JPS6116200B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は衣類、特に作業着を折りたたむための
折りたたみ装置であつて、供給プレートと折りた
たみ装置とが設けられており、供給プレートが下
側の端部で旋回軸に支承されていて、この旋回軸
を中心として折りたたみ装置に向かう方向及びそ
の反対方向に機械的に旋回可能であり、しかもこ
の旋回軸に対して平行に移動可能であり、かつ折
りたたみ装置に向き合つた位置と折りたたみ装置
の側方の位置（衣類供給箇所）との間で移動可能
であるように構成されており、折りたたみ装置が
供給プレートから引き渡された衣類を機械的に縦
折りおよび横折りする折りたたみ部材を備えてい
る形式のものに関する。

従来の技術 例えばドイツ連邦共和国特許出願公告第
2730656号明細書に開示されたこのような形式の
公知装置は洗濯されてアイロンがけされた衣類を
折りたたむためにクリーニング店で用いられてい
る。

発明が解決しようとする問題点 しかしながらこのような公知の折りたたみ装置
においては折りたたもうとする衣類、例えば作業
着を供給プレートの上に載せてこれを位置決めし
てから供給プレートを載せられた作業着と共に側
方の折りたたみ箇所に移動させ、そこで作業着を
折りたたみ装置に引き渡して、この供給プレート
が再び衣類供給箇所に引き戻されるまで、作業員
は待つていなければならず、これによつて空き時
間が生じてしまう。従つてこの空き時間中に作業
員が別の仕事が行なえないならばこのような公知
装置の衣類供給・引き渡し範囲における作業能力
は作業員の手による作業能力よりも劣る。

そこで本発明の課題は冒頭に述べた形式の折り
たたみ装置を改良して、作業員の“空き時間”を
減少させると共にこの折りたたみ装置の衣類供
給・引き渡し範囲における作業能力を著しく高め
ることにある。

問題点を解決するための手段 前記問題点を解決した本発明は、２つの供給プ
レートが旋回軸に軸受けされており、これら２つ
の供給プレートが、切換え可能な往復移動駆動装
置によつて、折りたたみ装置の側方にある衣類供
給箇所から、折りたたみ装置に対してＶ字形に向
き合つた位置へ及び再び前記衣類供給箇所へと交
互に往復移動せしめられ、また、折りたたみ装置
に対してＶ字形に向き合つた前記位置で切換え可
能な旋回駆動装置によつて前記折りたたみ装置に
向かう方向及びその逆方向へ往復旋回せしめられ
るようになつている。

作 用 折りたたみ装置を本発明のように構成すること
によつて作業員の“空き時間”をなくして、折り
たたみ装置の衣類供給・引き渡し範囲における作
業能力を著しく高めることができた。なぜならば
供給プレートを２つ設け、これらを交互に使用す
ることによつて手動作業時間と機械作業時間とが
ほぼ一致するようになつたからである。

実施態様 特許請求の範囲の従属項に記載した手段によつ
て本発明による装置の有利な実施態様が得られ
る。特許請求の範囲の第２項によれば、往復移動
駆動装置は、両端が鎖車をめぐつて案内された直
線状に延びるチエーン駆動装置と電気モータとか
ら構成されており、この往復移動駆動装置によつ
て供給プレートが旋回軸に対して平行に移動せし
められるようになつている。また特許請求の範囲
第３項によれば、一方の供給プレートは直線状に
延びるチエーン駆動装置の上側のチエーン区分
に、また他方の供給プレートが下側のチエーン区
分にそれぞれ伝力結合されており、電気モータが
右回転及び左回転に切り換え可能である。特許請
求の範囲第４項記載の実施態様によれば、供給プ
レートの衣類を載せる部分が透視性をもつように
構成されている。特許請求の範囲第５項に記載し
たハンガー状の装置自体はドイツ連邦共和国特許
出願公告第2731172号明細書により公知である。

実施例 次に図面に示した実施例について本発明の構成
を具体的に説明する。

図面に示された装置はフレーム１０と２つの供
給プレート１１，１２と折りたたみ装置１３とを
有している。各供給プレート１１，１２は保持体
４６に設けられたほぼ方形のパイプフレーム１４
を有している。このパイプフレーム１４には透き
通つた織布１５が張設されている。各供給プレー
ト１１，１２の上側の端部には開閉可能なハンガ
ー状の装置１６が配置されていて衣類を保持する
ようになつている。供給プレート１１，１２は下
側の端部で旋回軸１７，１８に支承されていて、
これを中心として折りたたみ装置１３に向かう方
向及びその反対方向に旋回可能であり、しかもこ
れらの旋回軸１７，１８に対して平行に移動可能
である。供給プレート１１，１２を旋回軸１７，
１８に対して平行に移動させるためにガイドレー
ル３９が設けられており、供給プレート１１，１
２はその保持体４６を介して走行ローラ４０，４
１によつてこのガイドレール３９でガイドされて
いる。このガイドレール３９自体は支承アーム４
２，４３で旋回軸１７，１８に支承されている。
つまり供給プレート１１，１２は旋回軸１７，１
８に直接にではなく保持体４６とガイドレール３
９と支承アーム４２，４３とを介在させて旋回軸
１７，１８に支承されている。図示の実施例では
旋回軸１７，１８は二部構成になつている。

