JPS61134558A - 車両用冷房冷凍装置 - Google Patents

車両用冷房冷凍装置

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JPS61134558A
JPS61134558A JP25836584A JP25836584A JPS61134558A JP S61134558 A JPS61134558 A JP S61134558A JP 25836584 A JP25836584 A JP 25836584A JP 25836584 A JP25836584 A JP 25836584A JP S61134558 A JPS61134558 A JP S61134558A
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JP
Japan
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cooling
freezing
refrigerant
evaporator
refrigeration
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Application number
JP25836584A
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English (en)
Inventor
志村 博昭
健一 藤原
純弘 野口
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用冷房冷凍装置に関し、パン・ワゴン車
等の荷物室を利用して荷物の冷却を行なう場合に好適な
ものである。
〔従来の技術〕
従来、冷凍冷蔵を必要とする荷物を輸送するには、乗員
の冷房を行なう冷房装置とは別に専用の冷凍装置を架装
した冷凍車に限られていた。しかし、その噛合冷凍装置
は、専用の圧縮機、凝縮器を必要とするため、架装費が
非常に高価であった。
また、車両の機能が冷蔵冷凍に固定されてしまうため、
常に荷物を冷蔵冷凍する必要のないユーザにとっては、
利用価値が小さかった。
そこで、実開昭59−155217号公報に示す如く、
ワゴン車の荷物室に組立式の箱状容器を設置し、この容
器内に、乗員の冷房を行なう冷房装置から、冷風を導入
して物品の冷却を行なう簡易型の物品冷却装置が知られ
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 上記公報によれば、箱状容器は組立式になっているため
、必要ないときは、分解して取はずしができ、ワゴン車
の荷物室を多目的にわたって使用できると思われる。し
かし、箱状容器内の物品を冷却するための熱源には、冷
房装置から乗員に向かって、吹出される冷風の一部を用
いるため、冷却能力が小さく、充分な冷却効果が得られ
ないという問題がある。
以上従来の問題に鑑み、本発明は、パン・ワゴン車等の
冷凍専用でない車両に、冷凍車に準じる程度の冷凍冷蔵
機能を具備させると共に、冷凍冷蔵が必要でない場合は
、物品の保冷ケースを分解し、車両の荷物室を広く使用
することのできる簡易型の車両用冷房冷凍装置を実現す
るためになされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明は、車室内後部に荷物室が形成され、冷
凍サイクルによって冷房冷凍を行なう車両において、 冷媒を圧縮し前記冷凍サイクルを循環せしめる    
 1圧縮機と、 この圧縮機の冷媒吸入側に接続され、冷媒を蒸発せしめ
て車室内を冷却する冷房用蒸発器と、断熱部材より折り
たたみ可能に組立てられ、前記荷物室に設置される保冷
ケースと、 前記冷房用蒸発器に並列して冷媒を流すように前記冷凍
