JPS6113846Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はオーブンレンジ（ヒータ付き電子レ
ンジ）等の加熱調理装置に装着されて、例えば操
作パネル上に調理メニユー等を表示するメニユー
表示装置に関する。

一般に、オーブンレンジを使用する場合、食品
材料または調理内容毎に適した調理モード、出
力、設定時間、設定温度等が表示されたメニユー
表示が設けられていると非常に使利である。この
種のものとして、従来はメニユーの一覧表を加熱
調理装置本体に取付ける構成にしたもの、或いは
メニユーが記載された表示面を多角筒状に配置し
た回転ドラムを加熱調理装置内に装着し、操作レ
バー等を操作することにより操作パネル上に表示
される前記回転ドラムの表示面が順次入れ換わる
構成にしたもの等があつたが、一覧表や回転ドラ
ムの大きさには制限があるため、実際に表示に使
用できる有効面積も比較的少なかつた。そのた
め、表示内容が限定されたり、部字、記号および
絵等の表示が小さくなり、メニユーが見にくくな
る等の問題があつた。さらに、同一表示面上に複
数の調理内容が表示されることが多く、使用者の
誤操作を招くおそれもあつた。

また、例えば各調理内容毎、或いは各調理モー
ド毎に区分した複数のメニユーカードを準備する
とともに、加熱調理装置本体内に収納室を設け、
この収納室内に前記メニユーカードを収納する構
成にしたものもあるが、メニユーカードの出し入
れ等の面倒な作業が必要になるので不便であつ
た。

この考案は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的は、表示内容が見易く、使用者が誤
操作するおそれが少なく使い易いうえ、表示内の
入れ換えを確実に行なうことのできるメニユー表
示装置を提供することにある。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説
明する。第１図および第２図はオーブンレンジ
（ヒータ付き電子レンジ）の外観を示すもので、
１はケースである。このケース１の正面部には扉
２および操作パネル３が設けられている。さら
に、ケース１内には第３図に示すように加熱室４
が形成されている。この加熱室４内には上下１対
のヒータ５，６が装置されているとともに、加熱
室４の天井部には励振口７が形成され、導波管８
を介してマグネトロン９から出力された高周波が
導かれ、励振口７から加熱室４内に放射される構
成になつている。そして、例えば調理機能選択ス
イツチ１０の選択操作にもとづき、加熱室４内の
食品等がヒータ５，６またはマグネトロン９の何
れか一方で加熱調理されるようになつている。ま
た、ケース１と加熱室４との間には電気部品の収
納室１１が形成されている。この収納室１１は操
作パネル３の内側に形成されており、内部には前
記マグネトロン９、トランス１２、冷却フアン１
３、プリント基板１４およびメニユーリーフ機構
１５等が装着されている。さらに、この収納室１
１を形成するケース１には多数の通気孔１６…，
１７…，１８…が設けられており、冷却フアン１
３によつて例えば背面側に設けられている通気孔
１６…および底部に形成されている通気孔１７…
を介して外気を収納室１１内に吸入し、吸入され
た空気をマグネトロン９やプリント基板１４等に
吹き付け、これらを冷却したのち、加熱された空
気を正面側上部に設けられている排気孔１８…を
介して外部へ排出するようになつている。

一方、前記操作パネル３には第４図に示すよう
に表示部１９、前記調理機能選択スイツチ１０、
条件設定スイツチ２０、調理メニユー選択スイツ
チ２１、リーフカバー２２、スタート釦２３、メ
ニユーリーフロツク釦２４およびメニユーリーフ
単独操作釦２５がそれぞれ設けられている。前記
リーフカバー２２は例えばガラス等の透明材料に
よつて形成されており、第５図に示すようにこの
リーフカバー２２の内側に前記メニユーリーフ機
構１５が配設されている。

