JPS61140370A - 肉盛溶接部材保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は内燃機関エンジンバルブのフェース面に耐熱
性、耐摩耗性の材料を肉盛溶接するに際し該エンジンバ
ルブを保持する装置に関するものである。

Ｃ従来の技術］ 従来からエンジンバルブを製作するに際してはその弁座
と相対するフェース面の耐熱および耐摩耗性を改善する
ため肉感溶接を行なうことが多い。

この肉感溶接の一種として金属粉末を用いるプラズマ肉
感溶接がある。これは、棒状電極とその周りのトーチ内
筒との間からプラズマ作動ガスを供給すると共に、トー
チ内情とトーチ外筒との間から肉感溶接用金属粉末を供
給するものであり、プラズママークによってその粉末を
溶解すると共に、被肉感溶接部材たるエンジンバルブを
回転テーブル（バッキング部材とも称される。）上で保
持して回転させながらその表面に肉盛溶接を施すもの　
、である、このエンジンバルブを乗せる上記従来の回転
テーブルはその載置面に位置決めのため円形の凹窪が形
成されたものであった。

［従来の技術の問題点コ しかるにこのように位置決め用の凹窪が形成されたもの
では該凹窪部に上記金属粉末の余剰に飛散した分が付着
したり、その凹窪部の周囲にスパッタが付着し易いため
に量産過程において数多くの肉盛溶接を行ううちに位置
決めが正しくできなくなるという問題点があった。

［５＠明の目的］ この発明は上記従来の問題点を解消し肉盛溶接するエン
ジンバルブの量産過程において該エンジンバルブの位置
決めが常に支障なく適切に行い得るようにぜんとするも
のである。

１目的を達成するための手段］ その目的を達成するためこの発明の肉盛溶接部材保持装
置は、被肉盛溶撥部材たるエンジンバルブが乗せられる
回転テーブルのバルブ傘背面部が載置される部分が少な
くとも平坦な面を有すると共に、該回転テーブルの上方
にエンジンバルブの軸端を嵌合させる位置決め孔を形成
した保持軸を該回転テーブルと同心的に回転自在でかつ
その回転中心線上を進退自在なるように設け、エンジン
バルブを該保持軸によって前記載置面上に押圧して保持
するようにしたことを特徴とするものである。

［実施例］ 第１図において、機枠ｌはその雨支柱１ａ、１ｂが約３
０度傾斜して樹立されその底部にモータ２およびその減
速機３を配置し、該減速機３の回転軸４に取付台５を固
定し、該取付台５上に銅製で導電性に秀れた回転テーブ
ル６を設定する。回転テーブル６は過熱を防ぐため冷却
水が中空内部７中に循環するようになっている。即ち、
８は回転軸４の外周を気密に囲い支柱１ａから延設され
たアーム９に固着された環状体、１０は前記中空内部７
に冷却水を供給するため該環状体に設けられた給水口、
１１はその冷却水の回収口を示す。なおこ−の場合回転
テーブル６の載置面１２は平担に形成されている０機枠
１上部には空圧シリンダ１３をその軸心が回転テーブル
６の回転中心線と一致するように設けられ、該空圧シリ
ンダ１３の作動軸Ｉ４端には第２図に拡大して示した位
置決め保持具が設けられる。即ち、作動軸１４の先端に
スラストベアリング１５を内部に抱持した継合１６を固
着すると共に、該スラストベヤリング１５を介在させる
ことで継合１６に対し回転自在に設けた保持軸１７に位
置決め孔１８を形成する。なおここではスラストベヤリ
ング１５の一方のライナー１５ａの外周が継合１６の円
筒部内周に固着され、他方のライナー１５ｂの内周に固
着した座金１９にボルト２０をもって保持軸１７を固着
し、該保持軸１７中に中心に位置決め孔１８を形成した
硬質の軸部材２１を嵌着し該軸部材２１をビス２２で止
着している。こうして保持軸１７を前記回転テーブル６
と同心的に回転自在なるようにしている。

２３はプラズマトーチを示す。

このように構成した装置では、エンジンバルブ２４の軸
端２４ａを保持軸１７の位置決め孔１８に嵌合し空圧シ
リンダ１３を作動させて該保持軸１７を下降させること
により回転テーブル６の載置面１２上に該エンジンバル
ブ２４のバルブ傘背面部２４ｂを押圧して保持せしめる
。そしてこの状態でモータ２の駆動により回転テーブル
６を低速回転させながらプラズマトーチ２３の先端を回
転するエンジンバルブ２４のフェース面に対向させプラ
ズママークにより所要の肉盛溶接を行うものである。こ
のように回転テーブル６の載置面１２上でのエンジンバ
ルブ２４の位置決めをここでは該エンジンバルブの軸端
２４ａを保持軸１７の位置決め孔１８に嵌合することに
よって行なうようにしたので、載置面１２は平担な形状
で金属粉末やスパッタが付着し難くなる。

第３図には回転テーブルの載置面を凸状に形成した例を
示し、このようにエンジンバルブ２４のバルブ傘背面部
２４ｂが当る部分の周８２５を円錐状の傾斜面にするこ
とではプラズマトーチから吹出す作動ガスの巻込みをな
くして溶接ビード形状の悪化を防ぐことができる。

［発明の効果］ 回転テーブルのエンジンバルブ載置面によって位置決め
を行なわなくてもよいので該載置面を平担または凸状に
形成することで該載置面への金属粉末やスパッタの付着
を防ぐことができる。このためエンジンバルブ肉感の量
産過程において該エンジンバルブを保持するうえでの位
置決めに支障を来たすことなく生産性が向上するなど有
益な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示した部分断面側面図、第
２図はその位置決め保持具の拡大縦断面図、第３図は回
転テーブルの他の実施例を示した拡大縦断面図である。 ６・・・・回転テーブル、１２・・・・載置面、１３・
・・・空圧シリンダ、１５・・・・スラストベアリング
、１７・・−保持軸、１８・・・・位置決め孔、２４・
・・・エンジンバルブ。 特許出願人　　　大同特殊鋼株式会社 第　２　図 第８図 手続補正書 昭和６０年１月２５日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被肉盛溶接部材たるエンジンバルブが乗せられる回転テ
   ーブルのバルブ傘背面部が載置される部分が少なくとも
   平坦な面を有すると共に、該回転テーブルの上方にエン
   ジンバルブの軸端を嵌合させる位置決め孔を形成した保
   持軸を該回転テーブルと同心的に回転自在でかつその回
   転中心線上を進退自在なるように設け、エンジンバルブ
   を該保持軸によつて前記載置面上に押圧して保持するよ
   うにしたことを特徴とする肉盛溶接部材保持装置。