JPS61138068A - 車両用冷凍冷蔵庫 - Google Patents

車両用冷凍冷蔵庫

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JPS61138068A
JPS61138068A JP25961584A JP25961584A JPS61138068A JP S61138068 A JPS61138068 A JP S61138068A JP 25961584 A JP25961584 A JP 25961584A JP 25961584 A JP25961584 A JP 25961584A JP S61138068 A JPS61138068 A JP S61138068A
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JP
Japan
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freezing
cold storage
refrigeration
temperature
cooling
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JP25961584A
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秀夫 浅野
和久 牧田
健一 藤原
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両用蓄冷式冷凍冷蔵庫に関するもので、レジ
ャー用途指向が強いワゴン車などに用いて好適なもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、車両用蓄冷式冷蔵庫として、特開昭59−508
28号公報に記載されているごとく蓄冷器内の蓄冷材(
水等)を車両用冷房装置の冷凍すを長時間にわたって低
温に保冷できるようにしたものが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記の従来品では、蓄冷器の内部に蓄冷材及
び冷凍サイクルの蒸発器を配設しているので、蓄冷材の
シール性確保等に苦慮することになり、蓄冷器の製作コ
ストが高くなるという問題点がある。
また、上記の従来品では、単一の蓄冷器を用いているだ
けであるので、冷凍、冷蔵という冷却温度の異なる(例
えば、−10℃と0℃)2つの作用を得ることができな
かった。
本発明は、上記点に鑑みてなされたもので、冷凍、冷蔵
機能を極めて簡潔な構成で得られる車両用冷凍冷蔵庫を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を達成するために、開閉自在なドア
を有する冷凍室と、 開閉自在なドアを有する冷蔵室と、 前記冷゛凍室内に設置され、蓄冷材を袋体内に密封した
冷凍用蓄冷体と、 前記冷凍室内において前記冷凍用蓄冷体に密着するよう
に配設された冷凍用蒸発器と、前記冷蔵室内に設置され
、前記冷凍用蓄冷体の蓄冷材より凍結温度が高い蓄冷材
を袋体内に密封した冷蔵用蓄冷体と、 前記冷蔵室内において前記冷蔵用蓄冷体に密着するよう
に配役された冷蔵用蒸発器とを備えるという技術的手段
を採用する。
〔作 用〕
上記技術的手段によれば、冷凍用蓄冷体の蓄冷材凍結温
度(例えば−1)℃)に比して、冷蔵用蓄冷体の蓄冷材
凍結温度を高い温度(例えば0℃)に設定しているため
、上記両蓄冷体の凍結完了後には、冷凍サイクルの圧縮
機が停止しても、冷凍室内及び冷蔵室内をそれぞれ上記
凍結温度付近の低温に長時間にわたり維持することがで
き、各蓄冷体による冷凍機能、冷蔵機能を良好に発1■
できる。
