JPS61179836A - 高強度を有する高耐食オ−ステナイト鋼 - Google Patents
高強度を有する高耐食オ−ステナイト鋼Info
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- JPS61179836A JPS61179836A JP245885A JP245885A JPS61179836A JP S61179836 A JPS61179836 A JP S61179836A JP 245885 A JP245885 A JP 245885A JP 245885 A JP245885 A JP 245885A JP S61179836 A JPS61179836 A JP S61179836A
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- Japan
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- stainless steel
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明は、優れた耐食性を有することはもちろんのこ
と、極めて良好な高温強度をも兼ね備えており、高温環
境下で使用されるボイラや化学プラント機器類:二適用
して漫れた性能を発揮するオーステナイト鋼(=関する
ものである。
と、極めて良好な高温強度をも兼ね備えており、高温環
境下で使用されるボイラや化学プラント機器類:二適用
して漫れた性能を発揮するオーステナイト鋼(=関する
ものである。
〈従来技術とその問題点〉
一般に、各種ボイラ設備や化学プラント様器類等、高温
項境下で使用される装置の素材は、高温強度、耐食性、
溶接性など様々な特性が重視されるものであるが、従来
、これらの費求特性を比較的満足する上、価格面でもそ
れほどの不利を招くことがない18−8タイプのオース
テナイト系ステンレス鋼がこの種の用途に広く使用され
てきた。
項境下で使用される装置の素材は、高温強度、耐食性、
溶接性など様々な特性が重視されるものであるが、従来
、これらの費求特性を比較的満足する上、価格面でもそ
れほどの不利を招くことがない18−8タイプのオース
テナイト系ステンレス鋼がこの種の用途に広く使用され
てきた。
ところが、近年、前記高温設備の効率向上が推進される
ようになったこともあって材料の使用条件は苛酷化の度
合を益々増してきており、従って要求される材料性能も
次第に高度化してきたことから、上記現用の18−8オ
ーステナイト系ステンレス鋼では高温強度及び耐食性を
も含めてこれらの要求に十分な対処ができなくなってき
ているのが現状である。
ようになったこともあって材料の使用条件は苛酷化の度
合を益々増してきており、従って要求される材料性能も
次第に高度化してきたことから、上記現用の18−8オ
ーステナイト系ステンレス鋼では高温強度及び耐食性を
も含めてこれらの要求に十分な対処ができなくなってき
ているのが現状である。
もつとも、ステンレス鋼の耐食性改善にCr含有量の増
加が有効であることは一般的事項として知られてはいる
が、高Cr含有鋼として知られる5US310S鋼を指
摘するまでもなく、Cr含有量を増加したとしても高温
強度向上効果の方は望むべくもないばかりか、むしろ悪
影響の方が目(二付く場合すらあると言う問題があった
。
加が有効であることは一般的事項として知られてはいる
が、高Cr含有鋼として知られる5US310S鋼を指
摘するまでもなく、Cr含有量を増加したとしても高温
強度向上効果の方は望むべくもないばかりか、むしろ悪
影響の方が目(二付く場合すらあると言う問題があった
。
く問題点を解決するための手段〉
この発明は、高温用機器類の素材として一般的であった
18−8オーヌテナイト系ステンレス鋼を凌駕する耐食
性と高温強度を備え、使用積項が更に苛酷化しつつある
高温設備類(二も十分に対処し得る鋼材を提供すべく、
特にCr含有量が20%以上の高Crオーステナイト鋼
の優れた耐食性に看目し、そのクリープ破断強度の飛躍
的改善な目積して行われた本発明者等の研究によってな
