JPS61136643A - 酸化還元反応を利用した合金の製造方法 - Google Patents

酸化還元反応を利用した合金の製造方法

Info

Publication number
JPS61136643A
JPS61136643A JP25633984A JP25633984A JPS61136643A JP S61136643 A JPS61136643 A JP S61136643A JP 25633984 A JP25633984 A JP 25633984A JP 25633984 A JP25633984 A JP 25633984A JP S61136643 A JPS61136643 A JP S61136643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
alloy
porous body
compound
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25633984A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0551651B2 (ja
Inventor
Kaneo Hamashima
浜島 兼男
Tadashi Donomoto
堂ノ本 忠
Atsuo Tanaka
淳夫 田中
Masahiro Kubo
雅洋 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP25633984A priority Critical patent/JPS61136643A/ja
Publication of JPS61136643A publication Critical patent/JPS61136643A/ja
Publication of JPH0551651B2 publication Critical patent/JPH0551651B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、金属酸化物が微細に分散された合金に係り、
更に詳細には酸化還元反応を利用してかかる合金を製造
する方法に係る。
従来の技術 金属酸化物が微細に分散された合金(複合材Fl)は、
従来より一般に、■金yxm化物の粉末とベース金属の
粉末とを混合し、該混合粉末を高温度に加熱して焼結さ
せる所謂粉末冶金法、■金属酸化物の粉末にて多孔質体
を形成し、該多孔質体にベース金属の浴温を浸透させる
方法、■ベース金属と該ベース金属よりも酸化物形成傾
向の高い金属元素とよりなる固体金属を形成し、該固体
金属の表面より固体金属内に酸素を供給することにより
、固体金属内にて前記酸化物形成傾向の高い金属を酸化
させる所謂内部酸化法等にて製造されている。
発明が解決しようとする問題点 上述のΦ及び■の方法に於ては、金属酸化物が微細に分
散された合金を比較的低廉に且能率良く製造し得るが、
ベース金属と金fi酸化物との組合せが相互に化学的に
安定な組合せに限定されるため、任意の組成の合金を製
造することが困難であり、またベース金属と金属酸化物
との間の界面接着力が不十分になり易いため、他の部材
と摺動摩mぎれても金g酸化物が脱落したりすることが
ない強力な合金を製造することができないという問題が
ある。特に■の方法に於ては、粉末量に存在していた空
気や雰囲気ガスが焼結工程後に合金中に残存することを
完全に回避することが困難であるため、密度100%の
合金を製造することが困難であり、焼結工程に於て高温
度への加熱及び雰囲気の制御等が必要であるという問題
がある。また上述の■の方法に於ては、ベース金属と金
a酸化物との間の界面接着力が高く、優れた特性を有す
る合金を製造し得るが、固体金属をその融点近傍の高温
度に長時間加熱しなければならないため、合金の製造コ
ストが高く、また合金の体積が比較的大きい場合にはそ
の中心部まで良好に金属酸化物が分散された状態にする