C実施例〕 以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。第
1図は、車室冷房と物品の冷蔵冷凍を行うための自動軍
用冷凍サイクルを示しており、圧縮機21は、電磁クラ
ッチ20を介して図示しない自動車エンジンの駆動軸に
結合されている。この圧縮機21は、本例では10気筒
の斜板式圧縮機を用いており、そのうち9気筒を冷房用
の圧縮部21aとして構成し、残り1気筒を冷蔵冷凍用
の圧縮部21bとして構成している。この場合、圧縮機
21の各圧縮機部21a、21bにはそれぞれ冷房用吸
入口21!と冷蔵冷凍用吸入口21fが独立に設けられ
ており、各圧縮部がそれぞれ異なる吸入圧力を独立に設
定し得るようになっている。また、冷房用圧縮部21a
と冷蔵冷凍用圧縮部21bは、相互に連通路21dによ
って連通され、各吸入口21e、21fからそれぞれ吸
入された圧力の異なる冷媒(R12)は、各圧縮部21
a;  21bにて圧縮される前に連通路21dによっ
て連通され、冷房用冷媒の圧力まで高められた後、各圧
縮部21a、21bにてそれぞれ圧縮され、共通の吐出
口21’cから圧縮機外部へ吐出されるようになってい
る。
次に、上記圧縮機21の具体的な構成を第2図及び第3
図により説明すると、本実施例の圧縮機21は、自動車
エンジンにより電磁クラッチ20を介して駆動されるシ
ャフト210の回転力を斜板21)によってピストン2
12の往復運動に変換する斜板式のものであって、斜板
21)はシャフト210にキー止めされてそれと一体に
回転する。斜板21)の回転はシュー213及びボール
214を介してピストン212に伝達される。このピス
トン212は5(1Mあり、その表面はテフロンのよう
な樹脂系材料でコーティングされている。
これらのピストン212はシリンダブロック2I5に形
成されている5つのシリンダボア(第1図ではそのうち
の1つのボア216を示している)内に軸方向に往復可
動に配役されている。ピストン212の両端面がシリン
ダボア216と協働して10個のシリ、ンダ(気筒室)
217.217aを形成し、それら10個のシリンダの
うちの1個のシリンダ217aが前記第1図における冷
凍冷蔵用圧縮部21bを構成し、残りのシリンダ217
が冷房用圧縮部21aを構成している。シリンダブロッ
ク215の中央にはシャフト210用の軸穴と斜板21
)を収容している斜板室218とが形成されており、こ
の斜板室218はシリンダボア216と連通している。
一方、シリンダブロック215内の下部には通常、潤漬
油で充満しているオイルチャンバ219も形成されてい
る。
シリンダブロック215の両端面には、環状のパルププ
レート220及び弾性金属板から形成された吸入弁22
1を介して、端板222及び223が取付けられ、これ
らの部品215,220゜221.222,223がス
ルーポルト224によって互いに締め付は固定されてい
る。左、右のパルププレート220,220には吸入ボ
ート225がそれぞれ5個形成されていで、これらの吸
入ボート225がそれぞれ吸入弁221を介して10個
のシリンダ217,217aと連通可能となっている。
両方の端板222と223は同様な構造のものであるが
、一方の端板222に副吸入口である冷蔵冷凍用吸入口
21fが形成され、他方の端板223にはシャフト21
0が回転自在に貫通する中央穴226がある点で互いに
異なっている。この両端板222,223は皿状の形状
であり、その内側面にはそれぞれ略円形の仕切壁227
,228が軸方向に突設され、この仕切壁227,22
8の内側が吐出室229となっており、また、仕切壁2
27,2.28と各端板222,223の外周壁との間
に吸入室231が形成されている。端板222は、仕切
