JPS61171330A - 断熱パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１）産業上の利用分野 本発明は、冷蔵庫の壁面等に用いる断熱パネルに関する
ものである。

（２）従来の技術 従来、断熱効果のある材料としてガラス繊維、パーライ
トなどの無機材料や、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチ
レンなどの有機材料が知られている。低温用保温断熱材
としては硬質発泡ポ１１　ｈ　１ノ　カ　リ為ｔ　　　
−血ルＩｚ　　ｈ打ｑ　Ｊ　Ｌ　　　ツー　１　　以　
」−ノ０．０１５　ｖ句ｈ”ｃの熱伝導率が達成されて
いるが、これ以上の断熱性能を向上することは容易でな
い状況にある。また、液化窒素容器や冷凍庫などの極低
温用保冷材として、二重壁構成の容器の間隙に発泡パー
ライト等を充填し、０．０１　Ｔｏｒｒ以下の高真空に
排気した粉末真空断熱法が知られているが、高真空に耐
える強固な容器を必要とすることが粉末真空断熱法利用
の１つの問題点となっていた。

この対策として、真空容器としてプラスチックラミネー
トフィルム容器を用いることが特開昭５９−１４００４
６号公報に提案されている。

すなわち、ラミネートフィルム容器内に発泡パーライト
等を減圧下で充填し熱融着密封してなる断熱芯材はＯ，
ＯＬ　ｉ旬ｈ　”Ｃ以下の熱伝導率を持ち優れた断熱特
性を示す。しかし、このラミネートフィルムがアルミ箔
などの気体遮断層を含んでいてもプラスチック融着密封
部の端面より徐々に空気が侵入しラミネートフィルム容
器内の圧力が上昇する結果−断熱特性は一時間とともに
劣下する。この対策として該断熱芯材の周囲を発泡プラ
スチックで被覆することが知られている。しかし、その
ようにしても該断熱芯材のプラスチック融着密封部の端
面からの気体の侵入は、完全には避けられない。

（３）発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記問題点に対処するものであり、断熱特性
の優れる減圧下において充填、密封された断熱芯材の長
期間にわたって断熱特性が劣下しない断熱パネルを提供
することを目的とする。

（４）問題点を解決するための手段 本発明は、トレー状金属箔と内面に抵触性ガラスを塗布
してある金属箔フタ材とから成る容器中に無機質中空球
殻状粉末を減圧下で充填、密封して成る断熱芯材の周囲
を発泡ポリウレタンによって被覆してある断熱パネルに
おいて前記断熱芯材の熱融着密封部に断熱効果があり、
水蒸気や酸素などの気体を完全に遮断できる抵触性ガラ
スを用いたことを特徴とする断熱パネルである。

本発明によれば、高真空に排気された断熱芯材の熱融着
密封部より気体の侵入は完全に遮ることができ、経時に
よる真空漏れによる断熱特性の劣下は生じない。また、
熱伝導率の大きい金属箔を用いているが、両面は抵触性
ガラスを介しているので断熱芯材は優れた断熱特性が得
られる。

以下に本発明を図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の断熱パネルの一実施例を示す基本構成
の断面図である。

図において、ｌは冷間成形したトレー状金属箔で、２は
熱融着層として抵触性ガラスを塗布してある金属箔フタ
材で、３は熱融着密封部であり、内部に無機質中空球殻
状粉末４が充填され、無機質中空球殻状粉末内の空間と
トレー状　　Ｊ金属箔ｌと金属箔フタ材２から成る内部
は、高真空に保持された断熱芯材である。５は硬質発泡
ポリウレタンであり、断熱芯材の外側は完全に被覆され
ている。

トレー状金属箔１及び金属箔フタ材２に用いる金属箔と
して鉄箔、銅箔、アルミニウム箔などいろいろの金属箔
があるが、作業性、経済性からアルミニウム箔が望まし
い。そしてトレー状金属箔ｌに用いるアルミニウム箔は
、冷間成形を行なう為、厚みが２０μｍ〜５０μｍのも
のが望ましい。金属箔フタ材２に用いるアルミニウム箔
は、成形を必要としないのでピンホールの無い厚み２０
μｍ〜３０μｍのものが望ましい。

無機質中空球殻状粉末４は、内部が連続気泡の発泡パー
ライト、珪酸カルシウムなどがある。

硬質発泡ウレタン５は、断熱芯材の破損防止と断熱パネ
ルとしての表面平滑性の役目があり、断熱効果を考慮し
、発泡剤としてフロン−１１（ｃｉ″Ｃ’ｓ）が含有さ
れている。

