JPS61198056A - アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法 - Google Patents

アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法

Info

Publication number
JPS61198056A
JPS61198056A JP60039420A JP3942085A JPS61198056A JP S61198056 A JPS61198056 A JP S61198056A JP 60039420 A JP60039420 A JP 60039420A JP 3942085 A JP3942085 A JP 3942085A JP S61198056 A JPS61198056 A JP S61198056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
ultrasonic
type probe
probe
array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60039420A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Murota
室田 昭治
Satoshi Fujii
智 藤井
Yoryo Masuko
益子 羊了
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP60039420A priority Critical patent/JPS61198056A/ja
Publication of JPS61198056A publication Critical patent/JPS61198056A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/26Arrangements for orientation or scanning by relative movement of the head and the sensor
    • G01N29/262Arrangements for orientation or scanning by relative movement of the head and the sensor by electronic orientation or focusing, e.g. with phased arrays

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、超音波フェイズドアレイ装置を鋼管探傷に通
用する場合の超音波探傷法の改良に関するものである。
一般に、鋼管の斜角超音波探傷法は、探触子から超音波
ビームを水や油などの接触媒質を介して鋼管内部へ退入
し、その内部反射エコーによって欠陥の有無を知るもの
である。この場合、鋼管肉厚方向全域を探傷領域としう
るよう超音波ビームを退入すること、探傷感度が欠陥と
探触子の位置関係によらず一定であること、探傷距離に
よる減衰が小さいことが重要である。
(従来技術) 従来の鋼管斜角探傷法においては、鋼管円周方向全域に
超音波ビームを通入する方法として、−個の探触子によ
り鋼管の円周方向に対し入射位置を時間的にずらしなが
ら超音波ビームを通入するか、あるいは複数個の探触子
を鋼管円周方向の異なる位置に配し超音波ビームを同時
に通入する方法がある。
しかし、探触子が一つでは探傷対象領域を同時に探傷で
きないし、探触子が複数となると探触子ごとの感度調整
、距離振幅補正が煩雑となり、また探傷設備において電
気機械系に要する設備費が高くなるなどの欠点がある。
一方、各探触子ごとの感度調整、距離振幅補正の煩雑さ
を解消する方法として、大型の探触子を用いる方法があ
る。しかし、探触子の振動面がフラットであるため所定
の角度で鋼管へ通入される探傷に有効な超音波ビームは
、振動子中央から生ずる超音波だけであり、その周辺か
ら生ずる超音波ビームは、所定の角度より大きいか、あ
るいは小さくなる。したがって、超音波ビームは、鋼管
への入射位置によって入射角が異なる、即ち、入射角度
分散を生ずることにより鋼管肉厚方向での検出感度が不
均一となり、また、探触子の有効サイズが制限され、探
傷に寄与する超音波は、探触子の振動面から出た超音波
の一部だけとなる欠点がある。
そこで、インボリュート曲線に対応した振動面を有する
