JPS61180651A - 軟質金属テ−プの製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は５ｎ−Ｐｂ系はんだのような軟質金属テープの
製造装置に関し、待に溶湯から直接テープ状に凝固させ
てテープを製造する装置において、テープの巻取りを容
易にしたものである。

〔従来の技術〕

近年電気・電子Ｉｌｌ器及びその部品に厚さ数十μｍ程
度のはんだテープが多缶に用いられるようになり、この
ようなテープの製造には溶湯を回転する冷却ロール上に
噴出して溶湯から直接テープ状に凝固させる装置が用い
られている。

しかしながら冷却ロールからは薄肉テープが高速状態で
連続的に放出されるため、テープの処理に苦慮している
。

これを解決するため冷却ロールに巻取機の巻取りボビン
を接触させ、磁石を用いてボビンにテープを吸着させて
巻取るようにしたテープの製造装置が特開昭５７−１７
３５３号公報により提案され、また冷却ロールにリーダ
ーストリップを巻付けてテープ先端をリーダーストリッ
プにより巻取機の巻取りボビンにガイドして巻取るよう
にしたテープの製造装置が特開昭５７−３９０３２号公
報により提案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記磁石によりテープを吸着して巻取るテープの￥ｌ製
造装置、Ｐｂ−８ｎ系はんだのような非磁性テープの製
造に用いることができない。

即ち磁石では非磁性テープの先端を巻取りボビンに吸着
させることができない。またリーダーストリップにより
テープ先端をガイドして巻取るテープの製造装置は、長
尺なストリップが必要なばかりか、テープ速度と巻取機
の巻取速度の精密な同期制御が必要となる。即ち表面性
状の優れたテープを製造するためにはＦ８ｍ噴出ノズル
と冷却ロール間のギャップを正確に設定する必要があり
、そのためには長尺なストリップが必要となる。また途
中でストリップの供給が止まると、その時点でノズルと
冷却ロール間のギャップを正確に再設定しなければなら
ない。

特に、５ｎ−Ｐｂはんだのような軟質金属テープの製造
においては、テープの腰が弱く強度が小さいため、無張
力での巻取りが必要となり、巻太りも含めて巻取機の巻
取速度とテープ速度を極めて正確に同期制御しなければ
ならない。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明はこれに鑑み種々検討の結果、簡便かつ容易に無
張力で巻取ることができる軟質金属テープの製造装置を
開発したもので、軟質金属の溶湯を回転する冷却ロール
上に噴出し、溶湯から直接テープ状に凝固させて剥離す
る装置において、冷却ロールの下方にロールから離れた
テープをアキュムレートして移送するベルトコンベアを
設け、該コンベアの移送端上方にテープ巻取機を設けて
コンベア上のテープを巻取ることを特徴とするものであ
る。

即ち本発明は第１図に示すように矢印方向に回転する冷
却ロール（１）上に、下端にノズル（３）を有するルツ
ボ（２）を設け、該ルツボ〈２）内に軟質金属の溶湯を
装入し、これを加圧してノズル（３〉から溶湯を冷却ロ
ール（１）上に噴出させ、溶湯から直接テープ状に凝固
させる。冷却ロール（１）の下部には凝固したテープ〈
４）をロール（１）から剥離するエアジェツト（５）を
設け、更にその下方にロール（１）から離れたテープ（
４）を波形状にアキュムレートして矢印方向に移送する
ベルトコンベア（６）を設け、該コンベア（６）の移送
端上方に矢印方向に回転するテープ巻取機（７）を設け
てコンベア（６）上のアキュムレートされて移送されて
くるテープ（４）を巻取機（７）に巻取るものである。

ベルトコンベア（６）上のテープ（４）を巻取機（７）
により巻取るには、巻取ｍ（７）の巻取りボビンにダミ
ーテープ（８）を設け、該テープ（８）と移送中のテー
プ（４）先端を粘着テープ等により接合した後、巻取機
（７）を作動させればよい。ベルトコンベアく６）の長
さは巻取１１！（７）を作動させ、その巻取速度がテー
プ製造速度とほぼ同一速度に達するまで、製造したテー
プ（４）をアキュムレートできる長さに設定する。また
ベルトコンベア（６）上からテープ（４）が滑り落ちる
のを防止するため、第２図に示すように冷却Ｏ−ル（１
）とコンベア（６）間にテープ用トイ（８）とコンベア
（６）の両側辺にテープ用ガイド（９）を設けるとよい
。

〔作　用〕

本発明装置は上記の如く冷却ロールの下方にベルトコン
ベアを設けて冷却ロールから離れたテープをアキュムレ
ートしながら移送し、これを移送端の上方に設けた巻取
機に巻取るもので、テープ製造速度と巻取機の巻取速度
との同期がずれても、テープはコンベア上に吸収される
ため、テープに張力をかけることなく巻取り速度を完全
に同期させるための高価な精密速度制御器を用いること
なく、簡便にしかも巻太りに対応してテープ巻取速度を
容易に制御することができる。