供給プレート１１，１２は作業シリンダ１９，
２０（第２図）によつて旋回させられ、両端が鎖
車２４，２５をめぐつて案内された直線状に延び
るチエーン駆動装置２１によつて移動させられ
る。作業シリンダ１９，２０はピストンロツド側
で支承アーム４２，４３のレバーアーム４４に
（第４図）、シリンダ側でフレーム１０の支承台４
５に枢着されている（第２図）。チエーン駆動装
置２１は、フレーム１０のささえ部材２６に配置
された、右回転および左回転に切り換えることの
できる電気モータ２７によつて駆動される。鎖車
２４がこの電気モータ２７の支承ピンに取付けら
れているのに対して鎖車２５はそれ自体周知であ
るために図示されていない形式でフレーム１０に
支承されている。供給プレート１１，１２は保持
体４６に設けられた連行ウエブ２９，３０とチエ
ーン駆動装置２１に設けられた連行舌状片３７，
３８とによつてこのチエーン駆動装置２１に伝力
結合されており、この場合これらの連行ウエブ２
９，３０は連行舌状片３７，３８の間で供給プレ
ート１１，１２の旋回方向（矢印４７）に摺動可
能に案内されている。このチエーン駆動装置２
１、旋回軸１７，１８及び作業シリンダ１９，２
０の詳細な支承形式は周知であるので図示されて
いない。

折りたたみ装置１３は供給プレート１１若しく
は１２から引き渡された衣類を機械的に縦折り及
び横折りするためにいわゆる折りたたみ板３１，
３２，３３，３４を有している。これらの折りた
たみ板３１，３２，３３，３４は折りたたみ装置
１３のフレーム３５に支承されていて、図示され
ていない部材によつてそれぞれの折りたたみ方向
に相次いで運動可能である。

衣類供給箇所“Ａ”では透視可能に構成された
供給プレート１１若しくは１２の背面側に、衣類
を載せる部分全体を照らす照明装置３６が配置さ
れている。この供給プレートの透視可能な構成と
照明装置とによつて作業員が例えば作業着を供給
プレート１１若しくは１２の上に載せる場合に作
業着の後ろの部分が正しく載つているかまたは後
調節の必要があるかということを確認することが
できる。

図示された装置にはこの装置を稼働させるのに
必要なすべての周知の部材や装置、特に空気式装
置及び電気式装置を制御する電気空気式制御装置
が設けられている。

次に図示された装置の作業形式を述べる。作業
員は衣類の肩、首の部分が折りたたまれたハンガ
ー状の装置１６の下にくるように、衣類、例えば
作業着を衣類供給箇所“Ａ”にある供給プレート
１１の上に載せる。次いで直ちに作業員はこのハ
ンガー状の装置１６の２つの肩部を開いて、通常
のハンガーに掛けるのと同じような状態でこれに
衣類を掛ける。この作業は極めて迅速に行なわれ
る。次いで衣類のその他の部分は作業員によつて
供給プレート１１の上で位置決めされる。この場
合には供給プレート１１の衣類を載せる部分の透
視可能な構成とこの範囲全体を照らす照明装置と
が有利に働く。

衣類を載せて位置決めするプロセスが終了した
後で作業員は電気空気式制御装置の図示されてい
ない足踏み式スイツチを入れる。これによつて供
給プレート１１は上に載せられている衣類と共に
まず旋回軸１７に対して平行に移動せしめられて
折りたたみ装置１３に対してＶ字形に向き合う位
置まで移動させられる。そこでこの旋回軸１７を
中心として折りたたみ装置１３に向かつて旋回さ
せられ、上に載せられた衣類と共に折りたたみ装
置１３の前面に載せられて衣類をこの折りたたみ
装置１３に引き渡す。この供給プレート１１を横
に移動させると同時にそれまで折りたたみ装置１
３に相対していた第２の供給プレート１２が前述
の駆動形式に基づいて衣類供給箇所“Ａ”に移動
させられる。第１の供給プレート１１が折りたた
み装置１３に向かう方向及びその反対方向（矢印
４７）に旋回させられる時にこの第２の供給プレ
ート１２には作業員によつて次の衣類が載せられ
る。このように先に述べた手動作業時間と機械作
業時間とがほぼ一致することによつて、作業員の
“空き時間”が事実上ないことが実験によつて確
かめられた。