探触子をもちいて、入射角度分散を抑える方法が米国特
許第4195530号に開示されている。これは、1個
の大型探触子で入射角度の等しい超音波ビームを、鋼管
肉厚方向全域にわたって通入することを可能とする。し
かし大型かつ複雑な振動面をもった探触子を製作するこ
とは困難である。また、ある一定の入射角で鋼管全サイ
ズを探傷するには、鋼管サイズごとに異なるインボリュ
ート曲線に応じた振動面をもつ探触子を準備しなければ
ならない。
アレイ型超音波探触子をもちいた探傷方法(以下超音波
フェイズドアレイ法と称する)を鋼管斜角探傷に通用す
ることも考えられる。超音波フェイズドアレイ法は、ア
レイ型探触子を構成する複数個の振動子の送信タイミン
グ、及び被検体からの反射信号の受信タイミングを制御
し、各振動子による超音波信号の位相の重ね合わせを利
用して、超音波を特定の方向に偏向や集束させたり、あ
るいは特定の方向からの反射信号を検出するものである
。この方法も次のような問題があり実用化に至っていな
い。
第2図は、超音波フェイズドアレイ法による超音波ビー
ムのリニア走査を用いた鋼管斜角探傷例を示している。
この図において9個の小型振動子1〜9で構成されるア
レイ型探触子10は隣接する3個の振動子を一組として
探触子の一端より他端に向け、振動子を一つづつずらし
ながら超音波の送信及び受信を行なう。この場合特定の
方向αに偏向した細い超音波ビーム11〜17がアレイ
型探触子10の一端から他端まで走査され、かつ走査方
向の超音波信号が逐次受信される。偏向角αは、探傷に
もちいる屈折角θrに基づいて決定される。屈折角θr
を与える超音波ビームの入射角をθiとすると、偏向角
αで偏向するよう3つの振動子から出る超音波は各々位
相制御され、超音波ビーム11〜17が鋼管18の表面
に向けて順次発信される。
この場合、鋼管内へ所定の入射角θiで入射される超音
波ビームは、アレイ型探触子10の中央部、即ち振動子
4〜6の群より出た超音波ビーム14だけで、その両端
の振動子1〜3,7〜9より出た超音波ビームLL、1
7の入射角θi′。
θi#は、θiより小さいかあるいは大きくなる。
従って、アレイ型探触子による超音波ビームのリニア走
査でも入射角分散を生じ、鋼管肉厚方向での検出感度が
不均一となり、また探触子有効長も制限をうけるという
問題を生ずる。
(発明が解決しようとする問題点) そこで、本発明は、−個のアレイ型探触子によって、鋼
管肉厚方向に均等な検出感度を与えると共に、距離減衰
の小さい、かつ、種々の鋼管サイズにも対応可能な鋼管
斜角探傷法を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の特徴は、アレイ型探触子を構成する振動子の、
各振動子群への送信、受信のM?Hのタイミングを、被
検体である鋼管とアレイ型探触子の幾何学的条件(すな
わち、たとえば鋼管の中心を原点とするX−Y座標系に
おける、アレイ型探触子の中心位置とその傾き、アレイ
型探触子を構成する振動子の個数とその間隔、鋼管の外
径)、および探傷条件(すなわち、アレイ型探触子と鋼
管の接触媒質中の音速、鋼中の音速、屈折角、各振動子
群からでる超音波ビームの入射点の座標)に基づいて、
各振動子群より発せられる細い超音波ビームが鋼管表面
に投入されるときの入射角を全て等しくかつ、同位相と
なるよう送信制御を行い、それに応じた受信制御を行な
うことにある。
第1図はアレイ型探触子による等入射角・同位相入射で
の超音波探傷法の原理図を示す。被検体の鋼管中心をO
1外半径をR1その外表面を円弧Sとし、原点をOとす
るX−Y座標系を考える。
アレイ型探触子10は9個の振動子1〜9から構成され
、探触子10の振動面はX軸に対し平行であるとする。
この振動面を与える線分をTとし、その振動7三つの振
動子群に分は超音波ビームを発信する各振動子群の中心
をti  (i=1.2゜3)、中心tiより発して鋼
管表面S上の点Pi(i=1.2.3)で入射する超音
波ビームを線分11 (i=1.2.3)とする。超音
波ビームの点Piでの入射角をR1、偏向角すなわち線
分子の法線とliのなす角をαi、X軸とliのなす角
をli、その交点をQi、そして点P1を(Rcos 
r i、  R51n r i)なる極座標表示で表わ
す。
ここで、鋼中音速をC2、探触子10と鋼管I8の間の
媒質音速をC1、鋼管18内での屈折角をθRとすれば
、スネルの法則より入射角θ■は1、−ICI。
θ[=s+n  (テアstnθR) で示される。鋼管表面Sへ入射する超音波ビームの入射
角θiをすべて等しくするために、その超音波ビームの
