JPS61152648A - 天然タウリンの製造法 - Google Patents

天然タウリンの製造法

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JPS61152648A
JPS61152648A JP28132484A JP28132484A JPS61152648A JP S61152648 A JPS61152648 A JP S61152648A JP 28132484 A JP28132484 A JP 28132484A JP 28132484 A JP28132484 A JP 28132484A JP S61152648 A JPS61152648 A JP S61152648A
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JP
Japan
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taurine
exchange resin
solution
salt
water
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JP28132484A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Ando
安藤 裕康
Teruhiko Ichihashi
市橋 輝彦
Akira Matsuura
明 松浦
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Amano Enzyme Inc
Original Assignee
Amano Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はタウリンを含有する海産動物の水溶性画分から
タウリンを製造する方法に関する。
更に詳細には、タウリン含有溶液を塩型の交換基となし
たイオン交換樹脂に通液し、脱塩とタウリンの精製を同
時に行うタウリンの製造法に関する。タウリンは、動物
界の軟体動物、魚類。
貝類、牛の胆汁等に広く存在する含硫アミノ酸の一つで
ある。タウリンのもつ生理作用の主なものとしては、抗
けいれん作用、抗不整脈作用。
肝機能改善作用、利胆1代謝促進、解毒、血清コレステ
ロール低下作用、制汗作用等があり、このような多くの
作用をもつタウリンは主に食品用として用いることが期
待されている。
従来の技術 タウリンの精製法としては、胆汁中にタウロコール酸と
して抱合されているタウリンを強酸により加水分解して
分離する方法があるが、精製方法が複雑であるという欠
点を有している。
最近、高濃度の食塩が存在するタウリン含有水産動物の
水溶性区分を電気透析に付して脱塩処理した後、陰イオ
ン交換樹脂に通液してタウリンを吸着せしめ、水洗後ア
ルカリ溶液又は酸溶液もしくは中性塩でタウリンを溶出
し得られた溶出液を冷却するか又は水溶性有機溶剤を添
加して、タウリンを晶出する天然タウリンの製造方法(
特開昭59−73561) 、水棲の軟体動物1節足動
物又は魚類の抽出液を活性化した強酸性陽イオン交換樹
脂で脱カチオン及び脱アミノ酸し次いで活性化した弱塩
基性陰イオン交換樹脂で脱アニオンし得られた処理液を
強塩基性陰イオン交換樹脂に吸着せしめ酸性溶液で溶出
させるタウリンの製造方法(特開昭59−167559
 )等が提案されている。しかし、これらの方法はタウ
リンを精製する前処理として脱塩操作が必要であり製造
工程が複雑であること及びイオン交換樹脂の再生に多く
の手間がかかり安価にタウリンを製造することができな
い等の欠点を有している。
発明が解決しようとする問題点 本発明は上述した事情に鑑みなされたもので、タウリン
を含有する海産動物の水溶性画分から高純度のタウリン
を簡単な方法で且つ安価に製造しうる天然タウリンの製
造方法を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明者らはタウリンを含有する海産動物からより簡単
な工程で高純度タウリンを得る方法について鋭意検討を
重ねたところ、塩型の交換基となした陽イオン交換樹脂
及び/又は陰イオン交換樹脂にタウリン含有溶液を通液
し水又は水溶液で溶出させるイオン排除作用を利用する
ことによって、タウリン含有液中の塩の脱塩並びにタウ
リンの精製を同時に行うことのできる方法を見い出した
のである。
本発明の特徴であるイオン排除作用について以下に説明
する。タウリンは両性電解質でありその等電点では非電
解質となり、等電点よりも高いpHでは陰イオン、低い
pHでは陽イオンに荷電している。この性質を利用して
通、常はイオン交換樹脂のイオン交換作用による精製が
行われている。しかし本発明者らの研究によれば、イオ
ン交換樹脂は球状の高濃度電解質溶液とみなすことがで
き、樹脂の対立イオンを含む強電解質は樹脂内部に入り
にくい云わゆるドナン排除と呼ばれる現象が生じること
がわかった。そこで、タウリンと強電解質である食塩等
