JPS61174328A - 高靭性をもつ構造用厚鋼板の製造法 - Google Patents

高靭性をもつ構造用厚鋼板の製造法

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JPS61174328A
JPS61174328A JP1177185A JP1177185A JPS61174328A JP S61174328 A JPS61174328 A JP S61174328A JP 1177185 A JP1177185 A JP 1177185A JP 1177185 A JP1177185 A JP 1177185A JP S61174328 A JPS61174328 A JP S61174328A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高靭性を持つ構造用厚鋼板O製造法に係わ9、
特に鋼管、鋼構造物、がスまたは液体の貯M、装f等に
用いられる靭性が高く王として厚さ25鴫〜100m程
度の比較的断面厚みの大きい構造用厚鋼板の製造法に関
するものである。
(従来の技術および間1点) 一般くい強度40〜100 kgf/+w+”級の構造
用鋼は、従来圧延まま、圧延後焼準、焼入れ焼戻し等の
熱処理、更に最近では制御圧延、制御冷却、直接焼入焼
戻し等各種の製造法によって製造されているが、特に厚
手断面の鋼板を対象とする場合、これら通常行われる加
熱、圧延による製造法ではその後に熱処理や制御冷却な
どの処理を行りても、板厚中央部の靭性が表層部に比較
して小さくなり、構造用鋼として必ずしも良好なものと
云えず、これを改善する手段として多くの合金元素の添
加を行った夕、熱処理なNkp返したシする等の方法が
とらnlいたずらに溶接性の劣化や、工程の煩雑化など
を招く結果となっていた。
一方、これら構造用鋼に対する市場の要求は、匣用装置
の低下や溝遣吻の大型化の傾向から板厚の大きなしかも
、靭性の良好なものへと移ってゆくようになっている。
従りて上記板厚中央部を含めた靭性の向上対策が一層必
要となっていた。
即ち、先ず従来の鋼片の加熱方法は、圧延形状と圧延の
容易性を重視して、加熱速度を小さくし、しかも予熱段
階、加熱段階を経た後、均熱段階を設は鋼片の表、裏、
断面中央部を光分に均熱せしめたのち加熱炉から抽出し
圧延を行うと云う方法が普通であった。従って加熱時間
、即ち鋼片の加熱炉への装入から抽出迄の時間は通常、
冷片加熱の場合鋼片厚み200〜250m0場合で2〜
3時間、温片加熱(装入温度500〜550℃)の場合
で約2時間であり、これが全体の圧延能力を制約すると
同時に鋼片のオーステナイト粒度な粗大にし、その後の
制御圧端、更には制御冷却の際粒度の微細化が必ずしも
充分でなくまた圧延中O板厚方向の温度差に起因する制
御圧延の効果の差で板厚方向の組織と粒度の差が生じ、
特に断面厚みの大きい厚鋼板では、板厚中央部の切欠靭
性が表1i部に比して劣ると云う欠点が生じた。
(間蝋点を解決するための手段) 本発明者らは、種々検討を重ねた結果、板厚方向の組織
および粒度を鋼片の加熱段階から制御し、鋼板の均熱工
程を意識的にとらず鋼片の表面と断面中央部の加熱温度
の差がついたまま圧延工程に入り、王地温度、圧下量を
規制することで上記の間4点を解消することが可能にな
ることを見出した。
即ち、本発明者らはこの問題を解消する手段として一片
の加熱速度を大きくシ、特に500〜1000℃間の変
態域とその上下の加熱速度を大きくすることと、最高加
熱温度における保持時間を最短にすることで結晶粒の成
長を極力抑制することが可能でるることを見出した。こ
の場合、鋼片の厚み方向の温度差は当然ながら大きくな
り、−片厚手方向の結晶粒度差がつき、また鋼片の中天
部は4合によってはフェライトとオーステナイトの二相
域のままで加熱工程を終えてもよく、いずnにしても所