ことが困難であり、更には金属酸化物の大きさ、形状、
分散状態等を制御することが困難であるという問題があ
る。
尚本願出願人は特願昭58−13810号に於て、第一
の金属と該第一の金属よりも低い融点を有する第二の金
属とよりなる合金の製造方法にして、前記第一の金属よ
りなる多孔質体を形成し、該多孔質体を鋳型内に配置し
、該鋳型内に前記第二の金属の溶湯を注渇し、前記溶湯
を前記多孔質体内に浸透させることにより前記第一の金
属と前記第二の金属とを合金化させ、前記多孔質体の領
域に前記第二の金属が単独では実質的に存在しない合金
を形成することを特徴とする合金の製造方法を提案した
。この方法によれば、従来の方法によっては製造するこ
とができない合金をも製造することができるが、この方
法によっては金fRW!化物が微細に分散された合金を
製造することはできない。
本発明は、金属酸化物が微細に分散された合金を製造す
る従来の方法に於ける上述の如き問題に鑑み、金属酸化
物が微細に分散された任意の組成の合金を低廉に且能率
よく製造することのできる合金の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、第一の金属と該第
一の金属よりも酸化物形成傾向の高い第二の金属とを含
む合金の製造方法にして、前記第一の金属と酸素との化
合物及び前記第二の金属を固体微細片として準備し、前
記化合物と前記第二の金属とを混合して合金化させる過
程に於て前記第二の金属を前記化合物中の酸素にて酸化
せしめることを特徴とする合金の製造方法によ“つで達
成される。
発明の作用及び効果 本発明によれば、第一の金属と酸素との化合物及び該第
一の金属よりも酸化物形成傾向の高い第二の金属が固体
微細片として準備され、前記化合物と前記第二の金属と
が混合されて合金化される過程に於て前記第二の金属が
前記化合物中の酸素にて酸化せしめられ、これにより化
合物と第二の金属との混合物中にて第二の金属の酸化物
が形成されると共に、第一及び第二の金属及び第二の金
属の酸化物が酸化還元反応に伴なう熱によって加熱ぎれ
るので、第二の金属の酸化物が微細に分散され且第二の
金属の酸化物とベース金属との界面接着力が高く、しか
も第一の金属と第二の金属との合金化が良好に行われた
合金を能率−良く低廉に製造することができる。
本発明の方法に於ては、前記化合物は前記第二の金属に
酸素を供給しこれを酸化させ得るものであれば如何なる
化合物であってもよく、本発明の一つの詳細な特徴によ
れば、前記化合物は第一の金属の酸化物又は複合酸化物
(複塩を含む)である。
本発明の他の一つの詳細な特徴によれば、第一の金属と
酸素との化合物の固体微細片及び第二の金属の固体微細
片が準備され、これらの固体微細片の混合物を含む多孔
質体が形成され、該多孔質体中に第三の金属の溶湯が浸
透せしめられ、該第三の金属の溶湯が保有する熱によっ
て前記化合物と前記第二の金属との間の酸化還元反応が
惹起せしめられる。従ってこの方法によれば、化合物の
固体微細片と第二の金属の固体微細片とを均一に混合す
ることにより、ベース金属中に第二の金属の酸化物が微
細に且均−に分散した合金を容易に製造することができ
、化合物及び第二の金属の固体微細片の大きざ、形状や
多孔質体中に於ける各固体微細片の体積率等を変化させ
ることにより、製造される合金中に於ける第二の金属の
酸化物の大きさ、形状、分散状態、ベース金属に対する
比率等を任意に制御することができ、また化合物と第二
の金属との混合物を高温度に長時間加熱することは不要
であるので、従来の内部酸化法の場合に比して遥かに能
率良く且低廉に合金を製造することができ、更には製造
されるべき合金の体積が比較的大きい場合にも内部まで
良好に金属酸化物が分散された合金を製造することがで
きる。
本発明の更に他の一つの詳細な特徴によれば、第一の金
属と酸素との化合物の固体微細片及び第二の金属の固体
微細片の混合物を含む多孔質体が形成され、該多孔質体
