JPS61158008A - 磁気的記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、例えばフロッピーディスク等の磁気的記録媒
体の両面に対してデータの書込みおよび読出しを行なう
ように構成された磁気的記録装置に関する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 従来からパーソナルコンピューターやワードプロセッサ
等の外部記録装置としてフロッピーディスク装置が広く
用いられている。

フロッピーディスク装置は表裏両面に磁性体層を有した
ディスクを定速回転させ、このディスクに対し、その表
側に配置された磁気ヘッドと、その裏側に配置された磁
気ヘッドとによりパルスデータを書込みあるいは読出し
するように構成されている。

第３図はこのフロッピーディスク装置に用いられている
磁気ヘッドの一例を示す図であり、図中（ａ＞は磁気ヘ
ッドの、ディスクに対向する部分の形状、ｌ）はそのＩ
−Ｉ線に沿う面の形状、（Ｃ）はそのＩＩ−ＩＩ線に沿
う面の形状を示している。

同図において１はリード／ライトギャップ２とイレーズ
ギャップ３とを有するフェライトコア、４はフェライト
コア１を支持する例えばセラミック製のスライダ、５は
リード／ライトギャップに磁界を発生させると共にディ
スクからの磁気パルスを電流に変換するコイル、６はイ
レーズギャップ３に磁界を発生させるコイルを示してい
る。

また第４図および第５図は第３図に示した磁気ヘッドが
ディスクの両面側に配置されている状態を示す図である
。

各図においでト１１はディスクＤの表ｆＩ／４（サイド
０）にデータを読出しあるいは畠込みする磁気ヘッド、
Ｈ２はディスクＤの裏側（サイド１）にデータを読出し
あるいは書込みする磁気ヘッドである。

ところで第４図から判るように、一般的なフロッピーデ
ィスク装置ではディスクＤを介して対向するように配置
されている磁気ヘッドＨ１、Ｈ２はそれぞれフェライト
コア１がディスクＤのトラック配列方向、すなわち径方
向（矢印Ｐ）に相対的に変位している（通常４トラツク
から８トラック程度）。

以下、この点について説明する。

コイル５に電流が流され磁気ヘッドＨ１のフェライトコ
ア１が励磁されると、リード／ライトギャップ２の近傍
に漏れ磁界が発生し、この磁界によってディスクＤの表
側にデータが記録される。

このリード／ライトギャップ２の近傍に発生した漏れ磁
界はディスクＤを通過して磁気ヘッドＨ２に到達する。

磁気ヘッドＨ２に到達した磁界は、通常、磁束密度が低
いためにディスクＤの裏側にまでデータを記録すること
はないが、ディスクＤの裏側に配置されている磁気ヘッ
ドＨ２のリード／ライトギャップ２′が表側のり−ド／
ライトギャップ２と完全に対応した位置に存在している
と、核部に磁束の集中が生じて表側の磁気ヘッドＨ１の
リード／ライトギャップ２によりディスクＤの裏側にま
でデータが記録されてしまう可能性がある。

このような事情から従来の装置では、磁気ヘッドＨ１と
Ｈ２のそれぞれのフェライトコア、すなわちリード／ラ
イトギャップ２．２′の位置をディスクＤの径方向に沿
って変位させている。

なお第５図から判るように、従来のフロッピーディスク
装置において、磁気ヘッドＨ１とＨ２とのディスクＤの
回転方向（矢印Ｑ）の軸は一致している。

しかしながら、上述したようにディスクＤの径方向に沿
って磁気ヘッドＨ１とＨ２とのリード／ライトギャップ
が変位していると、次のような問題が生じる。

第１に、一般的なフロッピーディスク装置では、ディス
ク上に設定される同心円状のトラックに対し、内周側も
外周側も同じ量のデータが自き込まれるので、ディスク
Ｄの表側と裏側との対応トラックの記録線密度が異なり
、再生の際の電磁変換特性に差が生じてしまう。

第２に、リード／ライトギャップが径方向に変位してい
る分だけ実効記録面積が減少している。

そして第３には装置を構成する他の部分、特にスピンド
ルモータからのディスク両面の磁界に対する磁気的ノイ
ズの影響が異なるので、片面側の磁気ヘッドのノイズマ
ージンが低下してしまうのである。

このようにディスクの両側に配置される磁気ヘッドのり
−ド／ライトギャップの相対的な位置が径方向に異なっ
ていると数々の不都合が生じるが、先に述べたように磁
界の相互干渉を回避しなければならないので、リード／
ライトギャップを変位させることは止むを得ないことと
して行なわれているというのが実情であった。

［発明の目的］ 本発明は上述したようなフロッピーディスク装置を初め
とする従来の磁気的記録装置の問題点を解決すべくなさ
れたもので、記録線密度、実効記録面積、および他の部
分からのノイズの影響をディスクの両面で同一化させつ
つ、各磁気ヘッドのり−ド／ライトギャップの発生する
磁界の干渉をも解消した構造を有する磁気的記録装置の
提供を目的としている。

［発明の概要］ すなわち本発明の磁気的記録装置は、定速回転する磁気
的記録媒体に対し、その一方の面側からリード／ライト
ギャップに発生する磁界によりデータの書込みおよび読
出しを行なう第１の磁気ヘッドと、この第１の磁気ヘッ
ドとほぼ対向して前記磁気的記録媒体に対し、その他方
の面側からリード／ライトギャップにに発生する磁界に
よりデータの書込みおよび読出しを行なう第２の磁気ヘ
ッドとを有した磁気的記録装置において、前記第１およ
び第２の磁気ヘッドの前記リード／ライトギャップが、
前記磁気的記録媒体の回転方向に沿って、互いに発生す
る磁界が干渉しない程度に相対的に変位していることを
特徴としている。

