JPS6118150Y2

JPS6118150Y2 -

Info

Publication number: JPS6118150Y2
Application number: JP1980175174U
Authority: JP
Priority date: 1980-12-06
Filing date: 1980-12-06
Publication date: 1986-06-02
Also published as: JPS5797073U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は家屋等の窓開口部に装着する出窓に
関し、その目的は組立施工の良好な出窓を提供す
ることにある。

次に、本考案の一実施例を図にしたがつて説明
すると、図中１は窓開口部Ｗの屋外側に張出状に
取付けられた出窓の全体であつて、同出窓１は出
窓本体２と屋根体１４と床板２１とより構成され
ている。

３は出窓本体２の前面窓枠体であつて、上枠
４、下枠５および左右の縦枠６とにより方形状に
枠組みされている。

４は上記した前面窓枠体３の上枠であつて、そ
の断面において、４Ａは基枠であつて、上縁４
Ｂ、摺動ウエブ４Ｃおよび前縁４Ｄと内縁４Ｅと
により中空部４Ｆを一体に有する断面略密封箱型
状に形成され、上縁４Ｂは屋外側へ延設されて突
片４Ｇが形成され、また、上縁４Ｂの屋内端には
上方へ向つて断面略かぎ型状の突片４Ｈが突設さ
れている。また、摺動ウエブ４Ｃの下面には仕切
片４Ｊ，４Ｋ，４Ｌが垂設されて障子溝４Ｍ，４
Ｎが形成され屋外側の仕切片４Ｌの一部には略か
ぎ型状の突片４Ｐが設けられて網戸溝４Ｒが形成
されている。また、内縁４Ｅの一部には屋内側へ
取付片４Ｔが突設されている。なお、４Ｕは上枠
４の長手方向に沿つて形成されたビス受けであ
る。

５は上記した前面窓枠体３の下枠であつて、摺
動ウエブ５Ａ、下縁５Ｂおよび前縁５Ｄと内縁５
Ｅとにより中空部５Ｆを有する断面略密封箱型状
に形成され、摺動ウエブ５Ａは屋外側へ下降する
階段状に障子ウエブ５Ｇ，５Ｈおよび網戸ウエブ
５Ｊが形成され、各ウエブにはレール５Ｋが条設
されている。また、内縁５Ｅは上方へ延設されて
上垂片５Ｌが形成されるとともに、同内縁５Ｅに
は屋内側へ突出して床板２１を取付ける取付片５
Ｍ，５Ｎがその長手方向に沿つて形成されてい
る。なお、５Ｐは下枠５の長手方向に沿つて形成
されたビス受けである。

６は前面窓枠体３の左右の縦枠であつて、両縦
枠６は対称形状に形成されているので図示右側の
縦枠６について説明すると、その断面において、
６Ａは戸当ウエブであつて、同戸当ウエブ６Ａの
図示右側面には断面略コ字形状の補強枠６Ｂが設
けられて中空部６Ｃが一体に形成されている。ま
た、この補強枠６Ｂの屋外片にはあり溝状の取付
溝６Ｄがその長手方向に沿つて形成されている。
また、戸当ウエブ６Ａには図示左側（内側）へ向
つて突出する仕切片６Ｅ，６Ｆ，６Ｇが設けら
れ、また、補強枠６Ｂの屋内側には戸当ウエブ６
Ａの屋内側と対応して屋内側へ張出し先端部にあ
り溝６Ｊを有する断面略Ｌ形状の突片６Ｈがその
長手方向に沿つて形成されて同縦枠６の屋内側長
手方向にはガラス等のパネル１１を嵌着する溝部
６Ｋが形成されている。

このように形成された上枠４、下枠５および左
右の縦枠６はその両端部が相互にビス受け４Ｕ，
５Ｐを介して結合されて方形状の前面窓枠体３が
形成され、この窓枠体３の左右の縦枠６の屋内側
には側枠７が組付けられて出窓本体２が形成され
ている。

この側枠７は前記窓枠体３の左右の縦枠６と対
応して窓開口部Ｗの左右の縦柱２７の屋外面に沿
つて取付けられる基縦枠８と同基縦枠８と縦枠６
の上部および下部間に横架される上下の桁枠９，
１０とより形成されている。

８は上記した基縦枠であつて、その断面におい
て、８Ａはウエブであつて、同ウエブ８Ａの両端
部には縦柱２７の屋外面に当接する脚片８Ｂ，８
Ｃが形成され、脚片８Ｂには縦柱２７の屋外面に
沿う取付片８Ｄが一体に形成されている。また、
ウエブ８Ａの図示右端部には縦枠６の突片６Ｈと
対向する先端部にあり溝８Ｆを有する断面略かぎ
型状の突片８Ｅが形成されている。また、ウエブ
８Ａの屋外面長手方向には押縁２８を係着する突
片８Ｇ，８Ｈが突設され、同突片８Ｇ，８Ｈに押
縁２８を係着することで縦枠６の溝部６Ｋと対応
してパネル１１を嵌着する溝部８Ｊが形成されて
いる。

