたものをのせ、トレー全体を２４５ｏメがＨｚのマイ
クロ波照射と２５０°Ｃまでヒーター加熱可能な電子レ
ンジ（松下電器ＮＥ−８８００型）のターンテーブルに
のせ、１０分間のマイクロ波照射−６００Ｗの電気ヒー
ターで２５０″Ｃの設定条件で２０分間加熱→冷却を１
サイクル条件として５サイクルのくり返しテストを行な
った。その結果、いずれの平板も表面にのっている脱脂
綿は黒く炭化していたが平板から容易にとりさることが
できた。またとりさった後の平板表面を液状の洗剤をし
みこませたスポンジで水洗し、外観を観察したが、いず
れもふくれ、汚れはみられなかった。
底におき、この上に脱脂綿５ＩＩに食油５゜ノを含浸さ
せたものをのせ、トレー全体を２４５ｏメがＨｚのマイ
クロ波照射と２５０°Ｃまでヒーター加熱可能な電子レ
ンジ（松下電器ＮＥ−８８００型）のターンテーブルに
のせ、１０分間のマイクロ波照射−６００Ｗの電気ヒー
ターで２５０″Ｃの設定条件で２０分間加熱→冷却を１
サイクル条件として５サイクルのくり返しテストを行な
った。その結果、いずれの平板も表面にのっている脱脂
綿は黒く炭化していたが平板から容易にとりさることが
できた。またとりさった後の平板表面を液状の洗剤をし
みこませたスポンジで水洗し、外観を観察したが、いず
れもふくれ、汚れはみられなかった。
実施例２
実施例１のＡ〜Ｇの組成物で成形された６４ｎ角、厚さ
３Ｍの平板を実施例１と同様の熱処理をし、これらの上
に、ＰＴＦＥを約５Ｑｗｔ％含ムポリエーテルサルホン
／ＰＴＦＥ塗料（ＩＣＩ製フルオンワンコート）をスプ
レー塗装し、室温から３６０°Ｃまで約１時間で昇温し
、３６０°Ｃで約３０分焼成し、約２０μの膜厚のもの
を得た。いずれの組成の平板についても、ダークチッコ
レート色の良好な外観を有する発泡、ソリのないもので
あった。
３Ｍの平板を実施例１と同様の熱処理をし、これらの上
に、ＰＴＦＥを約５Ｑｗｔ％含ムポリエーテルサルホン
／ＰＴＦＥ塗料（ＩＣＩ製フルオンワンコート）をスプ
レー塗装し、室温から３６０°Ｃまで約１時間で昇温し
、３６０°Ｃで約３０分焼成し、約２０μの膜厚のもの
を得た。いずれの組成の平板についても、ダークチッコ
レート色の良好な外観を有する発泡、ソリのないもので
あった。
これらの平板を用いて実施例１とまったく同じ方法で、
電子オーブンレンジによるくり返しテストを行なったが
、炭化した脱脂綿は容易にとりさることができ、平板表
面のふくれ、汚れはまったくみられなかった。
電子オーブンレンジによるくり返しテストを行なったが
、炭化した脱脂綿は容易にとりさることができ、平板表
面のふくれ、汚れはまったくみられなかった。
実施例３
ポリフェニレンサルファイド（フィリップス製ライドン
ＰＰ５Ｖ−１）をジェット粉砕機（日本ニューマチック
社製Ｉ−５タイプ）を用いて粉砕し、平均粒径的５μの
ものを得た。
ＰＰ５Ｖ−１）をジェット粉砕機（日本ニューマチック
社製Ｉ−５タイプ）を用いて粉砕し、平均粒径的５μの
ものを得た。
この微粉化されたポリフェニレンサルファイド４２部、
カーボン２部、５％ラウリル硫酸ソーダ水溶液６０部を
ボールミル中で約７時間混練し、ここへＰＴＦＥエナメ
ル（ダイキン工業製ポリフロンエナメルＥ−４１０ＯＣ
Ｒ）５８部を加え混合し、ＰＴＦＥを約４０ｗｔ％含む
ポリフェニレンサルファイド／ＰＴＦＥ塗料を作製した
。
カーボン２部、５％ラウリル硫酸ソーダ水溶液６０部を
ボールミル中で約７時間混練し、ここへＰＴＦＥエナメ
ル（ダイキン工業製ポリフロンエナメルＥ−４１０ＯＣ
Ｒ）５８部を加え混合し、ＰＴＦＥを約４０ｗｔ％含む
ポリフェニレンサルファイド／ＰＴＦＥ塗料を作製した
。
実施例１のＣ，Ｈの組成物で成形された６４ｎ角、厚さ
３ｆｆの平板を２５０°Ｃで２時間熱処理した後、続け
て８００″Ｃで１時間熱処理した。この上に該塗料をス
プレーコーティングし、室温から３００℃まで約４０分