サイクルに設けられると共に、前記ケース内に連通ずる
空気通路内に配設され、周囲空気を冷却する冷凍用蒸発
器と、 前記冷凍用蒸発器にて冷却される空気を前記ケース内に
送風する送風機とを具備するという技術手段を採用する
〔作 用〕
上記技術手段を採用することにより、冷凍冷蔵が必要な
荷物を運搬する場合には、断熱部材より分解可能に組立
てられた保冷ケースをパン・ワゴン車等の後部に形成さ
れた荷物室に設置し、冷房用蒸発器に並列して保冷サイ
クルに設けられた冷凍用蒸発器にて冷媒を蒸発させる。
この場合、冷凍用蒸発器の蒸発圧力を冷房用蒸発器より
十分低い値にすれば、冷凍用蒸発器の周囲空気はQ ’
C以下に冷却することができる。この冷却された空気は
、送風機によって保冷ケース内に送り込まれている。
また、荷物を冷却する必要がない場合は、保冷ケースを
分解すれば、車両後部の荷物室は、通常の荷物室と同様
に使用することができる。
〔実施例〕
以下本発明を具体的な実施例に基づいて詳しく説明する
。第1〜3図は、保冷ケース200の具体的構造を示し
、この保冷ケース200は、第4図に示す如く例えばパ
ンの後部に形成された荷物室300内に設置され、この
保冷ケース200内の温度表示装置400及び操作スイ
ッチ類は、運転積のインストルメントパネル301に設
けられている。
以下、第1〜3図を用いて保冷ケース290の具体的構
造について説明する。硬質ウレタン等の断熱性樹脂より
成形された保冷ケース200は、第3図に示す如く4つ
の部材に分解できるようになっている。4つのうち第1
部材200aは、第1図及び第2図に示す如く、内部に
空気通路201が形成されてとり、車両に取付けた状態
で、上方に空気の吸入口202が、また下方に空気の吹
出口203が開口されている。なお吸入口202及び吹
出口203には、異物の侵入を防止するために、網状の
フィルタが取付けられている。また吸入口202には保
冷ケース200内部の温度を検出するサーミスタ49が
取付けられている。上記空気通路201には、遠心式電
動送風機204(以下送風機とする)が配設され、この
送風機204の空気下流には、冷凍用蒸発器28が配設
されている。この冷凍用蒸発器28は周知のように冷媒
の通路となる偏平チューブを蛇行状に成形し、この偏平
チューブにコルゲートフィンを接合したものであり、氷
点下以下の温度を得るために冷凍用という表現を用いて
いるが、この場合冷蔵機能を含む。なお第1図中符号2
7は冷凍サイクルの定圧膨張弁を示す。上記のように構
成された第1部材200aは、第1図に示す如く2個の
L字形ステー205によって車両の床に取付は固定され
る。
保冷ケース200の第2部材200bは、5枚の断熱性
樹脂の板をヒンジ207にて折りたたみ可能に結合した
ものであり、保冷ケース200を組立てた時、上面、下
面、および−側面を形成するようになっている。第3部
材200cおよび第4部材200dはともに保冷ケース
200の側面を成すもので、このうち第4部材200d
の一部は、物品取出し用の8208が形成されている。
上記第1〜第4部材(200a、  200 b、  
200 c、  200 d)は、第1図および第2図
に示す如く複数のちょうナツト209にて箱型に組立て
られる。また第1部材200aお、よび第2部材200
bの保冷ケース200の内面側には、溝210が成形さ
れており、この溝210には被冷物を載置する棚211
がはめ込まれる。
なお、上記第1〜第4部材(20Q a、  2005
・ 200°・ 200 d)のうち車体に直接固定 
      1されているのは、前述のとおり、第1部
材200aのみであり、物品の保冷が必要ないときは、
第1部材200aのみを残して他の部材は、分解して取
除くことが可能である。
次に、上記保冷ケース200の空気通路201に配設さ