９は上記した上桁枠であつて、中空部９Ａを一
体に有する断面略密封箱型状に形成され、その下
縁９Ｂの外側縁には下端部にあり溝９Ｄを有する
断面略かぎ形状の突片９Ｃがその長手方向に沿つ
て垂設されている。また、この下縁９Ｂの下面長
手方向には押縁２８を係着する突片９Ｅ，９Ｆが
突設され、同突片９Ｅ，９Ｆに係着することでパ
ネル１１を嵌着する溝部９Ｇが形成されている。
また、同枠９の内縁９Ｈには上枠４の取付片４Ｔ
と対応する取付片９Ｊがその長手方向に沿つて形
成されている。

１０は上記した下桁枠であつて、中空部１０Ａ
を一体に有する断面略密封箱型状に形成され、同
枠１０の上面側にはその長手方向に沿つて断面略
かぎ形状の突片１０Ｂ，１０Ｃが付設されてパネ
ル１１を嵌着する溝部１０Ｄが形成されるととも
に外側の突片１０Ｂの先端部にはあり溝１０Ｅが
形成されている。また、同枠１０の内縁１０Ｆに
は前面窓枠体３の下枠５に形成した取付片５Ｍ，
５Ｎと対応して床板２１を取付ける取付片１０
Ｇ，１０Ｈがその長手方向に沿つて形成されてい
る。

このように形成された上下の桁枠９，１０はそ
れぞれその中空部９Ａ，１０Ａに連結ボルト１３
が挿通されて縦枠６に側枠７が組付けられて出窓
本体２が形成されている。

１４は上記した出窓１の屋根体であつて、同体
１４はアルミニウム等の軽合金材を押出成形した
複数個の板状の型材すなわち基型材１６、中型材
１７および外型材１８を連結して屋根体が形成さ
れている。

１６は上記した基型材であつて、その断面にお
いて、１６Ａはウエブであつて、鴨居２９の屋外
面に沿つて取付けられる取付片１６Ｂの一部より
屋外側へ所定の張出幅でやや下傾して張出しその
外端は下方屋内側へ図示のように折返されて中型
材１７と係合連結する係合部１６Ｃが形成されて
いる。また、取付片１６Ｂの下端部長手方向には
屋外側へ向つて突片１６Ｄが突設されている。ま
た、ウエブ１６Ａの下面には先端部に突片１６Ｄ
と対向する取付片１６Ｆを有する断面略かぎ形状
の脚片１６Ｅがその長手方向に沿つて垂設されて
いる。なお、１６Ｃは基型材１６の長手方向に沿
つて形成したビス受けである。

１７は上記した中型材であつて、その断面にお
いて、１７Ａはウエブであつて所定の張出幅を有
し、その屋内端は上方屋外側へ折返されて基型材
１６の係合部１６Ｃと係合連結する係合部１７Ｂ
が形成され、また、同ウエブ屋外端は下方屋内側
へ図示のように折返されて外型材１８と係合連結
する係合部１７Ｃが形成されている。なお、１７
Ｄは中型材１７の長手方向に沿つて形成したビス
受けである。

１８は上記した外型材であつて、前面窓枠体３
の上枠４と連設されるもので、その断面におい
て、１８Ａはウエブであつて図示のように前面窓
枠体３の屋外面より屋外側へやや下傾して張出す
張出幅を有し、その屋外端には前縁１８Ｂが垂設
されるとともに、前縁１８Ｂの下端部は屋内側上
方へ折曲されて係合片１８Ｃが形成されている。
また、ウエブ１８Ａの屋内端は図示のように上方
屋外側へ折返されて中型材１７の係合部１７Ｃと
係合連結する係合部１８Ｄが形成されている。ま
た、ウエブ１８Ａの下面側の屋内側の所定の位置
には先端部に屋内側へ突出する取付片１８Ｆを有
する脚片１８Ｅが垂設され、また、この脚片１８
Ｅより所定の間隔を隔てた下面側には突片１８Ｇ
が垂設されて、外型材１８の下面長手方向には脚
片１８Ｅと突片１８Ｇとにより前面窓枠体３の上
枠４の上端側を嵌合可能とする溝部１８Ｈが形成
されている。