で昇温し、８００ ’Ｃで８０分焼成し、約２０μの膜
厚のものを得た。いずれの組成の平板についても、黒色
の良好な外観を有する発泡、ソリのないものであった。
３ｆｆの平板を２５０°Ｃで２時間熱処理した後、続け
て８００″Ｃで１時間熱処理した。この上に該塗料をス
プレーコーティングし、室温から３００℃まで約４０分
で昇温し、８００ ’Ｃで８０分焼成し、約２０μの膜
厚のものを得た。いずれの組成の平板についても、黒色
の良好な外観を有する発泡、ソリのないものであった。
これらの平板を用いて実施例１とまったく同じ方法で、
電子オーブンレンジによる（り返しテストを行なったが
炭化した脱脂綿は容易にとりさることができ平板表面の
ふくれ、汚れはまったくみられなかった。
電子オーブンレンジによる（り返しテストを行なったが
炭化した脱脂綿は容易にとりさることができ平板表面の
ふくれ、汚れはまったくみられなかった。
実施例４
ポリイミド（三井石油化学工業製ケルイミド６０１）２
５部をＮ−メチルピロリドン６０部に溶解させここへＰ
ＴＦＥ微粉末（旭硝子製フルオロＬ１６９Ｊ）２０部を
ディシルバーで撹拌しながら徐々に加え、よく混合し、
ここへさらにキシレン、メチルエチルケトンを各１０部
ずつ加え、ＰＴＦＥを約４４ｗｔ％含むポリイミド／Ｐ
ＴＦＥ塗料を作製した。
５部をＮ−メチルピロリドン６０部に溶解させここへＰ
ＴＦＥ微粉末（旭硝子製フルオロＬ１６９Ｊ）２０部を
ディシルバーで撹拌しながら徐々に加え、よく混合し、
ここへさらにキシレン、メチルエチルケトンを各１０部
ずつ加え、ＰＴＦＥを約４４ｗｔ％含むポリイミド／Ｐ
ＴＦＥ塗料を作製した。
実施例１のＣ〜Ｅの組成物で成形された６４朋角、厚さ
８顛の平板に直接該塗料をスプレーコーティングし、室
温から２６０°Ｃまで約１時間で昇温し２６０°Ｃで３
０分焼成し、約２０μの膜厚のものを得た。いずれの組
成の平板についても、黄褐色の良好な外観を有する発泡
、ソリのないものであった。
８顛の平板に直接該塗料をスプレーコーティングし、室
温から２６０°Ｃまで約１時間で昇温し２６０°Ｃで３
０分焼成し、約２０μの膜厚のものを得た。いずれの組
成の平板についても、黄褐色の良好な外観を有する発泡
、ソリのないものであった。
これらの平板を用いて実施例１とまったく同じ方法で、
電子オーブンレンジによるくり返しテストを行なったが
、炭化し゛た脱脂綿は容易にとりさることができ平板表
面のふくれ、汚れはまったくみられなかった。
電子オーブンレンジによるくり返しテストを行なったが
、炭化し゛た脱脂綿は容易にとりさることができ平板表
面のふくれ、汚れはまったくみられなかった。
実施例５
ポリアミドイミド溶液（日立化成製ＨＩ−４００、キシ
レン溶液）１００部に四フッ化エチレンー六フッ化プロ
ピレン共重合体ディスパージッン（ダイキン工業製、ネ
オフロンディスバージタンＮＤ−２）８０部を加えよく
混合し、フッ素樹脂含量が約４０％のポリアミドイミド
／四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体塗料
を作製した。 、実施例１のＣ〜Ｅの組成物で成
形された６４庸角、厚さ８履の平板を２５０℃で２時間
熱処理した後、続けて８００℃、８８０℃で１時間熱処
理した。この上に該塗料をスプレーコーティングし室温
から３３０°Ｃまで約１時間で昇温し、３３０°Ｃで８
０分焼成し、約１５μの膜厚のものを得た。いずれの組
成の平板も良好な外観を有し、発泡、ソリのないもので
あった。
レン溶液）１００部に四フッ化エチレンー六フッ化プロ
ピレン共重合体ディスパージッン（ダイキン工業製、ネ
オフロンディスバージタンＮＤ−２）８０部を加えよく
混合し、フッ素樹脂含量が約４０％のポリアミドイミド
／四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体塗料
を作製した。 、実施例１のＣ〜Ｅの組成物で成