定の加熱速度、温度内でろればその後のd制御、圧延、
或いはさらに制御冷却を加えた場合、細粒化効果の差で
このA片加熱時の断面方向の粒度差は解消されることが
確認された。即ち、−片を圧延によって4鋼板とする際
、抜熱は表面から行われるから圧延作業の全工程にわた
りて表面側が中央部に比して低温となる。この状態で王
遮を行うと同一圧下蓋の場合低温である程圧下枝の44
結晶し九オーステナイト粒度は細かく、また未再結晶域
における圧延でもオーステナイト中lこ生じる変形帯は
低温である程発達するから結果的に低温での圧下根細粒
化が著るしい。これが前述の鋼片加熱直後の鋼片厚み方
向の結晶粒度の差異を解消せしめ結果的に板厚方向の靭
性差の少い高靭性鋼の製造が可能となる。
また、更にこの効果を大きくするため特に板厚の大きい
厚鋼板の場合圧延作業に入る前に一片の表面から水冷し
鋼板の表面温度を中央部のそれより意識的に温度を下げ
て圧延を開始するともつと効果的でろることも知見した
。従って目的とする最高加熱温度に到達した後の圧延は
制御圧娠が必、 須であシ、制御圧延を行った後は製造
しようとする厚鋼板の化学成分や機械的性質に応じて制
御圧延まま、1ttlJ御水冷或いは直接焼入れ焼戻し
などの各種工程をとればよいことも明らかとなった。
(発明の溝底、作用) 本発明は以上の如き知見に基いてなされたものでろって
その要旨とするところは重量%でCO,02〜0.22
 %、 S O,5%以下、Mn 03〜2 % 、 
1 k ハさらにCr + Cu + Ni + Mo
の1種以上を合計で0、2〜4.3%、Total k
l 0.08%以下、Total NO,008%以下
を含み、さらに必要に応じて(A)B0.ooos〜0
.002%、Ti0.005〜0.03%、Nb0.0
05〜0.041 VO,OO5〜0.044C)1棟
又は2種以上、或いは(B)Cm O,005チ以下の
囚、ノ)いずれか一方又は両方を含+残部がFeおよび
不可避的不純物から成る鋼片を400℃以下の温度から
加熱を行い、鋼片の500〜1000℃の間の4面平均
昇温速度が70/分以上になるように加熱し、鋼片の表
面温度が1250℃以下で(イ)しかも鋼片の表面とノ
4み方向中央部の温度差があるままの状態で加熱炉から
抽出して圧延を開始するか、或いは(ロ)厚み方向中央
部が850C以下になり、しかも前記温度差があるまま
の状態で加熱炉から抽出して、圧延を開始するか、或い
はまた(ハ)鋼片の厚み方向中央部が900〜1050
℃になり、しかも前記温度差のあるままの状態で加熱炉
から抽出し、圧延に入る以前に鋼片表面から水冷をほど
こし、鋼片表面の温度が鋼片中央部の温度よりも低下し
てその温度差が50℃以上になった時点で水冷を止め、
直ちに圧延を開始するかの(イ)、 (−) 、(ハ)
のいずれかについて夫々920℃以下での累計圧下率が
201以上となる圧延な行うことを特徴とする高靭性を
もつ構造用厚鋼板の製造法にある。
以下に本発明の詳細な説明する。
先ず本発明の対象とする構造用厚鋼板の底分範dの限定
理由について0ぺる・ i&初にCは焼入性および強度を確保するために必要な
元素であるが0.02%未満ではC拡散律速であるフェ
ライト、/4−ライト、ベイナイト等の変態組織が得ら
れないため目標とする強度レベルの構造用鋼が得られな
い。また0、22チを超えると靭性、ffI接性が不良
とな夕構造用鋼としての特性を得ることはひつかしいの
てCは0.02〜0.22チとした。このうちで特に良
好な範囲は0.05〜0.18チである。
次にSiは通常の製鋼法では鋼中に多少は含まれ、固溶
硬化によシ強度上昇に沓与するが多量に添加すると靭性
が劣化し、0.5チ超では特に溶接熱影響部の靭性4著
るしく劣化するため0.5チ以下とした。
またMnは靭性を大きく損わずに強度を上げるのに有効
な元素で1)鋼中に通常含有されるものでおるが、0.
