JPS61187890A - 被縫製物に二重折り返し縁を形成するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ミシンに供給されるべき被縫製物に、縁の形
状を決定する誘導面をもった縁折り曲げスリーブを用い
て二重折り返し縁を形成するための装置に関する（米国
特許第２００４０８０号公報）。

従来技術 上記米国特許から公知の縁折り曲げ装置では、被縫製物
は、互いに並設されるいくつかの搬送ベルトと外側の縁
折り曲げベルトとによってミシンの縫い目形底位置のそ
ばを案内される。外側の縁折り曲げベルトに沿って縁折
り曲げスリーブが配置され、該スリーブは、Ｕ字形に形
成される挿入領域と、縁を二重に折り返すために二重に
ねじられた搬出領域とを備えている。縁の形成は、駆動
される縁折り曲げベルトによって縁折り曲げスリーブの
全長にわたって次のように行なわれ１即ち縁折り曲げベ
ルトが、最初に１８０°折り返す際には、縁折り曲げス
リーブのなかにして且つ折り返されるべき縁の下に延び
、そして２回目に１８０゛折り返す際には、形状を付与
する縁折り曲げスリーブの内面の縁形成を支援するため
に追従し、最後に開口部領域で、完成した縁をＵ字形に
取り囲むように行なわれる。

このような構成は、ミシンの作業中に被縫製物に引張力
が伝わることを避け、被縫製物を縁折り曲げスリーブの
なかへ案内し１且つ該スリーブを貫通して案内すること
を目的としている。縁の形成は、２回目の１８０°折り
返しのときだけ縁折り曲げベルトによって直接支援され
、一方最初の１８０°折り返しは、もっばら適宜に彎曲
した縁折り曲げスリーブの誘導面のそばを通り過ぎると
きに行なわれ、このとき縁のねじれの大きさに重大な影
響を与える突きがはじめて生じる。特に表面がざらざら
してい念り、粘着性を帯びているような被縫製物の場合
には、縁折り曲げ当初の上記のねじれは避は難い０これ
は特に、挿入稜がすでに二重に折り返されているような
被縫製物において大きな影響を及ぼす０というのも、こ
のような被縫製物では、側稜に折り返し縁を形成した後
、縁づけした挿入稜の領域に新たな被縫製物を積み重ね
るからである。新たな被縫製物を積み重ねるとふくらみ
が生じ、このふくらみを縁折り曲げスリーブの開口部を
通過させるときにかなりの摩擦抵抗が克服されねばなら
ない６なぜなら、縁に最終状態を与える縁折り曲げスリ
ーブの開口領域は前記ふくらみにではなく、被縫製物の
強度に適合していなければならないからである〇 この米国特許第２００４０８０号公報から公知の装置の
縁折り曲げベルトを使用する場合には、被縫製物の強度
の他に、縁折り曲げベルトの厚さも考慮せねばならない
いしかし、縁折り曲げベルトの厚さを考慮すると、被縫
製物の側縁を全長にわたって正確に折り返しできず、し
かも確実に案内することができないことになる。いずれ
にしても、前記ふくらみは、縁折り曲げスリーブの開口
部を通過する際にねじれたり、変形したりする。このよ
うにして折り返された縁は、被縫製物の挿入稜と同列に
ならず、被縫製物の美観を著しく損ねるものである。

目　　　的 本発明の目的は、正確な縁形成と案内とを可能にし、縁
折り曲げスリーブの開口部を通過させる際の被縫製物の
挿入稜の突きを回避することである０ 構　　成 本発明は、上記目的を達成するため、縁折り曲げスリー
ブの内部で作用し且つ被縫製物の送り方向に対して平行
に移動可能な補助折り曲げ部材を設け、該補助折り曲げ
部材は、被縫製物の縁領域を誘導面に対して押圧させる
ため、常に誘導面の横断面形状に追従することを特徴と
するものである。

被縫製物の二重に折り返されるべき縁領域は、横断面を
縮小可能な縁折り曲げ補助手段によって何らの摩擦抵抗
もなしに縁折り曲げスリーブに挿入可能であり・このと
き弛緩している補助折り曲げ部材によって、形状を与え
る縁折り曲げスリーブの内側誘導面に対して押圧せしめ
られ一挿入稜は、縁折り曲げスリーブの開口部を通って
押えの下方まで、ミシンの搬送部材の作用領域へ送られ
る。従って正確な縁形成が行なわれるばかりでなく、補
助折り曲げ部材の移動作用によって突き作用が阻止でれ
、よってすてに横縁を折り返された挿入稜を通過させる
場合も、折り曲げ当初のねじれが確実に■止される。