形された６４庸角、厚さ８履の平板を２５０℃で２時間
熱処理した後、続けて８００℃、８８０℃で１時間熱処
理した。この上に該塗料をスプレーコーティングし室温
から３３０°Ｃまで約１時間で昇温し、３３０°Ｃで８
０分焼成し、約１５μの膜厚のものを得た。いずれの組
成の平板も良好な外観を有し、発泡、ソリのないもので
あった。
これらの平板を用いて実施例１とまったく同じ方法で電
子オーブンレンジによるくす返しテストを行なったが、
炭化した脱脂綿は容器にとりさることができ、平板表面
のふくれ、汚れはまったくみられなかった。
子オーブンレンジによるくす返しテストを行なったが、
炭化した脱脂綿は容器にとりさることができ、平板表面
のふくれ、汚れはまったくみられなかった。
実施例６
実施例４のＰＴＦＥ微粉末のかわりに、実施例５で用い
たのと同じ四フッ化エチレンー六フッ化プロピレン共重
合体ディスパージョンを用いて塗料を作り、実施例４と
まったく同じ方法でテストを行なったところ、同じ結果
を得た。
たのと同じ四フッ化エチレンー六フッ化プロピレン共重
合体ディスパージョンを用いて塗料を作り、実施例４と
まったく同じ方法でテストを行なったところ、同じ結果
を得た。
比較例１
実施例１のＡ〜Ｇの組成物で成形された６４絹角、厚さ
８ｎの平板をコーティングを施さないで、実施例１とま
ったく同じ方法で電子オーブンレンジによるくり返しテ
ストを行なった。この結果Ａ〜Ｅの組成物で成形された
平板は、テスト後炭化した脱脂綿が平板にこびりつき、
とりさることができなかった。
８ｎの平板をコーティングを施さないで、実施例１とま
ったく同じ方法で電子オーブンレンジによるくり返しテ
ストを行なった。この結果Ａ〜Ｅの組成物で成形された
平板は、テスト後炭化した脱脂綿が平板にこびりつき、
とりさることができなかった。
一方、Ｆ、Ｇの組成物で成形された平板は、テスト後炭
化した脱脂綿をとりさることができたが、液状の洗剤を
しみこませたスポンジで水洗しても表面のポーラス層に
オイルの炭化による汚れがしみこみ完全にはとることが
できなかった。
化した脱脂綿をとりさることができたが、液状の洗剤を
しみこませたスポンジで水洗しても表面のポーラス層に
オイルの炭化による汚れがしみこみ完全にはとることが
できなかった。
実施例７
実施例１のＣの組成物について、１０オンス射出成形機
Ｃ日鋼製Ｎｌ ４０Ａ）を用いて、シリンダ一温度８６
０℃で、底面の直径９６Ｕ、上面の直径１７５ｆｉ、高
さ５０１ｆｆ、厚さ２．５Ｈの容器を成形し２５０℃で
８時間熱処理した後、続けて８００℃、３３０°Ｃ１１
６０°Ｃで各２時間熱処理をした。この容器の内外層に
第２表で示した組成の被膜を実施例１〜６と同じような
方法で施行した。
Ｃ日鋼製Ｎｌ ４０Ａ）を用いて、シリンダ一温度８６
０℃で、底面の直径９６Ｕ、上面の直径１７５ｆｉ、高
さ５０１ｆｆ、厚さ２．５Ｈの容器を成形し２５０℃で
８時間熱処理した後、続けて８００℃、３３０°Ｃ１１
６０°Ｃで各２時間熱処理をした。この容器の内外層に
第２表で示した組成の被膜を実施例１〜６と同じような
方法で施行した。
それぞれの容器に鶏肉３００ノを入れ、実施例１と同じ
電子レンジのターンテーブルにのせ、７分間マイクロ波
照射した後６００Ｗの電気ヒーターで２５０℃の設定条
件で１０分間加熱し冷却した。このテストを７回くり返
したが、どの容器についても中の鶏肉はこげついていた
が、容器から容易にとり出すことができた。鶏肉を取り
出した後の容器内面は鶏肉から出たと思われる油が付着
し、外面にも一部付着していたが、液体洗剤を用いて水
洗いすることにより、表中ａの外面以外は簡単にとるこ
とができた。ａの外面は、他のものの２倍の洗浄を要し
たが完全にとることができた。また洗浄したあとの表面
はふくれ汚れはまったくみられなかった。
電子レンジのターンテーブルにのせ、７分間マイクロ波
照射した後６００Ｗの電気ヒーターで２５０℃の設定条