れた冷凍用蒸発器28を含む冷凍サイクルの構成につい
て説明する。
第5図は本発明を自動車用冷房冷凍装置に用いた場合の
具体的な一実施例の構成を示す冷凍サイクル図である。
圧縮機21は、電磁クラッチ20を介して図示しない自
動車エンジンの駆動軸に結合される。この圧縮機21は
、10気筒(シリンダ)の斜板式であり、これらの気筒
を2グループに分け、第1のグループを成す9気筒を冷
房用の主圧縮部として用い、第2のグループを成す残り
1気筒のみを副圧縮部として使用する。この場合、圧縮
機21の吸入口として、主圧縮部用の主吸入口21cと
、副圧縮部の副吸入口21dとがそれぞれ独立に設けら
れており、主圧縮部と副圧縮部は副圧縮部のシリンダの
吸入行程の最終段階に連通機構により連通されるように
なっており、上記画成入口21C,21<の吸入圧力が
異なっても、両圧縮部は同じ圧力で圧縮が開始されるよ
うになっている。主圧縮部および副圧縮部のそれぞれで
圧縮された冷媒は、共通の吐出口2ieから吐出される
ようになっている。
上記のよ゛うに本実施例の圧縮機21の副圧縮部は、1
0気筒のうち1気筒のみから成り、上記圧縮機21の吐
出口21eは、凝縮器22の入口側に接続し、凝縮器2
2の吐出側はレシーバ23に接続されている。レシーバ
23の吐出側には減圧装置、本冷では温度作動式膨張弁
24、及びこれに接続する冷房用蒸発器25が接続され
、蒸発器25の吐出口は、蒸発圧力調整弁30を介して
、冷房用吸入配管45によって主圧縮部の吸入口である
主吸入口21Cに接続されている。一方、冷蔵冷凍用の
蒸発部は、前記の膨張弁24、蒸発器25及び蒸発圧力
調整弁30と並列に設けられている。冷蔵冷凍用の蒸発
部は、減圧1Mの具体例である定圧膨張弁27と、これ
に接続する蒸発器28と、冷媒ガスを一方向にのみ通過
させる逆止弁29とから成る。この逆止弁29の吐出側
は、冷蔵冷凍用吸入配管46によって前記副圧縮部の吸
入口である副吸入口21dに接続されている。
前記定圧膨張弁27はその下流圧力すなわち蒸発器28
内の圧力が設定圧力、例えば0.5 kg/ cni。
以下に低下すると開弁するものである。副圧縮部の圧縮
空間の容積は主圧縮部のそれに比べ可なり小さくできて
いる。しかも、それぞれの圧縮部には独立の吸入口21
C,21dが設けられており、それぞれの圧縮部の吸入
圧力を独立させることが可能となる。
従って、冷房用の蒸発器を主吸入口21cに、また冷蔵
冷凍用の蒸発器を副吸入口21dに接続するようにすれ
ば、冷蔵冷凍用の蒸発器の内部の蒸発圧力を冷房装置用
の蒸発器内の蒸発圧力よりも小さく設定することが可能
である。従って、冷蔵冷凍用の蒸発器内の冷媒温度を、
冷房装置用の蒸発器内の冷媒温度よりも低下させること
ができる。例えば、冷房装置用の蒸発器内の冷媒温度は
、そのフィン表面の凍結を防止するために5℃以下には
しない。これに対して冷蔵冷凍用の蒸発器内の冷媒温度
はその蒸発圧力をより低く、例えば0゜5kg/cd、
にすれば−21℃にすることができ、冷蔵装置に製氷作
用をもたせることが可能となる。
ここで、副圧縮部は、圧縮開始直前に、連通機構によっ
て主減圧部に連通されるため、副圧縮部内の冷凍は冷房
用蒸発の圧力とほぼ等しい圧力、例えば2゜5kg/c
nl、となってから圧縮されるため、副圧縮部の冷媒の
吐出量が増加する。この点については追って詳細に説明
する。
前記冷蔵冷凍用吸入配管46と冷房用吸入配管45とは
連通管47によって連通ずるようになっている。連通管
47の途中には電磁弁48が配設されていて、通電され
ると閉じて連通管47の冷媒の流れを遮断するようにな
っている。
また、前記冷房用の温度作動式膨張弁24の上流側には
、電磁弁63が配設されていて、通電されると閉じるよ
うになっている。
なお、上記冷房用蒸発器25の吹出側近傍には、ある温