入射経路を示す線分11の鋼管18への入射角θiにつ
いて、 となるよう線分Aiの方程式を決定する。たとえば、線
分12について考える。この線分12方程式を y=a 2 x+b 2 とおけば a 2 = tanβ2 Δ0Q2P2において β28θ2+T2“R1+72 ここで、超音波ビームの入射点P2を与えると、すなわ
ち、T2を定めれば、R2は求まり線分22の頭きR2
も一義的に決定される。さらに、12がR2を通ること
からb2は、 b2°R(sinγ2−Co5γ2°tan(r2+θ
+))によって求められる。これより、鋼管に対し一定
の入射角θ■で入射する超音波ビームの入射経路を与え
る直線の方程式Aiがもとまる。
アレイ型探触子10の振動面を与える線分子の方程式は
、鋼管とアレイ型探触子10の幾何学的配置、すなわち
、鋼管の原点を中心とする座標系において、アレイ型探
触子の中心位置と振動面の傾きが設定されれば、一義的
に決定される。
超音波ビームを送信、受信するための振動子群の中心t
i  (i=1.2.3)は、線分子と線分1!i (
i=1.2.3)の交点であり、方程式%式% の解である。たとえば線分12について考える。
7!2の方程式、Tの方程式をそれぞれj!2:y=a
2x+b2 T  :y=Ax+B とおけば、超音波ビームA’2を送信する振動子群の中
心t2の座標(X2.y2)は、 である。a 2.  b2. A、  Bはアレイ型探
触子10と鋼管18の幾何学的条件、および、探傷条件
より、前述のごとく求められており、t2は決定される
。t2を中心とする振動子群より出る超音波ビームの偏
向角α2は、線分子のt2における法線と線分12のな
す角であるから tan1a2> jan ’Aのとき、α2= tan
 ’ a2−tan 1A−90゜tan”a2< j
an ’Aのとき、α2= jan ’ a2−tai
’i’八十90゜へお、jan ’ a 2 = ja
n−’ Aのとき、探触子面に対して超音波ビームは平
行となり、この条件は存在しない。同様にしてαiが決
定される。
以上のように、被検体の鋼管表面上で、超音波ビームの
入射点位置Pi  (i=1.2.3)と、探傷角すな
わち鋼管内での屈折角ORを与えると、前述した計算に
基づき超音波ビームを送受する振動子群の中心位置t 
i  (i=1. 2. 3)と、その超音波ビームの
偏向方向αi  (i=1.2.3)が求まる。
この各超音波ビームが同位相で鋼管表面に入射するため
には、各超音波ビームが、探触子面から管表面に至る間
のビーム路程差を考えねばならない。図1において、t
+P+<t2P2<t:+P3であるから、振動7群中
心t1からでる超音波ビームは、t3からでる超音波ビ
ームより、T + ’= (t3P3 t+P+)/C
+だけ遅れて、また、振動7群中心t2からでる超音波
ビームは、T 2 ′= (t 3 P :I −t 
2 P 2 ) / CIだけ遅れて発信させることに
より、t+、t2.t3からでる超音波ビームは、鋼管
表面PI、P2.P3において同位相で入射する。
アレイ型探触子10について、振動子間隔をdと置き、
振動子群中rist +、  t 2.  t 3を構
成する振動子を、それぞれ1〜3.4〜6.7〜9とす
ると、振動子1〜3の送信タイミングに、ΔT1なうこ
とにより、鋼管18へ退入されるすべての超音波ビーム
の入射角と位相が等しくなる。第3図は、アレイ型探触
子の各振動子群より出る超音波ビームの入射点の選び方
に関する説明図である。
アレイ型探触子の両端t+、t3より出る超音波ビーム
7!葛、β3の鋼管表面への入射点P1゜23点間の円
弧上の距離20を、エスキップのビーム路程に対応した
探触子距離以上に設定すると、探傷領域の管肉厚方向全
域に亘り超音波ビームで覆うことが可能となる。
メー\ したがって、超音波ビームの入射点をPIP3内に選び
、前述の原理により11とαiを求め、これに従った超
音波ビーム制御を行なうことにより、管肉厚方向19に
亘り均一な超音波ビームを形成することが可能となる。
以下、実施例をもちいて具体的に説明する。第4図は、
本発明における超音波フェイズドアレイ装置のブロック
図である。ここでは、9個の小形振動子1〜9からなる
アレイ型探触子10をもちいた場合である。21は小形
振動子1〜9を励振するためのパルサー、22は小形振
動子1〜9で受けた超音波信号を受信、増幅するレシー
バ−123は各振動子の励振タイミングを制御する送信
制御部、24は各振動子の受信タイミングを制御する受