壁227とは別の仕切壁233を有し、この仕切壁23
3が両歌入室234を吸入室231から仕切っている(
第3図参照)点においても端板223と異なる。副吸入
室234には前記冷蔵冷凍用吸入口21fが開口してい
る。
この副吸入室234はシリンダ217aと対応する吸入
ボート225を介してこのシリンダ217aと連通し、
一方吸入室231は残余の全シリンダ217と連通ずる
。左右のパルププレート220.220には5つのシリ
ンダにそれぞれ対応する5つの吐出ボート235が設け
られており、これらの吐出ボート235は図示しない吐
出弁によって開閉され、これが開かれた時に吐出室22
9に連通ずる。この吐出室229は第3図の通路236
を介して第1図の吐出口21cと連通ずる。
以上の説明から明らかなように、副吸入室234と連通
可能な1個のシリンダ217aが冷凍冷蔵用の副圧縮部
21bを構成し、他の9個のシリンダ217が冷房用の
主圧縮部21aを構成している。主吸入口である冷房用
吸入口21eは第2図に示すようにシリンダブロック2
15の外周面上部に設けられており、かつ後述の構造に
より斜板室218と連通している。斜板室218はスル
ーポルト224とボルト孔237との間隙により形成さ
れた通路を介して左、右の吸入室231と連通ずる。従
って、斜板室218から吸入室231に流入した冷媒は
吸入ボート225を通ってシリンダ217a以外の全シ
リンダ217に吸入される。一方、冷蔵冷凍用吸入口2
1fから副吸入室234に流入した冷媒はシリンダ21
7aに対応する吸入ボート225を通ってこのシリンダ
217a、すなわち副圧縮部21bに吸入される。
冷房用吸入口21eと斜板室218とを連通させるため
に、シリンダボア216の内面にはこのシリンダボア2
16の軸方向中央部に連通溝237が形成されて、この
シリンダボア216内のピストン212の周りの1部分
にわたって円周方向に延びている。この連通溝237が
斜板室218に直接開口すると共に、図示しない連通孔
を介して上記冷房用吸入口216に連通している。
尚、圧縮機21の吐出口21C(第1図)は冷房用吸入
口21eと並んだ状態でシリンダブロック215の外側
面上部に設けられているが、第2図には示されていない
。この吐出口21cが第3図に示される通路236を介
して、左右の端板222.22’3内の吐出室229,
229と連通している。
第1図において示した連通路21dは、副圧縮部21b
を構成するシリンダ2.17a内のピストン212の下
死点の近傍の位置においでこのシリンダ217aの内周
面にその全周にわたって形成された円周方向の環状溝2
38を有し、この溝238は、ピストン212を囲んで
シリンダ217aの周壁内に円周方向に相互に隔てて穿
設された複数の軸方向の連通孔239を介して斜板室2
18及び連通溝237に常時連通している。従って、シ
リンダ217a内のピストン212が第2図の矢印Gの
方向に動いて冷蔵冷凍用吸入口21fからの低圧冷媒を
副吸入室234、吸入ポート225を介して吸込み、し
かる後ピストン212が下死点付近に達して、円周方向
の環状溝238をシリンダ217aに開口させると、今
度は冷房用の低圧冷媒が溝237及び斜板室218から
連通路21dをなす連通孔239、環状823 Bを通
ってシリンダ217aに流入して、このシリンダ内の冷
蔵冷凍用低圧冷媒と混り合う。ここで、冷蔵冷凍用低圧
冷媒の圧力を0.51qr/cd、冷房用の低圧冷媒の
圧力を2.0kg/cdとすると、シリンダ217a内
に連通路21dを介して冷房用低圧冷媒が流入して冷蔵
冷凍用低圧冷媒と混り合った時には、このシリンダ21
7a内の冷媒の圧力は主圧縮部21aを構成する他のシ
リンダ217の圧縮開始時点における圧力、即ち、2.