度に達すると急速に透磁率が低下するサー     1
モフエライトを利用したリードスイッチ96が設けられ
、上述の冷凍用蒸発器28の冷却度合を検出するサーミ
スタ49と同様に冷却度合を検出するようになっている
次に、上記質の抵抗温度係数を有するサーミスタ49、
リードスイッチ96の検出温度に応じて、電磁クラッチ
20、電磁弁48.68の制御回路の構成について説明
する。
第5図において、150は車載のバッテリを示し、この
バッテリ150にはイグニッションスイッチ160を介
して冷凍冷蔵用の冷凍スイッチ94および冷房用のスイ
ッチ95が接続されている。
冷房スイッチ95には、常閉接点型のリレー98および
常開接点型のリレー100のリレーコイルが接続され、
リレー98のリレーコイルには、上記リードスイッチ9
6が接続されている。上記リレー98のリレー接点は、
電磁弁63に接続され、リレー100のリレー接点は、
電磁クラッチ20のリレーコイルに接続されている。
一方、冷凍スイッチ94には、常開接点型のリレー10
1および常開接点型リレー102のリレーコイルが接続
され、このリレーコイルは温度制御回路99のトランジ
スタ92に接続されている。
この温度制御回路99は、前記サーミスタ49の抵抗値
の変化に応じて、このサーミスタ49と設定温度調節用
の可変抵抗器90との間のM点の電位の変化を比較器9
1によって検出し、トランジスタ92をオン・オフさせ
て、前記リレー101、およびリレー102を制御する
ものである。
なお上記リレー101の接点は、上記リレー100の接
点、電磁弁48に直列接続され、リレー102の接点は
、上記リレー100の接点とは、並列して電磁クラッチ
21に接続されている。
第10図は保冷ケース200内の温度表示装置400を
示し、ダイヤル401は第5図に示す可変抵抗器90に
連動し、ダイヤル401を可動することにより、可変抵
抗器90の抵抗値を変化させるようになっている。この
ダイヤル401には、文字盤402が一体に取付けられ
、ダイヤル401を回動することにより、文字板402
の設定温度、例えば0℃をインジケータ403の基準点
403aに合わせることにより、設定温度を定める。
なおインジケータ403には、所定温度差ごとに複数の
発光ダイオード403bが設けられ、実際の保冷ケース
200内の温度を点灯により表示し、設定温度との差を
示すようになっている。
次に、圧縮機21の具体的な構成を第6図〜第9図に示
す。本実施例の圧縮機21は、自動車エンジンにより駆
動されるシャフト1の回転力を斜板2によってピストン
5の往復運動に変換する斜板式である。第6図において
、斜板2はシャフト1にキー止めされてそれと一体に回
転する。斜板2の回転はシュー3及びボール4を介して
ピストン5に伝達される。ピストン5は5個あり、その
表面はテフロンのような樹脂系材料でコーティングされ
ている。これらのピストン5はシリンダブロック6に形
成されている5つのシリンダボアA−E(第8図参照)
内に軸方向に往復可動に配設されてい゛る。ピストン5
の両端面がシリンダボアA−Eと協働して10個のシリ
ンダ(気筒室)を形成し、それらきシリンダのうちの1
個を第6図において6aで示し、また、5つのシリンダ
を6a〜6eとして第7図と第8図において示す。シリ
ンダブロック6の中央にはシャフト1用の軸穴と斜板2
を収容している斜板室12とが形成されており、斜板室
12はシリンダボアA−Eと連通している。シリンダブ
ロック6内には通常潤滑油で充填しているオイルチャン
バ11も形成されている。
シリンダブロック6の両端面には、環状のバルブプレー
ト9及び弾性金属板から形成された吸入弁10を介して
、端板8及び8′が取付けられ、これらの部品6,8.
8’、9及び10がスルーボルト53によって互いに締