されたものであり、その特徴とするところは。
18−8オーヌテナイト系ステンレス鋼を凌駕する耐食
性と高温強度を備え、使用積項が更に苛酷化しつつある
高温設備類(二も十分に対処し得る鋼材を提供すべく、
特にCr含有量が20%以上の高Crオーステナイト鋼
の優れた耐食性に看目し、そのクリープ破断強度の飛躍
的改善な目積して行われた本発明者等の研究によってな
されたものであり、その特徴とするところは。
オーステナイト鋼を、
C:0.15%以下(以降、成分割合を示す%は重量%
とする)。
とする)。
st:t、o*以下、 Mn:10%以下、Cr:
20〜30%、 Ni:30〜55%Mg及びCaの
うちの1種以上: 0.0010〜0.05004Jf を含有するとともに、 Ti:0.3超へ3.0%。
20〜30%、 Ni:30〜55%Mg及びCaの
うちの1種以上: 0.0010〜0.05004Jf を含有するとともに、 Ti:0.3超へ3.0%。
Nb:i@へ5%。
AJ:0.3〜3.0%
のうちの1種以上を含み、更に必要によりB:0.00
1〜0.010g6゜ Zr: 0.005〜0.200LM。
1〜0.010g6゜ Zr: 0.005〜0.200LM。
Mo : 0.5 S6.0%。
W:1−12%
のうちの1種以上〔但し、MOとWを複合添加する場合
にはM6ベ%)+イW (96) −0,5−6(%)
とする〕をも含み。
にはM6ベ%)+イW (96) −0,5−6(%)
とする〕をも含み。
Fe及び不可避的不純物:残り
から成り、しかも不純物中のP及びSの含有量が。
特に
P:0.020%以下。
S:0.010%以下
であって
P (96) +8 (%)<0.02(%)を満足す
る成分組成で構成することによって、高耐食性はもちろ
んのこと、浸れた高温強度をも兼備せしめた点にある。
る成分組成で構成することによって、高耐食性はもちろ
んのこと、浸れた高温強度をも兼備せしめた点にある。
以下、本発明のオーステナイト鋼において各化学成分の
含有割合を上記の如くに数値限定した理由を説明する。
含有割合を上記の如くに数値限定した理由を説明する。
(a) C
Cは耐熱鋼として必要な引張強さ並びにクリープ強度を
確保するのに有効な成分であるが、その含有量が0.1
5 優を越えると延性低下を招く上。
確保するのに有効な成分であるが、その含有量が0.1
5 優を越えると延性低下を招く上。
溶体化状態での未固溶炭化物量も増加して機械的性質に
悪影響が及ぶようになることから、C含有量はo、ts
g6以下と定めた。
悪影響が及ぶようになることから、C含有量はo、ts
g6以下と定めた。
(b) 81
Si成分は鋼の脱酸剤として有効な元素であるが。
その含有量が1.0%を越えると溶接性や組織安定性の
悪化が顕著になることから、Si含有量は1.0%以下
と定めた。
悪化が顕著になることから、Si含有量は1.0%以下
と定めた。
なお、特に組織安定性の面からすればSl含有量を低目
に調整するのが望ましい。
に調整するのが望ましい。
(cl Mn
Mn成分は鋼の脱酸作用や加工性改善作用を有する元素
であるが、10%を越えて多量に含有させると耐熱特性
の劣化を招くようになることから、勘合有量は10%以
下と定めた。
であるが、10%を越えて多量に含有させると耐熱特性
の劣化を招くようになることから、勘合有量は10%以
下と定めた。
(d) Cr
Cr成分は、鋼の耐酸化性、耐水蒸気酸化性或いは耐高
温腐食特性等の耐食性改善に優れた作用を発揮する元素
であるが、その含有量が2095未満では前記作用に所
望の効果が得られず、一方、309sを越えてCrを含
有させると加工性の劣化や組織の不安定化を招くように
なることから、Cr含有量は20へ30%と定めた。
温腐食特性等の耐食性改善に優れた作用を発揮する元素
であるが、その含有量が2095未満では前記作用に所
望の効果が得られず、一方、309sを越えてCrを含
有させると加工性の劣化や組織の不安定化を招くように
なることから、Cr含有量は20へ30%と定めた。
(e) Ni
Niは安定なオーステナイト組織を得るための必須成分
