JPH071092A - 急冷金属薄帯の剥離・搬送装置 - Google Patents
急冷金属薄帯の剥離・搬送装置Info
- Publication number
- JPH071092A JPH071092A JP14802093A JP14802093A JPH071092A JP H071092 A JPH071092 A JP H071092A JP 14802093 A JP14802093 A JP 14802093A JP 14802093 A JP14802093 A JP 14802093A JP H071092 A JPH071092 A JP H071092A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- ribbon
- cooling roll
- roll
- metal strip
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶融金属を冷却ロールに噴射して急冷凝固さ
せ急冷薄帯を製造する設備において、冷却ロールからの
薄帯の剥離・搬送を確実に安定して行うことのできる装
置の提案。 【構成】 冷却ロール２の直下にマグネットロール３ａ
及びマグネットテーブル３ｂを備えたマグネット吸引コ
ンベア３を配置する。
せ急冷薄帯を製造する設備において、冷却ロールからの
薄帯の剥離・搬送を確実に安定して行うことのできる装
置の提案。 【構成】 冷却ロール２の直下にマグネットロール３ａ
及びマグネットテーブル３ｂを備えたマグネット吸引コ
ンベア３を配置する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は急冷金属薄帯の製造装置
に係わり、特に溶融金属を高速回転下にある冷却ロール
外周上に噴出して急冷凝固させることにより製造される
急冷金属薄帯を連続的に剥離・搬送する装置に関するも
のである。
に係わり、特に溶融金属を高速回転下にある冷却ロール
外周上に噴出して急冷凝固させることにより製造される
急冷金属薄帯を連続的に剥離・搬送する装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】急冷薄帯の製造方法としては、溶融金属
を高速回転下にある冷却ロールの外周上に噴出して、こ
の冷却ロールの抜熱作用により急冷凝固させる方法が一
般的である。得られた薄帯を連続的に冷却ロールより剥
離し搬送する装置及び方法に関する提案としては、例え
ば特開平１−92176 号公報、特開昭62−45455 号公報、
特開昭55−36029 号公報、あるいは特開昭59−27720 号
公報がある。
を高速回転下にある冷却ロールの外周上に噴出して、こ
の冷却ロールの抜熱作用により急冷凝固させる方法が一
般的である。得られた薄帯を連続的に冷却ロールより剥
離し搬送する装置及び方法に関する提案としては、例え
ば特開平１−92176 号公報、特開昭62−45455 号公報、
特開昭55−36029 号公報、あるいは特開昭59−27720 号
公報がある。
【０００３】特開平１−92176 号公報には巻取りロール
と巻取りリールの間に薄帯の貯留量を検出する検出器を
備えた貯留装置と巻取りロールの回転数制御装置を設け
た急冷金属薄帯の巻取り装置が提案されており、その実
施例において冷却ロールより剥離した薄帯を貯留装置さ
らには巻取りリールへ搬送する手段として空気吸引式の
ノズルが用いられている。
と巻取りリールの間に薄帯の貯留量を検出する検出器を
備えた貯留装置と巻取りロールの回転数制御装置を設け
た急冷金属薄帯の巻取り装置が提案されており、その実
施例において冷却ロールより剥離した薄帯を貯留装置さ
らには巻取りリールへ搬送する手段として空気吸引式の
ノズルが用いられている。
【０００４】また特開昭62−45455 号公報では冷却ロー
ルから巻取りリールまでの間、薄帯を搬送させる方法及
びその手段として、薄帯を挟持した状態で搬送すること
を提案するものでありその具体的手段として一対のエン
ドレスベルトが用いられている。また特開昭55−36029
号公報、特開昭59−27720 号公報では同じく冷却ロール
から巻取りリールまでの間、薄帯を搬送させる方法及び
その装置として移動磁界あるいは電磁力の利用を提案す
るものである。尚、移動磁界や電磁力を利用した急冷薄
帯の巻取りの中には例えば特開昭62−240264号公報にて
提案された如くリールに磁石を組み込み、該リールを冷
却ロールに近接させて薄帯の先端を吸引し巻取りを行う
装置も含まれる。
ルから巻取りリールまでの間、薄帯を搬送させる方法及
びその手段として、薄帯を挟持した状態で搬送すること
を提案するものでありその具体的手段として一対のエン
ドレスベルトが用いられている。また特開昭55−36029
号公報、特開昭59−27720 号公報では同じく冷却ロール
から巻取りリールまでの間、薄帯を搬送させる方法及び
その装置として移動磁界あるいは電磁力の利用を提案す
るものである。尚、移動磁界や電磁力を利用した急冷薄
帯の巻取りの中には例えば特開昭62−240264号公報にて
提案された如くリールに磁石を組み込み、該リールを冷
却ロールに近接させて薄帯の先端を吸引し巻取りを行う
装置も含まれる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術に示した方法及び装置によっては、急冷金属薄帯を安
定生産する上で以下に示す問題があった。特開平１−92
176 号公報にて提案された方法及び装置においては、冷
却ロールより剥離した急冷金属薄帯を貯留装置さらには
巻取りリールへ搬送する手段として空気吸引式のノズル
を用いているが、一般的に冷却ロールにおける薄帯の剥
