JPS6119706B2 - - Google Patents

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JPS6119706B2
JPS6119706B2 JP11384480A JP11384480A JPS6119706B2 JP S6119706 B2 JPS6119706 B2 JP S6119706B2 JP 11384480 A JP11384480 A JP 11384480A JP 11384480 A JP11384480 A JP 11384480A JP S6119706 B2 JPS6119706 B2 JP S6119706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
wire
tungsten
heat treatment
average void
Prior art date
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Expired
Application number
JP11384480A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5739152A (en
Inventor
Yasukyo Ootani
Masahiro Tsujikawa
Masao Igarashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP11384480A priority Critical patent/JPS5739152A/ja
Publication of JPS5739152A publication Critical patent/JPS5739152A/ja
Publication of JPS6119706B2 publication Critical patent/JPS6119706B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は管球用タングステン材料の製造方法に
関する。 一般に、管球用タングステン材料は、カリウ
ム、アルミニウム、けい素などを添加したドープ
タングステン伸線加工材料であり、純タングステ
ン伸線加工材料に比べて、その再結晶温度が高
く、またその再結晶粒は線軸方向に長大で、フイ
ラメントコイルとして高温度下で使用した場合に
自重による粒界すべりや変形が抑制され、このた
めにフイラメントコイルの垂下が起りにくい構造
となつている。しかしながら、従来のドープタン
グステン伸線加工材料は、高温度下での耐垂下性
がいまだ十分なものとはいえず、とくにハロゲン
電球用フイラメントコイルとして使用した場合に
は耐垂下性や寿命などに関して必ずしも満足のい
くものではなかつた。 本発明は従来の上述の欠点を解決し、高温度下
における耐垂下性のきわめてすぐれた管球用タン
グステン材料の製造方法を提供するものである。 本発明にかかる管球用タングステン材料の特徴
は、カリウムを含有したドープタングステン伸線
加工材料において、この線材を加熱処理した場合
にカリウムの蒸発によつて形成される整列ボイド
の平均直径が熱処理温度に関して単調に増加し、
かつその平均直径D(nm)が熱処理温度T
(K)に対してD≦−26.8+0.025Tなる条件を満
たすことである。 本発明者らはドープタングステン伸線加工材を
加熱処理した場合に、カリウムの蒸発によつて形
成されるボイド列の昇温に伴う変化を透過電子顕
微鏡薄膜法を用いてはじめて定量的に観測し、そ
こで得られたいくつかの重要な基礎的知見に基い
て本発明を完成するに至つた。 第1図および第2図はこれらの基礎的知見の一
例を示したものである。第1図は、線径0.50mmお
よび0.18mmにまで線引加工を行なつたドープタン
グステン線に真空中5分間の通電熱処理を所定の
温度で施した場合、透過電子顕微鏡により観測さ
れた整列ボイドの平均直径(以下平均ボイド径と
いう)D(nm)と熱処理温度T(K)との関係
を示したものである。図中の破線はD=−26.8+
0.025T(1400≦T≦3000)に相当し、実線1は
線径0.50mm、同2は線径0.18mmの各場合で、矢印
はそれぞれの線径を有するドープタングステン線
の2次再結晶温度を表わしている。この図から明
らかなように、整列ボイドの平均直径は熱処理温
度に対してほぼ直線的に増加する。いずれの線径
のタングステン線も、その平均ボイド径はD≦−
26.8+0.025Tなる範囲内にあり、後述するように
高温度下での耐垂下性のきわめてすぐれたタング
ステン線である。また、試片全面にわたる2次再
結晶は、いずれのタングステン線も、その平均ボ
イド径が25〜30nmにまで大きくなつたときに起
こる。いいかえれば、2次再結晶温度は現象論的
に平均ボイド径に強く依存する特性値であり、上
記の条件D≦−26.8+0.025Tは2次再結晶温度が
少なくとも2100〓以上であることを要請してい
る。 第2図は、同じく線径0.50mmおよび0.18mmのド
ープタングステン線について平均ボイド径と整列
ボイド間の平均距離(以下平均ボイド間隔とい
う)との関係を示したもので、平均ボイド径が昇
温に伴つて大きくなるほど平径ボイド間隔もまた
大きくなる。すなわち、同図から、平均ボイド間
隔は、線径によらず、平均ボイド径のみによつて
定まることが理解できる。 以上のように、平均ボイド径Dが熱処理温度T
に対してD≦−26.8+0.025Tを満足すれば、必然
的に2次再結晶温度が2100〓以上に規制され、こ
の十分に高い2次再結晶温度によつて2次再結晶
粒の長大化がはかられ、このことがドープタング
ステン線の高温度下での耐垂下性の向上に寄与す
