JPS61178767A - 磁気テ−プ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は例えばビデオテープレコーダ（以後、ＶＴＲと
略称する）等に用いることができる磁気テープ装置に関
するものである。

従来の技術 従来、例えばＶＴＲの再生、逆再生モードにおいて、テ
ープを走行させる場合、走行経路中の磁気テープに接触
しているポストやローラの微妙な傾きの差によって、正
方向のテープ走行状態と逆方向のテープ走行状態とが異
なることは周知のことである。

この状態の差によって、テープダメージが発生したりヘ
ッドタッチが悪くなり映像、音響出力が低下するなどの
問題があった。この問題を解消するために、逆方向のテ
ープ走行時に、正方向のテープ走行時には磁気テープに
接触していなかったポスト（あるいはローラ）を、走行
経路中に磁気テープに接触させ、正方向および逆方向の
テープ走行状態を略々等しくする方法が考え出された。

この方法を実現するために、ソレノイド等の出力によっ
て前記ポスト（あるいはローラ）を磁気テープに離接し
ていた。しかしソレノイドを専用に用いると装置のコス
トアップや消費電力アップ等の問題点を有した。また動
作切換時には、ソレノイドの動作音が発生するという問
題もあった。

発明が解決しようとする問題点 本発明は上記の状況に鑑みなされたものであり、一定範
囲で移動可能なアイドラを用いて、回転伝達時にアイド
ラが移動する際の力を、モード移項時に動くテープガイ
ド手段の駆動力として利用できるようにした磁気テープ
装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明は、正逆回転する駆動車と、回転自在に軸支した
第１の回転体と、前記第１の回転体と係合して回転する
第２の回転体と、前記第２の回転体を前記第１の回転体
と係合関係を保ちながら前記駆動車に近い第１の位置と
前記駆動車から遠い第２の位置との間を移動可能に保持
する移動手段と、前記駆動車の回転方向に応じて前記駆
動車のまわりを転接移動し、かつ前゛記駆動車と前記第
２の回転体との間に転接することによって前記駆動車の
回転を前記第２の回転体を介して前記第１の回転体に伝
達するとともに前記第２の回転体を前記第２の位置に移
動せしめる回転転接手段と磁気テープに離接可能で、磁
気テープに当接することによシ、磁気テープの走行を安
定に保つテープガイド手段とを有し、前記第２の回転体
の前記第１の位置から前記第２の位置への移動に伴なっ
て移動する移動手段によって、前記テープガイド手段を
前記磁気テープに当接させるように構成したものである
。

作用 本発明は上記した構成により、従来の如く、カムやソレ
ノイドからレバー類を介する複雑なメカニズみでなく、
簡単な構成で、テープガイド手段の動作を行なうことが
でき、部品点数の削減によるコストの低減、さらにメカ
ニズムの簡素化がはかれるため、装置の小型、薄型化が
はかれる。また静音メカニズムも実現できる。

実施例 以下、本発明をＶＴＲに利用した一実施例について、図
面を参照しながら説明する。

第１図はＶＴＲの正方向のテープ走行状態を示す要部平
面図であシ、第２図は逆方向のテープ走行状態を示す要
部平面図であり、第３図は正方向のテープ走行状態を示
す要部断面部であシ、第４図は逆方向のテープ走行状態
を示す要部断面図である。

第１図において、キャプスタン軸１とピンチローラ２に
て挟持された磁気テープ３は、上記キャプスタン軸１の
反時計方向の回転により矢印入方向へ一定速度で送られ
る。上記磁気テープ３は周知の如く、映像信号を記録も
しくは再生するだめの回転磁気ヘッドを内蔵したテープ
ガイドドラム４の外周に巻き付けられて走行が案内され
る。上記キャプスタン軸１はそのキャプスタン軸１を回
転軸とした正逆回転可能なキャプスタンモータ６によっ
て回転駆動される。前記キャプスタンモータ６のキャプ
スタン軸１にはキャプスタン軸１と一体的に回転する出
力プーリｅが具備されておシ、該出力プーリ６の回転出
力はベルト７を介して駆動車８へ伝達される。上記駆動
車８の構造は第３図に示すように上記出力プーリ６の回
転出力をベルト７を介して伝達するだめの入力プーリ９
と歯車部１０が形成され、かつ基体１１に植設された支
軸１２に対し回転自在な上部駆動車１３と、フェルト１
４が接着され、外周に歯車部１５が形成されかつ上記上
部駆動車１３のボス部１６に回転自在に挿着された下部
駆動車１７と、上記下部駆動車１７に接着されているフ
ェルト１４を上部駆動車１３の端面１８に付勢するため
のバネ部材１９とバネ受け２ｏと摺動板２１およびスト
ッパ２２で構成されている。すなわち、上記駆動車８は
、゛上記キャプスタンモータ６により伝達される回転ト
ルクを所定のトルクに保つためのトルクリミッタの役割
も果たしている。