中に溶湯が浸透せしめられる場合に於て、多孔質体はそ
れに溶湯が浸透せしめられるに先立ち、室温以上の温度
、好ましくは溶湯を構成する金属の融点以上の温度に予
熱される。このことにより溶湯が多孔質体中に浸透才し
められる際に溶湯が多孔質体によって大きく冷却される
ことが回避され、また多孔質体と溶湯との濡れ性が改善
されるので、溶湯を多孔質体内に良好且迅速に浸透させ
ることができ、これにより密度が実質的に100%であ
る合金を能率良く製造することができる。
本発明の更に伯の一つの詳細な特徴によれば、溶湯を多
孔質体内に浸透させる場合に於ては、溶湯は加圧される
。このことにより溶湯が多孔質体内へより一層良好且迅
速に浸透せしめられ、また合金の製造能率が更に一層向
上される。
尚本発明の方法に於ては、固体微細片は粉末、不連続繊
維、切粉、薄片等であってよく、特に固体微細片が粉末
である場合には製造される合金の組織を微細化するため
には、粒径が100μ以下、特に50μ以下であること
が好ましい。また溶湯を加圧してそれを多孔質体内に浸
透させる場合に於ては、溶湯に対する加圧は任意の方法
により行われてよいが、特に高圧鋳造法、ダイカスト鋳
造法、遠心鋳造法、減圧鋳造法、低圧鋳造法の如き所謂
加圧鋳造法を応用することにより行われることが好まし
い。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
実施例1 第1図はこの実施例に於て使用された高圧鋳造装置を示
す縦断面図である。図に於て、1は鋳型を示しており、
g11+鋳型は多孔質体2及び溶13を受入れるモール
ドキャピテイ4を有している。溶s3はプランジャ5に
より所定の圧力に加圧されるようになっている。また図
示の高圧鋳造装置はモールドキャピテイ4内にて凝固し
た凝固体を鋳型1より取出すためのノックアウトピン6
を有している。
上述の如く構成された高圧鋳造装置を用い、第一の金属
としてVを選定し、第二の金属としてA1を選定してA
120aが微細に分散されたAI−V−8n合金を製造
した。
まず平均粒径が25μであり純度が99.8wt%であ
るA1粉末を加圧力500kQ/a%にて圧縮成形する
ことにより、かさ密度が1.46o/ccである15X
15X801mの多孔質体を形成した。
次いで多孔質体を真空中にて200℃に予熱した後、第
1図に示されている如く50℃の鋳型1のモールドキャ
ビティ4内に配置した。次いでモールドキャピテイ4内
に湯温350℃、純度99wt%の純スズの溶湯3を注
湯し、溶湯3をプランジャ5により加圧力約500k(
1/、jにて加圧し、その加圧状態を溶湯が完全に凝固
するまで保持し、これにより溶13を多孔質体2内に浸
透させ、■、05とA1との間にて酸化還元反応を行わ
せると共にこれらを合金化させた。溶湯3が完全に凝固
した後、ノックアウトピン6により鋳型1より凝固体を
取出し、該凝固体より純スズのみよりなる部分を機械加
工によって除去することにより。
A1之03が微細に分散されたAI−V−Sn合金より
なる直方体を切出した。
第2図は上述の如く製造されたAI −V−8nn金の
断面組織を400倍にて示す光学顕微鏡写1.1である
。この第2図に於て、灰色の粒状の部分はAI−V合金
相の部分であり、黒色の粒状の部分はA I p Os
とAI −V合金との混合組織の部分であり、地の明灰
色の部分はA120aとSnとの混合組織の部分である
。第2図より、この実施例によれば、均−且微細な組織
を有しAIt。
3が微細且均−に分散されたAI−V−Sn合金(マク
ロの組成は17.6wt%At 、6.2wt%■、7
1.4wt%3n 、 4.8wt%O,Al2O3含
有率は10.2wt%)を製造することができることが
解る。また上述の如く製造されたAI−V−Sn合金に
ついてEPMA分析及びxm回折試験を行ったところ、
製造された合金の組織中には、AI−V−Sn合金相部
分と、A1がVtO5の酸素により酸化されることによ