0’lqr/−とほぼ等しくなる。従って、シリンダ2
17a内の圧縮行程は他のシリンダ217の圧縮開始圧
力とほぼ同じ圧力から始まり、圧縮された冷媒は共通の
吐出室229に吐出されて他のシリンダ217から吐出
された冷媒と合流し、通路236を経て第1図の吐出口
21cから凝縮器22に向けて吐出される。
従って、冷蔵冷凍用圧縮部21bもピストンによる冷媒
の圧縮は冷房用圧縮部21aと同じ圧力の状態から圧縮
すればよいため、圧縮@21は、それぞれ異なる吸入圧
力の状態から、圧縮をする場合に比べ省動力となる。
また、圧縮機21は上記きょうな斜板式の多気筒のもの
の他に、ベーン型圧縮機についても通用できる。その場
合、ロータの回転方向に沿って吸入圧力の低い順に冷蔵
冷凍用吸入口21「、冷房用吸入口21eを開口すれば
それぞれの圧縮部21b、21aは全て最も高い吸入圧
2.0kg/−になった状態で圧縮を開始することが可
能となる。
上記のように本実施例の圧縮機21のそれぞれの圧縮部
21a、21bには独立の吸入口21e。
21fが設けられており、それぞれの圧縮部の吸入圧力
を独立に設定することが可能となる。
上記圧縮機21の吐出口21cは、第1図に示すように
凝縮器22に接続され、凝縮器22の吐出側はレシーバ
23に接続されている。レシーバ23の吐出側には冷房
用減圧装置、本例では温度作動式膨張弁24、及びこれ
に接続する冷房用蒸発器25が設けられており、この蒸
発器25の空気上流側には、冷房用空気の送風ファン5
0が配設されている。蒸発器25の冷媒出口側は冷房用
吸入配管45によって圧縮機21の冷房用吸入口21e
に接続されている。
一方、冷蔵冷凍用減圧装置の具体例である定圧膨張弁2
7と、この定圧膨張弁27に接続された冷凍用蒸発器2
8及び冷蔵用蒸発器32は、冷房用膨張弁24及び蒸発
器25と並列に設けられている。冷凍用蒸発器28とこ
れによって冷却される冷凍用蓄冷体29は、後述の冷凍
室74内に設置されており、また冷蔵用蒸発器32とこ
れによって冷却される冷蔵用蓄冷体31は後述の冷蔵室
75内に設置されている。冷蔵用蒸発器32の出口側に
は、冷媒ガスを圧縮機吸入(1!Iへの一方向にのみ通
過させる逆止弁33が接続されており、この逆止弁33
の吐出側は、冷蔵冷凍用吸入配管46によって前記圧縮
機21の冷蔵冷凍用吸入口21fに接続されている。な
お、前記定圧膨張弁27は゛その下流圧力すなわち冷凍
用蒸発器28の圧力が設定圧力例えば0.5kg/−以
下に低下すると開弁するものである。
前記冷房用吸入配管45と冷蔵冷凍用吸入配管4Gの間
を連通する連通配管47が設けられ、この連通配管47
には電磁弁48が設けられ、この電磁#−48の開弁に
より吸入配管45と46は連通ずるようになっている。
次に、本実施例の電気回路について説明する。
第1図において、1は車載バッテリであり、このバ・ノ
テリ1には冷房用スイッチ2を介して冷房用制御回路3
が接続されている。4は冷蔵庫スイッチであり、冷房用
スイッチ2を介してバッテリ1に接続されており、冷蔵
庫スイッチ4には、冷蔵庫制御回路5が接続されている
。6は冷房用蒸発器25の空気吹出側に設けられた温度
センサで、サーミスタよりなり、冷房用制御回路3に接
続され、温度センサ6は冷房用蒸発器25の凍結を防止
するために蒸発器吹出温度が設定温度以下になると抵抗
値が増大し、冷房用制御回路3はこの抵抗値の変化を感
知し、電磁クラッチ20への通電をオフし、圧縮I#l
121を停止させるようになっている。
7は冷蔵用藤発832によって冷却される蓄冷体31の
表面温度を感知するように設けられた温度センサで、サ
ーミスタよりなる。この温度センサ7は冷蔵庫制御回路
5に接続され、この冷蔵庫制御回路5は、温度センサ7