［発明の実施例］ 以下本発明の実施例の詳細を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す図であり、第３図ない
し第５図と共通する部分には共通の符号が付されている
。

同図においてＨｌはディスクＤの表Ｉｌ（サイド０）に
データを読出しあるいは書込みする磁気へラド、Ｈ２は
ディスクＤの裏ｌ！！（サイド１）にデータを読出しあ
るいは書込みする磁気ヘッドである。

そして１はリード／ライトギャップ２とイレーズヘッド
（図示せず）とを有するフェライトコア、５はリード／
ライトギャップに磁界を発生させると共にディスクＤか
らの磁気パルスを電流に変換するコイルを示している。

なお図中矢印ＱはディスクＤの回転方向を示しでいる。

第２図は第１図に示した磁気ヘッドＨ１をディスクＤの
両面側から見た図であり、図中（ａ）はディスクＤの表
面側から見た磁気ヘッドＨ１の状態、（ｂ）はディスク
Ｄの裏面側から見た磁気へラドＨ１の状態を示している
。

なお第２図において１はフェライトコア、２、　　　　
・２′はり−ド／ライトギャップ、３はイレーズギャッ
プ、４はスライダを示している。また矢印Ｑはディスク
Ｄの回転方向を示している。

これらの図から判るように、本実施例の装置では、ディ
スクＤの両面側に配置されている磁気ヘッド１」１およ
びＨ２のリード／ライトギャップ２．２′がそれぞれデ
ィスクＤの回転方向に沿って相対的に変位している。

この変位距離は、リード／ライトギャップ２．２′に発
生する磁界が相互に干渉しない程度の距離である。

このようにリード／ライトギャップ２．２′をディスク
Ｄの回転方向に沿って相対的に変位させると、ディスク
Ｄの表面側、裏面側のいずれにおいてもリード／ライト
ギャップがディスクＤの中心から同じ距離のトラックに
データを記録することになるので、ディスクＤの両面側
における記録線密度、実行記録面積および装置の他の部
分からのノイズの影響等が同一になる。

なお、本実施例を実現するにあたり、磁気ヘッドＨ１、
Ｈ２が共通の部品であって、両磁気ヘッドがディスクＤ
を挟むようなジンバルに取付けられる場合には、ディス
クＤの回転方向（接線方向）に対応するジンバルの幅寸
法を若干大きくするか、あるいは同方向に対応する前記
スライダ４およびフェライトコア１の幅寸法を若干小さ
くしておくとよい。

また本実施例ではり一ド／ライトギャップ２．２′をデ
ィスクＤの回転方向に沿ってのみに変位させているが、
同時にある程度ディスクＤの径方向に沿って変位させて
おいてもよい。

すなわちディスクＤの径方向に沿うリード／ライトギャ
ップ２および２′の相対的変位の度合をディスクＤの回
転方向に沿う相対変位に置換した分に応じ【、記録線密
度および実行記録面積等の均一化を図ることができる。

そして本発明は上述した実施例に限らず、リード／ライ
トギャップを有する１組の磁気ヘッドを用いて磁気的記
録媒体の両面側からデータの読出しあるいは書込みを行
なうような装置であれば、磁気ヘッドのタイプを問わず
実施することができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の磁気的記録装置は、表裏両
面のリード／ライトギャップのディスクの中心からの距
離が同一にされているので、フロッピーディスク等の磁
気的記録媒体の記録線密度、実効記録面積および装置を
構成する他の部品から発生するノイズの影響を表裏両面
で同一化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図、第２図は磁気ヘッ
ドをディスク側から見た図、第３図は一般的な磁気ヘッ
ドの構造を示す図、第４図および第５図は従来のフロッ
ピーディスク装置における磁気ヘッドの配置の状態を示
す図である。 １・・・・・・・・・フェライトコア ２・・・・・・・・・リード／ライトギャップ３・・・
・・・・・・イレーズギャップ４・・・・・・・・・ス
ライダ ５・・・・・・・・・コイル Ｄ７・・・・・・ディスク Ｈｌ・・・・・・〈表面側の）磁気ヘッドＨ２・・・・
・・（裏面側の）磁気ヘッド代理人弁理士　　須　山　
佐　− 第１図 第２図 ｔａ））−ＩＩ 第４図　　　　　　第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）定速回転する磁気的記録媒体に対し、その一方の
   面側からリード／ライトギャップに発生する磁界により
   データの書込みおよび読出しを行なう第１の磁気ヘッド
   と、この第１の磁気ヘッドとほぼ対向して前記磁気的記
   録媒体に対し、その他方の面側からリード／ライトギャ
   ップに発生する磁界によりデータの書込みおよび読出し
   を行なう第２の磁気ヘッドとを有した磁気的記録装置に
   おいて、前記第１および第２の磁気ヘッドの前記リード
   ／ライトギャップが、前記磁気的記録媒体の回転方向に
   沿って、互いに発生する磁界が干渉しない程度に相対的
   に変位していることを特徴とする磁気的記録装置。
2. （２）磁気的記録媒体が、フロッピーディスクである特
   許請求の範囲第１項記載の磁気的記録装置。