このようにして形成された基型材１６、中型材
１７および外型材１８はその相互の係合部１６
Ｃ，１７Ｂ，１７Ｃ，１８Ｄが係合されて連結さ
れ、各ウエブ１６Ａ，１７Ａ，１８Ａは図示のよ
うに屋外側へ下降する階段状に連設されて出窓枠
体２の屋根側を遮蔽する大きさの屋根体１４が形
成され、同屋根体１４の下面に形成した突片１６
Ｄ、取付片１６Ｆおよび取付片１８Ｆは同位に整
合されるとともに同各片１６Ｄ，１６Ｆ，１８Ｆ
を介して天井板１５がねじ着１９されるとともに
この天井板１５の図示屋内縁の長手方向には支持
枠３０が取付けられている。このように天井板１
５を取付けた屋根体１４はその屋外側に形成した
溝部１８Ｈが前面窓枠体３の上枠４の上部に嵌合
されて出窓本体２の上部に載置されて天井板１５
に対し取付片４Ｔ，９Ｊを介してねじ２０により
止着されている。また、出窓本体２の床面側には
床板２１が取付片５Ｍ，５Ｎ，１０Ｇ，１０Ｈを
介して取付けられて出窓１が形成され、同出窓１
は窓開口部Ｗの屋外側に一体的に装着されてい
る。

なお、図中２２は図示床板２１の屋内側下面に
沿つて取付けた水切部材、２３は前面窓枠体３に
建付けたガラス障子、２４は同じく網戸、２５は
出窓１前面に附設した面格子、２６は屋根体１４
の左右両端に冠状に装着した蓋部材である。

次に、上記のように構成された本実施例の作用
および効果について説明する。

さて、本例出窓１は出窓本体２の上部に屋根体
１４を載置して連結してなる出窓１であつて、屋
根体１４は左右方向へ連続するウエブ１６Ａ，１
７Ａ，１８Ａをそれぞれ主体とする基型材１６、
中型材１７および外型材１８を相互にその係合部
１６Ｃ，１７Ｂ，１７Ｃ，１８Ｄを係合して連結
して形成するとともに、基型材１６および外型材
１８に脚片１６Ｅ，１８Ｅを設けて天井板１５を
止着するとともに、該天井板１５の屋外側の外型
枠１８の下面に左右に連続する溝部１８Ｈを形成
し、該溝部１８Ｈに出窓本体２の前面窓枠体３の
上枠４を嵌合して連結する構成としたものであ
る。したがつて、複数枚の型材１６，１７，１８
を係合部１６Ｃ，１７Ｂ，１７Ｃ，１８Ｄを単に
係合連結することで極めて省力的に屋根体１４を
形成することができるとともに、複数枚の型材を
係合連結する構成であるから出窓１の屋外への張
出幅の各種態様に対処することができるもので、
例えば、基型材１６と外型材１８との組合せ、あ
るいは中型材１７のウエブ１７Ａの張出幅を数種
類設けることにより各態様に対処することができ
る。また、屋根体１４の屋外側には前記窓枠体３
の上枠４の上部を嵌合可能とする溝部１８Ｈを設
けたので、同溝部１８Ｈを取付基準として直接上
枠４を嵌込むことで位置決めが容易で、かつ安定
して連結することができ、また、下地木材等が不
要となつて出窓本体３と屋根体１４との組付け施
工を極めて省力的に行うことができる等多くの特
長がある。

さて、本考案は出窓本体の上部に屋根体を載置
して連結してなる出窓であつて、前記屋根体は左
右方向へ連続する複数枚の型材により形成し、少
なくとも屋外側および屋内側の型材に脚片を設け
て天井板を止着するとともに、該天井板の屋外側
の型枠の下面に左右に連続する溝部を形成し、該
溝部に前記出窓本体の前面窓枠体の上枠を嵌合し
て連結する構成としたことにより、屋根体の屋外
側には前記窓枠体の上枠の上部を嵌合可能とする
溝部を設けたので、同溝部を取付基準として直接
上枠を嵌込むことで位置決めが容易で、かつ安定
して連結することができ、また、下地木材等が不
要となつて出窓本体と屋根体との組付け施工を極
めて省力的にに行うことができるので、出窓とし
て極めて実用性に優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は平断面
図、第２図は縦断面図、第３図は第２図の−
線縦断面図である。１……出窓、２……出窓本体、３……前面窓枠
体、４……上枠、１４……屋根体、１６，１７，
１８……型材、１８Ｈ……溝部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

出窓本体の上部に屋根体を載置して連結してな
る出窓であつて、前記屋根体は左右方向へ連続す
る複数枚の型材により形成し、少なくとも屋外側
および屋内側の型材に脚片を設けて天井板を止着
するとともに、該天井板の屋外側の型枠の下面に
左右に連続する溝部を形成し、該溝部に前記出窓
本体の前面窓枠体の上枠を嵌合して連結する構成
としたことを特徴とする出窓。