る。より本質的には上述の条件D≦−26.8+
0.025Tを満足する平均ボイド径およびこの平均
ボイド径が規定する平均ボイド間隔によつて構成
される整列ボイドそのものが高温度下での2次再
結晶粒界に対して十分な移動抑制力をもち、この
ことが2次再結晶組織の高温度下での安定性を向
上させ、ひいては高温度下での耐垂下性が飛躍的
に向上したドープタングステン材料が得られるこ
とになる。 以下に本発明の実施例について説明する。 この実施例では、平均ボイド径の熱処理温度依
存性が互いに異なる4種類のドープタングステン
線(線径0.31mm)を用いた。いずれのタングステ
ン線もカリウム濃度は50ppm以上である。これ
ら4種類のタングステン線に熱処理を施した場合
に観測された平均ボイド径の熱処理温度依存性を
第3図に示す。すなわち、符号3で示すタングス
テン線では平均ボイド径がD>−26.8+0.025Tな
る範囲内であり、また符号4,5,6で示すタン
グステン線における平均ボンド径は、D≦−26.8
+0.025Tの範囲内で符号4,5,6の順に小さ
くなつている。これら4種類のタングステン線の
高温度下での耐垂下性を調べるために加熱変形試
験を行なつた。ここで行なつた加熱変形試験で
は、装置、試料形状および評価法については
JISH4460の規定に従つたが、試験条件について
はJISH4460の規定よりも苛酷な条件を採用し
た。すなわち、ヘアピン状に粗成型されたタング
ステン線に溶断電流の90%の急速加熱を与えて2
次再結晶組織を得、次いで溶断電流の75%、荷重
100gによる最組成型をへて溶断電流の90%、10
分間の加熱変形試験を行なつた。このようにして
4種類のドープタングステン線(線径0.31mm)に
関して得られた変形率を下表に示す。
【表】 上表から明らかなように、試料2〜4のドープ
タングステン線の変形率はより苛酷な試験条件の
もとで12%以下であり、試料1のドープタングス
テン線の変形率38%と際立つた対照をみせてい
る。なお、上表には、これら4種類のドープタン
グステン線をさらに線径0.07mmまで線引加工し、
110V、100W2重コイルハロゲン電球に組込み、
約1500時間の点灯時間を経過した後のフイラメン
トコイル垂下値も示してある。いうまでもなく、
線径0.07mmにまで線引加工を加えればいずれのタ
ングステン線の平均ボイド径もD≦−26.8+
0.025Tなる条件を満足し、本発明にかかるドー
プタングステン線に属するようになるが、4種類
のドープタングステン線の間に第3図に示したよ
うな関係が相対的に保存され、このことがコイル
垂下値に直接影響を及ぼしていることは上表から
明白である。
【図面の簡単な説明】
第1図はドープタングステン線の熱処理温度と
平均ボイド径との関係図、第2図は同じく平均ボ
イド径と平均ボイド間隔との関係図、第3図は同
じく熱処理温度と平均ボイド径との関係図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カリウムを有したドープタングステン伸線加
    工材料を加熱処理して前記カリウムを蒸発させる
    ことによつて形成される整列ボイドの平均直径が
    熱処理温度に関して単調に増加し、かつ前記平均
    直径D(nm)が前記熱処理温度T(K)に対し
    てD≦−26.8+0.025Tなる条件を満たすことを特
    徴とする管球用タングステン材料の製造方法。
JP11384480A 1980-08-18 1980-08-18 Tungsten material for light bulb Granted JPS5739152A (en)

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JP11384480A JPS5739152A (en) 1980-08-18 1980-08-18 Tungsten material for light bulb

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JP11384480A JPS5739152A (en) 1980-08-18 1980-08-18 Tungsten material for light bulb

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Publication Number Publication Date
JPS5739152A JPS5739152A (en) 1982-03-04
JPS6119706B2 true JPS6119706B2 (ja) 1986-05-19

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ID=14622465

Family Applications (1)

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JP11384480A Granted JPS5739152A (en) 1980-08-18 1980-08-18 Tungsten material for light bulb

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Families Citing this family (7)

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Publication number Publication date
JPS5739152A (en) 1982-03-04

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