め付は固定されている。左、右のバルブプレート9,9
には吸入ポート9aがそれぞれ5個形成されていて、こ
れらの吸入ポーh9aがそれぞれ10個のシリンダと整
合している。
両方の端板8と8′は同様な構造のものであるが、端板
8に副吸入口21bが形成され端板8′lにはシャフト
1が回転自在に貫通する中央穴かある点で互いに異なっ
ている。両端板8,8′は皿状の形状であり、その内側
面には略円形の仕切壁8aが軸方向に突設され、この仕
切壁8aの内側が吐出室8cとなっており、また、仕切
壁8aと各端板8,8′の外周壁との間に吸入室8bが
形成されている(第7図参照)。端板8ば、仕切壁8a
と外周壁との間で延びる第3の仕切壁8eを有しこの仕
切壁8eが副吸入室8dを吸入室8bから仕切っている
(第7図)点においても端板8と異なる。副吸入室8d
には副吸入口21dが開口している。副吸入室8dはシ
リンダ6aと整合する吸入ポート9aを介してこのシリ
ンダ6aと連通し、吸入室8bは残余の全シリンダと連
通ずる。左右のバルブプレート9,9には5つのシリン
ダにそれぞれ整合する5つの吐出ホード54が設けられ
ており、これらの吐出ポートは図示しない吐出弁によっ
て開閉され、開かれた時に吐出室8Cに連通ずる。この
吐出室8Cは通路8fを介して吐出口21eと連通ずる
以上の説明から明らかなように、シリンダ6aが副圧縮
部を構成し、他の9 (1?ilのシリンダが主圧縮部
を構成している。上記主吸入口21cばシリンダブロッ
ク6の外周面に設けられており(第6図)、かつ後述の
構造により斜板室12と連通している。斜板室12はス
ルーボルト53とボルト孔55との間隙により形成され
た通路を介して左、右の吸入室8bと連通ずる。従って
、斜板室12から吸入室8bに流入した冷媒は吸入ポー
ト9aを通ってシリンダ6a以外の全シリンダに吸入さ
れる。一方、副吸入口21dから副吸入室8dに流入し
た冷媒はシリンダ6aに整合する吸入ボート9aを通っ
てこのシリンダ6a、すなわち、副圧縮部に吸入される
主吸入口2Lcと斜板室12とを連通させるために、シ
リンダボアAの内面にはこのシリンダボアAの軸方向中
央部に連通溝21gが形成されて、このシリンダポアA
内のピストン5の周りの1部分にわたって円周方向に延
びている。この連通溝21gが斜板室12に直接開口す
る(図示せず)と共に、図示しない連通孔を介して上記
主吸入口21cに連通している。
尚、圧縮[21の吐出口21eは主吸入口21Cと並ん
だ状態でシリンダブロック6の外側面に設けられている
が、第6図には示されていない。
この吐出口21eが第7図及び第8図に示される通路8
fを介して、左右の端板8,8′内の吐出室8c、8c
と連通している。
前記連通機構21fは、副圧縮部21bを構成するシリ
ンダ6a内のピストン5の下死点の近傍の位置において
このシリンダ6aの内周面にその全周にわたって形成さ
れた円周方向の溝21f−bを有し、この溝は、ピスト
ン5を囲んでシリンダ6aの周壁内に円周方向に相互に
隔って穿設された複数の軸方向の連通孔21f−aを介
して斜板室12及び連通溝21gに常時連通している。
従って、シリンダ6a内のピストン5が第6図の矢印G
の方向に動いて冷蔵冷凍用蒸発器28からの低圧冷媒を
副吸入口21dから吸込みながらその下死点付近に達し
て円周方向の121f−bをシリンダ6aに開口させる
と、今度は冷房用の高圧冷媒が溝21g及び斜板室12
から連通機構21fを通ってシリンダ6aに流入してこ
のシリンダ内の低圧冷媒と混り合う。ここで、冷蔵冷凍
用低圧冷媒の圧力を0.5kg/ad、冷房用の高圧冷
媒の圧力を2.5kg/cjとすると、シリンダ6a内
に連通機構21fを介して高圧冷媒が流入して低圧冷媒
と混り合った時にはこのシリンダ6a内の冷媒の圧力は
主圧縮部21aを構成する他のシリンダの圧縮開始時点
