JPS61186458A - 高強度アルミニウム合金製部材の製造方法 - Google Patents
高強度アルミニウム合金製部材の製造方法Info
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- JPS61186458A JPS61186458A JP2779285A JP2779285A JPS61186458A JP S61186458 A JPS61186458 A JP S61186458A JP 2779285 A JP2779285 A JP 2779285A JP 2779285 A JP2779285 A JP 2779285A JP S61186458 A JPS61186458 A JP S61186458A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
A0発明の目的
(1)産業上の利用分野
本発明は高強度アルミニウム合金製部材の製造方法に関
する。
する。
(2) 従来の技術
従来、高強度アルミニウム合金として急冷凝固粉末が知
られている。この粉末は、ガスアトマイズ法等の粉末化
法によりアルミニウム合金融液を102〜10 h’C
/secといった急速な冷却速度を以て冷却して得られ
るもので、アルミニウム中にケイ素、鉄等の元素を過飽
和に固溶しており、高強度であると共に優れた耐摩耗性
を有する。 ′この急冷凝固粉末は、高強度で
あるが故に常温下で圧粉体を得べ(押型内で加圧しても
容易に塑性変形せず、また押型から圧粉体を取り出す際
その復元力により割れを生じる。例えば、ケイ素を15
重貴簡含有する急冷凝固粉末をLot/c++!で加圧
しても正常な圧粉体を得ることができない。
られている。この粉末は、ガスアトマイズ法等の粉末化
法によりアルミニウム合金融液を102〜10 h’C
/secといった急速な冷却速度を以て冷却して得られ
るもので、アルミニウム中にケイ素、鉄等の元素を過飽
和に固溶しており、高強度であると共に優れた耐摩耗性
を有する。 ′この急冷凝固粉末は、高強度で
あるが故に常温下で圧粉体を得べ(押型内で加圧しても
容易に塑性変形せず、また押型から圧粉体を取り出す際
その復元力により割れを生じる。例えば、ケイ素を15
重貴簡含有する急冷凝固粉末をLot/c++!で加圧
しても正常な圧粉体を得ることができない。
そこで従来は急冷凝固粉末にホットプレス法、即ち、そ
の粉末を300°C以上に加熱してその強度を低下させ
た状態で加圧することにより圧粉体を得ると同時にそれ
を仮焼結する方法を適用して仮焼結体を得、次いで再び
仮焼結体を400〜470°Cに加熱して押出加工を施
し棒状体を得ている。
の粉末を300°C以上に加熱してその強度を低下させ
た状態で加圧することにより圧粉体を得ると同時にそれ
を仮焼結する方法を適用して仮焼結体を得、次いで再び
仮焼結体を400〜470°Cに加熱して押出加工を施
し棒状体を得ている。
そして前記棒状体を素材として熱間鍛造加工により最終
製品を得るものである。
製品を得るものである。
(3)発明が解決しようとする問題点
しかしながら、前記棒状体は変形抵抗が大きく、伸びが
少ないので、熱間鍛造加工中に割れを生じることがあり
成形が非常に難しい。例えばケイ素を15重貴簡含有す
る前記粉末より得られた棒状体の伸びは常温で0%、4
00℃で約15%程度と少ない。
少ないので、熱間鍛造加工中に割れを生じることがあり
成形が非常に難しい。例えばケイ素を15重貴簡含有す
る前記粉末より得られた棒状体の伸びは常温で0%、4
00℃で約15%程度と少ない。
また鍛造加工においては、予備成形体の作製、鍛造品の
ぼり取加工、仕上げ加工等を要し、それら作製および各
加工毎に材料が減じるため歩留りが悪い。
ぼり取加工、仕上げ加工等を要し、それら作製および各
加工毎に材料が減じるため歩留りが悪い。
