JPS61161174A - 回転中の被塗体に対する液体スプレイ塗布方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転中の被塗体に対する塗布方法に関する。

回転中の被塗体に対する液体の塗布作業において、塗布
範囲即ち塗布された円形の外周縁を厳密に制限する必要
のある場合がある。例を製缶作業における二側をとり上
げる。

その一つは、缶胴と缶蓋とのシーリングである。そのシ
ーリング法は第１図に見られるように、先づ上方又は下
方の缶蓋１の外周縁上に設けられたカール部ＩＣからシ
ーミングパネル部ＩＰ及びショルダーの一部であるシー
ミングパネルラジアス部ＩＳにかけて全周に亘ってガス
ケット３が施工される（同工法をラバーライニング或い
はコンパウンドライニングと呼んでいる）。このように
してライニング加工が施された後、該缶蓋の内面にはり
ラッカ一作業が施される。そのリラノカー施工の目的は
、初めに缶蓋の面上にはラッカーが施されているが、該
缶蓋の加工工程即ちプレス加工、特にイージオープンタ
イプの場合には更にスコアリング加工、リベツティング
加工などが加はるので、それらによってラッカーの塗膜
が傷付き、金属の地が露出することになる。これらの傷
は当然、缶内の収納物の中に金属を溶出することになる
のでそれらを防止する上において、また回収納物のフレ
ーバー即ち食品なとの風味を損はないようにする上にお
いても、リラノカーは必要となるのである。次にそのリ
ラ・ツカ−の方法の代表的例をあげる。第２図に見られ
るように、バキュウム式回転チャツカ１８によって缶蓋
１１を、その内面を上方に向けてエアチャックし、上記
回転チャン力を高速回転する。と同時に上記缶蓋の斜め
上方よりラッカーをスプレィ（Ｓｌ）する。その際スプ
レィによるパターンの円形外周縁ＳＩａ、と上記ガスケ
ット１３の内周縁＋３ａとは若干ランプ（ＳＩｂ）　　
せしめるが、その量は極多く用いられ、これは熱硬化性
であるため、ベーキング処理の際、上記ガスケットの内
部に滲透して硬化する。これはガスケットのシール性を
損うしのであり、厳に避けなければならないことである
。

しかるに、ラッカースプレィの際、ガスケットとのラッ
プ量が上記のように僅少であったとしても、高速回転中
の缶蓋上に塗布された液状う・７カーは、それに加わる
遠Ｉｂ力及び該缶蓋上のショルダ一部＋１３の下り勾配
によって、第２図及び第６図にも見られるように、外方
に流出しくＳＩｂ’　）、所望の円形の塗布境界線から
はみ出し、上記ガスケットの底部に多量に流れ込む（Ｓ
Ｉｂ’）。このような現象を防ぐため、従来は遠心力作
用を抑えるため缶蓋の回転速度を低くしていたが、これ
は生産効率を低下せしめることになり、その対応策は業
界の多年の懸案であった。

本発明の目的は回転中の被塗体に対する塗布液のスプレ
ィ作業において、被塗体上にスプレィされた液体に加は
る遠心力又は下り勾配によってその外方に流出しようと
するものを気体の吹き付けによって阻止し、それによっ
て所望の液体塗布の範囲境界線を厳しく確保せしめる方
法を提供するにある。

本発明の方法について説明する。第４図及び第５図とを
参照されたい。缶蓋２１の外周縁のカール部２１Ｃ内側
にガスケット２３の設けられたものを、核部を上方に向
けてバキュウム式回転チャ７カ２８上にチャンクし回転
する。該缶蓋の斜め上方より、ランカーをスプレィ（Ｓ
ｌ）し、そのスプレィのパターンＳ２ａの外周縁５２ａ
２が、予め決められた円形の塗布範囲制限外周線Ｓ２ａ
、と、はシ一致するようにする。該塗布範囲制限外周線
の決定は、ガスケットの内周より、僅かに外方に向けて
ラップさせたものであって、その量は、諸条件によって
異るので、厳密に限定することは難しいが、経験上、目
視にて、数分の一ミリ程度として差支えない。

さて、上記缶蓋が、チャツカーによりＲ方向に高速回転
（１，２００ｒｐｒｎ−３，６０Ｏｒｐｍ）すると、そ
の回転角に応じて、ラッカーは塗布←？ｌ＋→されるが
、その回転中、上記の塗布されたラッカーの外周縁部ｓ
２ｂが、その遠心力の作用と、また缶蓋上のショルダー
２１Ｓの下り勾配によって外方に流出（Ｓ２ｂ’　）　
ｔ、ようとする。即ち上記の塗布範囲制限外周線Ｓ２ａ
、よりはみ出そうとするのである。すると、上記スプレ
ィの位置より、ある必要な角度を置いて設けられたエア
吹き付はノズル２７より空気ｉｓ噴出（Ａ）シ、その噴
出力によって、上記のはみ出そうとするラフカーは阻止
され、上記塗布範囲制限外周線内に維持されるのである
。