本発明の有利な構成は、特許請求の範囲第２項以下に開
示てれている。

実施例 次に、本発明の１実施列を添付の図面を用いて説明する
。

本発明による装置はミシンと結合して使用されるが、図
面にはミシンのうち、針板２と送り３と押え棒４に固定
される押え５とを備えたペッド１、及び糸を案内する針
７を備えた針棒６のみを図示した。針７は、針板２の下
方に配置される図示していないルーパーと協動して縫い
目を形成する。

本発明による装置は、下面に縁折り曲げスリーブ１０の
ための角形担持部材９を溶接した被縫製物載置板８を有
している。縁折り曲げスリーブ１０は、角形担持部材９
の垂直なアーム１１と溶接によりしっかりと結合されて
いる。縁折り曲げスリーブＩＯは、挿入側から開口部方
向へ円錐形に形成され、且つ被縫製物Ｗの縁領域を１８
０°だけ２回折り曲げて、第７図及び第８図に示すよう
な２重折り返し縁Ｓを形成するための、彎曲した内側誘
導面１２を有している。

縁折り曲げスリーブ１０の内部には、該スリーブの長手
方向軸線に対して平行に延びる支持スリーブ１３が設け
られている。支持スリーブ１３は、被縫製物載置板８の
下面に固定される担持板１４によって担持され、該担持
板１４は、縁折り曲げスリーブ１３の長手方向に延びる
彎曲した延長部１５を有している。支持スリーブ１３内
には、第２図に図示したように、一端を支持軸１６に結
合でれた成形板１７が回転可能に、且つ支持軸１６とと
もに支持スリーブ１３内へ挿入可能に受容されている。

成形板１７は、縁折り曲げスリーブ１０の内側誘導面１
２と、第６図に別に示した、固有弾性により内側誘導面
１２に対して予じめ弾性的に押圧せしめられる補助折り
曲げ部材１８との間で、支持軸１６を中心として第４の
作業位置から第３図の位置へ回動可能である。第３図に
図示した位置では、内側誘導面１２と補助折り曲げ部材
】８の間へ被縫製物Ｗの縁領域を支障なく挿入するため
に十分な暉間が設定されているが、これは、成形板１７
の回動により補助折り曲げ部材】８がその全長にわたっ
て巻き込まれて横断面積が減少するようにして得られる
。

補助折り曲げ部材１８は、薄いばね漠板か、もしくは形
状復帰能力の秀れたプラスチックフォイルとして形成す
ることができる。

補助折り曲げ部材１８の上記のような実施態様は、すて
に横縁を処理した被縫製物を処理する場合に使用される
。被縫製物が移動する際、補助折り曲げ部材は前部横縁
Ｑに接触する０挿入縁をまだ処理していない被縫製物を
処理するにあたっては、補助折り曲げ部材１８が毛皮状
の構造を有しているのが有利で、例えば被縫製物供給方
向（矢印Ｖ）Ｋ毛並が向いている毛被覆層を有している
のが有利である。このようにすると１補助折り曲げ部材
１８の移動の際個々の毛或は繊維は送り方向（矢印Ｖ）
に整向して被縫製物を連行し、一方補助折り曲げ部材１
８が戻る際には、毛或は繊維は平坦になり、従って補助
折り曲げ部材１８を難なくその出発位置へ戻すことがで
きる。

成形板１７を回動させるため、支持軸１６の一端にレバ
ー１９が固定されている。レバー１９は、フォークヘッ
ド２０を介して、被縫製物載置板８の下面に固定される
空気圧シリンダ２２のピストン棒２１と結合されている
０ 補助折り曲げ部材１８はスライダ２３と連結可能である
。スライダ２３の一端は平坦にＵ字形に（コの字形に）
曲がっている。スライダ２３け２つの連行部材２４．２
５を有し、これらの連行部材は補助折り曲げ部材１８の
スリット２６　、２７ｉｒＣ係人する。補助折り曲げ部
材１８はスライダ２３とともに被縫製物載置板８の上に
次のように載置され、即ち特に第４図かられかるように
、補助折り曲げ部材１８の自由縁が相持板１４の延長部
１５の内面の横に位置するように縁折り曲げスリーブ１
０の内部空間のなかへ突出し、且つスライダ２３のＵ字
形に曲がった端部が被縫製物載置板８の１つの側稜と係
合し、並びに補助折り曲げ部材１８のスリン）２６．２
７を貫通して突出する連行部材２４１２５が被縫製物載
置板８のガイドスリット２８にて案内されているように
載置されている。

