JPS61162981A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、洗い時に制止され脱水時に回転される槽体の
内下部に、洗い時に正逆回転される容器状撹拌体を配設
した脱水兼用法Ｗｉ機に関する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 水出願人は、新しい衣類洗濯方法として先に特願昭５８
−１０１２８３号を提案し、その発明の詳細を脱水兼用
洗濯機に適用した一実施例について説明した。この脱水
兼用洗ＭＷは、脱水時に回転される槽体の内下部に洗い
時に正逆回転される容器状撹拌体を配設した構成で、洗
濯物を布量が少ない場合は主に容器状撹拌体により生起
された水流により流動させ、布量が多くなるにつれて洗
濯物が槽体の上部周壁と容器状撹拌体の周壁とにわたっ
て接触してその各摩擦力の相乗作用により動かされるよ
うにしたので、洗浄作用に必要な動きを布量が多くても
確保できて一回で洗濯し得る量が多くなり、しかも洗浄
効果が高い上に布傷みも少なく適切な洗浄効果を維持で
きる布団範囲が広いので布量による洗浄の過不足を避は
得る等、従来の槽体の内底部に設けられた回転羽根によ
り水流を生じさせて洗浄作用を得る方式のもの或いは回
転羽根を設けず単一の槽体を間欠的に回転させて水と洗
濯物との速度差により洗浄作用を得る方式のものでは得
ることができない著効を奏する。

ところが、この洗Ｗ１機では槽体の内周面と容器状撹拌
体の外周面との間の隙間に洗濯物が食込まれることを防
止する等のために°槽体のうち容器状撹拌体より上方部
の内径寸法を下方部のそれよりも小さく即ち容器状撹拌
体の内径と略同−に設定して容器状撹拌体の内周面と面
一になるようにしている。しかしながら、これでは槽体
の上方部が−回り小さくなるため、−回で洗濯し得る布
置即ち洗濯容量が減少するという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、洗い時は勿論のこと特に脱水時に遠心
力で槽体の内周面に押付けられる洗濯物が槽体と容器状
撹拌体との間に食込まれて布傷み或は布切れを生ずるこ
とがなく、しかも槽体の内容積特に容器状撹拌体より上
方部の内容積を大きくすることができる脱水兼用洗濯機
を提供するにある。

〔発明の概要〕 本発明は、洗い時に制止され脱水時に回転される槽体と
、この槽体の内下部に配設され洗い時に正逆回転される
容器状撹拌体と、前記槽体内の上下方向途中部位に前記
容器状撹拌体の上端近傍に位置するように配設された環
状体とを具備し、前記環状体を槽体の内周面と容器状撹
拌体の外周面との間の隙間を上方から覆い得る内径寸法
に設定すると共に、槽体の内周面のうち容器状撹拌体の
上端と略同一高さ部位に前記環状体の下面に対向する段
部を設けたことを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例について第１図乃至第３図を参照
しながら説明する。

まず第１図において、１は外箱であり、内部には水受槽
２を配設しこれを吊り棒機構３を介して弾性支持してい
る。４は脱水槽を兼ねる洗い槽であり、これは円筒状の
槽体５と浅底容器状の撹拌体６とから構成されており、
槽体５は水受槽２内に回転可能に配置してその外底部を
脱水軸７に連結固定し、容器状撹拌体６は槽体５の内下
部に回転可能に配置してその外底部を洗い軸８に連結し
ねじ９により固定している。前記槽体５はプラスチック
製で、容器状撹拌体６の上方に位置する部分の内径を容
器状撹拌体６が配置された上部位よりも径大に形成する
ことによつ“て容器状撹拌体６の上端と略同一高さ部位
に段部５ａを形成している。また、槽体５の上端部内側
には環状のバランサニ１０を咲合固定し′ている。一方
、容器状撹拌体６はポリプロピレンなどの弾性に富むプ
ラスチックにより形成されている。この容器状撹拌体６
の外径寸法Ｄ１は本来槽体５の上部の最小内径寸法部ら
バラン′サー１０′の内径寸法Ｄ２より大きく設定され
ているものであるが、その弾性を利用してバランサー１
０の内径寸法Ｄ２よりやや小なる幅の楕円形に変形させ
ることができるようになっている。１１はプラスチック
製の環状体で、これは槽体５内の上下方向途中部位にそ
の下端が容器状撹拌体６の上端近傍に位置するようにし
て槽体５に装着されている。この環状体１１は断面路コ
字形をなしていて、内周面を上方に向かって径大となる
テーパ状に形成し、その下端部における内径寸法Ｄ３を
容器状撹拌体６上端の内径寸法Ｄ４と略同寸法に設定し
ている。また、環状体１１は第２図に示すように下面の
外周部にリブ１１ａを下向きに延設し、このリブ１１ａ
の外周面に突起１１ｂを間欠的に突設している。そして
、環状体１１はリブ１１ａを段部５ａに当接させた状態
で、突起１１ｂを槽体５の周壁に形成した係合孔１２に
弾性係合させることにより槽体５に固定されている。こ
の固定状態において、環状体１１は段部５ａからリブｌ
ｌａの高さ寸法相当分だ【ブ上方に離間して槽体５の内
周面と容器状撹拌体６の外周面との間の隙間１３を覆っ
ていると共に、環状体１１の下面と段部５ａの上面との
間に所定の隙間１４を形成している。尚、上記隙間１４
は１０ｍｍ〜１５ｍｍ程度が好ましい。１５は槽体５に
形成した脱水孔である。１６は動力制御機構であり、洗
濯機モータ１７の回転力を洗い軸８のみに減速して伝え
たり、脱水軸７及び洗い軸８の双方に伝えたりするため
に減速機構、クラッチ機構及びブレーキ機構等を内蔵し
ている。１８は排水弁で、洗い槽４内の水を水受は槽２
の底部から排水ホ−ス１９を介して機外に排出し得るよ
うにしている。

