JPH0144896Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、気化式フアンヒータなどのバーナ装
置に関する。

〔考案の技術的背景〕

従来の気化式フアンヒータなどのバーナ装置
を、第３図ないし第６図について説明する。

１はバーナ体で、このバーナ体１は、結合され
た左右一対のバーナ板材２からなり、この一対の
バーナ板材２間に下部の燃料供給部３から上部の
噴出部４が連通形成され、この噴出部４の上面に
沿つて細長い開口部５が形成されているととも
に、この開口部５の上端内側に沿つてフランジ部
６が折曲形成されている。

７は上記バーナ体１の開口部５内に設けられる
炎口板で、この炎口板７は、側壁部８から上板部
９が折曲形成され、この上板部９の中央部に沿つ
て細長い炎口１０が形成され、この炎口１０に上
部の炎口ネツト１１が取付けられているととも
に、上記側壁部８の内側に沿つて断面Ｌ字状のバ
ツフル板１２が取付けられ、このバツフル板１２
の下部開口面内側に下部の炎口ネツト１３が取付
けられている。なお、炎口板７、上部の炎口ネツ
ト１１、バツフル板１２および下部の炎口ネツト
１３はスポツト溶接などにより一体的に固着され
ている。

そして、この上下部の炎口ネツト１１，１３お
よびバツフル板１２を取付けた炎口板７は、その
下方に突設した複数個の突片１４を一側のバーナ
板材２にスポツト溶接して取付けられている。

また、上記バーナ体１内に補助バツフル板１５
が取付けられているとともに、バーナ体１の外側
に電極サポート１６，１７が取付けられ、この電
極サポート１６，１７で炎検知器１８および点火
プラグ１９を支持している。なお、補助バツフル
板１５および電極サポート１６，１７もスポツト
溶接により固定されている。

そうして、第６図に示すように、燃料タンク２
１から燃料を電極ポンプ２２により送油パイプ２
３を介して気化器２５のヒータ２６を有する気化
パイプ２７に送り、ここで気化してガスをノズル
２８からバーナ体１の燃料供給部３に噴出させ
る。なお、ノズル２８と燃料タンク２１との間の
ガス抜きパイプ２９は電磁弁３０により遮断して
おく。これとともに、バーナ体１の燃料供給部３
に燃焼用空気を導入して混合させ、これを噴出部
４に導き、炎口板７の炎口１０から噴出させると
ともに点火プラグ１９により点火させ、燃焼させ
るものである。

〔背景技術の問題点〕

上述のような装置においては、炎口板７をバー
ナ板材２のフランジ部６に当接して位置決めした
後、バーナ板材２にスポツト溶接により取付けて
いるため、炎口板７の上面とバーナ体１のフラン
ジ部６との間に隙間が生じやすく、これによりガ
ス洩れを起して臭気を生じさせやすい。

また、炎口板７とバーナ体１との燃焼時におけ
る温度差により、炎口板７のスポツト溶接部に外
れが生じる危険性がある。

〔考案の目的〕

本考案は、上述のような問題を解決しようとす
るもので、炎口板をバーナ体に対して容易かつ確
実に取付けられるようにすることを目的とするも
のである。

〔考案の概要〕

本考案は、上面に細長い開口部を有するバーナ
体と、このバーナ体の開口部に設けられ上面に細
長い炎口を有する炎口板とを備えたバーナ装置に
おいて、上記バーナ体の上端内側に形成したフラ
ンジ部と対向してバーナ体の側部内側に段部を形
成し、このフランジ部と段部との間の溝部に上記
炎口板の縁部を支持したものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図および第２図
を参照して説明する。なお、前記第３図ないし第
６図と対応する部分には同一符号を付して説明は
省略する。

バーナ体１すなわち一対のバーナ板材２の上端
内側に形成したフランジ部６と対向して、バーナ
板材２の側部内側に上方を拡開した段部３１を形
成し、このフランジ部６と段部３１との間に溝部
３２を形成する。

また、炎口板７はその縁部の高さを上記溝部３
２内に適合する高さ寸法に形成する。

そして、炎口板７の縁部を溝部３２内に嵌合し
て上下端面をフランジ部６と段部３１とに当接し
て支持する。

このように、炎口板７の高さをバーナ体１のフ
ランジ部６と段部３１との間の溝部３２に対応す
る寸法とすることにより、炎口板７の上面とフラ
ンジ部６との間に隙間が生じることがなく、ガス
洩れを起すことはなく、また、炎口板７の脱落な
ども生じない。

〔考案の効果〕

本考案によれば、炎口板の取付けに際し、従来
のような炎口板とバーナ体のフランシジ部とのス
ポツト溶接による寸法管理が不用となり、炎口板
をバーナ体に対して容易かつ確実に取付けること
ができ、また、炎口板とバーナ体との燃焼熱によ
る温度差で生じるスポツト溶接の外れがなく、信
頼性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置の一実施例を示す分解斜
視図、第２図はその組立状態の断面図、第３図は
従来の装置の側面図、第４図はその分解斜視図、
第５図はその組立状態の断面図、第６図はその説
明図である。 １……バーナ体、５……開口部、６……フラン
ジ部、７……炎口板、１０……炎口、３１……段
部、３２……溝部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上面に細長い開口部を有するバーナ体と、 このバーナ体の開口部に設けられ上面に細長い
   炎口を有する炎口板とを備えたバーナ装置におい
   て、 上記バーナ体の上端内側に形成したフランジ部
   と対向してバーナ体の側部内側に段部を形成し、 このフランジ部と段部との間の溝部に上記炎口
   板の縁部を支持したことを特徴とするバーナ装
   置。