を含む水溶性画分を、例えばNa+型の強酸性陽イオン
交換樹脂に通液すると外部溶液のNa”  (電解質)
はイオン交換樹脂の内部には入りにくいが、タウリンは
樹脂の内部に入るのではないかとの考えのちとに種々検
討を重ねたところ、水又は水溶液で溶出することによっ
て電解質がタウリンよりも先に溶出し、その結果タウリ
ンと電解質の相互の分離が可能となったわけである。こ
うして本発明者らはこのイオン排除作用による全く新し
い考えに基づいた独自の天然タウリンの製造法を完成す
るに至った0本発明で用いられるタウリンを含有する原
料としては、イカ、タコ、ナマコ等の軟体動物、エビ、
カニ等の節足動物、カキ、シジミ、アワビ、アサリ、ハ
マグリ、バカガイ等の貝類、マグロ、イワシ、サバ。
サンマ、タラ等の魚類を挙げることができる。
上記原料をそのままか或いは破砕処理した後、熱水によ
りタウリン含有溶液を得るが、抽出は水と共に30分程
度煮沸すればよい、又、この煮汁は水産加工工場より得
たものであってもよい。
こうして得た煮汁は海産物と分けられ、さらにこれを煮
沸するか又は逆浸透膜等を用いて4縮する。この濃縮液
はそのままイオン交換樹脂に負荷することができ、この
降液のpHは特に制限はないが好ましくは酸性〜弱アル
カリ性であり、強度のアルカリを示す場合はN−)IC
Iで調整すればよい、又、液が糖、蛋白等による濁りを
生じている場合には濾過もしくは遠心分離にて除去し、
カラムの汚染劣化を防ぐことが望ましい。
上記濃縮液は塩型の交換基となした陽イオン交換樹脂及
び/又は陰イオン交換樹脂に通液することができる。塩
型の交換基としては、イオン交換樹脂の交換基がNa”
 、Ca 2+、Ba ” 、CI−及び5ol−のう
ちのいずれかであり、使用できる陽イオン交換樹脂とし
ては強酸性陽イオン交換樹脂が好ましく、例えばアンバ
ーライトIR−120B。
アンバーライトIR−200,アンバーライトCG−1
20゜ダウエックス50.ダウエックス50%1.ダイ
アイオンSK#1.ダイアイオンSK# 2.ナルサイ
トHCR。
パームチットQ、デュオライトC−20,栗田工業C−
111等(何れも商品名)を挙げることができる。又、
陰イオン交換樹脂としては強塩基性陰イオン交換樹脂が
好ましく、例えばアンバーライトIRA −400,ア
ンバーライトERA −410,アンバーライトIRA
−900,ダウエンクス1.ダウエックス2.ダウエッ
クス21にダイアイオンSA# 100゜ダイアイオン
5A# 200.ダイアイオン5A# 101.ダイア
イオンSA# 201.ナルサイトSAR、パームチッ
トS等(何れも商品名)を挙げることができる。これら
強酸性陽イオン交換樹脂9強塩基性陰イオン交換樹脂は
それぞれ単独でも、両者を混合して用いることもできる
。イオン交換樹脂によるイオン排除作用は上記イオン交
換樹脂を適当な大きさの樹脂塔に充填し、濃縮液を空間
速度(SV) 0.1〜5好ましくは0.5〜2で通液
し水又は水溶液で溶出することにより可能となるもので
ある。ここでイオン交換樹脂に負荷する濃縮液の容量は
、通常カラム容量の30%以下で好ましくは5〜10%
である。又、上記水溶液は溶出液からタウリンを分離し
て得られたタウリン溶液であり、溶出の際に繰り返して
使用できるものである。こうして、溶出液中のタウリン
濃度は次第に高濃度となり次工程のタウリンの結晶化を
容易ならしめるものである。
タウリンを分取する方法としては、樹脂塔からの溶出液
の電導度を測定するか或いはpHの変化をみてもよい、
これは食塩等の電解質と他の夾雑成分の溶出qh勅が同
じであるために食塩の性質に基づく管理をするだけでよ
いのである。
本発明でのイオン交換樹脂のイオン排除作用による精製
方法は、同時にタウリン以外の一部のアミノ酸、糖類、
蛋白質等も完全に除去することができ、従って脱塩と同
時に高純度のタウリンが得られる。
なお、従来タウリンを製造する場合の問題点としてイオ
ン交f18IIM脂を使用した後の再生処理が挙げられ
、これに多大の手間と費用をかけているのが現状である
。しかしながら本発明ではイオン排除作用に基づく特異
的な方法のために上記イオン交換樹脂の再生処理操作を
全く必要としないので、製造コストの低減をもたらすこ
とに成功しより安価にタウリンを製造できることが可能
となった。
上述した高純度タウリン溶液から結晶タウリンの取得に
際しては、高純度タウリン溶液をそのままか或いは減圧
、逆浸透、加熱操作により4縮し、5℃前後に冷却する
ことによってタウリンが結晶化するので、この結晶を濾
過もしくは遠心分離により分離、採取すればよい、又、
上記高純度タウリン溶液の結晶化が充分でない場合には
、そのままか或いは上記の操作を行った後に高純度クラ
リン溶液量の5〜500%容量。
好ましくは100〜300%のエタノール、アセトン、
メタノール等の水溶性有機溶媒を添加し、これを5℃前
後もしくはフリーザ中に放置し、タウリンの溶解度を低
下させることによってタウリン結晶を得、これを分離、
採取すればよい。
さらに、上記操作により残存する液を再度濃縮し以下同