信制御部であり、25は送受タイミングの演算および演
算結果にしたがって各部を制御する演算処理部、26は
各振動子の受信した信号を加算し、特定方向の信号を抽
出するための加算処理部、27は加算処理された信号を
基に受信信号波形を形成するための表示制御部、28は
その波形の表示器である。
まず、演算処理部25において、鋼管とアレイ型探触子
の幾何学的配置、探傷条件に基づき、前述の原理にした
がうて、各振動子群より出る超音波ビームの鋼管表面へ
の入射角と位相をすべて等しくする送信タイミング時間
と、これと対応した受信タイミング時間を演算する。即
ち、各振動子群1〜3.4〜6.7〜9より出る超音波
ビームの偏向角をα1.α2.α3とし、各ビーム路程
差を考慮した各振動子への遅延時間が演算される。
この演算結果にしたがって、送信制御部23によりパル
サー19の励振タイミングが制御され、アレイ型探触子
から超音波が発生する。この超音波は、通常水を媒質と
して鋼管18内に投入され、その伝播過程に欠陥があれ
ば、その欠陥で反射されて逆の伝播経路でアレイ型探触
子10に戻ってくる。こうして、各振動子1〜9で受信
される信号は、レシーバ22を通り、前記演算結果に従
って各振動子からの受信信号が加算されるように受信制
御部24で制御され、それら信号は加算処理部26で加
算される。該加算後の受信信号は、表示制御部27によ
って制御される表示器28上に受信信号波形を表示する
(実施例) 第5図は、本発明に基づくアレイ型探触子による鋼管の
斜角探傷を行なったシステムの概略図を示している。2
9は被検体の84管で外径245酊、肉厚11鶴である
。30は横穴ドリルホールでその直径は3.2flであ
る。31はアレイ型探触子で、周波数5MHzの32個
の小形振動子より構成され、振動子間隔は1.5mmで
ある。32は探傷用水槽、33はアレイ型探触子を固定
し、かつ上下に駆動するための治具と駆動用モータであ
る。34は鋼管回転用治具、35は回転用治具34を駆
動するモータである。36はアレイ型探触子31をX方
向で移動するためのモータ、37はX方向に探触子31
をスライドするためのレールである。
38は探触子31をY方向で移動するためのモータで、
39はY方向に探触子31をスライドさせるためのレー
ルである。40は探触子31をX方向、Y方向、Z方向
に移動するためのモータ33゜36.38と鋼管回転用
モータ35を制御するための制御装置であり、41はア
レイ型探触子のX方向、Y方向、Z方向における位置と
鋼管の回転角を表示する表示器である。
第6図(alは、第5図に示した探傷システムで鋼管と
アレイ型探触子の幾何学的配置と、等しい屈折角で鋼管
へ入射する超音波ビームの伝播経路を示す。第6図(b
)は、第5図に示す探傷システムでアレイ型探触子の各
振動子群を構成する振動子の組み合わせと、その振動子
群の中心位置を示す。
42〜45は、アレイ型探触子3Iから出る各超音波ビ
ームの鋼管29表面における入射点、42−1〜45−
1は各振動子より出る超音波ビームの伝播経路、42−
2〜45−2は超音波ビームの出る1辰動子群の中心位
置である。42−3〜45−3は超音波ビームの中心位
1を42−2〜45−2とする振動子群であり、46〜
76はアレイ型探触子31を構成する32個の小形振動
子である。
超音波ビーム42−1〜45−1の伝播経路は、前述し
た原理にしたがい、次の手順によって求めた。アレイ型
探触子31と鋼管29の幾何学的配置は外形245■1
、肉厚11鴎の鋼管29の中心を原点とするX−Y座標
を考えると、アレイ型探触子31の中央(Xo、Ya)
が、X座標39.7mm、Y座標295鰭に、傾きをX
軸と平行に設定した。探傷条件は、アレイ型探触子31
と鋼管29の接触媒質は水とし、屈折角45°で探傷し
た。
アレイ型探触子31は、8 (IIの振動子を一組とし
て4組の振動子群42−3.43−3.44−3゜45
−3から超音波を発生し鋼管29内に投入した。その際
、超音波ビームの入射域を、点42から45の範囲即ち
、Iスキップの超音波ビーム路程に対応した探触子距離
に設定した。この1スキツプに対応する円弧のなす中心
角φは12°であり、この角を3等分するよう入射点4
2,43゜45を選んだ。各入射点に対するTl、T2
,73゜γ4は各々77.3°、73.3°、69.3
°、65.3゜であり、偏向角α1.α2.α3.α4
は各々6.2’。
2.2°、−1,8°、−5,8°である。また、各振
動子群からでる超音波ビーム42−1.43−1゜44
−1.45−1の水中での伝播路程差に対して各振動子