の感知温度が第2の設定温度以下になると、電磁弁48
に通電して、この電磁弁4Bを開弁させるようになって
いる。
なお、制御回路5は温度センサ7の検出温度が上記第2
の設定温度より若干高めの第1の設定温度まで低下する
と、ランプ、LED等の表示装置8を点灯させるように
なっている。
この表示装置8は、後述する冷蔵庫ケースの外表面等に
設置されている。
次に、上記冷凍用蒸発器28および冷蔵用蒸発器32を
有する車両用冷凍冷蔵庫の具体的構造について説明する
。第4図及び第5図は、車両用冷凍冷蔵庫の具体的構造
を例示するものであり、本例における冷凍冷蔵庫60は
ポリエチレンまたはポリプロピレンなどからなる2重の
樹脂製部材61を用いたいわゆる2重壁構造のケース6
2を有している。さらに、断熱性向上のために2重壁構
造の間には硬質ポリウレタンなどの断熱材63を注入し
である。冷凍冷蔵庫60には、上記ケース61と同様に
2重壁構造の樹脂製部材64.65と硬質ポリウレタン
などの断熱材66.67とを組合せた冷凍庫用ドア68
及び冷蔵庫用ドア69がヒンジ70.71により開閉自
在に冷凍冷蔵庫60の中央カバー72に連結されており
、ケース62の上端面周辺部には磁石を内蔵したゴム部
材(図示せず)が固定されており、このゴム部材はドア
68.69の周辺部に固定されている図示しない鉄板と
磁力にて確実に吸着固定されるようになっている。
ケース62の内部は、ケース62と同様の断熱構成を有
する平板状の仕切り部材73によって、冷凍室74と冷
蔵室75に仕切られている。この仕切り部材74の下端
はケース62の凹溝76に嵌入され、一方、その上端は
中央カバー72によって押圧保持されている。中央カバ
ー72は、図示しないビスをケース62の上端面に設け
られた取付穴77 (第5図)に頓着することによって
、仕切り部材73の上端を押圧しながら、ケース62に
固定されている。
第5図に示すように、定圧膨張弁27及び逆止弁33は
ともにケース62内に配設されており、そして定圧膨張
弁27の下流側に接続された冷凍用蒸発器28は、本例
では図示のごとき断面九パイプの蛇行状配管28aから
構成され、この配管28aは冷凍室74の周囲を取り囲
むようにケース62の内面に沿って配設されている。冷
蔵用蒸発器32も同様の配管32aから構成され、この
配管32aも冷蔵室75の周囲を取り囲むようにケース
62の内面に沿って配設されている。従って、ケース6
2の4つの内面には、第6図に概略的に示すようにすべ
て配管28aまたは32aが配設されている。配管28
a、32aは銅、アルミニウム等の材質で形成されてい
る。
そして、冷凍用蒸発器28の蛇行状配管28aの内側に
は、これと密着するように冷凍用蓄冷体29が配設され
ており、この蓄冷体29として本例ではアルミニウム箔
からなる変形容易な袋体の内部に蓄冷材を密封した多数
(例えば5個)の蓄冷パックを並置している。冷凍用蓄
冷体29の蓄冷材は、例えば−1)℃の共晶点(凍結温
度)を有する塩化カリウム19.7%共共晶液液用いる
また、冷蔵用蒸発器32の配管32aの内側には、冷蔵
用蓄冷体31が密着配設されており、この蓄冷体31も
上記蓄冷体29と同様に多数の蓄冷パックを並置してい
るが、ただ冷蔵用蓄冷体31の蓄冷材としては水を用い
ているので、その凍結点 、は0℃である。
上記のごとく蒸発器28.32及び蓄冷体29゜31を
配設した後、蓄冷体29.31の更に内側に、アルミニ
ウム、ステンレスなどの熱伝導性に優れた金属製の冷却
板78.79が蓄冷体29゜31と密着して配設されて
いる。冷凍用の冷却板78は第4図に示すように上面の
みが開口する箱状の形状に形成されており、その上端近
傍の部分がビス80によってケース62と仕切り部材7
3に締め付は固定されている。また、冷蔵用の冷却板7