本発明の特徴は、断熱芯材の熱融着密封部２に断熱特性
が優れ、極めて気体遮断性が優れる抵触性ガラスを用い
てることであるが、この低融ガラスとしては、ＰｂＯ−
Ｂ、０．−ＺｎＯ系の低融ガａ　　−ｑ　　／　　＊ｋ
ｐ　　ル　Ａ　＋Ｊ　リ　＾　ｆ）　　ナト　ｂＱ　リ
１　七−ス　　　時右亭融姓ガラスは、ニトロセルロー
ズを結合材として１〜２％溶解した酢酸イソアミル溶液
（ビークル）と混ぜ合わせてスラリー状にして金属箔に
塗布し、乾燥し、金属箔フタ材を得る。熱融着密封は、
４００〜４２０℃の温度で行なう。

以下に具体的な実施例によって説明する。なお、本実施
例において、熱伝導率の測定は、昭和電工■社の断熱測
定装置を用いて、１５℃と３５℃との温度における熱伝
導率を測定した。

（５）実施例 厚さ４０μｍのアルミニウム箔な冷間成形し、深さ１０
１ｍのトレー状アルミニウム箔を得た。

また、ＰｂＵ−Ｈ，Ｏ，−ＺｎＯ系の低融ガラスをニト
ロセルローズな結合材として１〜２％溶解した酢酸イソ
アミル溶液（ビークル）と混ぜ合わせスラリー状にして
厚み２５μｍのアルミニウム箔に厚さ３０μｍとなるよ
うに塗布し、アルミニウム箔フタ材を得た。前記トレー
状アルミニウム箔に発泡パーライト粉砕粉末（平均粒径
３μｍ）を充填し、上＃ＩＳＫ前記アルミニウム箔フタ
材をのせ、これらを熱融着密封装置を具備した真空用容
器内に置いて、０．０１　Ｔｏｒｒの減圧下で４００℃
の温度で加熱融着密封を行なった後、真空容器内を大気
圧に戻し、厚さ１０１１１．横幅２８０ｍｍ、縦幅２８
０龍の断熱芯材を得た。得られた断熱芯材を成形金型内
に置き、フロン−１１を発泡剤とするポリウレタンを注
入、発泡、硬化し、断熱芯材の全表面が、発泡ポリウレ
タンで被覆された厚さ２０ｍｍ、横幅３０（１ｍ、縦幅
３００關の断熱パネルを得た。

得られた断熱パネルの熱伝導率は、ｏＤｏ８１℃であっ
た。また、１８０日経過後の熱伝導率は、０．０　Ｏ８
シ旬ｈ’ｃであり、断熱性能の劣下は全く見られなかり
た。

（６）比較例 これに対し、実施例で抵触性ガラスを塗布してなるアル
ミニウム箔フタ材の替わりｋ、厚さ３０μｍの三井石油
化学■製ポリプロピレン系アトマーフィルムをヒートラ
ミしてなるアルミニウム箔フタ材を使用し、加熱融着密
封温度な１８０℃で行ない、他は実施例と同様の方法で
得た断熱パネルの熱伝導率はＯ，ＯＯ８＆ｊ／ｈｌｈ’
ｃでありたが、１８０日経過後の熱伝導率は０Ｄ１０’
ｌｔｂ佃九に変化し、かなりの断熱特性の劣下がみられ
た。

（７）発明の効果 以上のように本発明は、トレー状金属箔と内面に抵触性
ガラスを塗布してある金属箔フタ材とから成る容器中に
無機質中空球殻状粉末な減圧下で充填、密封して成る断
熱芯材の周囲を発泡ポリウレタンによって被覆してある
断熱ノ（ネルでありて、中でも断熱芯材の熱融着密封部
に断熱効果の良い、かつ極めて気体遮断性の優れた抵触
性ガラスを用いることを特徴としており、経年の真空漏
れＫよる熱伝導率の劣下が生じることなく、優れた断熱
特性を維持するなど、その実用的価値は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の断熱パネルの基本構成を示す断面図で
ある。 ｌ・・・トレー状金属箔、２・・・抵触性ガラスを塗布
してある金属箔フタ材、３・・・熱融着密封部、４・・
・無機質中空球殻状粉末、５・・・硬質発泡ポリウレタ
ン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. トレー状金属箔と内面に抵触性ガラスを塗布してある金
   属箔フタ材とから成る容器中に無機質中空球殻状粉末を
   減圧下で充填、密封して成る断熱芯材の周囲を発泡ポリ
   ウレタンによって被覆して成る断熱パネル。