このようにして塗布範囲制限外周線は維持されるが、そ
の調整は、チャツカーの回転速度とエアノズルの位置と
、また吹き付はエアの強さによって決定される。同上図
にては、エアノズルの位置をスプレィノズルと対称的に
、かつ１ヶ設けたものである力へこれは一例であって、
エアノズルの位置は上述の如く可変的であるものとする
。なお、塗料スプレィとエア吹き付けとの時間的関係は
第６図に示すように、エア吹き付けの方が塗料スプレィ
（３３ｍｓ〜１００ｍ５）よりも早くＯＮし、またエア
吹き付けは塗料スプレィよりも遅（ＯＦＦすることが実
験上良い結果が得られた。また、塗料スプレィの終った
後・エア吹き付けを行っても良い実験結果が得られた。

更にまた、エア吹き付けを連続的とし、塗料スプレィを
連続的とすることも実験上は良い結果が得られたが、こ
れはエアの浪費につながるものであり、ランニングコス
ト上は好ましくはない。

上記の如く、一般的には、即ち塗料がダイレイテント系
の場合には、エアノズルは１ケで十分であるが、その塗
布膜層が３０ａ以上の場合には複数ケ設けることが好ま
しい。特に非ニユートン流体系であるチクソトロフィッ
ク系の塗料の場合には、エアノズルを複数ケとし、第７
図にも示すように、塗料スプレィノズルの位置より、６
０°、１２０°、２１０°と６ケを設けることがより好
ましい。

また、上記には塗料スプレィノズルは１ケとしたが、缶
蓋の形状によっては、１ケではスプレィの蔭が出来るの
で、第８図に示すように、複数ケ設けることも出来る。

た５゛シ、その場合エア吹き付けと関わりのある外側の
塗料スプレィＳ５の塗布範囲はその塗布範囲制限外周線
Ｓ５ａ、であることは言うまでもない。

例その二は、Ｄ＆Ｉカンの底面コーティングである。Ｄ
＆Ｉカンの底面は第１０図及び第１１図にその断面を示
すように、球面状凹型をなしている。該凹型底を塗装す
る場合、ある形のものは第１０図に示すように、スプレ
ィされた塗料が該凹型底の外周縁即ちモート部４１Ｍを
乗り越え、はみ出して缶胴部４４を汚すことになる。

このはみ出しをエア吹き付けＡ５によって阻止する。又
は他の形のものは、第１１図に示すように、凹型底のシ
ョルダーコーナー５１Ｃをはみ出す所をエア吹き付けＡ
６によって阻止するのである。

以上の如く、本発明の方法によれば、回転中の被塗体に
対し、スプレィした塗料の塗布範囲の境界線外にはみ出
そうとするものをエア吹き付けによって阻止し、所望の
塗布範囲の外周線を維持することが出来、これによって
回転速度のより高速化即ち生産効率のより向上を計るこ
とが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は缶胴と缶蓋との結合説明図　　第２図は缶蓋内
面部に対する従来のリラ７カーの作業説明図　　第３図
は上図における平面図であり、被塗体“α”回転時のス
プレィされたラッカーが遠心力によって、所定の境界線
よりはみ出し状況の説明図　　第４図は本発明による缶
蓋に対するリラソカ一作業においてエア吹付けを使用し
た側断面の説明図　　第５図は上図において被塗体“β
”角度回転時の平面図　　第６図はラッカースプレィと
エア吹き付けのタイミングを示すダイアグラム　　第７
図はエア吹き付は箇所を５ケ所設けた場合の塗布説明平
面図第８図はラッカースプレィを２ケ所エア吹き付けを
１ケ所設けた場合の塗布説明平面図　　第９図は上図に
おける平面図　　第１０図はＤ＆■カンの凹型底面外部
に対する本発明の適用例の側面図　　第１１図はＤ＆Ｉ
カンのショルダーを有する凹型底面外部に対する本発明
の適用例の側面図 主要な符号の説明 １、Ｉ＋、２１．３１・・・・・・缶蓋　　３．＋３．
２３．３３・・・・・・ガスケット　　＋５．２５．３
５，３６，４５．５５．５６・・・・・・ラッカースプ
レィノズル　　１３ａ、２３ａ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）回転中の被塗体２１に対する液体スプレイ作業にお
   いて、被塗体面上に塗布された液体が、遠心力によって
   所望の円形の塗布範囲制限外局線Ｓ２ａ＿１をはみ出そ
   うとするものを加圧気体Ａの吹き付けによって上記塗布
   範囲制限外周線にて阻止することを特徴とする回転中の
   被塗体に対する塗布方法。 ２）特許請求の範囲第１）項記載の「被塗体」が「平面
   的円板又は同心円凹凸型円板、円筒状体、円錐形状体、
   球形状体等」であるもの。 ３）特許請求の範囲第１）項記載の「液体」が「塗料、
   接着剤、溶剤、油、水等」であるもの。 ４）特許請求の範囲第１）項記載の「気体」が「空気、
   窒素ガス、炭酸ガス等」であるもの。