件で１０分間加熱し冷却した。このテストを７回くり返
したが、どの容器についても中の鶏肉はこげついていた
が、容器から容易にとり出すことができた。鶏肉を取り
出した後の容器内面は鶏肉から出たと思われる油が付着
し、外面にも一部付着していたが、液体洗剤を用いて水
洗いすることにより、表中ａの外面以外は簡単にとるこ
とができた。ａの外面は、他のものの２倍の洗浄を要し
たが完全にとることができた。また洗浄したあとの表面
はふくれ汚れはまったくみられなかった。
実施例１のＢ、Ｄ、Ｅの組成物についても、同様のこと
を行なったがまったく同じ結果を得た。
を行なったがまったく同じ結果を得た。
第 ２ 表
比較例２
実施例１のＢ〜Ｇの組成物で成形された容器をコーティ
ングを施さないで、実施例７とまったく同様な方法でテ
ストした結果、Ｂ〜Ｅの組成については、５回目ぐらい
から鶏肉は容器に若干こびりつきとりさることができな
かった。Ｆ、Ｇの組成物で成形された容器については７
回終了後でも鶏肉を容易にとりさることができたが、洗
浄しても汚れを完全におとすことができなかった。
ングを施さないで、実施例７とまったく同様な方法でテ
ストした結果、Ｂ〜Ｅの組成については、５回目ぐらい
から鶏肉は容器に若干こびりつきとりさることができな
かった。Ｆ、Ｇの組成物で成形された容器については７
回終了後でも鶏肉を容易にとりさることができたが、洗
浄しても汚れを完全におとすことができなかった。
実施例８
実施例７のａ〜ｅの容器にカレーシチュー４００ｆをい
れ、１０分間マイクロ波照射した後冷蔵庫の冷凍室で凍
結させ、このものをさらに１０分間マイクロ波照射し解
凍しあたためた。この操作を１０回（り返した後容器か
らカレーシチューを取り出し、液体洗剤を用いて水洗し
た後、表面の外観を観察したがまったく変化はみられず
臭いもまったくなかった。
れ、１０分間マイクロ波照射した後冷蔵庫の冷凍室で凍
結させ、このものをさらに１０分間マイクロ波照射し解
凍しあたためた。この操作を１０回（り返した後容器か
らカレーシチューを取り出し、液体洗剤を用いて水洗し
た後、表面の外観を観察したがまったく変化はみられず
臭いもまったくなかった。
比較例３
実施例１のＦ、Ｇの組成物で成形された容器をコーティ
ングを施さないで実施例７とまったく同様の方法でテス
トした結果入念な洗浄を行なっても表面は若干黄色味を
帯びカレー臭がわずかに感じられた。
ングを施さないで実施例７とまったく同様の方法でテス
トした結果入念な洗浄を行なっても表面は若干黄色味を
帯びカレー臭がわずかに感じられた。
効果
本発明は、全芳香族ポリエステルあるいはこれに無機物
を充填してなる組成物で成形されたオーブンウェアの少
なくとも内面をフッ素樹脂系塗料でコーティングするこ
とにより、きわめて美麗な外観となり、しかも皿々の食
料品による汚れに対する耐性、離型性が改良され、非常
に過酷な条件下においてもくり返し使用可能となるもの
である。
を充填してなる組成物で成形されたオーブンウェアの少
なくとも内面をフッ素樹脂系塗料でコーティングするこ
とにより、きわめて美麗な外観となり、しかも皿々の食
料品による汚れに対する耐性、離型性が改良され、非常
に過酷な条件下においてもくり返し使用可能となるもの
である。
手続補正書（自発）
昭和６１年２月Ｚ日
１、事件の表示
昭和６０年特許願第４１６３５号
２、発明の名称
非粘着性を有するプラスチックオーブンウェア３、補正
をする者 事件との関係 特許出願人 大阪市東区北浜５丁目１５番地 （２０９） 住友化学工業株式会社 代表者 上方 武 ４、代理人 大阪市東区北浜５丁目１５番地 連絡先 置 （０６）２２０−３４０４５゜補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 ６、補正の内容 （１）明細書第７頁第３行目にｒ−Ｃｏ２−Ｊとあるを
ｒ−Ｃｏ−Ｊと補正する。