さらにホントプレス法による仮焼結体の製造時、押出加
工による棒状体の製造時および鍛造加工による製品製造
時に多くの加熱工程を必要とするので生産性が悪く、ま
たエネルギ消費量も多くなって経済性が悪い。
工による棒状体の製造時および鍛造加工による製品製造
時に多くの加熱工程を必要とするので生産性が悪く、ま
たエネルギ消費量も多くなって経済性が悪い。
斯る諸欠点を解消すためには、前記急冷凝固粉末を用い
て粉末冶金法により完成部材に近い形状のものを得るよ
うにしなければならない。
て粉末冶金法により完成部材に近い形状のものを得るよ
うにしなければならない。
本発明はこのような観点よりなされたもので、前記急冷
凝固粉末より比較的密度の高い圧粉体を得、その圧粉体
を素材として高強度アルミニウム合金製部材を得ること
のできる前記方法を提供することを目的とする。
凝固粉末より比較的密度の高い圧粉体を得、その圧粉体
を素材として高強度アルミニウム合金製部材を得ること
のできる前記方法を提供することを目的とする。
B0発明の構成
(1) 問題点を解決するための手段本発明は、アル
ミニウム合金よりなる急冷凝固粉末に対して融点が10
0〜300℃の潤滑剤粉末を0.2〜10体積%混合し
て混合粉末を得る工程と;前記混合粉末を前記潤滑剤粉
末の融点以上に加熱して加圧することにより圧粉体を得
る工程と;前記圧粉体を焼結して焼結体を得る工程と;
前記焼結体に冷間静水圧プレス処理を施す工程と;を用
いることを特徴とする。
ミニウム合金よりなる急冷凝固粉末に対して融点が10
0〜300℃の潤滑剤粉末を0.2〜10体積%混合し
て混合粉末を得る工程と;前記混合粉末を前記潤滑剤粉
末の融点以上に加熱して加圧することにより圧粉体を得
る工程と;前記圧粉体を焼結して焼結体を得る工程と;
前記焼結体に冷間静水圧プレス処理を施す工程と;を用
いることを特徴とする。
(2)作 用
前記急冷凝固粉末と潤滑剤粉末との混合粉末を潤滑剤の
融点以上に加熱すると、溶融した潤滑剤により急冷凝固
粉末の略全表面が覆われ、また急冷凝固粉末の強度が低
下する。この状態で急冷凝固粉末を加圧すると、その粉
末相互間の滑りおよび加圧力の伝達が良好となって圧粉
体が得られる。
融点以上に加熱すると、溶融した潤滑剤により急冷凝固
粉末の略全表面が覆われ、また急冷凝固粉末の強度が低
下する。この状態で急冷凝固粉末を加圧すると、その粉
末相互間の滑りおよび加圧力の伝達が良好となって圧粉
体が得られる。
この圧粉体の成形時、潤滑剤の流動性が良好となってい
るので、それは圧粉体中より押出されて圧粉体と押型間
に滲出しそれらの潤滑を行う。このように圧粉体中より
潤滑剤が押出されると圧粉体の密度が高くなり、次の焼
結工程において焼結体の寸法変化が少なくなる。さらに
焼結体に冷間静水圧プレス処理を施すと、焼結体の高密
度化が達成され、その密度は真密度に等しくなる。
るので、それは圧粉体中より押出されて圧粉体と押型間
に滲出しそれらの潤滑を行う。このように圧粉体中より
潤滑剤が押出されると圧粉体の密度が高くなり、次の焼
結工程において焼結体の寸法変化が少なくなる。さらに
焼結体に冷間静水圧プレス処理を施すと、焼結体の高密
度化が達成され、その密度は真密度に等しくなる。
潤滑剤の添加量が0.2体積%を下回ると潤滑効果が少
なく正常な圧粉体を得ることができない。
なく正常な圧粉体を得ることができない。
一方、10体積%を上回っても潤滑効果は変わらず、ま
た圧粉体中への潤滑剤の残存量が多くなって焼結体の寸
法変化が多くなるので好ましくない。
た圧粉体中への潤滑剤の残存量が多くなって焼結体の寸
法変化が多くなるので好ましくない。
また潤滑剤の融点が100℃を下回ると、それ、を熔融
させるための温度では急冷凝固粉末の強度を低下させる
ことができず、一方、潤滑剤の融点が300℃を上回る
と、それを溶融させる温度では急冷凝固粉末の酸化が激