様の操作を繰り返せば非常に回収よくタウリンを製造す
ることができる。こうして得られた天然タウリンは純度
が99.5%以上を示し、乳児用調整粉乳、健康食品を
主体とする食品添加用として好適のものである。
以下実施例にて本発明を具体的に説明する。
実施例1 タウリン42.6+wg/ mlを含むアサリの加工処
理工程で得られた水溶性画分(食塩61.4+wg/ 
ml、全固形分318mg / ml)の濃縮液llを
濾過して固形分を除去した後、Na+型強型性酸性陽イ
オン交換+1アンバーライトIR−120B  (オル
ガノ株式会社製)を11充填したカラムに上記濃縮濾過
液100 mlを空間速度(SV) 1で通液し、次い
で水で溶出させると不純物が先にタウリンが後から溶出
してくるので、電導度が低下した時点からタウリンを含
有する画分4501を集めた。この操作を10回繰り返
し、その溶出液4.51を減圧で濃縮し450m1とし
た後98%エタノールを3倍量(容量)添加しタウリン
を晶析させた後、濾過、乾燥しタウリンを80%含む粉
末48.1 gを得た。更に純度を高めるために上記タ
ウリンを水320 mlに加温して溶解後、5℃前後に
冷却しタウリンを晶析せしめ濾過乾燥したところタウリ
ン99.8%を含む粉末26.2gを得た。
実施例2 タウリン51.9mg/mlを含むイカの煮汁(食塩2
6.9gg/ ml、全固形分150mg / ml)
の濃縮液181を絶遇して固形分を除去した後、Ha+
型強酸性陽イオン交換樹脂C−111A  (栗田工業
株式会社製)を101充填したカラムに上記濃縮威過液
1gを空間速度(SV) 1で通液し、次いで水で溶出
させpttが上昇した時点からタウリンを含有する両分
4.51を集めた。この操作を18回繰り返し、その溶
出液811を逆浸透装置を用いて101に濃縮した後9
8%エタノールを3倍量(容I)添加しタウリンを晶析
せしめ、濾過、乾燥してタウリン85%を含む粉末98
1.5 gを得た。この粉末を再度f8解した後、98
%エタノールを2倍量(容量)添加して5℃に放置する
ことによりタウリン99.6%を含む粉末620.3 
gを得た。
実施例3 エビを破砕t&熱水で抽出して得たタウリン40.5m
g/a+1を含む煮汁の濃縮液を濾過して固形分を除去
し、その濾液1.2j!t−Cl−型強塩基性陰イオン
交換樹脂アンバーライトIRA −400(ダウエック
ス株式会社製)をlO1充填したカラムに空間速度(S
V) 2で通液し、次いで水で溶出させタウリンを含有
する溶液5!を得た。この操作を10回繰り返しその溶
出液521を減圧にて濃縮し、5℃に冷却すると98冗
純度のタウリンの結晶30gが得られた。更に、残存す
るタウリンを回収するためこの濃縮液に2倍量(容量)
のエタノールを添加し、0℃前後に放置して95.6%
純度のタウリン結晶15gを得た。
発明の効果 本発明は、水産動物からの食塩等の電解質が共存するタ
ウリン溶液を塩型の交換基となしたイオン交換樹脂に通
液しイオン排除作用により脱塩と精製を同時に行うこと
ができるので、従来の電気透析もしくは脱イオンのため
のイオン交換樹脂処理等の脱塩操作が不要であり製造法
の複雑さが無いこと、かつ樹脂の再生を全く必要としな
いので簡単な方法により高純度のタウリンを安価に製造
することができるのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、タウリンを含有する海産動物の水溶性画分を塩型の
    交換基となしたイオン交換樹脂に通液し、次いで水又は
    水溶液で溶出させ脱塩、精製を同時に行うことを特徴と
    する天然タウリンの製造法。 2、塩型の交換基がNa^+、Ca^2^+、Ba^2
    ^+、Cl^−及びSO^2^−_4のうちのいずれか
    である特許請求の範囲第1項記載の天然タウリンの製造
    法。 3、イオン交換樹脂が強酸性陽イオン交換樹脂及び/又
    は強塩基性陰イオン交換樹脂である特許請求の範囲第1
    項記載の天然タウリンの製造法。 4、水溶液がタウリン溶液である特許請求の範囲第1項
    記載の天然タウリンの製造法。 5、タウリン溶液が、樹脂からの溶出に繰り返して用い
    る高濃度タウリン含有溶液である特許請求の範囲第4項
    記載の天然タウリンの製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100384523B1 (ko) * 2000-05-30 2003-05-22 (주) 씨바이오텍 오징어 탈피액 및 자숙액을 이용한 타우린 함유식품의제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100384523B1 (ko) * 2000-05-30 2003-05-22 (주) 씨바이오텍 오징어 탈피액 및 자숙액을 이용한 타우린 함유식품의제조방법

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