り形成されAI−V合金及び3n中に微細且均−に分散
されたAltOllとが形成されていることが認められ
た。
尚具体的実施例としては示されていないが、上述の実施
例の場合と同様の要領にてWO3、FeOx、MnOx
、000.Mb20s、TaO5、T! 02 、Cr
 03 、Ni Oの各粉末とA1粉末との混合粉末に
て多孔質体を形成し、各多孔質体中に純スズの溶湯を含
浸させることにより種々の合金を製造したところ、これ
らのいずれに於てもW−AI −Sn合金相部分の如き
合金相部分の他に、前記金1ilW!化物の酸素により
AIが酸化されることにより形成されSn中に微細且均
−に分散されたAl2O3が形成されていることが認め
られた。また上述の実施例の合金を含むこれらの合金は
いずれも引り耐熱性、耐摩耗性に優れていることが認め
られた。
実施例2 第3図はこの実施例に於て使用されたコールドチャンバ
式ダイカスト鋳造装置を示す部分縦断面図である。図に
於て、8はダイス取付板を示しており、該ダイス取付板
には鋳込みスリーブ9及び固定ダイス10が固定されて
いる。固定ダイス10は図には示されていないラム装置
により第3図で見て左右の方向へ往復動される可動ダイ
ス11と共働してモールドキャビティ12を郭定するよ
うになっている。モールドキャピテイ12内には第一の
金属よりなる多孔質体13が配置されるようになってい
る。鋳込みスリーブ9には図には示されていないシリン
ダーピストン装置により第3図で見て左右の方向に往復
動されるプランジャロッド14の先端に固定されたプラ
ンジャ15が嵌入されており、スリーブ9に設けられた
注入口16より注入された溶湯17がプランジャ15に
よりモールドキャビティ12内へ射出され加圧されるよ
うになっている。
上述の如く構成されたダイカスト鋳造装置を用い、第一
の金属としてMnを選定し、第二の金属としてA1及び
Slを選定してAl2O3が微細に分散されたMn −
AI−Zn合金を製造した。
まず平均粒径が25μであり純度が99.8Wt、%で
あるA1粉末と、平均粒径が5μであり純度が99.:
2wt%であるMnSiO3とを重量比にして2.7:
3.5の割合にて均一に混合し、該混合粉末を加圧力5
00kM、jにて圧縮成形することにより、かさ密度が
1.55g/ccである15X15X80++ugの多
孔質体を形成した。次いで多孔質体を真空中にて300
℃に予熱した後、多孔質体を第3図に示されたダイカス
ト鋳造装置の200℃の可動ダイス11のモールドキャ
ピテイ12内に配置した。次いでプランジャ15により
モールドキャビティ12内へ11550℃、純度99.
3wt%の純亜鉛の溶[17を注入し、該溶湯をプラン
ジャにより加圧力500ko/、&にて加圧し、その加
圧状態を溶湯17が完全に凝固するまで保持し、これに
より溶117を多孔質体13内に浸透させ、AIとMn
SiO3との間にて酸化還元反応を行わせると共にこれ
らとznとを合金化させた。溶湯17が完全に凝固した
後、可動ダイス11を固定ダイス10より離型し、図に
は示されていないノックアウトピンにより可動ダイス1
1より凝固体を取出し、該凝固体より純亜鉛のみよりな
る部分を機械加工によって除去することにより、Al2
011及び5iOyが微細に分散されたMn −AI−
Zn合金よりなる直方体を切出した。
第4図は上述の如く製造されたMn −AI −Zn合
金の断面組織を400倍にて示す光学顕微鏡写真である
。この第4図に於て、粒状の白っぽい部分は1yln−
A1合金相の部分であり、地の灰色及び黒色の部分はA
I!Ot及び5fOxとzn−A1合金との混合組織の
部分である。第4図より、この実施例によれば、均−且
微細な組織を有しAI 20a及びSingが微細且均
−に分散されたMn −AI−Zn合金(マクロの組成
は7゜2wt%Mn 、13.2wt%Al 、3. 
7wt%St。
69.7wt%Zn 、 5.3wt%OSA I 2
0a及びSi0g含有率はそれぞれ4.5wt%、7.