であり、その含有量はCr、Mo、W、Ti+Nb等の
添加量によって決められるものであるが、本発明の成分
組成鋼ではNi含有量が3096を王道るとオーステナ
イト組織の確保が不安定となり、一方55%を越えてN
iを含有させることは経済的不利を招くことから、Nl
含有量は30〜5596と定めた。
であり、その含有量はCr、Mo、W、Ti+Nb等の
添加量によって決められるものであるが、本発明の成分
組成鋼ではNi含有量が3096を王道るとオーステナ
イト組織の確保が不安定となり、一方55%を越えてN
iを含有させることは経済的不利を招くことから、Nl
含有量は30〜5596と定めた。
(fl Mg、及びCa
これらの成分は、いずれも、鋼の脱酸作用や加工性改善
作用を有しているはか、クリープ破断強度改善にも有効
な元素であるので1種以上の添加を必要とするが、(特
(二、本発明のよう(二脱酸元素としてのMItを制限
する場合には重要な元素である)、その含有量が合計で
0.0010i未満では前記作用(二所望の効果を得る
ことができず、他方。
作用を有しているはか、クリープ破断強度改善にも有効
な元素であるので1種以上の添加を必要とするが、(特
(二、本発明のよう(二脱酸元素としてのMItを制限
する場合には重要な元素である)、その含有量が合計で
0.0010i未満では前記作用(二所望の効果を得る
ことができず、他方。
これらの含有量がo、osoo94を越えた場合には。
逆に加工性を劣化させる傾向がふられることから。
禽又はCaの含有量を合計で0.0010〜0.050
0%と定めた。
0%と定めた。
(gl Ti、Nb、及びM
これらの成分には、Nl 3AJ、 Ni 3Ti p
Ni 3Nb等の金属間化合物の微細分散析出を通じ
て鋼を強化する作用があるので1種以上の添加が必須で
あるが、Ti含有量が0.3%以下、 Nb含有量が1
91以下、セしてM含有量が0.3%未満の場合書=は
前記作用:二所望の効果が得られず、一方、Ti含有量
が3.0%を、Nb含有量が5%、モしてM含有量が3
.095をそれぞれ越えると鋼の加工性劣化が目立つよ
うになってくることから、Ti含有量は0.3〜3.0
96、運台有量は1超へ5%1M含有量は0.3〜3.
0%とそれぞれ定めた。
Ni 3Nb等の金属間化合物の微細分散析出を通じ
て鋼を強化する作用があるので1種以上の添加が必須で
あるが、Ti含有量が0.3%以下、 Nb含有量が1
91以下、セしてM含有量が0.3%未満の場合書=は
前記作用:二所望の効果が得られず、一方、Ti含有量
が3.0%を、Nb含有量が5%、モしてM含有量が3
.095をそれぞれ越えると鋼の加工性劣化が目立つよ
うになってくることから、Ti含有量は0.3〜3.0
96、運台有量は1超へ5%1M含有量は0.3〜3.
0%とそれぞれ定めた。
(h)B、及びZr
これらの成分には、結晶粒界を強化して鋼の高温強度を
改善する作用があるので、高温強度をより一層向土させ
る必要がある場合;ユ1穐以上添加される元素であるが
、S含有量が0.00196未満、或いはZr含有量が
o、 o o s 95未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方、0.010%を越えてBを含有させ
たり、0.2004を越えてZrを含有させたりすると
溶接性の劣化を招くことから、S含有量は0.001
SO,()101.Zr含有量は0.005−0.20
096とそれぞれ定めた、(il MO,及びW これらの成分にも鋼の高温強度を効果的に改善する作用
があるので、高温強度の更なる向上が望まれる場合に必
要により1種以上添加される元素であるが、単独添加の
場合にMO含有量が0.5%を王道るかW含有量が19
1iを王道ると、そして複合添加の場合に[MQ(%)
十イW(%)〕量が0.5(%)を王道ると前記作用(
二所望の効果が得られず、一方、単独添加の場合にMO
含有量が6.096を上期るかW含有量が12%を上期
ると、そして複合添加の場合に[MO<96)+イW(
*)]童が6(弱を上期ると加工性や組織安定性の劣化
を招くようになることから、MO含有量は0.5〜6.