離点は常に一定とはならず、特に薄帯製造開始直後にお
いては、冷却ロールの温度、溶融金属の温度、噴出圧、
噴出ノズルの条件が不安定であり、空気吸引ノズルによ
って薄帯を捕捉し搬送することは困難である。さらに薄
帯の幅が大きくなると空気吸引式ノズルで捕捉できる誘
導パイプあるいは貯留装置の中で薄帯のばたつきが発生
し、容易に搬送できないといった問題があった。
術に示した方法及び装置によっては、急冷金属薄帯を安
定生産する上で以下に示す問題があった。特開平１−92
176 号公報にて提案された方法及び装置においては、冷
却ロールより剥離した急冷金属薄帯を貯留装置さらには
巻取りリールへ搬送する手段として空気吸引式のノズル
を用いているが、一般的に冷却ロールにおける薄帯の剥
離点は常に一定とはならず、特に薄帯製造開始直後にお
いては、冷却ロールの温度、溶融金属の温度、噴出圧、
噴出ノズルの条件が不安定であり、空気吸引ノズルによ
って薄帯を捕捉し搬送することは困難である。さらに薄
帯の幅が大きくなると空気吸引式ノズルで捕捉できる誘
導パイプあるいは貯留装置の中で薄帯のばたつきが発生
し、容易に搬送できないといった問題があった。
【０００６】また、特開昭62−45455 号公報にて提案さ
れた方法及び装置においても、高速で製造される薄帯の
先端をエンドレスベルトに挟持させることは容易とは言
い難く、さらに薄帯の広幅化に対しては薄帯の破損が発
生しやすいといった問題があった。さらに特開昭55−36
029 号公報、特開昭59−27720 号公報にて提案された冷
却ロールに近接しマグネットリールにより、巻取りを行
う方法及び装置では、巻取り中の張力制御が難しいとい
う問題があった。
れた方法及び装置においても、高速で製造される薄帯の
先端をエンドレスベルトに挟持させることは容易とは言
い難く、さらに薄帯の広幅化に対しては薄帯の破損が発
生しやすいといった問題があった。さらに特開昭55−36
029 号公報、特開昭59−27720 号公報にて提案された冷
却ロールに近接しマグネットリールにより、巻取りを行
う方法及び装置では、巻取り中の張力制御が難しいとい
う問題があった。
【０００７】本発明では、上記問題点を解決した急冷金
属薄帯の剥離・搬送装置を提供することを目的とする。
属薄帯の剥離・搬送装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するため、溶融金属を高速回転下にある冷却ロール外
周に噴射して急冷凝固させ急冷金属薄帯を製造する設備
において、冷却ロールの直下にマグネットロール及びマ
グネットテーブルを備えたマグネット吸引コンベアを設
置し、マグネットロールにより冷却ロールから急冷金属
薄帯を剥離させ、コンベア内に設置されているマグネッ
トテーブルにより剥離された薄帯を順次吸着しつつ搬送
することを特徴とする急冷金属薄帯の剥離・搬送装置で
ある。
決するため、溶融金属を高速回転下にある冷却ロール外
周に噴射して急冷凝固させ急冷金属薄帯を製造する設備
において、冷却ロールの直下にマグネットロール及びマ
グネットテーブルを備えたマグネット吸引コンベアを設
置し、マグネットロールにより冷却ロールから急冷金属
薄帯を剥離させ、コンベア内に設置されているマグネッ
トテーブルにより剥離された薄帯を順次吸着しつつ搬送
することを特徴とする急冷金属薄帯の剥離・搬送装置で
ある。
【０００９】
【作用】本発明によれば、マグネット吸引式コンベアに
配したマグネットロールの磁力によってノズル近傍での
急冷金属薄帯の安定した剥離が行え、更に、コンベア内
の吸引用マグネットテーブルが剥離点の近傍で薄帯をコ
ンベアベルトに吸着させつつコンベアの回転によって薄
帯を順次搬送するようにしたので薄帯に幅方向に均一な
張力を付与することが可能となり剥離点を一定に保つこ
とができる。
配したマグネットロールの磁力によってノズル近傍での
急冷金属薄帯の安定した剥離が行え、更に、コンベア内
の吸引用マグネットテーブルが剥離点の近傍で薄帯をコ
ンベアベルトに吸着させつつコンベアの回転によって薄
帯を順次搬送するようにしたので薄帯に幅方向に均一な
張力を付与することが可能となり剥離点を一定に保つこ
とができる。
【００１０】また、吸引用マグネットテーブルにて、薄
帯を吸着しながら搬送することにより薄帯を上反り、蛇
行の無い安定した吸着状態でコンベア出口まで搬送する
ことができる。
帯を吸着しながら搬送することにより薄帯を上反り、蛇
行の無い安定した吸着状態でコンベア出口まで搬送する
ことができる。
【００１１】
【実施例】図１は本発明の１実施例を示す側面図であ
る。本図において溶融金属４を高速回転下にある冷却ロ
ール２の外周上に注湯ノズル５より噴出し、急冷凝固さ
せることにより製造した急冷金属薄帯１を、マグネット
吸引式コンベア３の入側に配したマグネットロール３ａ
により冷却ロール２から剥離させ、その後、マグネット
吸引式コンベア３に内蔵したマグネットテーブル３ｂに
より吸着しつつ誘導するようにした。この方法により薄
帯の剥離点２ａは一点に安定させることが可能となり、
かつマグネット吸引式コンベア３の出口まで薄帯を傷つ
けることなく搬送することが可能である。
る。本図において溶融金属４を高速回転下にある冷却ロ
ール２の外周上に注湯ノズル５より噴出し、急冷凝固さ
せることにより製造した急冷金属薄帯１を、マグネット
吸引式コンベア３の入側に配したマグネットロール３ａ
により冷却ロール２から剥離させ、その後、マグネット
吸引式コンベア３に内蔵したマグネットテーブル３ｂに
より吸着しつつ誘導するようにした。この方法により薄
帯の剥離点２ａは一点に安定させることが可能となり、
かつマグネット吸引式コンベア３の出口まで薄帯を傷つ
けることなく搬送することが可能である。
【００１２】図２はマグネット吸引式コンベア３に内蔵