群42−3.43−3.44−3.45−3に与える遅
延時間差ΔTは、次式で与えた。
但し、A、 B、  C,Dは、各振動子群から生ずる
超音波ビーム42−1.43−1.44−1.45−1
におけるアレイ形探触子面から鋼管29の表面間の水中
での伝播距離である。
以上のような手順で探信条件を設定し、超音波ビームを
鋼管に投入して探傷すれば入射角分散のない屈折角45
°の超音波ビームによって管肉厚方向全域に亘る高感度
の探傷が可能である。
第7図は、鋼管の横穴ドリルホールの探傷結果の一例を
示す。これは、第6図(alで述べたように超音波ビー
ム制御を行い、鋼管中3.2φのドリルホールを探傷し
たものである。即ち、第5図に示した鋼管回転用治具3
4を用いて、鋼管29を回転し、アレイ型探触子31か
らドリルホール30までの距離を順次変化し、その距離
に応じたドリルホール30からの反射エコー高さを測定
したものである。通常、これを距離振幅特性といい、横
軸に距離を、縦軸にエコー高さを示す。この距離振幅特
性曲線77から横穴ドリルホール30の検出感度が、ア
レイ型探触子31からドリルホール30までの距離によ
らずほぼ一定であり、距離減衰が著しく小さい高感度探
傷が可能であることがわかる。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば種々の鋼管サイズに対し
探触子を変更することなく管肉厚方向で均一かつ、高感
度・高精度の探傷法を提供することができる。
なお、第1図、第6図<alの説明では、アレイ型探触
子を構成する振動子の個数を各々9個と32個としたが
、アレイ型探触子を構成する振動子の個数および、その
サイズについて制約されない。
例えば、超音波ビームを発する振動子群を構成する振動
子数が各群ごとに変ってもよいし、振動子群を構成する
振動子が隣接していることも制約条件とはならない。ま
た、振動子間隔を1.5鰭としたが、この値に限定する
ものではなく、それは、不等間隔であってもよい。更に
入射点の選び方についても、等間隔に設定する必要はな
く、鋼管表面上の任意の点について本発明による超音波
ビーム制御法を適用できる。なお、超音波ビーム制御は
、通用する超音波ビームによって影響されない。
アレイ型探触子と鋼管の幾何学的配置を記述する場合に
、鋼管の中心を原点としたX−Y座標系をもちいたが、
座標系の選び方に制限はない。また、一つのアレイ型探
触子をもちいた例について説明したが、管周方向あるい
は、管長方向のことなる位置に複数の探触子を配置し、
各位置において前述した超音波ビーム制御を行なうこと
により、探傷領域をより広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるアレイ型探触子による等入射角
度を与える超音波ビーム制御法の原理図を示す。第2図
は超音波フェイズドアレイ装置による超音波ビームのリ
ニア走査を鋼管斜角探傷に用いた場合の問題点の説明図
である。第3図はアレイ型撮動子の各振動子群より出る
超音波ビームの入射点の選び方に関する説明図である。 第4図は本発明における超音波フェイズドアレイ装置の
ブロック図である。第5図は、本発明に基づく、アレイ
型探触子による鋼管斜角探傷を行なったシステムの概略
図である。第6図(alは第5図の探傷システムにおい
て、鋼管とアレイ型探触子の幾何学的配置と、等しい屈
折角で鋼管へ入射する超音波ビームの伝播経路を示す説
明図であり、第6図(b)は第5図に示す探傷システム
における、アレイ型探触子の各振動子群を構成する振動
子の組み合わせと、その振動子群の中心位1を示す説明
図である。第7図は、本発明による鋼管の横穴ドリルホ
ールの探傷結果例を示すグラフである。 1〜9;小形振動子、10ニアレイ型探触子、18;鋼
管、11;振動子1〜3からなる群から出る超音波ビー
ム、12;振動子2〜4からなる群から出る超音波ビー
ム、13:振動子3〜5からなる群から出る超音波ビー
ム、14:振動子4〜6からなる群から出る超音波ビー
ム、15:振動子5〜7からなる群から出る超音波ビー
ム、16:振動子6〜8からなる群から出る超音波ビー
ム、17:振動子7〜9からなる群から出る超音波ビー
ム、19:探傷領域の管肉厚方向、20:lスキップの
ビーム距離に対応した探触子距離、21:パルサー、2
2:レシーバ、23:送信制御部、24:受信制御部、
25:演算処理部、26:加算処理部、27:表示制御
部、28:表示器、29:鋼管、30:横穴ドリルホー
ル、31ニアレイ型探触子、32:水槽、33ニアレイ