補助折り曲げ部材１８は、スライダ２３とともに、被縫
製物載置板８の下に配置される空気圧シリンダ２９によ
って被縫製物送り方向（矢印■）に対して平行に移動可
能である。このため、空気圧シリンダ２９のピストン棒
３０に配置されるフォークヘッド３１がスライダ２３の
連行部材２４と結合されている。

被縫製物を縫い目形底位置の方向へ搬送するため、ガイ
ドローラ３２．３３を介して案内てれ且つ被縫製物の挿
入のために持ち上げ可能な、簡単に図示した搬送ベルト
３４が設けられている。縫い目位置の後方には、被縫製
物の搬出のため他の搬送ベルト３５が配置されている。

ばね肩板から成る補助折り曲げ部材を使用する場合には
、補助折り曲げ部材１８を縁折り曲げスリーブ１０の内
側誘導面１２の方へ引張るためのマグネット装置３６を
、縁折り曲げスリーブ１０の開口部領域にして該スリー
ブの外面にマグネット装置３６を設けるのが有利である
。

本発明による折り曲げ装置は、長穴３８を貫通する２つ
のねじ３９により座金４０を介してミシンのイツト１に
固定されている固定板３７としっかりと結合される。

作動態様： 被縫製物Ｗの側縁を縁折り曲げスリーブｌＯのなかへ挿
入する前に、空気圧シリンダ２２を圧縮空気で負荷する
。とれてよって成形板１７はピストン棒２１と、フォー
クヘッド２０と、支ｎｆＪｔｈｘ６に固定されるレバー
１９とを介して１第４図の位置から第３図に図示した位
置へ支持軸１６を中心として回動する。その際補助縁折
り曲げ部材１８が内側へ巻き込まれ、その結果縁折り曲
げスリーブ１０の誘導面１２と補助折り曲げ部材１８の
間に、被縫製物Ｗの縁を支障なく挿入するために十分な
幅広の隙間が生じる。次に被縫製物Ｗの、横縁を折り曲
げられる挿入稜Ｑを、縁領域を持ち上げられている搬送
ベルト３４の下から縁折り曲げスリーブ１０の前記隙間
のなかへ、補助折り曲げ部材１８の前校の前まで挿入す
る。統一で空気圧シリンダ２２が脱気され、成形板１７
は、シリンダケースのなかに配置てれる戻りばねの作用
によって第４図に示す出発位置へ戻てれる。このとき弛
緩する補助折り曲げ部材１８によって、被縫製物Ｗの縁
領域が縁折り曲げ部材１０の誘導面１２に押圧せしめら
れる。

このとき空気圧シリンダ２９を圧縮空気によって負荷し
、それによって、作業ピストンと結合される空気圧シリ
ンダ２９のピストン棒３０と該ピストン棒３０に固定さ
れるフォークヘッド３】とを介してスライダ２３が補助
折り曲げ部材１８とともにミシンの方向へ移動する。そ
の際補助折り曲げ部材１８の前校が横縁Ｑに接し、被縫
製物Ｗはその挿入縁によって、持ち上げられた押え５の
下まで送られる。被縫製物Ｗの二重に折り曲げられるべ
き縁領域が誘導面１２に対して予しめ弾性的に押えつけ
られる補助折り曲げ部材１８により誘導面１２と密に接
触して保持されるため、且つ補助折つ曲げ部材ＩＢの前
校が被縫製物Ｗの挿入稜の横縁ＱＫ接するため、形を与
える誘導面１２の送りの際に順応する補助折り曲げ部材
１８によって縁形成が支援されるばかりでなく、縁折り
曲げスリーブ１０の開口部を通過する際の縁折り曲げ当
辺のひずみも効果的に回避される。

ばね肩板から成る補助折り曲げ部材１８の縁折り曲げ作
用は、縁折り曲げスリーブ１０の開口部領域にあるマグ
ネット装置３６によって改善され、即ち硼力によって補
助折り曲げ部材１８がへ従つて被縫製物が内側の誘導面
１２に対して強く引張られるようにして改善される。