２０は操作部２１に設けた運転制御装置で、これにより
洗いから最終脱水までの各行程を自動的に制御するよう
にしている。

以上の構成において、洗い運転では槽体５を回転しない
ようにブレーキ機構により拘束し容器状撹拌体６を正逆
回転させることから容器状撹拌体６から上方に露出した
槽体５の周壁部分を洗い槽４のうちの固定周壁部として
機能させ、また容器状撹拌体６の周壁を可動周壁部とし
て機能させることとしている。

次に上記構成の作用について説明する。洗い時には洗い
槽４内に洗濯物を水と共に収し、そして、洗い運転は槽
体５を回転しないようにブレーキ機構により拘束した状
態で容器状撹拌体６のみを正逆回転駆動することによっ
て行なう。この実施例では容器状撹拌体６の回転数を毎
分１２０乃至１８０回転の範囲以内とし且つ略２〜３回
転毎に回転方向を反転させるようにしている。

さてこのような洗い運転において、洗濯物は容器状撹拌
体６の周壁と槽体５の周壁とにわたって接触するため下
方の部分では容器状撹拌体６からこれとの摩擦接触によ
り回転力が与えられ、上部位では槽体５の周壁との摩擦
接触により拘束力を受け、こうした異方向摩擦力を同時
に受けることにより洗濯物にねじれ或いは圧迫作用を与
えしかもこれが容器状撹拌体６の回転方向の反転により
繰返し行なわれると共に容器状撹拌体６の回転に伴う遠
心力によって洗濯物が容器状撹拌体６の周壁方向に押さ
れその反作用を槽体５の周壁から内方に向けて受けるこ
とにより上下に反転する作用をも生じ複雑な動きが与え
られる。

以上のように洗濯物は複雑な動きを呈し、その複雑な動
きによる布どうしの大きな摩擦、並びに、槽体５の周壁
及び容器状撹拌体６の周壁との大ぎな摩擦により擦り洗
い作用を受けるかたわら、ねじれや圧迫の繰返しによる
一種のもみ洗い作用をも受けて洗われるものであり、そ
の洗浄効果は第３図に比較実験結果の一例として示した
如く、即ち、第３図において夫々、曲線Ａは本発明によ
る場合、Ｂは従来の回転羽根方式による場合、Ｃはこの
発明に先行して考えられた槽体回転方式による場合の洗
浄比特性を示し、本発明による洗浄効果が優れているこ
とが判る。

このような洗い運転において、槽体５の内周面と容器状
撹拌体６との間の隙間は環状体１１により覆われている
から、その隙間内に洗濯物が食込むような虞はない。し
かも、環状体１１は槽体５の内周面のうち容器状撹拌体
６の上方に露出する部分の全体を覆っているものではな
く、その一部を覆っているにすぎないから、環状体１１
により槽体５の内容積がそれ程狭められるものではなく
、洗濯容量を大きくすることができる。

一方、脱水運転は排水弁１８の開放による排水後、図示
しないクラッチ機構等を作動して槽体５及び容器状撹拌
体６を一体的に即ち脱水槽を兼ねる洗い槽４全体を一方
向に高速回転せしめることにより行なうものである。こ
の場合、洗濯物例えばくつ下や下着等の薄物が第２図に
示すように環状体１１と容器状撹拌体６とに跨がるよう
に存在していたとすると、その洗濯物りは洗い槽４の回
転に伴う遠心力によって環状体１１及び容器状撹拌体６
の内周面に強く押付けられ、そして隙間１４内にも押入
って該隙間１４の奥面たるリブ１１ａの内周面に強く押
付けられ、第２図に二点鎖線で示す如く槽体５の内周面
に沿って上下左右に各方向に広がるようになる。このと
き、本実施例の如き段部５ａが設けられていないと仮定
すると、隙間１４内に押入って上下左右に広がる洗濯物
りのうち下方に広がる部分は槽体５の内周面に沿ってそ
のまま容器状撹拌体６外周面との間の小さな隙間１３内
に侵入してしまう。かかる現象が洗剤洗い後の脱水運転
時に生じた場合には、次に行われるすすぎ洗い運転で洗
濯物りが容器状撹拌体６の回転により強く擦られ破れる
という問題を生じ、またすすぎ洗い後に行われる脱水運
転時に生じた場合には、脱水後、洗濯物りを取出す際、
これを槽体５と容器状撹拌体６との間から引張り出さね
ばならず、使用者に洗濯機の性能そのものに疑問を抱か
せる結果となる。