しくなるので好ましくない。
させるための温度では急冷凝固粉末の強度を低下させる
ことができず、一方、潤滑剤の融点が300℃を上回る
と、それを溶融させる温度では急冷凝固粉末の酸化が激
しくなるので好ましくない。
(3)実施例
第1図は本発明の工程を示すもので、以下各工程につい
て説明する。
て説明する。
+al工程
アルミニウム合金よりなる急冷凝固粉末Aに対して融点
が100〜300℃の潤滑剤粉末りを0゜2〜10体積
%添加し、これらをミキサーを用いて十分に攪拌混合し
、潤滑剤粉末りを急冷凝固粉末A全体に略均−に分散さ
せた混合粉末を得る。
が100〜300℃の潤滑剤粉末りを0゜2〜10体積
%添加し、これらをミキサーを用いて十分に攪拌混合し
、潤滑剤粉末りを急冷凝固粉末A全体に略均−に分散さ
せた混合粉末を得る。
(b)工程
押型1を、そのダイス2に埋設されたヒータ3により潤
滑剤の融点以上の温度に加熱する。ダイス2の成形孔4
に下部ポンチ5の先端部を摺合することにより形成され
る凹部6に、前記混合粉末を装入して押型1からの熱伝
導により潤滑剤粉末りを溶融し、その溶融潤滑剤Lsに
より急冷凝固粉末Aの略全表面を覆うと共に急冷凝固粉
末Aの強度を低下させる。この潤滑剤の溶融と急冷凝固
粉末Aの強度低下工程は押型1外で別の加熱装置を用い
て行ってもよい。
滑剤の融点以上の温度に加熱する。ダイス2の成形孔4
に下部ポンチ5の先端部を摺合することにより形成され
る凹部6に、前記混合粉末を装入して押型1からの熱伝
導により潤滑剤粉末りを溶融し、その溶融潤滑剤Lsに
より急冷凝固粉末Aの略全表面を覆うと共に急冷凝固粉
末Aの強度を低下させる。この潤滑剤の溶融と急冷凝固
粉末Aの強度低下工程は押型1外で別の加熱装置を用い
て行ってもよい。
(C)工程
上部ポンチ7を下方へ、また下部ポンチ5を上方へそれ
ぞれ移動させて急冷凝固粉末Aを3〜IQt/catの
成形圧力を以て加圧する。この場合急冷凝固粉末Aの略
全表面が溶融潤滑剤Lsにより覆われているので、急冷
凝固粉末A相互間の滑りおよびそれら粉末Aへの加圧力
の伝達が良好となり、各粉末Aが塑性変形して圧粉体G
が成形される。 この圧粉体Gの成形時、溶融潤滑剤L
sが流動して圧粉体G中より押出され、圧粉体Gおよび
ダイス2間並びに両ポンチ5.7およびダイス2間にそ
れぞれ滲出し、それらの間を潤滑するのでダイス2、両
ポンチ5.7のかじり、焼付きが防止される。
ぞれ移動させて急冷凝固粉末Aを3〜IQt/catの
成形圧力を以て加圧する。この場合急冷凝固粉末Aの略
全表面が溶融潤滑剤Lsにより覆われているので、急冷
凝固粉末A相互間の滑りおよびそれら粉末Aへの加圧力
の伝達が良好となり、各粉末Aが塑性変形して圧粉体G
が成形される。 この圧粉体Gの成形時、溶融潤滑剤L
sが流動して圧粉体G中より押出され、圧粉体Gおよび
ダイス2間並びに両ポンチ5.7およびダイス2間にそ
れぞれ滲出し、それらの間を潤滑するのでダイス2、両
ポンチ5.7のかじり、焼付きが防止される。
第2図は成形圧力と圧粉体Gの潤滑剤残存率の関係を示
すもので、成形圧力が3〜10t/cdの範囲にあれば
潤滑剤残存率は同図斜線領域aにあり、例えば成形圧力
3t/cdでは潤滑剤残存率が63〜72%、また成形
圧力Lot/cdでは潤滑剤残存率が18〜25%とな
る。
すもので、成形圧力が3〜10t/cdの範囲にあれば
潤滑剤残存率は同図斜線領域aにあり、例えば成形圧力
3t/cdでは潤滑剤残存率が63〜72%、また成形
圧力Lot/cdでは潤滑剤残存率が18〜25%とな
る。
第2図において、別の斜線領域すは潤滑剤を溶融させず
に固体のままで成形圧力を加えた場合を示し、潤滑剤残
存率が高く例えば成形圧力Lot/−で77〜83%で
ある。これは潤滑剤の一部が成形圧力により急冷凝固粉
末間の摩擦力によって溶融し圧粉体中より押出されるも