9は、上面及び下面が開口する口字形状に形成され、そ
の上端部近傍の部分がビス80によってケース62と仕
切り部材73に締め付は固定されている。
なお、前記した冷蔵用蓄冷体31の温度を検出する温度
センサ7は、第5図に示すように冷蔵用蒸発器32の配
管32aの最も下流側部位に位置する蓄冷体31と冷却
板79との間に密着固定されている。
次に、本実施例の作動を説明する。第7図は冷凍サイク
ルのモルエル線図であり、図中実線90のサイクルは、
冷房用の冷凍サイクルの作動特性を示し1.一点鎖線9
1は冷凍冷蔵用の冷凍サイクルの作動特性を示している
。冷房用スイッチ2を投入すると、冷房用制御回路3に
給電されるが、冷房始動時には冷房用蒸発器25の吹出
空気温度が設定温度(例えば3℃)より高いので、制御
回路3が温度センサ6の検出信号と基準信号とを比較し
て、“H−”レベルの出力を出し電磁クラッチ20に通
電する。すると、電磁クラッチ20が接続状態となり、
自動車エンジンの駆動力が圧縮fi21に伝達されるの
で、圧縮機21は回転し、冷媒ガスの圧縮を行う。
上記状態において、冷凍冷蔵庫60の作動スイッチ4を
更に投入すると、制御回路5に給電されるが、始動時に
は冷蔵用蓄冷体31の表面温度が第1の設定温度(例え
ば−3℃)より高いので、制御回路5が温度センサ7の
検出信号と基準信号とを比較して、“Lo”レベルの出
力を出し、電磁弁48に通電しないので、電磁弁48は
閉じたままであり、また表示装置8も消灯したままであ
る。上記電磁弁48が閉じているため、冷房用吸入配管
45からの冷房用冷媒は圧縮機21の主吸入口21eに
、また冷蔵冷凍用吸入配管46からの冷蔵冷凍用冷媒は
圧縮機21の副吸入口21fにそれぞれ独立に吸入され
る。
ここで、圧縮機21における冷蔵冷凍用圧縮部21bは
前述した通り吸入行程の終り(下死点近傍)で連通路2
1dを介して冷房用圧縮部21aに連通ずるので、冷蔵
冷凍用圧縮部21b内の圧力は冷房用圧縮部21aから
の冷媒流入により、冷房側と同じ圧力、すなわち2.0
kr/aJまで上昇(第7図の26−Ps)する。従っ
て、再圧縮部213.21bはいずれも2.0kg/−
の圧力の冷媒を圧縮(第7図のP3=P4)する。この
圧縮された冷媒ガスは、両者混合されて吐出口21cか
ら吐出され、凝縮器22によって冷却(第7図のP4→
P+)される。
この液化冷媒はレシーバ23に蓄えられ、定圧膨張弁2
7及び温度作動式膨張弁24の作用によって減圧(P+
−Ps及びPI−’P2)され、その後蒸発器28.3
2及び25内においてそれぞれ蒸発(Ps→P6および
P2−Ps)する。ここで、21点は、温度作動式膨張
弁24の入口側の高圧冷媒の状態を表し、P2は、膨張
弁24の吐出側の冷媒の状態を表し、Psは冷房用圧縮
部21aの吸入奄口21eにおける冷媒の状態を表し、
P4は吐出口21cでの冷媒の状態を表わす。
冷蔵冷凍用のサイクルでは定圧膨張弁27の開弁圧を適
当に設定することによって、定圧膨張弁27の下流での
冷媒の状態をPsに設定する。具体的には、定圧膨張弁
27の作用により蒸発a28゜32の蒸発圧力を0.5
kg/cliに維持することが可能である。以上の様に
冷凍冷蔵用の蒸発a28゜32内の蒸発圧力を0.5k
g/−に維持することによって、冷媒温度を一21℃に
保持し、冷蔵および冷凍作用を行うことが可能である。
ここで、この冷蔵、冷凍作用について詳述すると、第1
図に示す冷凍サイクルでは冷凍用蒸発器2日の下流に冷
蔵用蒸発器32を直列接続しているので、定圧膨張弁2
7によって0.5 kg/ C1l+ (蒸発温度−2
1t’)の圧力に減圧された低温冷媒は最初の間、冷凍
用蒸発器28の領域で蒸発し、冷凍用蓄冷体29を冷却