折りたたみ装置１３に引き渡された衣類はまず
この折りたたみ装置１３の上で固定装置によつて
固定され、次いで供給プレート１１が戻り方向に
旋回した後で折りたたみ板３１，３２，３３，３
４の連続制御運動によつて全自動式に縦折り及び
横折りが行なわれる。この固定装置が作動した直
後にしかも供給プレート１１が戻り方向に旋回す
る前にハンガー状の装置１６は肩部が機械によつ
て折りたたまれてから機械的に衣類から上方に向
かつて離されて、供給プレート１１が戻り方向に
旋回した後で再び基本位置に戻される。このため
の部材は図示されていない。

効 果 以上のように本発明によれば、作業員の“空き
時間”をなくして、折りたたみ装置の衣類供給・
引き渡し範囲における作業能力を著しく高めるこ
とができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の折りたたみ装置の側面図、第
２図はこの折りたたみ装置の平面図、第３図はこ
の折りたたみ装置の一部分を、２つの供給プレー
トを交互に移動させるための駆動装置と共に示し
た背面図、第４図はこの供給プレートの下方部分
の拡大図である。 １０……フレーム、１１，１２……供給プレー
ト、１３……折りたたみ装置、１４……パイプフ
レーム、１５……織布、１６……ハンガー状の装
置、１７，１８……旋回軸、１９，２０……作業
シリンダ、２１……チエーン駆動装置、２２……
上側のチエーン区分、２３……下側のチエーン区
分、２４，２５……鎖車、２６……ささえ部材、
２７……電気モータ、２８……軸、２９，３０…
…連行ウエブ、３１，３２，３３，３４……折り
たたみ板、３５……フレーム、３６……照明装
置、３７，３８……連行舌状片、３９……ガイド
レール、４０，４１……走行ローラ、４２，４３
……支承アーム、４４……レバーアーム、４５…
…支承台、４６……保持体、４７……矢印。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 衣類を折りたたむための折りたたみ装置であ
   つて、供給プレートと折りたたみ装置とが設けら
   れており、供給プレートが、下側の端部で旋回軸
   に支承されていて、この旋回軸を中心として折り
   たたみ装置に向かう方向及びその反対方向に機械
   的に旋回可能であり、しかもこの旋回軸に対して
   平行に移動可能であり、かつ折りたたみ装置に向
   き合つた位置と折りたたみ装置の側方の衣類供給
   箇所との間で移動可能であるように構成されてお
   り、折りたたみ装置が供給プレートから引き渡さ
   れた衣類を機械的に縦折りおよび横折りする折り
   たたみ部材を備えている形式のものにおいて、２
   つの供給プレート１１，１２が旋回軸１７，１８
   に軸受けされており、これら２つの供給プレート
   １１，１２が、切換え可能な往復移動駆動装置２
   １，２４，２５，２７によつて、折りたたみ装置
   １３の側方にある衣類供給箇所Ａから、折りたた
   み装置１３に対してＶ字形に向き合つた位置へ及
   び再び前記衣類供給箇所Ａへと交互に往復移動せ
   しめられ、また、折りたたみ装置１３に対してＶ
   字形に向き合つた前記位置で切換え可能な旋回駆
   動装置１９，２０，４２，４３によつて前記折り
   たたみ装置１３に向かう方向及びその逆方向へ往
   復旋回せしめられることを特徴とする、折りたた
   み装置。 ２ 前記往復移動駆動装置が、両端が鎖車２４，
   ２５をめぐつて案内された直線状に延びるチエー
   ン駆動装置２１と電気モータ２７とから構成され
   ており、この往復移動駆動装置によつて前記供給
   プレート１１，１２が旋回軸１７，１８に対して
   平行に移動せしめられる、特許請求の範囲第１項
   記載の折りたたみ装置。 ３ 一方の供給プレート１１が直線状に延びる前
   記チエーン駆動装置２１の上側のチエーン区分２
   ２に、また他方の供給プレート１２が下側のチエ
   ーン区分２３にそれぞれ伝力結合されており、前
   記電気モータ２７が右回転および左回転に切り換
   え可能である、特許請求の範囲第２項記載の折り
   たたみ装置。 ４ 前記供給プレート１１，１２の衣類を載せる
   部分が透視性をもつように構成されている、特許
   請求の範囲第１項記載の折りたたみ装置。 ５ 前記供給プレート１１，１２の上方部分にし
   かもこれらの供給プレート１１，１２の前面側に
   衣類を掛けるための開閉可能なハンガー状の装置
   １６が設けられている、特許請求の範囲第１項記
   載の折りたたみ装置。