のの殆どの潤滑剤がその流動性が悪いために圧粉体中に
残存するからである。
に固体のままで成形圧力を加えた場合を示し、潤滑剤残
存率が高く例えば成形圧力Lot/−で77〜83%で
ある。これは潤滑剤の一部が成形圧力により急冷凝固粉
末間の摩擦力によって溶融し圧粉体中より押出されるも
のの殆どの潤滑剤がその流動性が悪いために圧粉体中に
残存するからである。
第3図は真密度比対する圧粉体密度の百分比と成形圧力
との関係を示し、成形圧力が3〜10t/dの範囲にあ
れば線Cで示すように真密度に対して85〜98%の高
い密度を有する圧粉体Gが得られる。
との関係を示し、成形圧力が3〜10t/dの範囲にあ
れば線Cで示すように真密度に対して85〜98%の高
い密度を有する圧粉体Gが得られる。
このように圧粉体Gの密度が高くなる理由は、前記第2
図に示したように潤滑剤残存率が低下することによるも
のである。
図に示したように潤滑剤残存率が低下することによるも
のである。
(d)工程
押型1を開き、その型1より圧粉体Gを取出して焼結炉
8に設置する。焼結炉8においては、圧粉体Gを大気中
、好ましくは真空中または保護ガス雰囲気中で300〜
450℃、0.5〜5時間加熱して残存する潤滑剤を除
去し、引き続いて圧粉体Gを450〜550℃、0.5
〜5時間加熱して急冷凝固粉末A相互間を結合して焼結
体を得る。
8に設置する。焼結炉8においては、圧粉体Gを大気中
、好ましくは真空中または保護ガス雰囲気中で300〜
450℃、0.5〜5時間加熱して残存する潤滑剤を除
去し、引き続いて圧粉体Gを450〜550℃、0.5
〜5時間加熱して急冷凝固粉末A相互間を結合して焼結
体を得る。
(el工程
焼結体Sをゴム型Rにより包み、これを冷間静水圧プレ
ス装置の高圧容器C内に入れ、圧力媒体としての水等の
液体t、qを介し2000〜10000kg/cffl
の等方圧力を0.1〜0.5時間加える。
ス装置の高圧容器C内に入れ、圧力媒体としての水等の
液体t、qを介し2000〜10000kg/cffl
の等方圧力を0.1〜0.5時間加える。
これにより真密度に等しい密度を有する部材を得る。
前記急冷凝固粉末Aとしては、Al−8i系、Al−3
L−Fe系、Aj2−Cu−Fe系、AI−3iAl−
3i−Cu−系等の粉状高強度アルミニウム合金が該当
し、また融点が1oo〜3゜0℃の潤滑剤粉末としては
、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、パラフィンワックス
、合成ワックス等の粉末が該当する。
L−Fe系、Aj2−Cu−Fe系、AI−3iAl−
3i−Cu−系等の粉状高強度アルミニウム合金が該当
し、また融点が1oo〜3゜0℃の潤滑剤粉末としては
、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、パラフィンワックス
、合成ワックス等の粉末が該当する。
内燃機関用コンロッドの製造
第4図は高強度アルミニウム合金よりなるコンロッド9
を示し、第5図はそのコンロッド9を得るための圧粉体
用押型りを示す。その押型1゜は上部可動体10と下部
可動体11とを有し、その上部可動体10の下面に上部
ポンチ71が、また下部可動体11の上面に下部ポンチ
51が互いに対向して取付けられる。上部および下部可
動体10.11間には、両ポンチ5+、7−を嵌合し得
る成形孔4Iを有するダイス2.が配設される。
を示し、第5図はそのコンロッド9を得るための圧粉体
用押型りを示す。その押型1゜は上部可動体10と下部
可動体11とを有し、その上部可動体10の下面に上部
ポンチ71が、また下部可動体11の上面に下部ポンチ
51が互いに対向して取付けられる。上部および下部可
動体10.11間には、両ポンチ5+、7−を嵌合し得
る成形孔4Iを有するダイス2.が配設される。
ダイス21にはヒータ3.が埋設され、このヒータ3.