をする者 事件との関係 特許出願人 大阪市東区北浜５丁目１５番地 （２０９） 住友化学工業株式会社 代表者 上方 武 ４、代理人 大阪市東区北浜５丁目１５番地 連絡先 置 （０６）２２０−３４０４５゜補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 ６、補正の内容 （１）明細書第７頁第３行目にｒ−Ｃｏ２−Ｊとあるを
ｒ−Ｃｏ−Ｊと補正する。
（２）明細書第１６真下から第７行目に「クリスタイト
」とあるを「クリスタライト」と補正する。
」とあるを「クリスタライト」と補正する。
（３）明細書第２０頁第１表第２行目にｒ１８．６に７
１ｍ２Ｊとあるをｒ １８．６ｋｇ／ｃｍＪと補正する
。
１ｍ２Ｊとあるをｒ １８．６ｋｇ／ｃｍＪと補正する
。
以上
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中Ｘは、Ｃ＿１〜Ｃ＿４のアルキル基、−Ｏ−、−
ＳＯ＿２−、−Ｓ−または−ＣＯ−であり、ｍ、ｎは０
または１である。ｄ：ｅの比は１：１から１０：１の範
囲にあり、ｅ：ｆの比は９：１０から１０：９の間にあ
る。また上式中の芳香環の置換基は互いにパラまたはメ
タの位置にある。） で表わされるくり返し単位をもつ全芳香族ポリエステル
、あるいは該全芳香族ポリエステルに無機物を充填して
なる組成物から成形され、少なくとも内面をフッ素樹脂
系塗料でコーティングし、非粘着性を付与させたことを
特徴とするプラスチックオーブンウェア。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60041635A JPS61199821A (ja) | 1985-03-01 | 1985-03-01 | 非粘着性を有するプラスチックオ−ブンウエア |
| US06/832,330 US4741955A (en) | 1985-03-01 | 1986-02-24 | Plastic ovenware having non-tackiness |
| DE8686102488T DE3682102D1 (de) | 1985-03-01 | 1986-02-26 | Nichthaftendes plastikgeschirrund verfahren zur herstellung. |
| EP19860102488 EP0199020B1 (en) | 1985-03-01 | 1986-02-26 | Plastic ovenware having non-tackinessand and process for preparation thereof |
| CA 502933 CA1281950C (en) | 1985-03-01 | 1986-02-28 | Plastic ovenware having non-tackiness |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60041635A JPS61199821A (ja) | 1985-03-01 | 1985-03-01 | 非粘着性を有するプラスチックオ−ブンウエア |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH0420327B2 JPH0420327B2 (ja) | 1992-04-02 |
Family
ID=12613785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60041635A Granted JPS61199821A (ja) | 1985-03-01 | 1985-03-01 | 非粘着性を有するプラスチックオ−ブンウエア |
Country Status (5)
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