8W【%)を製造することができることが解る。また上
述の如く製造されたMn −AI−Zn合金についてE
PMA分析及びX線回折試験を行ったところ、MnSi
O3はA1により還元されており、合金の組織中にはM
n−Al合金相部分及びzn−A1合金相部分と、Mn
SiO3とA1との間の酸化還元反応により形成されZ
n−Al合金相部分中に微細且均−に分散されたA12
h3及びSfOgとが存在していることが認められた。
尚具体的実施例としては示されていないが、MnSiO
3の代りにl”e20a  ・Ti 02 、Pb間0
04、NaIIvo4、NiFe2O4、Na2W O
4が使用された場合にも上述の実施例の場合と同様の酸
化還元反応が生じ、製造された合金中にはAlxO3及
びTfOt等が微細且均−に分散されていることが認め
られた。
第5図はこの実施例に於て使用された横形遠心鋳造装置
を示す縦断面図である。図に於て、19は端壁20及び
21により両端を閉じられた円筒形の鋳枠を示している
。鋳枠19内には該鋳枠に対し着脱自在に固定された円
筒形の鋳型22が配置されている。鋳枠19は二つのロ
ーラ23及び24上に回転可能に載置されており、これ
らのローラ23及び24を介して図には示されていない
電動機により軸線25の周りに高速度にて回転駆動され
るようになっている。鋳型22内には多孔質体26が配
置され、また端壁20に:設けられた孔に挿通されたI
J27を経て溶湯28が導入されるようになっている。
上述の如く構成された遠心鋳造装置を用い、第一の金属
としてWを選定し、第二の金属としてT1を選定してT
i Q、が微細に分散されたW−Ti −2r1合金を
製造した。
まず平均粒径が10μであり純度が97.6wt%であ
るTi粉末と、平均粒径が3μであり純度が99.9w
t%のW O3とをIf比にしT4.5ニア、2の割合
にて均一に混合し、該混合粉末を加圧力1200kg/
a*”にて圧縮成形することにより、かぎ密度5.85
1J /cc、 15X15X801111の多孔質体
を形成した。次いで多孔質体を真空中にて400℃に予
熱し、該多孔質体を第5図に示されている如く内径10
0+v+、100℃の鋳型22内に軸線25に沿って配
置した。次いで鋳型22内に湯温550℃、純度99.
3wt%の純亜鉛の溶湯28を注入し、鋳枠19及び鋳
型22を20Q rpsにて回転させ、その状態を溶1
28が完全に凝固するまで維持し、これにより溶湯28
を多孔質体26内に浸透させ、Ti とW O3との闇
にて酸化還元反応を行わせると共にこれらとznとを合
金化させた。溶湯28が完全に凝固した後、鋳型22よ
り円筒状の凝固体を取出し、該凝固体より亜鉛のみより
なる部分を機械加工によって除去することにより、Ti
 02が微細に分散されたW−7i−7μ合金よりなる
直方体を切出した。
第6図は上述の如く製造されたW−Ti −Zn合金の
断面組織を400倍にて示す光学顕微鏡写真である。こ
の第6図に於て、粒状の白っぽい部分はW −T i合
金相の部分であり、黒色の部分はTi12の部分であり
、地の灰色の部7分はTlO2とznとの混合組織の部
分である。第6図より、この実施例によれば、均−且微
細な組織を有しTiQ2が微細且均−に分散されたw−
rr −zn合金(マクロの組成は22.Owt%W、
17.5魁%Ti 、54.9wt%zn、5,7wt
%O,TiQ2含有率は14.lt%)を製造すること
ができることが解る。また上述の如く製造されたW−T
i−Zn合金についてEPMA分析及びX線回折試験を
行ったところ、W Oaは7iによって還元されており
、合金の組織中にはW−Ti−Zn合金相部分とT1が
W Oyの酸素により酸化されることによって形成され
w−T; −zn合金相部分中に微細且均−に分散され
たT!Otとが存在していることが認められた。
尚具体的実施例としては示されていないが、Mo 03
 、Mn Ot 、 Co 01Fe* O+I、Ni
 01Cr20+1の各粉末にTi扮末を混合して該混
合粉末にて多孔質体を形成し、上述の実施例の場合と同
様の要領にて合金を製造したところ、その場合にもTi
と各金属酸化物との間に於て酸化還元反応が生じており
、得られた合金の組織中にはT;02が微細旦均−に分
散し・ていることが認められた。また上述の実施例の合
金を含むこれらの合金はいずれも耐熱性及び耐摩耗性に
優れていることが認められた。
上述の実施例1〜3より、金’am化物又は複合酸化物
とこれらの金属酸化物又は複合酸化物を構成する金属よ
りも酸化物形成傾向の高い金属とよりなる多孔質体中に
他の金属溶場が浸透されると、今風溶湯が保有する熱に
よって金m酸化物又は複合酸化物と酸化物形成傾向の高
い金属との間に於て酸化還元反応が生じ、この反応によ
り生じる熱によって良好な合金化が行われると共に、酸
化還元反応により生じた酸化物形成傾向の高い今風の酸
化物が合金の組織中に微細に分散されることが解る。ま
たこの場合金属溶湯は上述の如き酸化還元反応を促進さ
せるに足る熱を保有するものであれば如何なる種類のも