によりダイス2.およびそのダイス2.からの熱伝導に
より両ポンチ5..7.が加熱される。下部可動体11
.下部ポンチ5.および上部ポンチ7、にはピストンピ
ン孔およびクランクピン孔を成形するピン状中子12.
13が摺合される。
によりダイス2.およびそのダイス2.からの熱伝導に
より両ポンチ5..7.が加熱される。下部可動体11
.下部ポンチ5.および上部ポンチ7、にはピストンピ
ン孔およびクランクピン孔を成形するピン状中子12.
13が摺合される。
急冷凝固粉末としてはAj!−3t−Fe系の高強度ア
ルミニウム合金粉末が用いられ、この粉末に1.5体積
%の合成ワックス粉末(融点140℃)を添加し、これ
らを■形ミキサーにより十分に攪拌混合して混合粉末を
得る。
ルミニウム合金粉末が用いられ、この粉末に1.5体積
%の合成ワックス粉末(融点140℃)を添加し、これ
らを■形ミキサーにより十分に攪拌混合して混合粉末を
得る。
ヒータ3.によりダイス21および両ポンチ51.7.
を約250℃に加熱し、下部ポンチ51の先端部をダイ
ス2Iの成形孔4に摺合することにより形成される凹部
61に前記混合粉末を装入する。
を約250℃に加熱し、下部ポンチ51の先端部をダイ
ス2Iの成形孔4に摺合することにより形成される凹部
61に前記混合粉末を装入する。
合成ワックスが溶融した後、上部および下部ポンチL、
5+により急冷凝固粉末を8t/−の成形圧力を以て加
圧してコンロフト形状の圧粉体G、を得る。この圧粉体
G1は、その合成ワックスの残存率が約35%で、また
真密度に対して98%の高い密度を有するものである。
5+により急冷凝固粉末を8t/−の成形圧力を以て加
圧してコンロフト形状の圧粉体G、を得る。この圧粉体
G1は、その合成ワックスの残存率が約35%で、また
真密度に対して98%の高い密度を有するものである。
比較のため、前記急冷凝固粉末と合成ワックスの混合粉
末を用い常温の押型により成形作業を行ったところ成形
圧力10t/cJでも正常な圧粉体を得ることができな
かった。
末を用い常温の押型により成形作業を行ったところ成形
圧力10t/cJでも正常な圧粉体を得ることができな
かった。
前記圧粉体G、を真空焼結炉に設置して400℃で1時
間加熱することにより合成ワックスを除去し、引き続い
て圧粉体G、を490℃で1時間加熱することにより粉
末相互を結合して焼結体を得る。
間加熱することにより合成ワックスを除去し、引き続い
て圧粉体G、を490℃で1時間加熱することにより粉
末相互を結合して焼結体を得る。
この焼結体をゴム型により包みこれに水を介して700
0kg/c+Jの等方圧力を0.5時間加える冷間静水
圧プレス処理を施し、真密度に等しい密度を有するコン
ロッド9を得る。
0kg/c+Jの等方圧力を0.5時間加える冷間静水
圧プレス処理を施し、真密度に等しい密度を有するコン
ロッド9を得る。
このコンロッド9は軽量で高強度、特に優れた。
疲労強度を有する。
なお、本発明はコンロッドに限らず、ピストン、ロッカ
アーム等、他の部材の製造にも当然に適用される。
アーム等、他の部材の製造にも当然に適用される。
C0発明の効果
本発明によれば、アルミニウム合金よりなる急冷凝固粉
末に特定量の潤滑剤粉末を混合し、その潤滑剤粉末を溶
融してその急冷凝固粉末を加圧するようにしたので、急
冷凝固粉末相互間の滑りおよび加圧力の伝達を良好にす
ると共に急冷凝固粉末の強度を低下させて比較的低い成
形圧力で正常な圧粉体を能率良く得ることができる。
末に特定量の潤滑剤粉末を混合し、その潤滑剤粉末を溶
融してその急冷凝固粉末を加圧するようにしたので、急
冷凝固粉末相互間の滑りおよび加圧力の伝達を良好にす
ると共に急冷凝固粉末の強度を低下させて比較的低い成
形圧力で正常な圧粉体を能率良く得ることができる。
またその圧粉体からは成形特潤滑剤が押出されるので、
圧粉体の密度が高く、次の焼結工程において焼結体の寸
法変化が少なくなる。その上焼結体は部材形状に近い形
状を有するので、急冷凝固粉末の歩留りが良く経済性が
良好である。
圧粉体の密度が高く、次の焼結工程において焼結体の寸
法変化が少なくなる。その上焼結体は部材形状に近い形
状を有するので、急冷凝固粉末の歩留りが良く経済性が
良好である。
さらに、焼結体に冷間静水圧プレス処理を施すことによ
り真密度に等しい密度を有する部材を得ることができる
。
り真密度に等しい密度を有する部材を得ることができる
。
したがって本発明により得られる部材は、軽量で且つ高
強度、特に優れた疲労強度を有する。
強度、特に優れた疲労強度を有する。
さらにまた、圧粉体より押出された潤滑剤は圧粉体と押
型間に滲出しそれらの潤滑を行うので、押型のかじり、
焼付き等を防止することができる。
型間に滲出しそれらの潤滑を行うので、押型のかじり、
焼付き等を防止することができる。
第1図は本発明の工程説明図、第2図は圧粉体の潤滑剤
残存率と成形圧力の関係を示すグラフ、第3図は真密度
