JPS6113940A - 断層映像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、Ｘ線ＣＴ装置やエミツションＣＴ装置など
の断層映像装置に関する。

（ロ）従来技術 Ｘ線ＣＴ装置やエミツションＣＴ装置などの断層映像装
置では、検査対象たる部位を狙った角度、位置でスライ
スした断面像を得ることが重要であるが、撮影位置にお
いて断面中心と撮影中心とをなるべく一致させる必要が
あるので、被検者を位置決めすることは、特に角度設定
について、実際上難しいものとなっている。

通常、被検者をのせるベッドとして天板が上下および前
後に移動するベッドが用いられ、被検者をこの天板に横
たえて位置決めした後、天板を前進１て、Ｘ線ＣＴ装置
やエミツションＣＴ装置などのガントリに設けられたト
ンネル部内に送り込むようにしている。ところが、ガン
トリが垂直な場合は被検者を水平に移動させるだけであ
るから位置決めは比較的簡単であると言えるが、ガント
リを傾斜させて撮影する場合は、撮影領域の中心軸が斜
めになっているので、送り込む前に中心合わせをしてお
いても単に水平に送り込むだけでは位置ずれが生じ、あ
るいは被検者が撮影領域からはみ出してしまったりする
こともあり、水平に移動させた後高さも再調整するとい
う面倒な作業を繰り返す必要が生じて困難な作業となる
。また、特に頭部撮影用の断層映像装置では、トンネル
部の直径が小さいため、被検者の頭部がトンネル部の内
壁に衝突する危険もあり、注意深さが要求されるなど一
層の困難性がある。

（ハ）目的 この発明は、ガントリを傾斜させたときでも被検者を撮
影位置に送り込むときに中心ずれが少なく、位置決めが
容易で、しかもベッド天板を床面から低く下げ被検者の
乗り降りを容易にすることができる断層映像装置を提供
することを目的とする。

（ニ）構成 この発明によれば、その中に撮影領域が形成されるトン
ネル部を有するガントリと、被検者を上記トンネル部に
送り込むベッド装置とを有する断層映像装置において、
上記ガントリを床面近くの支点で傾動可能に軸支し、ま
た、ベッド装置の天板を平行四辺形リンク機構にて支持
して、この平行四辺形リンク機構を揺動させることによ
り天板上の被検者を上記ガントリのトンネル部に送り込
み且つ天板の床面に対する高さを下げて被検者を乗り降
りさせるようにしたことを特徴とする。

（ホ）実施例 図において、Ｘ！ＩｃＴ装置やエミ・ンションＣＴ装置
などのガントリｌにはトンネル部２が形成されていて、
このトンネル部２の周囲には放射線検出器３やＸ線発生
装置（図示しない）などが配置され、このトンネル部２
の中を撮影可能領域としているにのガントリｌは床面に
近い位置に固定されたピボット４により支持されて、こ
のピボット４を支点として傾斜可能にされている。リニ
アモータ５がその傾斜角度を決定する。また、このガン
トリｌには、位置決め用の光学的標準器６が設けられて
おり、この標準器６から発せられる光ビームを頼りに位
置決めができるようになっている。

被検者１０はベッド天板１１に横たえられた状態で、天
板１１が移動することに伴なってトンネル部２内に送り
込まれる。天板１１はたとえば４本の支柱１２で支持さ
れ、支柱１２は床面近くの位置に固定されたピボット１
３により回転可能に支持されており、これら支柱１２と
ピポツ）１３と天板１１とにより平行四辺形リンク機構
が形成される。支柱１２の角度は、支柱１２とガントリ
１との間に連結されたりニアモータ１４により変えられ
るようになっている。支柱１２の角度が変えられること
により、天板１１は床面と平行な関係を保ちながら図の
Ａ、Ｂ、Ｃのような各状態をとる。