ところで、上記上部駆動車１３のボス部１６には、該ボ
ス部１６で軸承され九回動アーム２３を有し、との回動
アーム２３の先端部には転接アイドラギヤ２４が回転自
在に保持されており、上記駆動車８の回転を伝達する。

また、上記回動アーム２３には、７　工／Ｌ’　）　２
５が接着されており、上記転接アイドラギヤ２４の端面
２６でフェ／Ｌ／ト２５を付勢する如く、バネ部材２７
．バネ受は板２８、ストッパ部材２９が配設されており
、上記転接アイドラギヤ２４の端面２６とデエルト２６
との摩擦により、上記回動アーム２３は上記駆動車８の
回転方向と同方向に回動して上記転接アイドラギヤ２４
を巻取側リール台３ｏの歯車部３１と噛合している巻取
側アイドラギヤ３２に転接し、回転を巻取側リール台３
０に伝達する。上記の如くキャプスタンモータ５から巻
取側リール台３゜への回転伝達トルクは、上記駆動車８
に形成されているトルクリミッタによシ制限されるトル
クと、上記駆動車８から巻取側リール台３０に至るまで
の減速比により決定される。

ところで、正方向のテープ走行状態では供給側リールハ
ブ３２から送り出されるテープのテンシランを前記供給
側リールハブ３２に巻回されているテープ３３の巻径に
よらず略々一定に保つために、テンション制御手段３４
が配設されている。

前記テンション制御手段３４は長尺状の金属薄板３６の
一部にフェルト３６を接着して供給側ＩＪ−ｐ台３７の
外周に巻き付けられているテンションバンド３８の一端
を固定するためのテンションバンド固定部材３９と、前
記テンションバンド３８の他端４ｏを回動自在に保持し
、軸４１で回動可能なテンションアーム４２と前記テン
ションアームに植立され、正方向のテープ走行時にテー
プに接触スるテンションポスト４３とテープのテンシヨ
ンを増やす方向に付勢されているバネ部材４４とで構成
されており、正方向にテープ走行が進むにつれて、前記
供給側リーｌレハブ３２に巻回されているテープ３３の
巻径が小さくなり、供給側リールハブ３２から送り出さ
れるテープのテンシヨンが高くなると、前記テンシラン
アーム４２は前記バネ部材４４の付勢力に抗して時計方
向に回動し、前記供給側リール台３７に巻き付けられて
い・る前記テンションバンド３８がゆるんでテープテン
ションが下がるため、テープ巻径によらず略々一定のテ
ープテンションが保たれることになる。

また、第２図に示すように上記キャプスタン軸１が時計
方向に回転して、上記磁気テープ３を矢印Ｂの方向すな
わち供給側リール台３７の方向へ送シ出すモード、例え
ば逆転再生等においては、キャプスタンモータ５を度転
させてキャプスタン軸１を時計方向に回転させると上記
駆動車８は時計方向に回転し、回動アーム４６は供給側
リール台３７の方向に回動変位し、転接アイドラギヤ４
６を供給側リール台３７の歯車部４７と噛合している供
給側アイドラギヤ４８に転接噛合して、矢印Ｂ方向に送
られる磁気テープ３を供給側リール台３７で巻取る。と
ころで上記供給側アイドラギヤ４８は、歯数の多い第１
の歯車部４９と歯数の少ない第２の歯車部６０で構成さ
れており、上と 記第１の歯車部４９は上記転接アイドラギヤ４６′″″
噛合し、上記第２の歯車部５０は上記供給側リール台の
歯車部４７と噛合している。このようにして、上記駆動
車８から供給側リール台３７までの減速比を上記駆動車
８から巻取側リ−）し台３ｏまでの減速比よシ大きくし
ている。このことは、第１図に示す正方向に磁気テープ
３を移送するモードにおいてのキャプスタン軸１とピン
チローラ２によって矢印入方向へ移送された磁気テープ
３を巻取側リールハブ５１に巻取るために必要なトルり
に比べて、第２図に示す逆方向に磁気テープ３を移送す
るモードでは、上記キャプスタン軸１とピンチローラ２
によって矢印Ｂ方向へ移送された磁気テープ３は供給側
リールハブ３２ｆでの間にテープガイドドラム４および
他のテープガイドポストに巻付けられているため、上記
供給側リールハブ３２の巻取りトルクは大きくなければ
ならないからである。