のであっても良いことが解る。
以上に於ては本発明を種々の実施例について詳細に説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であるこ
とは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の合金の製造方法に使用されるに好適な
一つの高圧鋳造装置を示す縦断面図、第2図は本発明に
従って製造されたAI −V−8n合金の断面組織を4
00倍にて示す光学顕微鏡写真、第3図は本発明の合金
の製造方法に於て使用されるに好適なコールドチャンバ
式ダイカスト鋳造@胃を示す部分縦断面図、第4図は本
発明に従って製造されたMn −AI −Zn合金の断
面組織を400倍にて示す光学顕微鏡写真、第5図は本
発明の合金の製造方法に於て使用されるに好適な横形遠
心鋳造装置を示す縦断面図、第6図は本発明に従って製
造されたW−Ti−Zn合金の断面組織を400倍にて
示す光学顕微鏡写真である。 1・・・鋳型、2・・・多孔質体、3・・・溶湯、4・
・・モールドキャピテイ、5・・・プランジャ、6・・
・ノックアウトピン、8・・・ダイス取付板、9・・・
鋳込みスリー7.10・・・固定ダイス、11・・・可
動ダイス、12・・・モールドキャピテイ、13・・・
多孔質体、14・・・プランジャロンド、15・・・プ
ランジャ、16・・・注入口、17・・・溶湯、19・
・・鋳枠、20.21・・・端壁、22・・・#型、2
3.24・・・ローラ、25・・・軸線、26・・・多
孔質体、27・・・樋、28・・・溶湯特 許 出 願
 人  トヨタ自動車株式会社代   理   人  
弁理士  明石 昌毅第 3 図 第 5 図 (自 発) 手続補正由 、 昭和60年2月4日 1、事件の表示 昭和59年特許願第256339号2
゜発明の名称 酸化還元反応を利用した合金のa造方法3、補正をする
者 事件との関係  特許出願人 住 所  愛知県豊田市トヨタ町1番地名 称  (3
2G ) t’ヨタ自e車株式会社代表者 松 本  
清 4、代理人 居 所  ・104東京都中央区新川1丁目5番19号
茅場町長岡ビル3階 電話551−4171(1)明細
書第10頁第8行のrA+粉末粉末後に「と、平均粒径
が10μであり純度が98,5W【%であるV2O5粉
末とを重量比にして2:1の割合にて均一に混合し、該
混合粉末」を挿入する。 (2)同第12頁第6行乃至第8行+7)rFeos、
Mn0g、C:00.MbgOs、TaO5、TiO2
)CrO3」をrFetoa、Mn0t、COO1Nb
 t Os z 7a t Os 、Ti Ot 5C
r203」と補正する。 (3)同14頁第4行のrMn Si Os Jを「M
11SiO3粉末jと補正する。 (4)同第17頁第16行の「のWOaJを「であるW
 Oy粉末」と補正する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第一の金属と該第一の金属よりも酸化物形成傾向
    の高い第二の金属とを含む合金の製造方法にして、前記
    第一の金属と酸素との化合物及び前記第二の金属を固体
    微細片として準備し、前記化合物と前記第二の金属とを
    混合して合金化させる過程に於て前記第二の金属を前記
    化合物中の酸素にて酸化せしめることを特徴とする合金
    の製造方法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項の合金の製造方法に於て、
    前記化合物は前記第一の金属の酸化物であることを特徴
    とする合金の製造方法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項の合金の製造方法に於て、
    前記化合物は前記第一の金属の複合酸化物であることを
    特徴とする合金の製造方法。
  4. (4)特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかの合
    金の製造方法に於て、前記化合物の固体微細片と前記第
    二の金属の固体微細片との混合物を含む多孔質体が形成
    され、該多孔質体中に第三の金属の溶湯が浸透せしめら
    れることを特徴とする合金の製造方法。
JP25633984A 1984-12-04 1984-12-04 酸化還元反応を利用した合金の製造方法 Granted JPS61136643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25633984A JPS61136643A (ja) 1984-12-04 1984-12-04 酸化還元反応を利用した合金の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25633984A JPS61136643A (ja) 1984-12-04 1984-12-04 酸化還元反応を利用した合金の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61136643A true JPS61136643A (ja) 1986-06-24