されているマグネットテーブル３ｂの一例である。な
お、11はマグネットテーブルを構成する磁石である。
されているマグネットテーブル３ｂの一例である。な
お、11はマグネットテーブルを構成する磁石である。
【００１３】
【発明の効果】本発明は冷却ロールからの急冷金属薄帯
の剥離をマグネット吸引式コンベアの入側ロールである
マグネットロールにより行い、その後コンベア内に配し
たマグネットテーブルで薄帯を吸着するようにしたの
で、薄帯の剥離が安定した。また、コンベアべルト上で
斥力の働かないマグネットの配置を発明することにより
薄帯の上反り、蛇行することのない安定した状態で搬送
することができた。
の剥離をマグネット吸引式コンベアの入側ロールである
マグネットロールにより行い、その後コンベア内に配し
たマグネットテーブルで薄帯を吸着するようにしたの
で、薄帯の剥離が安定した。また、コンベアべルト上で
斥力の働かないマグネットの配置を発明することにより
薄帯の上反り、蛇行することのない安定した状態で搬送
することができた。
【図１】本発明の１実施例を示す側面図。
【図２】本発明のマグネットテーブルの極配置を示す立
体図。
体図。
１ 急冷金属薄帯 ２ 冷却ロール ２ａ 剥離点 ３ マグネット吸引式コンベア ３ａ マグネットロール ３ｂ マグネットテーブル（薄帯吸引用） ４ 溶融金属 ５ 注湯ノズル 11 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森脇 三郎 千葉県千葉市中央区川崎町１番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 渋谷 清 千葉県千葉市中央区川崎町１番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 佐藤 徹 千葉県千葉市中央区川崎町１番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融金属を高速回転下にある冷却ロール
外周に噴射して急冷凝固させ急冷金属薄帯を製造する設
備において、冷却ロールの直下にマグネットロール及び
マグネットテーブルを備えたマグネット吸引コンベアを
設置し、マグネットロールにより冷却ロールから急冷金
属薄帯を剥離させ、コンベア内に設置されているマグネ
ットテーブルにより剥離された薄帯を順次吸着しつつ搬
送することを特徴とする急冷金属薄帯の剥離・搬送装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14802093A JPH071092A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 急冷金属薄帯の剥離・搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14802093A JPH071092A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 急冷金属薄帯の剥離・搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH071092A true JPH071092A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15443314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14802093A Pending JPH071092A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 急冷金属薄帯の剥離・搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH071092A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020520811A (ja) * | 2017-05-19 | 2020-07-16 | アイキュー パワー ライセンシング アーゲー | 鉛蓄電池用電極キャリアを鋳造するための装置 |
| CN115771790A (zh) * | 2022-12-10 | 2023-03-10 | 嘉善金泰工程塑业有限公司 | 一种耐磨软带的加工生产线及其加工方法 |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP14802093A patent/JPH071092A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020520811A (ja) * | 2017-05-19 | 2020-07-16 | アイキュー パワー ライセンシング アーゲー | 鉛蓄電池用電極キャリアを鋳造するための装置 |
| US11731194B2 (en) | 2017-05-19 | 2023-08-22 | Iq Power Licensing Ag | Device for casting electrode supports for lead-acid batteries |
| CN115771790A (zh) * | 2022-12-10 | 2023-03-10 | 嘉善金泰工程塑业有限公司 | 一种耐磨软带的加工生产线及其加工方法 |
| CN115771790B (zh) * | 2022-12-10 | 2023-09-01 | 浙江金泰密封科技股份有限公司 | 一种耐磨软带的加工生产线及其加工方法 |
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