ところで、前記供給側アイドラギヤ４８はｔｉＩ記供給
側アイドラギヤ４８の中心と前記供給側り−ρ台３アの
中心を結ぶ線上近傍に配設された軸６２を中心にして回
動可能な回動レバー６３の端部に植立された軸６４を中
心に回動自在に配設されておシ、回動レバー６３は付勢
バネ６２によって軸６２を中心に反時計方向に付され、
前記回動レバー６３の回動量は前記基板１１に植立され
た係止ピン６６と前記回動レバー６３に形成された長穴
５６で規制されている。また、ガイドアーム６３にはガ
イドローラ６４が植立されており、軸６５を中心に回動
可能であり、他端に長穴６６を設けている。切換えレバ
ー６７は、軸６９を中心に回動可能であシ、一端には、
長穴６６とはまり合う係止ピン６８が植立されており、
他端には回動レバー６３に設けている長穴６９とはまシ
合う保止ピン７０が植立されている。正方向のテープ走
行状態ではガイドローラｅ４は付勢バネ６２により、回
動レバー６３．切換レバー６７、ガイドアーム６３を介
して磁気テープ３と離間している。

逆方向再生時罠前記キャプスタンモータ６を反転させて
前記駆動車８を時計方向に回転すると、前記転接アイド
ラギヤ４６は時計方向に回動し、前記供給側アイドラギ
ヤ４８に噛合して回転伝達するが、前記供給側アイドラ
ギヤ４８は前記回動レバー６３の軸５２を中心にして回
動可能なため、前記転接アイドラギヤのくいこみによっ
て前記供給側リール台３７に回転負荷があると、付勢バ
ネ６２に抗して前記駆動車８に形成されているトルクリ
ミッタ手段によるリミッタトルりに対応した力ｆが作用
し、前記回動レバー５３の端部５７には前記回動レバー
６３の軸５２を中心としたレバー比に対応した力Ｆが働
き、前記回動レバー６３の端部６７が前記テンションア
ーム４２の端部５８を押圧して前記テンションアーム４
２を時計方向に回動させ、前記、磁気テープ３に接触し
ている前記テンシランポスト４３を磁気テープ３から離
間させる。と同時に、力ｆによシ、切換レバー６７は反
時計方向に回動し、ガイドアーム６３を時計方向に回動
させ、ガイドローラ６４を磁気テープ３に当接させる。

従って逆方向再生時、上述の如く、前記テンションアー
ム４２は時計方向に回動するだめ、前記供給側リール台
３７に巻き付けられている前記テンンヨンバンド３８が
ゆるみ前記供給側リール台３７に付加されていたブレー
キトルクが解除され、さらに前記テンションポスト４３
は磁気テープ３から離間するため、逆方向再生時の供給
側リール台３７のテープ巻取トルりが増大することがな
いので、前記駆動車８に形成されたトルクリミッタのリ
ミッタトルりを軽減でき、キャプスタンモータ６にかか
る負荷も低減でき、また、ソレノイド等を使用すること
なく、ガイドローラを磁気テープに当接させることがで
き、逆再生時のテープ走行の安定化が図かれ低コスト、
低消費電力、軽量化がはかれる。また、正方向と逆方向
のテープ走行状態を切換えても、ソレノイドの動作音は
せず、静音メカニズムが実現できる。

ところで、上記キャプスタン軸１によって送り出される
磁気テープ３を巻取側リールハブ６１もしくは供給側リ
ールハブ３２に一定トルクで巻取る条件として、上記キ
ャプスタン軸１の直径を６回転数をｎとし、上記巻取側
リールハブ５１もしくは供給側リールハブ３２の直径を
Ｄ、キャプスタンモータ５によって駆動される時の巻取
側リールハブ５１の回転数をＮ１、供給側リールハブの
回転数をＮ２とすると、π・Ｄ　−Ｎ、　）π・ｄ・ｎ
かつπ・Ｄ−Ｎ２〉π・ｄ−ｎとなるように減速比が設
定されており、キャプスタン軸１と被駆動側リール台と
の回転数の差はトルクリミッタのすべりによって吸収さ
れるようになっているので磁気テープ３はたるむことな
く所定のトルりで被駆動側リール台に巻き取られる。