JPH0551651B2 JPH0551651B2 (ja) 1993-08-03

Family

ID=17291295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25633984A Granted JPS61136643A (ja) 1984-12-04 1984-12-04 酸化還元反応を利用した合金の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61136643A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61266534A (ja) * 1985-05-21 1986-11-26 Toshiba Ceramics Co Ltd Al↓2O↓3−Al−Si系の複合材とその製造方法
JPS61266536A (ja) * 1985-05-21 1986-11-26 Toshiba Ceramics Co Ltd Al2O3―Al―Si系複合材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61266534A (ja) * 1985-05-21 1986-11-26 Toshiba Ceramics Co Ltd Al↓2O↓3−Al−Si系の複合材とその製造方法
JPS61266536A (ja) * 1985-05-21 1986-11-26 Toshiba Ceramics Co Ltd Al2O3―Al―Si系複合材
JPH0657859B2 (ja) * 1985-05-21 1994-08-03 東芝セラミツクス株式会社 Al2O3―Al―Si系複合材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0551651B2 (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2329122C2 (ru) Способ получения изделий из металлических сплавов без плавления
JP4287461B2 (ja) カーボンナノ複合金属材料の製造方法及びカーボンナノ複合金属成形品の製造方法
JP2905522B2 (ja) 金属マトリックス複合体の熱形成方法
US9121085B2 (en) Method for manufacturing composite metal alloy and method for manufacturing article from composite metal
JP2849710B2 (ja) チタン合金の粉末成形法
EP2327808A1 (en) Magnesium-based composite material having ti particles dispersed therein, and method for production thereof
JPS61136643A (ja) 酸化還元反応を利用した合金の製造方法
JP4231494B2 (ja) カーボンナノ複合金属材料の製造方法及びカーボンナノ複合金属成形品の製造方法
JP2921030B2 (ja) ベーンポンプのベーン材料とその製造方法
JPS6354056B2 (ja)
JP4008597B2 (ja) アルミニウム基複合材およびその製造方法
JPS61136642A (ja) 酸化還元反応を利用した合金の製造方法
JPS6354057B2 (ja)
JP2576187B2 (ja) 金属基複合材料の製造方法
JP3104244B2 (ja) 粒子分散型複合材料とその製造方法
JPH07100834B2 (ja) 金属基複合材料の製造方法
JPH05214477A (ja) 複合材料とその製造方法
JPH08176704A (ja) In Situ Al及びMg複合材料 の製造法
RU2167741C2 (ru) Способ изготовления низкопористых порошковых материалов
JPS6070144A (ja) 合金の製造方法
DE102017006659A1 (de) Verfahren zum Sintern von Metallen, nicht oxidischen Keramiken und anderen oxidationsempfindlichen Materialien
JP2004162089A (ja) 鉄基多孔質鋳込部材、鋳造部材およびそれらの製造方法
JPH076013B2 (ja) アルミニウムおよびマグネシウム系金属複合材の製造方法
JPH07331356A (ja) Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法
JPH06172891A (ja) 複合材の製造方法