0%、W含有量は1〜1295〔但し、画成分の複合添
加の場合にはMO(m) +、3’%V(*) = 0
.5〜6(%)とする〕とそれぞれ定めた、? (j) P s及びS P及びSは鋼中へ不可避的に混入する不純物であるが(
一般鋼におけるP及びSレベルは、それぞれ0.025
%前後及び0.005へ0.015%程度である)、P
&有量が0.020%を、モしてS含有量がo、oio
*を越えるか、或いはこれらの総合有量が0.05優を
越えるかした場合には650〜750℃での高温長時間
側クリープ破断強度の低下を招くことから、P含有量を
0.020%以下。
改善する作用があるので、高温強度をより一層向土させ
る必要がある場合;ユ1穐以上添加される元素であるが
、S含有量が0.00196未満、或いはZr含有量が
o、 o o s 95未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方、0.010%を越えてBを含有させ
たり、0.2004を越えてZrを含有させたりすると
溶接性の劣化を招くことから、S含有量は0.001
SO,()101.Zr含有量は0.005−0.20
096とそれぞれ定めた、(il MO,及びW これらの成分にも鋼の高温強度を効果的に改善する作用
があるので、高温強度の更なる向上が望まれる場合に必
要により1種以上添加される元素であるが、単独添加の
場合にMO含有量が0.5%を王道るかW含有量が19
1iを王道ると、そして複合添加の場合に[MQ(%)
十イW(%)〕量が0.5(%)を王道ると前記作用(
二所望の効果が得られず、一方、単独添加の場合にMO
含有量が6.096を上期るかW含有量が12%を上期
ると、そして複合添加の場合に[MO<96)+イW(
*)]童が6(弱を上期ると加工性や組織安定性の劣化
を招くようになることから、MO含有量は0.5〜6.
0%、W含有量は1〜1295〔但し、画成分の複合添
加の場合にはMO(m) +、3’%V(*) = 0
.5〜6(%)とする〕とそれぞれ定めた、? (j) P s及びS P及びSは鋼中へ不可避的に混入する不純物であるが(
一般鋼におけるP及びSレベルは、それぞれ0.025
%前後及び0.005へ0.015%程度である)、P
&有量が0.020%を、モしてS含有量がo、oio
*を越えるか、或いはこれらの総合有量が0.05優を
越えるかした場合には650〜750℃での高温長時間
側クリープ破断強度の低下を招くことから、P含有量を
0.020%以下。
S含有量を0.010%以下、そしてその総量が式2式
%) を満足することとそれぞれ定めた。
%) を満足することとそれぞれ定めた。
なお、本発明鋼の如き高Cr高合金成分系の鋼では、上
記のようにP及びS含有量を制限することハ溶接性の点
からも好ましいことである。
記のようにP及びS含有量を制限することハ溶接性の点
からも好ましいことである。
また、P及びSの総合有量は、できれば0.015%未
満:二抑えるのが望ましい。
満:二抑えるのが望ましい。
次いで、この発明を実施例によって具体的C二説明する
。
。
〈実施例〉
まず、常法通りの真空溶製、鍛造及び冷間圧延によって
第1表に示される如き化学成分組成の本発明鋼材1〜2
4並びに比較鋼材A−3を得た後。
第1表に示される如き化学成分組成の本発明鋼材1〜2
4並びに比較鋼材A−3を得た後。
これらに固溶化処理(処理温度:1200℃)を施し、
クリープ破断試験::供した、 クリープ破断試験は、各供試材::ついて700℃及び
750℃の2温度で実施されたが、このようにして求め
られた各温度における1 0’hr及び10’hrでの
クリープ破断強度を第2表に示す。
クリープ破断試験::供した、 クリープ破断試験は、各供試材::ついて700℃及び
750℃の2温度で実施されたが、このようにして求め
られた各温度における1 0’hr及び10’hrでの
クリープ破断強度を第2表に示す。
なお、第1図は、82表の結果を整理して作成したとこ
ろの、[P(*)+8(%)]の値がクリープ破断強度
(二及ぼす影響を示すグラフであり、グラフ中の番号及
びアルファベットは第1表における鋼種を示している。
ろの、[P(*)+8(%)]の値がクリープ破断強度
(二及ぼす影響を示すグラフであり、グラフ中の番号及
びアルファベットは第1表における鋼種を示している。
また、第2図は、同じ<I!2表の結果を整理して作成
したところの、類似成分組成を有する本発明鋼と比較鋼
とについてクリープ破断強度を比較したグラフである、 これらの結果からも明らかなよう:二、本発明鋼1〜2
4はいずれも、18−8オーステナイト系ステンレス鋼
(SUS304H,5US316H。
したところの、類似成分組成を有する本発明鋼と比較鋼
とについてクリープ破断強度を比較したグラフである、 これらの結果からも明らかなよう:二、本発明鋼1〜2
4はいずれも、18−8オーステナイト系ステンレス鋼
(SUS304H,5US316H。