しかるに、本実施例によれば、槽体５には容器状撹拌体
６の上端と略同一高さ位置に段部５ａが設けられている
ので、隙間１４内に押入った洗濯物りがリブ１１ａの内
周面に強く押付けられて上下左右に広がっても、そのう
ち下方に広がろうとする部分は第２図に二点鎖線で示す
ように段部５ａに当たってそれ以上下方に広がることを
阻止され、これにて洗濯物りが槽体５内周面と容器状撹
拌体６との間の隙間１３内に侵入することが防止される
。ちなみに洗濯物が隙間１３内に押入ってリブ１１ａの
内周面に沿って広がろうとする傾向は、洗い時に洗濯物
が容器状撹拌体６の回転に伴う遠心力により洗濯物がリ
ブ１１ａの内周面に押付けられることによっても生ずる
が、この場合にあっても上述したと同様に段部５ａによ
り洗濯物が槽体５と容器状撹拌体６との間の隙間１３内
に侵入することが防止される。

ところで、点検或は修理等の際、容器状撹拌体６を槽体
５から取出さねばならないことがある。

この場合には、ねじ９を螺脱して容器状撹拌体６を洗い
軸８から取外し、そしてこの容器状撹拌体６を第１図に
二点鎖線で示すように楕円形に弾性変形させつつバラン
サー１０内を通過させ、槽体５から取出す。

このように、容器状撹拌体６の外径寸法がバランサー１
０の内径寸法より大きいという事情があっても、容器状
撹拌体６をバランサー１０の内側を通じて槽体５から取
出すことができるので、逐一バランサー１０を槽体５か
ら取外さずともよい。

尚、環状体１１としては、容器状撹拌体６の上方に露出
する槽体５の内周面のうち半分程度を覆う高さ寸法にし
てもよい。また、環状体１１をねじ等で固定するように
すれば、リブｌｌａは設けなくてもよい。更には本発明
の他の実施例を示す第４図のように、槽体２２の内周面
のうち容器状撹拌体６上端と略同一高さ部位に別途形成
したリング状部材２３を取着し、このリング状部材２３
の上面を環状体１１の下面に対向する段部とする構成の
ものであってもよい。

〔発明の効果〕

本発明は以上説明したように、槽体内に該槽体の内周面
と容器状撹拌体の外周面との間の隙間を覆う環状体を配
設したので、洗い時等にその隙間内に洗濯物が食込まれ
ることを防止できると共に、槽体の内周面のうち容器状
撹拌体の上端と略同一高さ位置に環状体の下面に対向す
る段部を形成したので、特に脱水時に遠心力により槽体
の内周面に押付けられて該槽体の内周面に沿って広がろ
うとする洗濯物を段部によりそれ以上下方に広がること
を阻止でき、これにより洗濯物が槽体の内周面と容器状
撹拌体の外周面との間の隙間内に侵入することを防止で
き、しかも環状体は槽体の上方部の内周面全体を覆うも
のではなくその一部を覆うだけであるので環状体により
槽体の内容積がさ程狭められることがなく、洗濯容量を
大きくすることができる等の種々の優れた効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明の一実施例を示し、第１図は
縦断側面図、第２図は要部の拡大縦断面図、第３図は洗
浄比特性曲線図であり、第４図は本発明の他の実施例を
示す第２図相当図である。 図中、２は水受槽、４は洗い槽、５は槽本体、５ａは段
部、６は容器状撹拌体、１０はバランサー、１”Ｎ［状
体、１６は動力ｉＭ１１１ＩＭ構、１７は洗濯機モータ
、２２は槽体、２３はリング状部材（段部）ある。 出願人　　株式会社　　東　　芝 第１図 第２図 第３図 う九〕蓋嘲量（に９）→ 第　４　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、洗い時に制止され脱水時に回転される槽体と、この
   槽体の内下部に配設され洗い時に正逆回転される容器状
   撹拌体と、前記槽体内の上下方向途中部位に前記容器状
   撹拌体の上端近傍に位置するように配設された環状体と
   を具備し、前記環状体を槽体の内周面と容器状撹拌体の
   外周面との間の隙間を上方から覆い得る内径寸法に設定
   すると共に、槽体の内周面のうち容器状撹拌体の上端と
   略同一高さ部位に前記環状体の下面に対向する段部を設
   けたことを特徴とする脱水兼用洗濯機。