また、テープの早送り１巻戻し時の高トルクの必要な時
は、支軸６９に対し回動自在な回動板６ｏに配設された
クラッチギヤ６１が矢印Ｃ方向に回動して上記上部駆動
車１３の歯車部１０と下部駆動車１７の歯車部１６の両
方に噛合することによシリミッタを介することなく直接
キャプスタンモータ６の回転出力を伝達することができ
る。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は正逆回転する
駆動車と、回転自在に軸支した第１の回転体と、前記第
１の回転体と係合して回転する第２の回転体と、前記第
２の回転体を前記第１の回転体と係合関係を保ちながら
前記駆動車に近い第１の位置と前記駆動車から遠い第２
の位置との間を移動可能に保持する移動手段と、前記駆
動車の回転方向に応じて前記駆動車のまわりを転接移動
し、かつ前記駆動車と前記第２の回転体との間に転接す
ることによって前記駆動車の回転を前記第２の回転体を
介して前記第１の回転体に伝達するとともに前記第２の
回転体を前記第２の位置に移動せしめる回転転接手段と
磁気テープに離接可能で、磁気テープに当接することに
より、磁気テープの走行を安定に保つテープガイド手段
とを有し、前記第２の回転体の前記第１の位置から前記
第２の位置への移動に伴なって移動する移動手段によっ
て、前記テープガイド手段を前記磁気テープに当接させ
るように構成されているので、ソレノイドを使用するメ
カニズムでなく簡単な構成でテープガイド手段の動作を
行なうことができ、低コスト、低消費電力、軽量化がは
がれ、しかも動作切換時の動作音が小さい静音メカニズ
ムを実現できるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による磁気テープ装置の要部
平面図、第２図は異なる状１重におけるす部平面図、第
３図は同要部断面図であり、第４図は他の状態における
同要部断面図である。 １゛・・・・・・キャプスタン軸、２・・・・・・ピン
チローラ、３・・・・・・磁気テープ、５・川・・キャ
プスクンモータ、７・・・・・・ベルト、８・・・・・
・駆動車（トルクリミッタ）、３ｏ・・・・・・巻取側
リール台、３７・・・・・・供給側リール台、３４・・
・・・・テンション制御手段、３８・・・・・・テンン
コンバンド、４２・川・・テンンヨンアーム、４３・・
・・・・テンションポスト、４６・・・・・・転接アイ
ドラギヤ、４８・・・・・・供給側アイドラギヤ、５３
・・・・回肋レバー、５５・・・・・・係止ピン、６６
・・・・・・長穴、６２・・・・・・付勢バネ、６３・
・・・・・ガイドアーム、６４山山ガイドローラ、６６
・・・・・・軸、６６・・・・・・長穴、６７・・・・
・切換レバー、ｅ８・・・・・・係止ピン、６９・・・
・長穴、７Ｑ・・・・・・係止ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 正逆回転する駆動車と、回転自在に軸支した第１の回転
   体と、前記第１の回転体と係合して回転する第２の回転
   体と、前記第２の回転体を前記第１の回転体と係合関係
   を保ちながら前記駆動車に近い第１の位置と前記駆動車
   から遠い第２の位置との間を移動可能に保持する移動手
   段と、前記駆動車の回転方向に応じて前記駆動車のまわ
   りを転接移動し、かつ前記駆動車と前記第２の回転体と
   の間に転接することによって前記駆動車の回転を前記第
   ２の回転体を介して前記第１の回転体に伝達するととも
   に前記第２の回転体を前記第２の位置に移動せしめる回
   転転接手段と、磁気テープに離接可能で、磁気テープに
   当接することにより、磁気テープの走行を安定に保つテ
   ープガイド手段とを有し、前記第２の回転体の前記第１
   の位置から前記第２の位置への移動に伴なって移動する
   移動手段によって、前記テープガイド手段を前記磁気テ
   ープに当接させるように構成したことを特徴とする磁気
   テープ装置。