JPS61178481A - 左官用スタツコ材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はスタッコ化粧壁をガン吹きによることなくコ
テ塗りの手法により容易、確実に構成するためのスタッ
コ材料、特にプレミックス材の提供に関する。

（従来技術） 従前に於けるスタッコ仕様の化粧壁面を構成する場合は
一般的に溶剤系の樹脂材を主要素材とした化粧材をガン
で吹きつけて作り出すことが、施工上多く採用されてい
た。

勿論、か一る溶剤系の樹脂材以外にもモルタル等の無機
質系の素材のガン吹き施工、ないしはエマルジョンタイ
プの樹脂素材を増粘剤とした無機質系素材のガン吹き施
工も多く採用されていた。

又，一部に於いてモルタル等の無機質系の素材をコテで
塗り上げた後に，何等かの方法でスタッフ様の模様を型
づけする施工方法が採用されていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかし乍ら、か翫る従前のスタッコ仕様の化粧壁面の構
成に於いては多くの不都合が見受けられた。

先ず、ガン吹き施工に於いては、ガン吹きに先立って施
工周辺を覆う所謂マスキング処理を必要とし、このマス
キングのために多くの作業手間と器材とを必要としてい
た。又、当然のことながらマスキングを施された空間の
使用が強制的に中断され、居住あるいは工場作業等に大
きな支障をもたらすことが一般に認められている。

更に、ガン吹きに際しては塗料の飛散をもたらし、これ
が予期以上の範囲に亘り付着汚損の要因とされ、又溶剤
系に於いては特有の臭気を施工周辺にもたらしていた。

又ガン吹きに際しては先のマスキングと共に発生騒音が
居住性を著しく損じ、少なくとも施工周辺に於ける一般
的な日常生活を困難としていた。

又、従来のスタッコの構成材料は現場の実情（下地材の
特性、ガンの種類、スタッコ仕様の態様、気候その他の
諸々の条件）に照らして作業者の勘により混ぜ合せて使
用することが多く、スタッコ化粧面の仕上りにムラを生
じ易い不都合を有していた。又、か−る方法に於いては
当然のことながらスタッコ仕様に対する知識と経験とが
要請され、一般の施工補助者が随時施工者に代ってスタ
ッフ材を用意することを困難としていた。

更に、無機質系のスタッフ材に於いては養生上の問題よ
りスタッフの仕上り壁の厚味を所定値以上とすることを
要し、特に薄い部分が構成された場合に、この薄い部分
のスタッフ材の養生が充分とされず、塗付スタッコ材が
粉状に浮き出して剥離してしまう不都合を有していた。

（問題を解決するための具体的な手段）本発明に於いて
は、従前のスタッコ施工に於ける不都合に鑑み、特にス
タッコ施工を左官仕上げのものとし、この左官仕上げに
適するスタッコ材料を用意したものであり、左官仕上げ
に際してのコテ乗り（コテとの馴染み）、ロールに対す
る適度の粘着特性、起立時に於ける適度の腰の強さをス
タッフ化粧材にもたらすべく、次の具体的な構成として
いる。即ち、コテ塗り後にロールに付着せしめて引き起
してコテ均らしをなすようにしたスタッコ化粧壁用のス
タッコ材であって、該スタッコ材が 白色ポルトランドセメント　　　４０％炭酸カルシウム
２厘篩骨材　３０〜４０％炭酸カルシウム５厘篩骨材　
１５〜２５％耐アルカリ性グラスファイバー短繊維 ０．１〜０．２２ メチルセルロース粉末 ０．１５〜０．２５％ 顔料　　　　　０．０５％ の混合からなる左官用スタッコ材であり、しかも、これ
をプレミックスの状態で提供するものとした。