における圧力、即ち、2.5kg/dとほぼ等しくなる
。従って、シリンダ6a内の圧縮行程は他のシリンダの
圧縮開始圧力とほぼ同じ圧力から始まり、圧縮された冷
媒は共通の吐出室8Cに吐出されて他のシリンダから吐
出された冷媒と合流し、通路8rを経て吐出口21eか
ら凝縮器22に向けて吐出される。
ところで、円・周方向の溝21f−b(以下、便宜上「
スリット」と呼ぶ)を通ってシリンダ6a′″)′6“
房1011“媒0流入量(、::her、t“′   
  1ツト流入率」と呼ぶ)と、副吸入口21dからシ
リンダ6a内に吸入される冷蔵冷凍用低圧冷媒の流入量
(これを「体積効率」と呼ぶ)はスリット21f−bの
幅、すなわち、シリンダ6aの軸方向寸法、l (第9
図)で決定される。ピストン15のストロークに対する
スリット21r−bの幅lの比を100倍したものを「
スリット開口比」と呼んでいる。
この場合シリンダ6aの吸入行程の途中においてピスト
ンの移動によってスリット21f−bがシリンダ6aに
対して開くことによって生じる体積効率の減少を最小限
に抑えかつスリット流入率を十分に確保するためには、
スリット(即ち円周方向の1)21f−bをシリンダ6
aの内面の全周にわたって設けると共にスリット開口率
を約1゜6%〜2.4%の範囲に設定するのが最適であ
る。
次に本実施例装置の作用を説明する。第21図は作用を
説明するための冷凍サイクルのモリエル線図説明図であ
る。図中、実線80のサイクルは、冷房用の冷凍サイク
ルの冷媒の状態を示す作動特性曲線であり、破線81は
冷蔵冷凍用の冷凍サイクルの作動特性曲線である。
このモリエル線図を用いて、まず冷房と冷蔵冷凍を同時
に行なう場合について説明する。
ここで、冷蔵冷凍用の設定温度を一5℃となるようにダ
イル401をセット、冷房用のリードスイッチを1℃以
下で開、2℃以上で閉となるように選択する。
冷房および冷蔵冷凍運転前は、蒸発器25の近傍も保冷
ケース200内も設定温度より高い温度状態にあれば、
冷房用スイッチ95と、冷凍スイッチ94を共にオンす
ると、リレーioo、i。
1.102の各接点は閉じられ、リレー98の接点は開
かれる。従って、電磁クラッチ20のコイルに電流が流
れ、圧縮機21は電鍵クラッチ20を介して自動車エン
ジンの駆動力が伝達されて、冷媒の圧縮を開始する。ま
た電磁弁48は、通電により冷媒の流れを遮断し、電磁
弁63は通電されないため開弁状態となり、冷蔵冷凍用
の送風機204が作動する。
よって、冷房用の冷媒および冷蔵冷凍用の冷媒は、それ
ぞれ主吸入口21cおよび副吸入口21dから圧縮機2
1の内部に吸入され、副圧縮部のシリンダ6aは吸入行
程の終りで主圧縮部に連通しくP s−P 3 ) 、
主圧縮部および副圧縮部は同じ圧力2.5kg/cI1
1の冷媒を共に圧縮することになる。
圧縮された冷媒ガスは、両者混合されて圧縮機21から
吐出され凝縮522によって液化する。
(P44P、)。
液化冷媒はレシーバ23に蓄えられ定圧膨張弁27及び
温度作動式膨張式24の作用(P14Ps及びPI”P
2)によって蒸発器28及び25内において蒸発する(
Ps=Ps及びP2−P3)。
ここで、冷房用の蒸発器25は、フィンの凍結を防止す
るため、常に蒸発圧力の平均値を2kg/cI11以下
に下らないように蒸発器下流側に蒸発圧力調整弁30を
設けている。ここでPI点は、温度作動式膨張弁24の
高圧側の冷媒の状態を表し、P2は、膨張弁24の吐出
側の冷媒の状態を表し、P3は主圧縮部の吸入口におけ
る冷媒の状態を表し、P4は吐出口21eでの冷媒の状
態を表わす。冷蔵冷凍用のサイクルでは定圧膨張弁27
を適当に設定することによって、定圧膨張弁27の下流
での冷媒の状態をP5の値に設定する。具体的には、定
圧膨張弁27の作用により蒸発器28の蒸発厚刃を0.