また５ｎ−ｐｂ系はんだのテープ製造では、製造初期に
定常状態となるまでテープが切れて健全なテープとなら
ない。従ってこのようなテープの製造では途中から巻取
りを開始することになるが、このような場合でも本発明
装置によれば容易に巻取りを行なうことができる。即ち
ベルトコンベア上でテープを所望位置で切断し、これを
巻取りボビンに設けたダミーテープに接合すればよい。

更に本発明装置によればデュアル巻取機の使用が可能と
なり、長時間テープの連続製造を行なうことができる。

例えば第３図に示すようにベルトコンベア（６）の移送
端上方に２個の巻取りボビン（７ａ＞　、　　（７ｂ）
を有するデュアル巻取機を設け、先ず一方のボビン（７
ａ）にテープ（４）を巻き付けて所定時間巻取った後、
図に示すＡ点でテープ〈４）を切断し、こを他方のボご
ン（７ｂ）に設けたダミーテープ（１０）の先端に接合
して巻取りを開始する。

このようにしてテープ（４）を巻取ったボビン（７ａ）
を取外して新しいボビンを取付けるか、又はボビンを多
数設置しておけばよい。尚図に示すようにテープ（４）
の巻取り側室上り部にテープ検出センサー（１１ａ　）
　、　　（１１ｂ　）を設け、テープ（４）がセンサー
（１１ａ　）に近づいたら巻取速度を高め、センサー（
１１ｂ）に近づいたら巻取速度を下げることを自動的に
行なわせることもできる。

〔実施例） 第１図に示す装置を用い、ルツボ内にｐｂ−２０ｗｔ％
Ｓｎ合金はんだの溶湯を５Ｋｇ装入し、冷却ロールの周
速を７ｍ　／　ｓｅｃとしてルツボ内の溶湯を加圧し、
ノズルより冷却ロールに噴出させ、溶湯から直接テープ
状に凝固させた。コンベアには長さ６ＴｒＬのものを用
い−、その上に巾８０ｍｍのテープガイドを設け、冷却
ロールから離れたテープを１．５ＴｒＬ／ＳｅＣの速さ
で移送し、コンベアの移送端上方に設けたテープ巻取機
に巻取るようにした。巻取機は２秒間でテープ製造速度
と同期した巻取速度になるようにし、第３図に示すよう
にコンベアの移送端側のテープ立、上り部にテープ検出
センサーを設けて巻取機の巻取速度を制御した。

このようにしてテープ製造を開始した。その結果製造初
期には約２００〜３００ｇ相当のテープに切れや割れが
生じ、その後定常状態となる。

この定常状態においてベルトコンベア上のテープ先端を
巻取りボビンに設けたダミーテープと接合することによ
り、テープを無張力の状態で容易に巻取ることができた
。得られたテープ状はんだは巾５ｏＩｒＩＩＲ，厚さ３
０μｍで表面品質の優れたものであった。

尚同様にしてｐｂ−６３ｗｔ％３ｎ合金はんだ（共晶）
についてテープ製造を行なったところはほとんど同様の
結果が得られた。

〔発明の効果〕

このように本発明装置は軟質金属テープの製造において
、製造したテープを簡便かつ容易に無張力状態での巻取
りを容易にし、更に長時間連続してテープの製造を可能
にする等工業上顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一例を示す正面図、第２図は本発
明装置の他の一例を示す側面図、第３図は本発明装置の
更に他の一例を示す正面図である。 １・・・　冷却ロール　　　２・・・　ルツボ３・・・
　ノズル　　　　　４・・・　テープ５・・・　ガスジ
ェット　　６・・・　ベルトコンベア７・・・　巻取機
　　　７ａ、　７ｂ・・・　巻取りボビン８・・・　ト
　イ　　　　　９・・・　ガイド１０・・・　ダミーテ
ープ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）軟質金属の溶湯を回転する冷却ロール上に噴出し
   、溶湯から直接テープ状に凝固させて剥離する装置にお
   いて冷却ロール下方にロールから離れたテープをアキュ
   ムレートして移送するベルトコンベアを設け、該コンベ
   アの移送端上方にテープ巻取機を設けてコンベア上のテ
   ープを巻取ることを特徴とする軟質金属テープの製造装
   置。
2. （２）巻取機の巻取りボビンにダミーテープを設け、該
   テープにコンベア上のテープを粘着テープにより接合し
   て巻取る特許請求の範囲第１項記載の軟質金属テープの
   製造装置。
3. （３）冷却ロールとコンベア間にトイを設け、コンベア
   両側にガイドを設けてテープの滑落を防止する特許請求
   の範囲第１項又は第２項記載の軟質金属テープの製造装
   置。