型探触子保持、上下駆動モータ、34:鋼管保持・回転
用治具、35:回転用治具駆動モータ、36:アレイ型
探触子X軸駆動モータ、37:X軸スライド用レール、
38ニアレイ型探触子Y軸駆動モータ、39:Y軸スラ
イド用レール、40:各駆動モータ制御装置、41:X
、Y、Z位置、T回転角表示器、42〜45:超音波ビ
ーム入射点、42′〜45′ :各振動子群より出る超
音波ビームの伝播経路、42″〜45“:超音波ビーム
を出す各振動子群の中心位置、42”’  〜45′:
振動子群中心が42“〜45“である8ケの振動子より
なる振動子群、46〜76:小形振動子、77:距離振
幅特性曲線。 出 願 人   新日本製鐵株式会社 代理人弁理士  青  柳    稔 第1図 第2図 第4図 駈動t−9 第5図 、〔イ 9 ’R’Is QVz< $ Hn −4c
@  YJ手続補正書(自発) 昭和60年 4月77日 特許庁長官 志 賀   学 殿 昭和60年特許願第39420号 2発明の名称 プレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法3、補正をす
る者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区大手町二丁目6番3号名称 (6
65)新日本製鐵株式会社 代表者 武 1)  豊 住 所  東京都千代田区岩本汀3丁目4査5号笛−東
ピル゛11 氏 名  (7017)弁理士 青  柳i、   5
.+ 稔5、補正命令の日付  な し     ”0
−6、補正によシ増加する発明の数  な し8、補正
の内容 (1)明細書第2頁15行、第3頁3行、5行、7行、
  17行および第4頁13行の「速入」を「投入」に
補正する。 (2)同第11頁17行の「図1」を「第1図」に補正
する。 (3)同第14頁14行の「19」を「21」に補正す
る。 (4)同第16頁20行および第23頁13行の「76
」を「77」に補正する。 (5)同第17頁6行の「外形」を「外径」に補正する
。 (6)同第17頁19行のr42,43Jを「42゜4
3.44.Jに補正する。 (7)同第18頁8行ア11行の記載を次の様に補正す
る。 (8)同第14頁14行オヨび第23頁13行〜14行
の「77」を「78」に補正する。 (9)同第22頁16行の「ビーム距離」を「ビーム路
程」に補正する。 (10)同第23頁9行の「42′〜45′」をr42
−1〜45−IJに補正する。 (n)同第23頁10行および12行の[42“〜45
//Jをr42−2〜45−24に補正する。 (12)同第23頁11行の「42#〜45#」をr4
2−3〜45−3JK補正する。 (13)図面第6図(b)および第7図を別紙のとおシ
補正する。 第6図(b) 第7図 手続補正書(自発) 1.事件の表示 昭和60年特許願第39420号 λ発明の名称 アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法3、補正をす
る者 事件との関係   特許出願人 住所 東京都千代田区大手町二丁目6番3号名称 (6
65)新日本製鐵株式会社 代表者   武 1)  豊 4、代理人 〒101 5、補正命令の日付   な し 8、補正の内容 (1)図面第3図を別紙のとおシ補正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アレイ型探触子と該アレイ型探触子を励振するパルサー
    と、前記アレイ型探触子の受けた信号を受信するレシー
    バと、アレイ型探触子を構成する個々の振動子毎の超音
    波の送信タイミングを制御する送信制御部と、該振動子
    毎の受信タイミングを制御する受信制御部と、該受信制
    御部により制御された各振動子の受信信号を加算する加
    算処理部と、該加算処理部からの信号に基づいて被検材
    断面の映像を表示するための制御をする表示制御部と、
    被検材断面の映像を表示する表示器と、探傷条件にあわ
    せて送信制御部、受信制御部、加算処理部、表示制御部
    に対し、最適な制御値を演算し、各部の動作を制御する
    演算処理部とからなる超音波フェイズドアレイ装置にお
    いて、鋼管とアレイ型探触子の幾何学的配置および探傷
    条件に基づいて、前記アレイ型探触子を構成する各振動
    子単一あるいは、群より発生する超音波ビームを鋼管に
    入射する全ての領域で入射角が一定且つ、同位相となる
    送信タイミングを送信制御部に与え、この送信タイミン