（実施例） 以下、本発明に係る左官用スタッフ材の典型的な実施例
について説明する。

先ず用意されるセメントはスタッコ化粧面に適宜の色調
を出す必要性より白色ポルトランドセメントを典型例と
し全体の４０２を用意した。

次いで主要骨材である炭酸カルシウム骨材は、スタッフ
化粧を効果的になす意図より特に炭酸カルシウム素材よ
りなるものとし゛、又、その粒径を２厘篩目の骨材と、
５厘篩目の骨材とした。この２厘篩目骨材と、５厘篩目
骨材とし、しかもこの混入量を全体の３０〜４０ｚ：１
５〜２５％としたことは次の理由によるものである。即
ち、本発明に係るスタッコ材は、以下に述べる方法でコ
テ塗りと、コテ塗り後にロールに付着して引き起す処置
と、再度コテによる均らし処置が予定されている。

従って使用されるスタッコ材には、コテ塗り時に、スタ
ッコ材が無理なく伸び（コテが無理なく走る）、壁面に
円滑に塗りつけることができるように粘度が一部遮断さ
れていることを必要としている。又、他の面に於いては
、ロールに付着して、塗りつけた壁面より起立されるだ
けの粘性を有し、更に、この起立される部分が塗りつけ
壁面にランダムの状態で生ずることを必要としている。

更・に又、起立されたスタッコ化粧材が、その起立の状
態を維持するだけの腰の強さをも必要としているもので
ある。

か−る諸条件の中の一部は後で述べる増粘剤の添加によ
っても解決し得るものであるが、これらの相柔盾する条
件を同時に解決するためには前記の按分による２厘篩目
及び５厘篩目の骨材の混合が必須不可欠の条件であるこ
とが多く　゛の実験の結果判明した。

次いで混入されるグラスファイバーは、先の主要素材が
センメト系であることより耐アルカリ処理の施されたも
のとし、適宜チョップされた状態で０．１〜０．２２の
範囲内で混入される。尚、このグラスファイバーは、ス
タッコの曲げ強度あるいは耐衝撃強度を出す意図より重
要なものであるが、必要以上に混入された場合にはコテ
操作を困難とし、スタッフ化粧面の良好な仕上りを損す
ることが認められた。

更に混入されるメチルセルロース粉末は水溶性のものと
し、　０．１５〜０．２５ｏ／ｗｔの範囲内に於いて、
その増粘の度合いに合せて混入されるものとした。特に
本発明に於いて増粘剤をメチルセルロース粉末とした理
由は、セメントの混和水により溶解し、適度の粘性をス
タッコ材にもたらし、後に述べるロールによる塗りつけ
壁材の起立に際しても確実にロールに付着すると同時に
、保水性に優れており、コテ塗りに際して、コテ面に適
度の滑性をもたらし、コテの乗りを特徴とする特長を併
せ有することに起因している。

又、このメチルセルロース粉末は保水性に優れているこ
とよりスタッコ材に於けるモルタルの養生に際し、適度
の水分を補給し、確実なモルタルの養生を可能としてい
るものである。

この結果、塗りつけられたスタッコの表面（特に引き起
された部分）にも充分な湿度が継続的にもたらされ、ス
タッコ表面部分のモルタル養生が確実とされ、又引き起
されて特に薄い壁面とされたモルタルの養生も同様の理
由で確実とされた。従って、厳寒期においてはＷ　／　
Ｃ（水セメント比）を下げること、あるいはメチルセル
ロース粉末がもたらすＡＥＡ　（空気連行剤）の性質に
より凍結による破壊に対し耐力を増し、又、盛夏期にあ
っては、直射日光、発生熱風その他による急激な乾燥に
あっても、確実な保水を約束し、以降の硬化不良を起す
こともなく粉状に浮き出（Ｄｒｙ　０ｕｔ）　したり、
剥離（Ｄｒｙ　Ｓｃａｌｉｎｇ）　Ｌ／たりする不都合
を効果的に回避した。

次いで混入される顔料は着色の必要性に合せて概ね０．
０５ｏ／ｗｔの範囲内で混入されるものとした。

以上の素材を乾燥状態に於いて混合し、プレミックス材
として用意、提供するものとした。この結果、施工現場
に於いては、このプレミックス材に適度の流動性を生ず
る迄混和水を混する操作のみで、即スタッフ化粧材の使
用が可能とされた。

