JPS6118091B2

JPS6118091B2 -

Info

Publication number: JPS6118091B2
Application number: JP1097478A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiko Yamamoto; Soichi Kitajima
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1978-02-01
Filing date: 1978-02-01
Publication date: 1986-05-10
Also published as: JPS54104038A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は容器内に一定量の液体燃料を供給し、
この液体燃料を超音波振動子のエネルギーによつ
て霧化し、この霧化粒子を燃焼部へ導びいて燃焼
させる液体燃料燃焼装置に関するもので、容器内
に供給される液体燃料中に混入するさびや塵挨等
の不純物によつて超音波振動子の霧化特性が悪化
して霧化粒子発生が不安定になるのを防止するこ
とにある。そして、本発明はこの目的を達成する
ために基板を含む容器全体を傾斜させ、下端側に
排出口を設け、且つ消火動作時毎に容器の外に燃
料を排出する制御と排出した燃料および常時オー
バーフローした燃料をフイルターを通過させるこ
とと、傾斜した基板の高い側から燃料を供給し、
低い側から排出する構成であり、消火時には容器
内の液体をこの容器外に設けたタンクに流入させ
るものであり、以下本発明の一実施例を添付図面
とともに説明する。

第１図において、１はタンクで、この中に白灯
油などの液体燃料が入つている。３はタンク１の
蓋である。４は繊維又は金網などからなるフイル
ターである。５，６はパイプで、その途中にポン
プ７が位置している。８は容器で、この底部に基
板９が固着され、その中央部に超音波振動子１
０、シール用ゴム１１が押え板１２によつて一体
的に固定されている。容器８は、基板９とともに
傾斜して設置されている。１３は超音波振動子１
０を1.2〜1.7MHzで共振させるための発振器であ
る。１６は多数の小孔１７を有する案内筒で、容
器８との間に空気室１８を形成している。１９は
電動送風機である。２０は金鋼などからなる燃焼
部で、断熱材２１を介して容器８に固定されてい
る。２２は容器８内の異常温度上昇を検出するサ
ーモスタツトなどの感熱体である。２３はパイプ
で、その一端は傾斜した容器８の下側に接続さ
れ、他端は外筒２４に接続されている。２５は戻
しパイプで、この上部に制御管２６が連設してい
る。また、この制御管２６には穴２７が設けら
れ、この穴２７はキヤツプ２８とねじ結合され、
その穴高さを調節できるようになつている。２９
はレベルスイツチで、磁石を有するフロート３０
の上下動によつて内部の電気接点を開閉する。３
３は電磁バルブで、これを通電すると通路を開に
し、通電を断つと閉となる。３１は電磁バルブ３
３と外筒２４を接続するパイプ、３２は電磁バル
ブ３３とタンク１内を連絡するパイプである。

第２図は電気回路を示し、この第２図の３４は
手動によるメインスイツチで、これがOFF表示
の時には、電磁バルブ３３のみを通電状態とす
る。また、容器８内が、定常温度で且つ容器８内
に液体が一定レベル入つている状態でメインスイ
ツチ３４をON表示にすると、電動送風機１９、
ポンプ７、発振器１３が駆動する。

また、レベルスイツチ２９は容器８内の液体燃
料が一定レベル以下になると発振器１３への通電
を断つように動作する。

さらに、感熱体２２は燃焼部２０での火災が容
器８内に万一逆火した時、異常温度上昇を検知し
て発振器１３及びポンプ７への通電を断ち、逆に
電磁バルブ３３へ通電するように動作する。

上記構成において、第２図のメインスイツチ３
４をON表示状態とすると第１図の電動送風機１
９及びポンプ７に通電される。そして、ポンプ７
の駆動によつてタンク１内の液体燃料は一定量に
保たれて容器８内に供給される。すると、容器８
内及びこれと連通した外筒２４内の液体燃料レベ
ルが次第に上昇し、一定高さに達すると制御管２
６の穴２７より戻しパイプ２５を通つてタンク１
内に落下する。