3チ未満では構造用鋼としての強度を確保することが出
来ずまた2チ超では大きく溶接性を低下させる原因とな
る。この場合Mnと同様な効果をもたらす元素としては
Cr l Ni # Cu l MOがろりこnらはい
ずれも−の変態を遅らせ変態温度を下げるのに有効な元
素である。その際制御圧延後空冷を行う場合も、また水
冷を行う場合も厚鋼板の厚み中央部の冷却速度によシ目
標とする強度を得るためにはCr + Ni + Cu
 * Moの1櫨以上を合計で少くとも0.24以上が
必要である。なおこれらの各元素のうちNi 、 Cu
はとくに靭性を向上させるのに効果がらシ、cr l 
Moは圧延後水冷を行う場合の焼入性の向上効果や炭化
物の組成や形態を改善する等の効果、Moは更に水冷後
の焼戻しを行う場合や強度が60 kgf/m”以上の
高張力鋼の溶接部の応力除去焼鈍による脆化を防止する
効果等の多くの効果がおる。
しかし、これらの元素をあま夛多量に添加することは@
凝性などを損うことになるため合計4.2−以下にとど
めた。
さらに紅は通常脱酸のために鋼中に添加されるものであ
ってNと結合して加熱時のオーステナイト校O細粒化に
役立つが添加量がTotal 0.08 %を超えると
反って粒の粗大化とAt203等の介在物量04大を招
き靭性や加工性を阻害する場合がある。従ってkt含有
量はTotal iで0.08チ以下とした。
NはAtと結合して樹となp鋼片加熱時の結晶粒の粗大
化を防止するために効果があるが、高温状態での鋼片で
は固溶状態となシ、Bを含有する鋼種の場合、王低以降
の冷却の際にBと結びついてBNとなシBの焼入性効果
を削減することがある。
また更に一般的に浴接熱影看部の靭性な劣化せしめるこ
とが65これらを著るしくする限界量として0.oos
チ以下とした。
以上が基本的な元素であるが、さらに本発明の対象とす
る鋼には前記以外の元素として囚B 、 TI。
Nb 、 Vの18[又は2種以上を鋼板の新面厚みに
応じて構造用鋼としての所定の強度と浴接性のバランス
を確保する目的で、または(B)Caを浴接部の靭性な
大きく向上する目的で囚、(B)いずれか一方又は両方
を添加することが出来る。
先ず(A)群の成分については、Bは焼入性の向上効果
があるが、0.ooos%未満ではその効果が少く、0
.002%超では溶接熱影響部等にBの化合物が生じ、
靭性を著るしく劣化させる。
TIはNを固定し、Bを有効化させる性質をもつため0
. o o sチ以上添加することが有ゆである。
しかしながらTIが0.03チを超えた場合は地鉄中に
固溶することが1著るしく靭性を劣化させる。
NbおよびVはいずれも制御圧延の際の未再結晶域の上
限温度を上昇させ圧延の細粒化効果域を拡大させるのと
制御冷却後の焼戻時のNb−?Vの炭・窒化物の析出に
よる強化をもたらすための重要元素でるるか、それぞれ
0.oosチ未満の少量であると所期の効果が得られず
、一方0.04 %を超えても上記効果は飽和するのみ
ならず溶接熱影響部や浴N鋼の切欠靭性を低下させる要
因となる。したかっ”CNb、V共0.005〜0.0
4%を限界量と決めた。
又、(B)群の成分であるCaは、硫化物の形態制御を
行い、圧延方向に直角な方向の切欠靭性−?#接熱影4
部のq欠靭性を向上させるため添加されると有効でおる
が0. o o sチを超えると表面および内部欠陥が
多発する。
次に本発明の製造条件の規定についてその理由を説明す
る。
先ず、本発明において鋼片を加熱する際、400℃以下
からとしたのは、鋳造まま、或いは減厚圧延、分塊圧延
を行った後の熱鋼片または冷却途中の鋼片でも、未だオ
ーステナイト−フェライトおよび・ぐ−ライト、又はベ
イナイト変態が終了していない場合、本発明のオーステ
ナイト→フェライト+ノ譬−ライト変態域を通過させる
細粒化効果および逆に本発明の構成要素の一つであるフ
ェライト+/母−ライト、又はフェライト+・ぐ−ライ