被縫製物Ｗの前接が持ち上げられた押え５の下の縫い位
置まで移動すると）押え５と搬送ベルト３４を降下プせ
、補助折り曲げ部材１８は、空気圧シリンダ２９に対し
て圧縮空気を適当に制御することによって出発位置へ戻
り、ミシンと搬送ベルト３４及び３５が通電される。被
縫製物は、供給時に縁折り曲げスリーブ１０によって側
稜を１８０”だけ２回折り返され、縫い目（Ｎ）が形成
され（第７図及び第８図）、そして搬送ベルト３５によ
って縫い目形成位置の後方へ積み上げ位置まで搬送され
る。被縫製物Ｗが通り過ぎてミシンを停止させた後、押
え５と搬送ベルト３４を持ち上げ、補助折り曲げ部材】
８が成形板１７の支持軸１６を中心とした回動によって
巻き込まれ、よって被縫製物挿入のための隙間が生じる
。新たな被縫製物を縁折り曲げスリーブのなかへ挿入し
て、上記の過程を新たに始めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はミシンのベッド上にして縫い目形成位置の前に
配置される本発明による装置の斜視図、第２図は補助折
り曲げ部材の成形板を示す図、第３図は成形板によって
横断面縮小位置に巻き込まれた補助折り曲げ部材をも併
せて示した第１図の線１−１による拡大断面図、第４図
は作業位置にある補助折り曲げ部材と静止位置にある成
形板をも併せて示した第３図と同様の図、第５図及び第
６図は補助折り曲げ部材の担持体と補助折り曲げ部材の
斜視図、第７図はミシンを離れた後の、縁を折り返され
た被縫製物の一部を示す図、第８図は第７図の線■−■
による断面図である。 １０・・・縁折り曲げスリーブ、 １２・・・内側誘導面、１７・・・成形板、１８・・・
補助折り曲げ部材、 ２２．２９・・・位置調整駆動部（空気圧シリンダ）、
２３・・−スライダ、３６・・・マグネット装置、Ｗ・
・・被縫製物、

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）ミシンに供給されるべき被縫製物に、縁の形状を
   決定する誘導面をもつた縁折り曲げスリーブを用いて二
   重折り返し縁を形成するための装置において、縁折り曲
   げスリーブ（１０）の内部で作用し且つ被縫製物の送り
   方向（矢印Ｖ）に対して平行に移動可能な補助折り曲げ
   部材（１８）を設け、該補助折り曲げ部材（１８）は、
   被縫製物（Ｗ）の縁領域を誘導面（１２）に対して押圧
   させるため、常に誘導面（１２）の横断面形状に追従す
   ることを特徴とする装置。
2. （２）被縫製物（Ｗ）の縁を挿入するための隙間を生じ
   させるため、縁折り曲げスリーブ（１０）の誘導面（１
   ２）と補助折り曲げ部材（１８）の間にして縁折り曲げ
   スリーブ（１０）の内部に、成形板（１７）が回動可能
   に配置されていることを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項に記載の装置。
3. （３）補助折り曲げ部材（１８）が、巻き込み可能な薄
   いばね板から成ることを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項に記載の装置。
4. （４）補助折り曲げ部材（１８）が、硬いスライダ（２
   ３）に固定されている巻き込み可能なプラスチックフォ
   イルから成ることを特徴とする、特許請求の範囲第１項
   に記載の装置。
5. （５）補助折り曲げ部材（１８）の、被縫製物（Ｗ）に
   接する面が、毛皮状の構造を有し、該毛皮状構造の毛並
   みが被縫製物送り方向（矢印Ｖ）に向いていることを特
   徴とする、特許請求の範囲第１項から第４項までのいず
   れか１つに記載の装置。
6. （６）補助折り曲げ部材（１８）が位置調整駆動部（２
   ９）と結合されていることを特徴とする、特許請求の範
   囲第１項から第５項までのいずれか１つに記載の装置。
7. （７）成形板（１７）が位置調整駆動部（２２）と結合
   していることを特徴とする、特許請求の範囲第１項また
   は第２項に記載の装置。
8. （８）縁折り曲げスリーブ（１０）の開口部領域にして
   該スリーブの外面にマグネット装置（１０）を設けたこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第１項から第７項まで
   のいずれか１つに記載の装置。