本発明に係るスタッフ材は以上の構成よりなるものであ
り、その具体的な施工例を一部説明する。

先ず、スタッコ施工の下地には特に限定を受けないもの
とし、コンクリート下地、ラスモルタル下地、あるいは
旧下地材の表面に改修、化粧直しとして塗りつけられる
場合をも予定される。

特に、この旧下地材に対する改修、化粧直しに於いては
、重下地表面の補修（クラック部分の切除と埋戻し等）
を必要とし、先ずセンメト、砕砂（７号）、増粘剤（ス
チレンブタジェンゴムラテックス又はエチレン酢酸ビニ
ル系エマルジョン）よりなるセメントフィラー（１）を
１〜２回程度塗りつけて下地（２）の凹凸を無くし、且
つ下地材と、スタッフ材との強力な付着効果を出すよう
にする。

次いで、この下地調整の終了したセメントフィラー（１
）面上にスタッフ材（３）をコテ（４）で塗りつける。

このコテ（４）で塗りつけたスタッコ材（３）が充分に
粘性を有している間にロール（５）を、スタッフ材（３
）の表面に転勤し、スタッコ材（３）の一部分を起立（
３）ａ〜（３）ａして、更に、この起立（３）ａしたス
タッコ材（３）をコテ（４）により均らしてスタッコ化
粧壁とする。

尚、必要に応じて表面にクリヤーを施す。

（効果） 本発明に係る左官用スタッコ材は上記の構成よりなるこ
とより次のような具体的な効果の奏効が認めらた。

即ち、 （１）コテとの馴染みが良く、コテの走りを阻害せず適
度の伸びがあって、コテ塗りが円滑、確実になされるス
タッフ材とされ た。

（２）ロールに対する付着が良好で、しかも付着量及び
付着部分が比較的ランダムであり、スタッフ材の起立が
容易、確実とされた。

（３）起立されたスタッコ材の腰が強く、起立し、ある
いはコテで均らされた状態の形状を確実に維持すること
が認めらた。

（４）Ｎ塗りでありながらひき起こされた凹部材料が凸
部につくことにより、凹凸の形状、寸法の設定が比較的
容易であり質量路に溢れたスタッコ化粧面を作り出し得
た。

（５）保水性が良好であることよりモルタルの養生が確
実とされ、スタッコの表面はもとよりのこと、特に薄い
スタッフ部分にも充分な凝固作用が認められた。またセ
メント系のため十分な耐水性も認められた。

′、６）またメチルセルロース粉末のもたらす発泡作用
により適度に空気を連行し、凍結融解に対する抵抗性を
大とし、また防水性をも付与することが認められた。

ロア）ガン吹きに伴う施工上の煩雑さが全て解消された
。

二８）少ない施工壁面に対する施工であっても段取り手
間が無いことより、施工コストが割高とされる不都合が
ない。

：８）スタッコ材の付着強度は上記の施工例に於いて２
０ｋｇ／Ｃゴ〜３０ｋｇ／Ｃゴとされ、耐衝撃１曲げ強
度が特に良好とされた。

ゆえに、耐クラツク性が良好であると認められた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るスタッフ材のコテ塗り状態を示す
断面図、第２図はロールでの引き起し状態を示す断面図
、第３図はコテで均らした状態を示す断面図である。 尚、図中（１）・・・セメントフィラー、（２）・・・
重化上面または新設の下地、（３）・・・スタッフ材、
（４）・・・コテ、（５）・・・ロールを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 コテ塗り後にロールに付着せしめて引き起してコテ均ら
   しをなすようにしたスタッコ化粧壁用のスタッコ材であ
   って、該スタッコ材が 白色ポルトランドセメント　４０ｏ／ｗｔ 炭酸カルシウム２厘篩骨材　３０〜４０ｏ／ｗｔ炭酸カ
   ルシウム５厘篩骨材　１５〜２５ｏ／ｗｔ耐アルカリ性
   グラスファイバー短繊維 ０．１〜０．２ｏ／ｗｔ メチルセルロース粉末　　０．１５〜０．２５ｏ／ｗｔ
   顔料　０．０５ｏ／ｗｔ のプレミックス材であることを特徴とする左官用スタッ
   コ材。