ト+ベイナイト→オーステナイト変態域を急速加熱する
ことによるオーステナイト粒の粗大化防止の効果が期待
出来ないため、鋼片加熱時鋼片全体がAc1点(鋼材の
化学成分により異なるが700〜710℃)よシ以下の
温度から急速に加熱することが必要なためである。なお
鋼片の厚みと冷却速度を考慮して余裕をもって400℃
以下と規定した。
なお、加熱前の一片の冷却については通常9冷かめるい
は場合によっては脱水等その他の目的で績み重ねた状態
での空冷が行われるが、鋼片の加熱後のオーステナイト
粒度を細かくする目的から云えば、この加熱前の鋼片の
フェライト粒度を出来るだけ小さくした方が効果的でら
り、そのためには−片を水冷、気水冷却、衝風冷却など
の手段によって出来るだけ強制冷却するのが好ましい。
−まだ、講造後減厚圧地を行ったり、鋳造ままでも出来
るだけ厚みの小さい一片を選んで冷却速度の増大とその
後の加熱過程の加熱速度の増大を図るのが本発明の目的
としては効果的である。
次に鋼片の昇温速度を特定した温度範囲を500〜10
00℃としたのは、この範囲が便宜上決めた鋼の変態制
御に最も妥当な管理温度範囲であってAc1点よりおよ
そ200℃低い温度からAc3点よりおよそ100〜1
50℃高い温度域を示し、本発明に規定する化学成分の
鋼の変態域はすべてこの温度範囲に入るからである。ま
たこの温度範囲の昇温速度は便宜上直線的と仮定する。
次にこの温度範囲での昇温速度を7℃/分以上としたの
はこの昇温速度未満の緩い昇温速度では加熱後のオース
テナイト粒度が本発明の主旨に沿う粒度にならず、その
後の制御圧延を行っても切欠靭性特にifi面中火中央
部欠靭性が満足に改良されず、板厚方向の靭性の差とな
るばかシでなく、靭性の絶体i1そのものが不足するか
らである。
次に鋼片の加熱温度を表面温度で1250℃以下とした
のは以下の理由による。即ち、前述の7℃/分以上の昇
温速度で加熱を行った場合、鋼片中心部と表面部は少く
とも100℃以上の温度差がつく。しかるに、本発明に
規制される化学取分範囲の鋼では、オーステナイト粒の
異常成長温度はu、Nb、Ti、V等の粒成長抑制元素
の含有量によって変化するものの安全をみて1150℃
と考えられるから鋼片中心部の粒異常成長を防止するた
め鋼片表面温1で1250℃を上限とした・なお、表面
温度の下限は規定しないが、特に厚みの大きな厚板の場
合には、圧延時の温度低下が比較的小さいので!III
御圧延の効果の大きい表面温度で920℃以下の温度に
持ち込むための待ち時間が最小になるように鋼片の加熱
温度を低くすることが好ましい。一方、厚みの小さな厚
鋼板の場合は、所定の厚み迄圧延するのに時間がかかる
ので加熱温度を低くすると鋼板の厚みや本型等に制約が
加えられるようになるため商用ベースでの製造が困難に
なり、通常加熱温度の下限は表面温度で900℃程度と
なる。
ところで、本発明者らは、板厚の特に大きな厚鋼板の場
合の板厚中央部の靭性な向上させるには加熱温度を更に
低目にとり、鋼片の中央部の組織がフェライトとオース
テナイトの混合域の状態から圧延を開始し、圧延中また
は圧延後表面層からの熱の移動による均熱により、オー
ステナイトに態を終了させることを行えば更にオーステ
ナイト粒度が細かくなると云う矧見を得ている。従って
特に厚みが5O−Il+を超えろような厚鋼板の場合は
、鋼片の中央部が850℃以下のオーステナイト変態が
未だ終了していない温度域で圧延を開始し、圧下を施こ
すことが有効でおる。
なお、通常厚みの大きな鋼板の場合、中央部の約50チ
の範囲で靭性が劣ることが多いことから、特に50m1
の厚鋼板では鋼片の加熱時でも鋼片の中央部約50チの
範囲が850℃以下となることが好ましい。この場合鋼
片中央部の温度は予め鋼片中央部に穿孔挿入した熱電対
による測温結果と加熱操炉条件との関係や表面温度の推
移からの計算で知ることが出来る。