まず、診断目的などに応じてリニアモータ５を駆動しカ
ントリ１の傾斜角度を定める。天板１１は床面に対して
常に平行であるから、これに横たえられている被検者１
０も床面に平行になっている。そこでこのことを考慮し
て撮影断面の角度が所望のものとなるようガントリｌの
角度を′定めるのである。つぎに、リニアモータ１４を
延ばして支柱１２を大きく傾けＣのような状態とし、天
板１１が床面に対して低い位置となるようにする。

このように天板１１の高さが低ければ被検者ｌＯの乗り
降りは容易である。そこで、被検者ｌＯが天板１１上に
乗り、横たわる。その後、リニアモータ１４が縮んで支
柱１２の角度がほぼガントリｌの前面に平行な程度とさ
れ、図のＡのような状態とされる。さらにリニアモータ
１４が縮めば図のＢのような状態となって被検者１０の
頭部がトンネル一部２内に送り込まれ、頭部が撮影可能
領域に位置させられる。そこで、Ａのときの支柱１２の
角度とＢのときの支柱１２の角度とを常に一定にし、被
検者１０（または天板１１）のＡにおける位置とＢにお
ける位置との関係を予め知っておけば、Ａの状態で標準
器６からの光ビームで撮影断面の位置決めを行ないしか
る後にＢの状態とすることにより、その所望の断面が必
ず撮影できるとともに、そのとき撮影断面の中心をトン
ネル部２の中心軸Ｏが通ることになる。

特に、ピボット１３を通るガントリｌの前面に平行な直
線を想定し、この直線に対して、支柱１２のＡのときの
角度とＢのときの角度とが対称になるようにすれば、Ａ
からＢへと支柱１２が回転し被検者１０が回転移動する
ときの、その移動量のガントリ１の前面に平行な方向成
分が最小のものとなるため、トンネル部２の側壁に衝突
する方向の移動を最小のものとすることができて、安全
である。また、このようにＡ、Ｈの状態を設定すること
により、Ａで撮影断面の中心と中心軸Ｏとが一致してい
れば、Ｂでも撮影断面の中心と中心軸Ｏとが一致するこ
とになるので、中心合わせも容易である。これは、図の
ようにガントリ１の前面が床面に対して垂直になってい
る場合でなく、ガントリ１が傾斜させられたときにきわ
めて有用である。ガントリ１が傾斜させられたときでも
、ＡからＢへと支柱１２が回転していくときに被検者１
０がほぼトンネル部２に平行に（つまり中心軸Ｏに沿っ
て）移動していくとも言える。そのため、上記のように
衝突の危険が少なく、被検者ｌＯとトンネル部２の側壁
との間隔を最小のものとすることができるので、撮影し
た断面画像の感度および分解能を高めることができる。

（へ）効果 この発明によれば、ガントリが傾いているときでも、被
検者をガントリのトンネル部にほぼ平行に送り込むこと
ができ、中心のずれが少なく、そのため位置決めが容易
である。また、このことから、トンネル部の直径を小さ
いものとしても、被検者がトンネル部の側壁に衝突する
危険が少なく、トンネル部の直径を小さくして被検者と
トンネル部の側壁間の間隔を狭くし放射線検出器までの
距離を小さくすることにより感度を高め、断層映像の画
質を向上させることもできる。さらに、ベッド天板を床
面から低い位置にすることができるので、被検者の乗り
降りが容易である。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例の模式図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）その中に撮影領域が形成されるトンネル部を有す
   るガントリと、被検者を上記トンネル部に送り込むベッ
   ド装置とを有する断層映像装置において、上記ガントリ
   を床面近くの支点で傾動可能に軸支するガントリ支持機
   構と、上記ベッド装置の天板を平行四辺形リンク機構に
   て支持する天板支持機構とを備え、この平行四辺形リン
   ク機構を揺動させることにより該天板上の被検者を上記
   ガントリのトンネル部に送り込み且つ該天板の床面に対
   する高さを下げて被検者を乗り降りさせるようにしたこ
   とを特徴とする断層映像装置。