5US321H,5US347H)及び25Cr−2O
Ni系ステンレス鋼(SUS310S)の中で最もクリ
ープ破断強度の高い5US316Hよりも高い強度レベ
ルを示すことがわかる。
Ni系ステンレス鋼(SUS310S)の中で最もクリ
ープ破断強度の高い5US316Hよりも高い強度レベ
ルを示すことがわかる。
更に、第1図からは次のことが明らかである。
即ち、700℃での103hr破断強度は、成分系(二
左右されることなく、しかも本発明鋼と比軟鋼との間に
も格別な有意差は認められない。しかし。
左右されることなく、しかも本発明鋼と比軟鋼との間に
も格別な有意差は認められない。しかし。
700℃でのl Q’hr破断強度、及び750℃での
103hr破断強度、10’hr破断強度についてみる
と本発明鋼と比較鋼との間に明らかな有意差が誌められ
、CP(%) + S (96) ”]の値が0.02
以上の比較鋼では、その値が0.02未満の本発明鋼に
比較して破断強度低下の著しいことがわかる。
103hr破断強度、10’hr破断強度についてみる
と本発明鋼と比較鋼との間に明らかな有意差が誌められ
、CP(%) + S (96) ”]の値が0.02
以上の比較鋼では、その値が0.02未満の本発明鋼に
比較して破断強度低下の著しいことがわかる。
そして、このような傾向は、第2図でとりあげた他の成
分系についても同様であることや1本発明鋼はCr含有
量が高いことから、18−8オーステナイト系ステンレ
ス鋼に比して極めて優れた耐食性を示すことも確認され
た。
分系についても同様であることや1本発明鋼はCr含有
量が高いことから、18−8オーステナイト系ステンレ
ス鋼に比して極めて優れた耐食性を示すことも確認され
た。
このように、 Cr含有量が20〜3096の高耐食オ
ーステナイト鋼(二おいて不純物元素であるP及びSは
クリープ破断強度低下大きな影響を与えており、特に、
P及びS量を個々に制限することはもちろんのこと、こ
れらの合計量を0.02%未満に制限することによって
、高温、長時間でのクリープ破断強度が極めて優れる高
強度高耐食オーステナイト鋼を得られることが明らかで
ある。
ーステナイト鋼(二おいて不純物元素であるP及びSは
クリープ破断強度低下大きな影響を与えており、特に、
P及びS量を個々に制限することはもちろんのこと、こ
れらの合計量を0.02%未満に制限することによって
、高温、長時間でのクリープ破断強度が極めて優れる高
強度高耐食オーステナイト鋼を得られることが明らかで
ある。
く総括的効果〉
以上説明したように、この発明によれば、高温設備類の
素材として広く使用されていた18−8オーステナイト
系ステンレス鋼よりも優れた耐食性を示し、しかも該1
8−8オーステナイト系ステンレス鋼や5US310S
鋼をはるかに凌ぐクリープ破断強度をも兼備した高強度
高耐食オーステナイト鋼が実現され、ボイラや化学プラ
ント機器類等の高温設備の性能向上並びに耐久性向上に
太き(寄与できるなど、産業上有用な効果がもたらされ
るのである。
素材として広く使用されていた18−8オーステナイト
系ステンレス鋼よりも優れた耐食性を示し、しかも該1
8−8オーステナイト系ステンレス鋼や5US310S
鋼をはるかに凌ぐクリープ破断強度をも兼備した高強度
高耐食オーステナイト鋼が実現され、ボイラや化学プラ
ント機器類等の高温設備の性能向上並びに耐久性向上に
太き(寄与できるなど、産業上有用な効果がもたらされ
るのである。
第1図は、鋼のクリープ破断強度に及ぼすP及びS量の
影響を示すグラフ、 第2図は、実施例にて得られた各種鋼のり9−プ破断強
度をグラフ化した図面である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1)和 夫 ほか2名罎Σ
影響を示すグラフ、 第2図は、実施例にて得られた各種鋼のり9−プ破断強
度をグラフ化した図面である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1)和 夫 ほか2名罎Σ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)重量割合にて、 C:0.15%以下、Si:1.0%以下、Mn:10
%以下、Cr:20〜30%、 Ni:30〜55%、 Mg及びCaのうちの1種以上: 0.0010〜0.0500% を含有するとともに、 Ti:0.3超〜3.0%、 Nb:1超〜5%、 Al:0.3〜3.0% のうちの1種以上をも含み Fe及び不可避不純物:残り から成り、しかも不純物中のP及びSの含有量が、特に P:0.020%以下、 S:0.010%以下 であつて P(%)+S(%)<0.02(%) を満足するように制限されているたとを特徴とする、高
温強度の優れた高耐食オーステナイト鋼。 (2)重量割合にて、 C:0.15%以下、Si:1.0%以下、Mn:10