前記メニユーリーフ機構１５は第６図に示すよ
うに正面および下面が開口されるとともに、上面
に通気孔２６…が形成されたカバー２７内に本体
２８が装着されて形成されている。前記カバー２
７は正面開口部をリーフカバー２２に臨ませた状
態で取付けられている。また、前記本体２８はカ
バー２７内に回転可能に略水平に装着されたリー
フボビン（回転軸）２９と、調理内容が記載され
た複数のメニユーリーフ３０…とから構成されて
いる。各メニユーリーフ３０…はリーフボビン２
９の外周面に沿つて円周方向に並設されており、
各メニユーリーフ３０…の一端がリーフボビン２
９に回動自在に取着されている。また、リーフボ
ビン２９の一端には第７図に示すように歯車３１
が取着されている。この歯車３１は駆動モータ３
２の回転軸に取着された駆動歯車３３に伝達歯車
３４，３５を介して噛合されている。前記駆動モ
ータ３２はカバー２７の外部下方部位に取着され
ている。そして、前記メニユーリーフ３０…は例
えばカバー２７の正面開口部の上縁部に形成され
たストツパ３６によつて係止され、操作パネル３
上に第８図に示すように上、下１対のメニユーリ
ーフ３０，３０によつて一種類のメニユーを表示
した状態で保持され、駆動モータ３２によつてリ
ーフボビン２９が回転駆動されることにより、上
方側のメニユーリーフ３０がストツパ３６から外
れて第７図に矢印で示すように下方向に回動し、
操作パネル３上に表示されるメニユーリーフ３
０，３０が順次入れ換わるようになつている。

そこで、上記構成のものにあつては、リーフボ
ビン２９上に複数のメニユーリーフ３０…の各一
端を取着する構成なので、表示するメニユーの数
に応じてメニユーリーフ３０…の数を比較的自由
に変更することができる。そのため、従来のよう
に表示内容量が限定されることはない。さらに、
各メニユーリーフ３０…上の表示を比較的大きく
記載できるので、メニユーを見易くすることがで
きる。また、必ずしも同一表示面に複数の調理内
容を記載する必要がないので、使用者が誤操作す
るおそれを少なくすることができる。さらに、従
来のようにメニユーカードを出し入れする等の面
倒もなく、操作性の向上が図れる。また、前記メ
ニユーリーフ機構１５はカバー２７によつて各歯
車３３，３４，３５，３１間に異物が差し込まれ
るおそれを少なくできるので、リーフボビン２９
を確実に作動させることができる。さらに、カバ
ー２７の下面開口部からカバー２７内に冷却空気
を導入し、上面の通気孔２６…からカバー２７内
の熱を外部に放出することができ、かつ自己発熱
量が比較的大きい駆動モータ３２をカバー２７の
外部に装着したので、カバー２７の内部が高温状
態になるおそれを少なくすることができ、各メニ
ユーリーフ３０…等の熱変形を防止することがで
きるうえ、駆動モータ３２を効果的に冷却するこ
とができる。そのため、メニユーリーフ機構１５
を正確に動作させることができ、表示内容の入れ
換えを確実に行なうことができる。また、駆動モ
ータ３２はカバー２７の下部に取付けられている
ので、メニユーリーフ機構１５を安定に設置する
ことができる。

なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、種々変形実施できることは勿論であ
る。

以上説明したように、この考案によれば回転軸
上に複数のメニユーリーフの各一端を取着してメ
ニユーリーフ機構の本体を構成したので、表示内
容量が制限されるおそれがなく、表示内容を見易
く、かつ使用者が誤操作するおそれを少なくする
ことができ、また従来のようなメニユーカードの
出し入れ操作をなくして操作性の向上を図ること
ができる。さらに、カバーによつて異物の侵入を
防止できるうえ、前記カバーの下面開口部から冷
却空気を導入して上面の通気孔からカバー内部の
熱を放出でき、かつ前記カバーの外部に駆動モー
タを取着したので、前記カバーの内部の高温化を
防ぐことができ、その結果表示内容の入れ換えを
確実に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示すもので、第１図
はオーブンレンジの外観を示す正面図、第２図は
同側面図、第３図はオーブンレンジ内部の概略構
成を示す縦断面図、第４図は操作パネルを示す正
面図、第５図は電気部品の収納室を示す縦断面
図、第６図は要部を示す斜視図、第７図は同縦断
面図、第８図はメニユーリーフによるメニユー表
示の一例を示す正面図である。 １５……メニユーリーフ機構、２６……通気
孔、２７……カバー、２８……本体、２９……リ
ーフボビン（回転軸）、３０……メニユーリー
フ、３２……駆動モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面および下面が開口されるとともに、上面に
   通気孔が形成されてなるカバーと、このカバー内
   に回転可能に装着された回転軸と、調理内容が記
   載された複数のメニユーリーフの各一端が前記回
   転軸に取着されて構成され、前記回転軸の回転に
   もとづき前記カバーの正面開口上に表示される前
   記メニユーリーフを順次入れ換え可能なメニユー
   リーフ機構の本体と、前記カバーの外部に取着さ
   れ前記回転軸を回転駆動する駆動モータとを具備
   したことを特徴とするメニユー表示装置。