5kg/cI11に維持することが可能である。以上の
様に、冷蔵冷凍用の蒸発器28内の蒸発圧力を0.5k
g/c+aに維持することによって、冷媒温度を一21
℃に保持し、冷凍作用を行なうことが可能である。
ここで、冷凍庫内部の温度が設定温度(例えば−5℃)
以下になると、これと共にサーミスタ49の抵抗値が増
加し、第5図M点の電位が上昇し、制御回路99のN点
の電位より高(なると、比較器91はLoレベルを出力
し、トランジスタ92はオフとなる。よってリレー10
1のリレーコイルへの通電が遮断され、リレー101の
接点は開き電磁弁48は通電を遮断されて連通管47を
開く。
従って冷房用の冷媒は、吸入配管45を通って、主吸入
口21cから圧縮機21の主圧縮部に導入すると同時に
、吸入配管46を通って、副吸入口21dから副圧縮部
に導入され、圧縮機21は全て(本実施例では10気筒
全て)を冷房用として使用すること可能となる。また、
この場合、副圧縮部の吸入圧力が上昇すると逆止弁29
が閉じ、冷蔵冷凍用蒸発器28内の圧力が上昇しだすと
、定圧膨張弁27が閉じる。このように、両端の弁27
.29が閉じることによって蒸発器28内の冷媒の圧力
は低い圧力を維持した状態となり、しばらくは保冷ケー
ス200内を低温の状態に保つ。
ここで、再び、サーミスタ49の検出温度が一5℃以上
になると上記とは逆に、M点の電位が下がり、トランジ
スタ92はオンとなり、電磁弁48は閉じて、冷房と冷
蔵冷凍が独立して運転される。
また、冷房用蒸発器25の吹出例の空気温度が所定温度
より低下するとリードスイッチ96は開いて、リレー9
8の接点は、閉じられ、リレー100の接点は開かれる
。従って、電磁弁63は通電されて閉じ、冷房用蒸発器
25には、冷媒が流れなくなり、冷蔵冷凍側の単独運転
となる。なお、このとき、リレー100の接点が開(た
め、電磁弁48は通電を遮断され、連通管47を開き、
圧縮機2Iは、全て冷蔵冷凍用として使用することが可
能となる。
上記、冷房と冷蔵冷凍併合運転の場合の作動および、冷
房単独、冷蔵冷凍単独の場合の作動をまとめて、表1に
示す。
以下余白 表  1 以下余白 なお、上記表1において、冷凍単独の場合は、リードス
イッチ96によって温度制御を行ない、冷房単独の場合
はサーミスタ49によって温度制御を行なうことは言う
までもない。
以上述べたように本実施例は、圧縮機21の吸入部に冷
房用の主吸入口21cと、これと独立の冷蔵冷凍用の副
吸入口21dを存するため、冷房用蒸発器25とは蒸発
圧力の異なる冷蔵冷凍蒸発器28を有する冷蔵冷凍用サ
イクルが実現できる。
すなわち、1つの圧縮機で冷房と冷蔵冷凍の2つの異な
る作用が実現でき、冷蔵冷凍用の圧縮機および凝縮器を
必要とせず、その分搭載スペースが減少するという利点
がある。
また、主吸入口21Cおよび副吸入口21dのそれぞれ
から吸入された圧力の異なる冷媒は、圧    1縮直
前に混合され、冷房用の高い冷媒圧力の状態で圧縮され
るため、冷蔵冷凍用の低圧冷媒と冷房用の高圧冷媒をそ
れぞれ独立に圧縮する場合に比べて、高圧冷媒と低圧冷
媒の圧力差の分だけ冷媒の吐出量が増加するという効果
がある。
また、本実施例によれば、冷房単独、冷蔵単独、冷房と
冷蔵冷凍の3つの場合について、設定温度に応じてきめ
細かい温度制御を行っているため、圧縮機21の能力を
有効に活用でき、冷房と冷凍を行なう装置として、極め
て実用性の高いものを提供できる。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、以下に述
べる如く種々の変形が可能である。
(1)冷凍サイクルの圧縮機は、上述の如く構成された
斜板式10気筒のものに限定されず、ベーンによってロ
ータを偏心させるベーン型圧縮機に冷房用と冷蔵冷凍用
の吸入圧力の異なる吸入口を独立に設けたものを使用し
てもよい。
(2)  また、冷凍サイクルとしては、上述のように
、冷房用蒸発器25と冷凍用蒸発器28に同時に連続し
て冷媒を流す方式の代わりに、第12図に示す如く、冷
房用蒸発器25の冷媒下流(上流でもよい)にタイマに
よって間欠的に開閉する電磁弁300を設けることによ
り、冷房側に例えば60秒間冷媒を流した後に冷蔵冷凍
側に15秒間冷媒を流して冷房と冷蔵冷凍を間欠的に作
動させる方式を用いてもよい。
(3)冷房用の温度制御装置として、リードスイッチ9
6の代わりにサーミスタとその制御増幅回路を用いても
よいことは言うまでもない。
(4)保冷ケース200内の温度を制御するために、送
風機204の回転数を検出温度に応じて可変させるか、
オン・オフさせるようにしてもよい。
(5)冷蔵冷凍用蒸発器2Bは、必要に応じて保冷ケー
ス200の内部に露出させるように配設してもよいし、
また、蒸発器28と送風機204を含む冷却ユニットを