する。従って、最初は冷蔵用蒸発器32に蒸発を終えた
ガス冷媒が流入するので、冷蔵用蓄冷体31の冷却度合
はわずかである。
時間の経過とともに冷凍用蓄冷体29の冷却が進行して
、その温度が蓄冷材の共晶点(例えば−1)℃)まで低
下すると、冷凍用蓄冷体29の凍結が開始される。その
際、冷凍用蒸発器28の配管28aの冷媒入口側に位置
する蓄冷体29から順次凍結し、冷媒出口側の蓄冷体2
9の凍結が完了すると、冷媒蒸発温度と蓄冷体29の温
度との差が微小となるため冷凍用蒸発器28における冷
媒の吸熱量が極端に減少するので、冷媒は冷凍用蒸発器
28でほとんど蒸発せず、冷蔵用蒸発器32に気液二相
状態のまま流入し、冷蔵用蓄冷体31の冷却を行う。こ
れにより、冷蔵用蓄冷体31の温度が0℃以下に低下し
て、蓄冷体31内の蓄冷材(水)の凍結が開始される。
この場合も、冷蔵用蒸発器32の配管32aの冷媒入口
側に位置する蓄冷体31から順次凍結し、冷媒出口側の
蓄冷体31が最後に凍結する。そして、この冷媒出口側
の蓄冷体31が凍結が完了し、この蓄冷体31の表面温
度が第1の設定温度例えば−3℃まで低下すると、温度
センサ7の検出信号を制御回路5が判別して、表示装置
8に“Hl”レベルの出力を与えるので、表示装置8が
点灯して、蓄冷体29.31の凍結(蓄冷)完了を表示
する。そして、冷媒出口側の冷蔵用蓄冷体31の表面温
度が上記第1の設定温度より更に低い第2の設定温度例
えば−5℃まで低下すると、温度センサ7の検出信号を
制御回路5が判別して、電磁弁48に“Hi”レベルの
出力を与え、この電磁弁48を開弁する。すると、連通
配管47が開通するので、この連通配管47を介して冷
房側の冷媒が圧縮機21の冷蔵冷凍用吸入口21fに流
入するようになる。これにより、冷蔵冷凍用吸入配管4
6内の圧力は、冷房側の冷媒圧力(2,0kg/csl
)まで上昇するので、定圧膨張弁27は以後閉じたまま
となり、圧縮機21の全気筒ば冷房用として使用される
。なお、冷房側の格媒が、冷凍冷蔵用の蒸発器28.3
2に逆流することは逆上弁33によって阻止されるので
、蒸発器28.32内はしばらくの間低温状態を保つ。
なお、表示装置8を点灯させる時の温度(第1の設定温
度)より電磁弁48を開弁させる時の温度(第2の設定
温度)の方を低くした理由は、電磁弁48の開弁により
、短時間で蓄冷体31の表面温度が上昇して表示装置8
が消灯状態に戻るという不具合を防止するためである。
前述したように冷凍用蓄冷体29及び冷蔵用蓄冷体31
が凍結を完了すると、駐車時のごとく車両エンジンが停
止し、圧縮機21が停止しても、冷凍室74及び冷蔵室
75の内部を長時間(例えば冷凍用蓄冷材量が700g
で3時間程度)N捨材凍結温度付近の低温に維持できる
第8図及び第9図は本発明の他の実施例を示すもので、
蒸発器28.32の配管として、偏平状多穴チューブ2
8b、32bを用い、このチューブ28b、32bの冷
媒通路穴28 c、  32 cが水平方向に向くよう
にして、蒸発器28.32を蓄冷体29.31の内側に
密着配設するようにしたものである。本実施例によれば
、チューブ28b、32bが偏平状であるため、チュー
ブ28b。
32b自身に第4図に示す冷却板78.79の役目を兼
務させて、これを廃止することができる。
本発明は、上記した図示実施例に限定されることなく、
以下に述べる如く、種々の変形が可能である。
(1)  圧縮機21として斜板式の多気筒のものを使
用する場合、冷蔵冷凍用吸入口21bは1気筒のみでは
なく、冷蔵庫に必要な能力に応じて適宜増加させてもよ
い。
(2)  冷凍冷蔵庫60の温度を検出する温度センサ
7は、冷蔵用蓄冷体31の表面温度の他に冷蔵室74内
の庫内温度等を検出してもよく、またサーミスタの代わ