また、特に50鵡を超えるような厚鋼板の場合、前記の
手段の他に鋼片を加熱して表面温度が1250℃以下で
且つ鋼片の厚み方向中央部の温度が900〜1050℃
になジ、しかも鋼片の表面温度と厚み方向中央部の温度
差があるままの状態で加熱炉より抽出し、圧延が開始さ
れる前に水冷により表rfJ温度を低下させ、鋼片中央
部の温度が逆に表面温度よシ50℃以上高くなった状態
から圧延を開始することもできる。
この理由は鋼板中央部の制御圧延の効果を大きくするた
め鋼片中央部を一旦Ae3点よシ高込温度に急速加熱し
た後、鋼片の表面温度を下げ熱伝達係数を大きくしてか
らA吟中央部の温度低下を容易にさせ、圧危と同時に制
御冷却を効果的にするもので、鋼片加熱温度を一片厚み
中央部で900〜1050cにしたのは、この温度範囲
が鋼片の圧風が可能でしかも出来るかぎり低い温度でち
ゃ、さらに圧延時に制御冷却を行う場合でも充分オース
テナイト領域を保つ温度域からの冷却が可能な温度範囲
でおるからである。この場合900℃未滴でおると圧鶏
中に温度降下によりAr5i態点を切り、フェライト変
態が生じてフェライト、オーステナイトの二相域圧延を
行う可能性が大きくなり板厚方向の靭性劣化の危険性が
生じる。また1050℃超では厚み中央部の制御圧延を
有効にするだめの920℃以下の温度に到達させるため
の待ち時間を大きく必要とし、高能率の圧延が出来にく
くなる丸めである。
尚水冷によって表面温度が一片中央部温度よシ低下して
、その温度差が50C以上となるよう規定したのは、表
面の熱伝達係数を鋼片中央部より大すくシ、中央部から
の抜熱な有効にならしめるためで50C以上の差をつけ
た場合に初めてこれが効果的となるからである。
不発明においては以上のような各櫨工程を経たのち圧延
を開始するのであるが、この場合圧逸時の圧下瀘として
920℃以下での累計圧下量を20チ以上としたのは、
本発明に規定する化学取分の鋼では未再結晶域を含む制
御圧延有効@度域が920℃以下でるるからで、この温
度よシ低い温度域での累計圧下量が20%以上の場合、
本発明の目的とする高靭性厚鋼板の必要とする細粒の組
織となるからで、圧下率が20チに未たないとこの効果
が小さく、靭性のすぐれた構造用鋼は得られない。従っ
て920℃以下の累計圧下量を20チ以上と限定した。
次に本発明の効果を51!丙例につきさらに具体的に説
明する。
(実施例) g1表に示す化学成分を有する鋼を溶製し、同表欄外に
示す鋳造条件で連続鋳造、又は普通造塊−分塊圧延を行
い、連続鋳造の場合は鋳造まま、゛または減厚圧地後第
2表に示す製造条件にそった製造を行い、各種厚みの厚
鋼板よりその厚み方向の1/4の位置から引張試験片を
、1/4とV2の位置からシャルピー試験片を採取しそ
れぞれ試験を行った。これらの試験結果を第2表に併記
して示す。
これらによると本発明による&1〜扁32の鋼はいずれ
も切欠靭性が良好でしかも板厚V4と1/l!の位置の
値が極めて接近した厚鋼板が得られていることがわかる
こnに対し433〜35は化学取分が本発明の規定値よ
り外れたもの、&36〜47は化学取分が本発明の規定
に入っているものの本発明の規定する製造条件に外れて
いるため、いずれも強度並びに靭性、荷に板厚中心部の
靭性が非常に劣る結果を示しており一片の急速加熱や、
−片の加熱終了時点での厚み方向の温度勾配の効果が発
揮された本発明との差が明瞭に現れている。
(発明の効果) 以上の実月例からみても明らかな如く本発明によれは、
従来法により得られた鋼に比して靭性が良好で、しかも
厚み方向の靭性差の極めて少い鋼材を製造しうろことが
可能となるものであQ1産業上の効果は顕著なものがあ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%でC0.02〜0.22%、Si0.5%
    以下、Mn0.3〜2%またはさらにCr、Cu、Ni