また、これと同時にフロート３０が上昇して第
２図のレベルスイツチ２９の電気接点がONとな
り発振器１３へ通電される。すると、超音波振動
子１０から容器８内の液体燃料に超音波振動エネ
ルギーが放射され液面上に噴水状の液柱１５が形
成される。そして、この液柱１５から数ミクロン
の小さい霧化粒子が発生する。

次に、このようにして発生した霧化粒子群は小
孔１７より容器８内に噴出する空気と混合して燃
焼部２０を通過し、ここで点火されて燃焼する。

ここで、この実施例において容器８の燃料液体
を常に毎時0.4霧化して燃焼させようとする場
合にはポンプ７によつて容器８内に供給される燃
料液体の量は余裕をもつて毎時１〜５程度と
し、霧化されない余分な液体燃料はパイプ２３、
制御管２６の穴２７、戻しパイプ２５、フイルタ
ー４を経てタンク１内に落下するようになつてい
る。

また、万一逆火などによつて容器８が異常に温
度上昇した時は、感熱体２２の検知によつて発振
器１３及びポンプ７への通電を断つて霧化作用と
燃料液体の供給を停止し、これと同時に第１図の
電磁バルブ３３に通電してこの通路を開とし容器
８及び外筒２４内の燃料液体をフイルター４を通
すとともに全部タンク１内に戻し、これにより着
火や爆発を防止する。さらに、定状使用状態にお
いて、消火するときは、第２図のメインスイツチ
３４をOFF表示状態とし、これにより電動送風
機１９、発振器１３、ポンプ７への通電を断つと
同時に電磁バルブ３３へ通電し容器８及び外筒２
４内の燃料液体をタンク１内へ戻す。

そして、こうすることにより超音波振動子１０
の霧化特性が悪化することはなく、次にこの点に
ついて詳しくのべる。

すなわち、容器８内に供給される液体燃料中に
は各部からのさびや電動送風機１９から供給され
る空気中の塵挨等の不純物が混入するが、燃焼運
転中は傾斜した容器８内において液体燃料が流動
するとともに、超音波振動子１０が振動してい
る。

このため、上記さびや塵挨等の不純物が沈殿し
て超音波振動子１０に不着して固まることはない
のである。ところが、消火時には容器８内での液
体燃料の流動、および超音波振動子１０の振動が
停止されるのでこの容器８内に液体燃料をいつま
でも溜めておくとそれらが沈殿して固まつてしま
い、これにより超音波振動子１０の霧化特性が悪
化して霧化粒子発生が不安定となる。

そこで、本発明ではこれを解消するために上述
のごとく消火時には容器８内の液体燃料をタンク
１内に流入させたもので、この結果長期にわたつ
て霧化粒子を安定して発生するこができる。

また、消火動作する毎に容器内の燃料をタンク
へ排出し、且つこの燃料をフイルターを通過さ
せ、そして常時オーバーフローする燃料もフイル
ターを通過させるので、常に不純物のない燃料が
容器に供給され安定した霧化と燃焼が得られる。
さらに容器および基板を傾斜させ、高い側から燃
料を供給し、低い側から排出する流れを形成する
ので、基板・振動子上面に不純物が堆積すること
なく、またスムーズに排出することができる。

以上のように本発明によれば長期間にわたつて
霧化粒子を安定して発生させることができ、常に
安定燃焼を行わせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例にかかる液体燃料燃
焼装置の要部断面図、第２図は同装置の電気回路
図である。１……タンク、４……フイルター、８……容
器、１０……超音波振動子、２０……燃焼部。

Claims

【特許請求の範囲】

１底部の基板とともに傾斜させた容器と、この
傾斜させた容器の高い側に接続した液体燃料供給
用のパイプと、容器の最低部に接続した燃料排出
用のパイプと、容器中の液面を一定に保つオーバ
フロー流路を形成する外筒および戻しパイプと、
消火時に容器内の液体燃料を容器外に設けたタン
クに流入させる電磁弁と、前記油タンクに流入さ
せる液体燃料を通過させるフイルターと、容器の
液面下に設けた超音波振動子と、この超音波振動
により発生する霧化粒子を燃焼部に案内する搬送
通路を備えた液体燃料燃焼装置。