%以下、Cr:20〜30%、 Ni:30〜55%、 Mg及びCaのうちの1種以上: 0.0010〜0.0500% を含有するとともに、 Ti:0.3超〜3.0%、 Nb:1超〜5%、 Al:0.3〜3.0% のうちの1種以上を含み、かつ、 B:0.001〜0.010%、 Zr:0.005〜0.200% のうちの1種以上をも含み、 Fe及び不可避的不純物:残り から成り、しかも不純物中のP及びSの含有量が、特に P:0.020%以下、 S:0.010%以下 であつて P(%)+S(%)<0.02(%) を満足するように制限されていることを特徴とする、高
温強度の優れた高耐食オーステナイト鋼。 (3)重量割合にて、 C:0.15%以下、Si:1.0%以下、Mn:10
%以下、Cr:20〜30%、 Ni:30〜55%、 Mg及びCaのうちの1種以上: 0.0010〜0.0500% を含有するとともに、 Ti:0.3超〜3.0%、 Nb:1超〜5%、 Al:0.3〜3.0% のうちの1種以上を含み、かつ、 Mo:0.5〜6.0%、 W:1〜12% のうちの1種以上(但し、複合添加ではMo(%)+1
/2W(%)=0.5〜6(%)とする〕をも含み、F
e及び不可避的不純物:残り から成り、しかも不純物中のP及びSの含有量が、特に P:0.020%以下、 S:0.010%以下 であつて P(%)+S(%)<0.02(%) を満足するように制限されていることを特徴とする、高
温強度の優れた高耐食オーステナイト鋼。 (4)重量割合にて、 C:0.15%以下、Si:1.0%以下、Mn:10
%以下、Cr:20〜30%、 Ni:30〜55%、 Mg及びCaのうちの1種以上: 0.0010〜0.0500% を含有するとともに、 Ti:0.3超〜3.0%、 Nb:1超〜5%、 Al:0.3〜3.0% のうちの1種以上を含み、かつ、 B:0.001〜0.010%、 Zr:0.005〜0.200% のうちの1種以上、並びに Mo:0.5〜6.0%、 W:1〜12% のうちの1種以上〔但し、複合添加ではMo(%)+1
/2W(%)=0.5〜6(%)とする〕をも含み、F
e及び不可避的不純物:残り から成り、しかも不純物中のP及びSの含有量が、特に P:0.020%以下、 S:0.010%以下 であつて P(%)+S(%)<0.02(%) を満足するように制限されていることを特徴とする、高
温強度の優れた高耐食オーステナイト鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP245885A JPS61179836A (ja) | 1985-01-10 | 1985-01-10 | 高強度を有する高耐食オ−ステナイト鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP245885A JPS61179836A (ja) | 1985-01-10 | 1985-01-10 | 高強度を有する高耐食オ−ステナイト鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61179836A true JPS61179836A (ja) | 1986-08-12 |
Family
ID=11529854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP245885A Pending JPS61179836A (ja) | 1985-01-10 | 1985-01-10 | 高強度を有する高耐食オ−ステナイト鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61179836A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018146783A1 (ja) | 2017-02-09 | 2018-08-16 | 新日鐵住金株式会社 | オーステナイト系耐熱合金およびその製造方法 |
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1985
- 1985-01-10 JP JP245885A patent/JPS61179836A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018146783A1 (ja) | 2017-02-09 | 2018-08-16 | 新日鐵住金株式会社 | オーステナイト系耐熱合金およびその製造方法 |
KR20190117598A (ko) | 2017-02-09 | 2019-10-16 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 오스테나이트계 내열 합금 및 그 제조 방법 |
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