    グに応じた受信タイミングを受信制御部に与えることに
    よって鋼管を等入射角で超音波探傷することを特徴とす
    るアレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法。
JP60039420A 1985-02-28 1985-02-28 アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法 Pending JPS61198056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60039420A JPS61198056A (ja) 1985-02-28 1985-02-28 アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60039420A JPS61198056A (ja) 1985-02-28 1985-02-28 アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61198056A true JPS61198056A (ja) 1986-09-02

Family

ID=12552488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60039420A Pending JPS61198056A (ja) 1985-02-28 1985-02-28 アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61198056A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01156661A (ja) * 1987-12-15 1989-06-20 Hitachi Ltd 接合部探査装置
KR100814091B1 (ko) 2005-06-13 2008-03-14 주식회사 인디시스템 초음파 발진자 병렬 연결 방식을 이용한 관 이음 융착부검사장치
US7428842B2 (en) * 2005-06-20 2008-09-30 Siemens Power Generation, Inc. Phased array ultrasonic testing system and methods of examination and modeling employing the same
JP2009150679A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Sanyo Special Steel Co Ltd 電子走査式アレイ探触子を用いた水浸超音波探傷による丸棒鋼の表面欠陥評価装置及びその方法
RU2504764C1 (ru) * 2012-09-28 2014-01-20 Открытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт полимерных материалов" Способ ультразвукового контроля изделий
JP2016042043A (ja) * 2014-08-15 2016-03-31 出光興産株式会社 外面腐食検査装置及び外面腐食検査方法
WO2020191970A1 (zh) * 2019-03-28 2020-10-01 深圳中凯剑无损检测设备科技有限公司 一种基于原始数据的超声相控阵检测系统和方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5965252A (ja) * 1982-10-05 1984-04-13 Tokyo Keiki Co Ltd 超音波自動探傷装置
JPS59151057A (ja) * 1983-02-17 1984-08-29 Toshiba Corp 超音波探傷装置
JPS6118860A (ja) * 1984-07-06 1986-01-27 Nippon Steel Corp アレイ型探触子をもちいた鋼管の超音波探傷における超音波ビ−ム制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5965252A (ja) * 1982-10-05 1984-04-13 Tokyo Keiki Co Ltd 超音波自動探傷装置
JPS59151057A (ja) * 1983-02-17 1984-08-29 Toshiba Corp 超音波探傷装置