りにリードスイッチを用いた温度スイッチ等を用いても
よい。
(3)  冷凍冷蔵側の減圧装置としては定圧膨張弁2
7以外に温度作動式の通常の膨張弁、あるいは電磁弁と
固定絞りの組合せ等を使用できる。
(4)  前述の実施例では、冷凍用蒸発器28の下流
に冷蔵用蒸発器32を直列接続する構成としたが、冷凍
用蒸発器2日と冷蔵用蒸発器32を並列接続し、前者2
8より後者32の蒸発圧力を高く設定する構成としても
よい。
(5)冷凍室74と冷蔵室75を一体構造とせず、必要
に応じて別体゛で構成するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
上述した通り本発明によれば、冷凍機能、冷蔵機能にそ
れぞれ対応した凍結温度を有する2種類の蓄冷体を用い
、凍結温度が低い方の蓄冷体を冷凍室内に設け、また凍
結温度が高い方の蓄冷体を冷蔵室内に設け、前記両画冷
体をそれぞれ蒸発器で冷却し凍結することにより、圧縮
機停止後も長時間に6たり、前記冷凍室内及び冷蔵室内
を蓄冷体凍結温度付近の低温に維持できる。
しかも、各蓄冷体をその外表面に密着する蒸発器により
冷却しているから、各蓄冷体内に蒸発器を設置する従来
構造に比して、蓄冷材の密封が容易となり、かつ冷凍冷
蔵庫全体としての組付作業も容易となり、製作コストを
低減できる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施例を示すもので、第1図は
本発明の冷凍サイクル図で、電気回路を含んでいる。第
2図は第1図の圧縮機21の縦断面図、第3図は第2図
の部分断面側面図、第4図は冷凍冷蔵庫のドアを開いた
状態における縦断面図、第5図は第4図のドア部を削除
した状態における一部破断斜視図、第6図は冷凍冷蔵庫
における蒸発器の配管の形態を示す概略斜視図、第7図
は冷凍サイクルのモリエル線図、第8図は本発明の他の
実施例を示す概略斜視図、第9図は第8図のA−A断面
図である。 21・・・圧縮機、28・・・冷凍用蒸発器、29・・
・冷凍用蓄冷体、31・・・冷蔵用蓄冷体、32・・・
冷蔵用蒸発器、64.65・・・ドア、74・・・冷凍
室、75・・・冷蔵室。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 開閉自在なドアを有する冷凍室と、開閉自在な
    ドアを有する冷蔵室と、 前記冷凍室内に設置され、蓄冷材を袋体内に密封した冷
    凍用蓄冷体と、 前記冷凍室内において前記冷凍用蓄冷体に密着するよう
    に配設された冷凍用蒸発器と、 前記冷蔵室内に設置され、前記冷凍用蓄冷体の蓄冷材よ
    り凍結温度が高い蓄冷材を袋体内に密封した冷蔵用蓄冷
    体と、 前記冷蔵室内において前記冷蔵用蓄冷体に密着するよう
    に配設された冷蔵用蒸発器とを備える車両用冷凍冷蔵庫
  2.  (2) 前記冷凍用蓄冷体及び冷蔵用蓄冷体がそれぞ
    れ多数並置されている特許請求の範囲第1項記載の車両
    用冷凍冷蔵庫。
JP25961584A 1984-12-07 1984-12-07 車両用冷凍冷蔵庫 Pending JPS61138068A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63153088U (ja) * 1987-03-28 1988-10-07
JPH029779U (ja) * 1988-07-05 1990-01-22
US4928501A (en) * 1988-03-17 1990-05-29 Sanden Corporation Cold preserving container

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