保冷ケース200から独立して配設し、脱着自在なダク
トによって接続してもよい。
(6)保冷ケース200の構造は上記の実施例に限定さ
れず、たとえばか蛇腹部材を用いて伸縮自在な構造とし
てもよいし、保冷ケースを構成する断熱部材内部に空気
を送り込み、保冷ケースを構成するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
上述のように、本発明によれば、荷物を冷凍冷蔵する保
冷ケースは、車両後部の荷物室に分解可能に設置される
ため、車両の機能冷凍冷蔵専用に限定することなく、冷
凍冷蔵が不必要な場合は、保冷ケースを分解して通常の
荷物室として使用することができ、車両の用途を業務用
からレジャー用まで広げることが可能になる。
また、通常の冷凍車と異なり、本発明装置の冷凍用蒸発
器は、乗員の冷房を行なう冷凍サイクルを利用している
ため冷凍用に新たな圧縮機等を設ける必要がなく、本発
明装置は冷凍車に比べて非常に安価に製造することがで
きる。
また、冷房用蒸発器とは別に冷凍用の蒸発器及び冷却空
気の送風機ををするため、非常に高い冷却能力が得られ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は全て、本発明の実施例を示し、第1図は冷却ケー
スの斜視図(一部破断)、第2図は第1図の1−1断面
図、第3図は保冷ケースの分解図、第4図は冷却ケース
の設置場所を示す自動車の斜視図、第5図は電気回路を
含む冷凍サイクル図、第6図は圧縮機の断面図、第7図
は圧縮機のハウジングの平面図、第8図は第6図のI’
/−IV断面図、第9図は第8図のV−V断面図、第1
0図は冷蔵冷凍用の温度表示装置の斜視図、第11図は
冷凍サイクルのモリエール線図、第12図は他の実施例
の冷凍サイクル図である。 20・・・電磁クラッチ、21・・・圧縮機、22・・
・凝縮器、24・・・温度作動式膨張弁、25・・・冷
房用蒸発器、27・・・定圧式膨張弁、28・・・冷凍
用蒸発器、96・・・リードスイッチ、49・・・サー
ミスタ、94・・・冷凍スイッチ、95・・・冷房スイ
ッチ、200・・・保冷ケース、201・・・空気通路
、202・・・空気吸入口、203・・・空気吹出口、
204・・・送風機。 曝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車室内後部に荷物室が形成され、冷凍サイクルに
    よって冷房冷凍を行なう車両において、冷媒を圧縮し前
    記冷凍サイクルを循環せしめる圧縮機と、 この圧縮機の冷媒吸入側に接続され、冷媒を蒸発せしめ
    て車室内を冷却する冷房用蒸発器と、断熱部材より折り
    たたみ可能に組立てられ、前記荷物室に設置される保冷
    ケースと、 前記冷房用蒸発器に並列して冷媒を流すように前記冷凍
    サイクルに設けられると共に、前記ケース内に連通する
    空気通路内に配設され、周囲空気を冷却する冷凍用蒸発
    器と、 前記冷凍用蒸発器にて冷却される空気を前記ケース内に
    送風する送風機とを具備することを特徴とする車両用冷
    房冷凍装置。
  2. (2)前記複数の断熱部材には、前記ケース内部に連通
    する空気通路が形成され、この空気通路には、前記冷凍
    用蒸発器および前記送風機が配設されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の車両用冷房冷凍装置
  3. (3)前記圧縮機は、前記冷房用蒸発器からの冷媒を吸
    入する冷房用吸入口、およびこの冷房用吸入口とは独立
    して、前記冷凍用蒸発器からの冷媒を吸入する冷凍用吸
    入口を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の車両用冷房冷凍装置。
  4. (4)前記圧縮機内部には、前記冷凍用吸入口から吸入
    された冷媒を圧縮前に前記冷房用吸入口から吸入された
    冷媒に圧力差によって混合せしめる連通機構が設けられ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の車
    両用冷房冷凍装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650362U (ja) * 1979-09-26 1981-05-02
JPS57178939A (en) * 1981-04-25 1982-11-04 Diesel Kiki Co Ltd Car refrigerator

Patent Citations (2)

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