JPS6118860A (ja) * 1984-07-06 1986-01-27 Nippon Steel Corp アレイ型探触子をもちいた鋼管の超音波探傷における超音波ビ−ム制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01156661A (ja) * 1987-12-15 1989-06-20 Hitachi Ltd 接合部探査装置
KR100814091B1 (ko) 2005-06-13 2008-03-14 주식회사 인디시스템 초음파 발진자 병렬 연결 방식을 이용한 관 이음 융착부검사장치
US7428842B2 (en) * 2005-06-20 2008-09-30 Siemens Power Generation, Inc. Phased array ultrasonic testing system and methods of examination and modeling employing the same
JP2009150679A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Sanyo Special Steel Co Ltd 電子走査式アレイ探触子を用いた水浸超音波探傷による丸棒鋼の表面欠陥評価装置及びその方法
RU2504764C1 (ru) * 2012-09-28 2014-01-20 Открытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт полимерных материалов" Способ ультразвукового контроля изделий
JP2016042043A (ja) * 2014-08-15 2016-03-31 出光興産株式会社 外面腐食検査装置及び外面腐食検査方法
WO2020191970A1 (zh) * 2019-03-28 2020-10-01 深圳中凯剑无损检测设备科技有限公司 一种基于原始数据的超声相控阵检测系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4523468A (en) Phased array inspection of cylindrical objects
JP5721770B2 (ja) 超音波探傷方法とその装置
JP4544240B2 (ja) 管体の超音波探傷装置および超音波探傷方法
JP2008209364A (ja) 管体の超音波探傷装置および超音波探傷方法
JP2010266463A (ja) 超音波探触子、超音波探傷装置、超音波探傷方法及び継目無管の製造方法
JP2008286640A (ja) 管体の超音波探傷装置及び超音波探傷方法
WO2020250378A1 (ja) 超音波探傷方法、超音波探傷装置、鋼材の製造設備列、鋼材の製造方法、及び鋼材の品質保証方法
JP2006234701A (ja) 超音波探傷装置及び超音波探傷装置方法
WO2020250379A1 (ja) 超音波探傷方法、超音波探傷装置、鋼材の製造設備列、鋼材の製造方法、及び鋼材の品質保証方法
JP2013234886A (ja) Tofd法による超音波探傷方法と装置
JPS61198056A (ja) アレイ形探触子による鋼管の超音波探傷法
JP3606132B2 (ja) 超音波探傷方法およびその装置
JP5115024B2 (ja) 超音波斜角探傷装置のカップリングチェック方法
JP2000146921A (ja) 超音波探傷方法及び装置
JP4564183B2 (ja) 超音波探傷方法
JP6733650B2 (ja) 超音波探傷方法、超音波探傷装置、鋼材の製造設備列、及び鋼材の製造方法
US20110126628A1 (en) Non-destructive ultrasound inspection with coupling check
JPH07244028A (ja) 球状被検体の超音波探傷装置およびその方法
JP4633268B2 (ja) 超音波探傷装置
JPS6118860A (ja) アレイ型探触子をもちいた鋼管の超音波探傷における超音波ビ−ム制御方法
JP2501488B2 (ja) 管体の超音波探傷法
JP2013120082A (ja) 超音波探傷方法
JPH022924A (ja) 電縫管用超音波探傷装置
JP5123644B2 (ja) 超音波探傷方法および超音波探傷装置
JPS62194454A (ja) 鋼管溶接部の欠陥検査方法