に対する圧粉体密度の百分比と成形圧力の関係を示すグ
ラフ、第4図はコンロッドの平面図、第5図は圧粉体成
形用押型の縦断正面図である。 A・・・急冷凝固粉末、C・・・高圧容器、G、G、・
・・圧粉体、L・・・潤滑剤粉末、Ls・・・溶融潤滑
剤、1.1.、・・・押型、2,21・・・ダイス、3
,3、・・・ヒータ、5,51・・・下部ポンチ、7.
7I・・・上部ポンチ、8・・・焼結炉、9・・・コン
ロッド特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社代
理人 弁理士 落 合 ″ 健。 ″−;−−−” 第3図 成形圧力 (17αnダ 第2図 成形圧力 (t/cmz)
残存率と成形圧力の関係を示すグラフ、第3図は真密度
に対する圧粉体密度の百分比と成形圧力の関係を示すグ
ラフ、第4図はコンロッドの平面図、第5図は圧粉体成
形用押型の縦断正面図である。 A・・・急冷凝固粉末、C・・・高圧容器、G、G、・
・・圧粉体、L・・・潤滑剤粉末、Ls・・・溶融潤滑
剤、1.1.、・・・押型、2,21・・・ダイス、3
,3、・・・ヒータ、5,51・・・下部ポンチ、7.
7I・・・上部ポンチ、8・・・焼結炉、9・・・コン
ロッド特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社代
理人 弁理士 落 合 ″ 健。 ″−;−−−” 第3図 成形圧力 (17αnダ 第2図 成形圧力 (t/cmz)
Claims (1)
- アルミニウム合金よりなる急冷凝固粉末に対して融点が
100〜300℃の潤滑剤粉末を0.2〜10体積%混
合して混合粉末を得る工程と;前記混合粉末を前記潤滑
剤粉末の融点以上に加熱して加圧することにより圧粉体
を得る工程と;前記圧粉体を焼結して焼結体を得る工程
と;前記焼結体に冷間静水圧プレス処理を施す工程と;
を用いることを特徴とする高強度アルミニウム合金製部
材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2779285A JPS61186458A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | 高強度アルミニウム合金製部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2779285A JPS61186458A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | 高強度アルミニウム合金製部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61186458A true JPS61186458A (ja) | 1986-08-20 |
Family
ID=12230822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2779285A Pending JPS61186458A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | 高強度アルミニウム合金製部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61186458A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01131065A (ja) * | 1987-11-14 | 1989-05-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 常圧焼結窒化硼素成形体 |
CN103377786A (zh) * | 2013-07-10 | 2013-10-30 | 浙江大学 | 一种铁硅铝合金磁粉芯的制备方法 |
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1985
- 1985-02-15 JP JP2779285A patent/JPS61186458A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01131065A (ja) * | 1987-11-14 | 1989-05-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 常圧焼結窒化硼素成形体 |
CN103377786A (zh) * | 2013-07-10 | 2013-10-30 | 浙江大学 | 一种铁硅铝合金磁粉芯的制备方法 |
CN103377786B (zh) * | 2013-07-10 | 2015-11-04 | 浙江大学 | 一种铁硅铝合金磁粉芯的制备方法 |
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