    、Moの1種以上を合計で0.2〜4.2%、Tota
    lAl0.08%以下、TotalN0.008%以下
    を含み、さらに必要に応じて(A)B0.0005〜0
    .002%、Ti0.005〜0.03%、Nb0.0
    05〜0.04%、V0.005〜0.04%の1種又
    は2種以上、或いは(B)Ca0.005%以下の(A
    )(B)いずれか一方又は両方を含み残部がFeおよび
    不可避的不純物から成る鋼片を、400℃以下の温度か
    ら加熱を行い鋼片の500〜1000℃の間の断面平均
    昇温速度が7℃/分以上になるように加熱し、鋼片の表
    面温度が1250℃以下でしかも鋼片の表面と厚み方向
    中央部の温度差があるままの状態で加熱炉から抽出して
    、圧延を開始し、920℃以下での累計圧下率が20%
    以上となる圧延を行うことを特徴とする高靭性をもつ構
    造用厚鋼板の製造法。
  2. (2)重量%でC0.02〜0.22%、Si0.50
    %以下、Mn0.3〜2%、またはさらにCr、Cu、
    Ni、Moの1種以上を合計で0.2〜4.2%、To
    talAl0.08%以下、TotalN0.008%
    以下を含み、さらに必要に応じて(A)B0.0005
    〜0.002%、Ti0.005〜0.03%、Nb0
    .005〜0.04%、V0.005〜0.04%の1
    種又は2種以上、或いは(B)Ca0.005%以下の
    (A)、(B)いずれか一方又は両方を含み残部がFe
    および不可避的不純物からなる鋼片を、400℃以下の
    温度から加熱を行い、鋼片の500〜1000℃の間の
    断面平均昇温速度が7℃/分以上になるように加熱し、
    鋼片の表面温度が1250℃以下で且つ厚み方向中央部
    が850℃以下になり、しかも鋼片の表面と厚み方向中
    央部の温度差があるままの状態で加熱炉から抽出して、
    圧延を開始し、920℃以下での累計圧下率が20%以
    上となる圧延を行うことを特徴とする高靭性をもつ構造
    用厚鋼板の製造法。
  3. (3)重量%でC0.02〜0.22%、Si0.5%
    以下、Mn0.3〜2%、またはさらにCr、Cu、N
    i、Moの1種以上を合計で0.2〜4.2%、Tot
    alAl0.08%以下、TotalN0.008%以
    下を含み、さらに必要に応じて(A)B0.0005〜
    0.002%、Ti0.005〜0.03%、Nb0.
    005〜0.04%、V0.005〜0.04%の1種
    又は2種以上、或いは(B)Ca0.005%以下の(
    A)、(B)いずれか一方又は両方を含み残部がFeお
    よび不可避的不純物からなる鋼片を、400℃以下の温
    度から加熱を行い、鋼片の500〜1000℃の間の断
    面平均昇温速度が7℃/分以上になるように加熱し、鋼
    片の表面温度が1250℃以下で且つ厚み方向中央部が
    900℃〜1050℃になり、しかも鋼片の表面と厚み
    方向中央部の温度差があるままの状態で加熱炉から抽出
    し、圧延に入る以前に鋼片表面から水冷を施し、鋼片表
    面の温度が鋼片中央部よりも低下して、その温度差が5
    0℃以上となった時点で水冷を止め、直ちに圧延を開始
    し、表面温度で920℃以下の累計圧下率を20%以上
    となる圧延を行うことを特徴とする高靭性をもつ構造用
    厚鋼板の製造法。
JP1177185A 1985-01-26 1985-01-26 高靭性をもつ構造用厚鋼板の製造法 Expired - Lifetime JPH066741B2 (ja)

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