JP2000130375A - 回転式圧縮機 - Google Patents

回転式圧縮機

Info

Publication number
JP2000130375A
JP2000130375A JP10307368A JP30736898A JP2000130375A JP 2000130375 A JP2000130375 A JP 2000130375A JP 10307368 A JP10307368 A JP 10307368A JP 30736898 A JP30736898 A JP 30736898A JP 2000130375 A JP2000130375 A JP 2000130375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
cylinder
rotary compressor
compression space
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10307368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3695963B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Ebara
俊行 江原
Nobuhisa Koumoto
伸央 甲元
Masaya Tadano
昌也 只野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP30736898A priority Critical patent/JP3695963B2/ja
Publication of JP2000130375A publication Critical patent/JP2000130375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3695963B2 publication Critical patent/JP3695963B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転式圧縮機の耐熱性向上を目的とし、特に
二酸化炭素を冷媒として用いた回転式圧縮機の信頼性向
上を目的とした。 【解決手段】 両端開口を閉塞されるシリンダ14、1
5と、このシリンダ14、15内を回転するローラ1
8、19と、前記ローラ18、19に当接することによ
りシリンダ14、15と共に圧縮空間55を形成するベ
ーン20と、この圧縮空間55の冷媒吐出側と連通する
圧力室45、50と、この圧力室45、50と前記圧縮
空間55を連通するオイル通路56とを備える回転式圧
縮機において、前記オイル通路56は、前記シリンダ1
4、15の冷媒導入口58閉塞時に、圧縮空間55の高
圧側に開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然冷媒の内、特
に二酸化炭素(CO2)を用いた回転式圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍サイクルには、冷媒としてフ
ロン(R11、R12、R134aなど)が一般的に用
いられていた。しかしながら、フロンは大気中に放出さ
れると大きな温暖化効果やオゾン層破壊などの問題を有
している。
【0003】このため、近年、環境に与える影響の少な
い他の自然冷媒、例えば、酸素(O 2)、二酸化炭素
(CO2)、ハイドロカーボン(HC)、アンモニア
(NH3)、水(H2O)を冷媒として用いる研究が行わ
れている。
【0004】これら自然冷媒の内、酸素と水は、回転式
圧縮機に用いても圧力が低くて冷凍サイクルの冷媒とし
ては用いる事ができない。また、アンモニアやハイドロ
カーボンは可燃性であるため、取り扱いが難しい問題が
ある。
【0005】このため、CO2即ち、二酸化炭素を用い
る圧縮機の開発が望まれていた。
【0006】また、従来では、大別してレシプロ式とロ
ータリ式(回転式)の圧縮機があるが、レシプロ式圧縮
機では騒音や振動の問題がある。
【0007】従って、二酸化炭素を用いるロータリ式圧
縮機の開発が切望されている。
【0008】この様な、二酸化炭素を用いた圧縮機は、
特開平10−19401号公報(F25B 9/06)
に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、二酸化炭素
を冷媒として用いた場合、冷媒圧力は高圧側で約150
kg/cm2Gにも達し、低圧側では約30kg/cm2
Gとなる。
【0010】この様に、二酸化炭素を冷媒として用いる
冷凍サイクルでは、フロンに比較して冷媒圧力が高い問
題がある。
【0011】この様に、冷媒圧力が高いと、吐出するガ
ス冷媒の温度が高くなり、オイルの供給が滞ると、回転
式圧縮機の回転圧縮要素が焼き付く恐れがある。
【0012】本発明はこの様な問題点に鑑みてなされた
もので、回転式圧縮機の耐熱性向上を目的とし、特に二
酸化炭素を冷媒として用いた回転式圧縮機の信頼性向上
を目的とした。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、請求項1の発明では、両端開口を閉塞さ
れるシリンダと、このシリンダ内を回転するローラと、
前記ローラに当接することによりシリンダと共に圧縮空
間を形成するベーンと、この圧縮空間の冷媒吐出側と連
通する圧力室と、この圧力室と前記圧縮空間を連通する
オイル通路とを備える回転式圧縮機において、前記オイ
ル通路は、前記シリンダの冷媒導入口閉塞時に、圧縮空
間の高圧側に開口する回転式圧縮機を提供する。
【0014】このため、圧縮空間に安定してオイルを供
給する事ができ、吐出されるガス冷媒の温度を低下させ
る事ができる。
【0015】また、請求項2の発明では、前記冷媒は、
二酸化炭素である請求項1記載の回転式圧縮機を提供す
る。
【0016】この様に、圧縮空間に安定してオイルを供
給する事ができ、吐出されるガス冷媒の温度を低下させ
る事ができるため、冷媒として吐出温度が高温となる二
酸化炭素を用いる事ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。
【0018】図1は本発明を具備する2シリンダの回転
式圧縮機の縦断面図、図2は回転圧縮要素の拡大図、図
3は本発明の回転圧縮要素の平面図、図4は本発明の回
転圧縮要素の平面図、図5は本発明を具備する2シリン
ダの回転式圧縮機を用いた冷媒回路図、図6は本発明を
具備する2シリンダの回転式圧縮機を用いた冷媒回路図
におけるモリエル線図である。
【0019】図1における1は、本発明を具備する2シ
リンダの回転式圧縮機(ロータリ式コンプレッサ)で、
鉄などの金属からなる密閉容器2内の上部に設けられた
電動要素3と、この電動要素3の下方に設けられ、電動
要素3の回転軸4にて回転駆動される回転圧縮要素5と
からなるものである。
【0020】また、前記密閉容器2は下部をオイル溜2
Cとし、前記電動要素3及び回転圧縮要素5を収納する
容器体2Aと、この容器体2Aを密閉する密閉蓋2Bと
よりなるもので、この密閉蓋2Bには前記電動要素3に
電力を供給するためのターミナル端子(配線は省略)6
が取り付けられている。
【0021】また、電動要素3は、ロータ7及びステー
タ8からなるもので、ロータ7は積層した電磁鋼板から
なる積層体10の内部に図示しない永久磁石を設けてな
るもので、ステータ8はリング状の電磁鋼板を積層した
積層体12に巻線11を取り付けてなるものである。
尚、9はバランサである。この構造は、直流モータと称
するものであるが、積層した電磁鋼板にアルミニウム製
のアルミ芯を挿入してなる交流モータと称するモータを
用いても良い。
【0022】更には、自動車等のエアコンに用いる場
合、自動車のエンジンなどを駆動源としても良いし、他
の駆動源であっても良い。
【0023】また、第一及び第二回転圧縮要素5は、プ
レートミドル(中間仕切板)13と、このプレートミド
ル13の上下に取り付けられた上下シリンダ14、15
と、この上下シリンダ14、15内を回転軸4の上下偏
心部16、17によって回転する上下ローラ18、19
と、上下シリンダ14、15の上下の開口を閉塞すると
共に、前記回転軸4の回転を許容するメインフレーム2
2、ベアリングプレート23と、これらメインフレーム
22、ベアリングプレート23、プレートミドル13、
シリンダ14、15、ローラ18、19と共に圧縮空間
55を形成し、この圧縮空間55を高圧側と低圧側とに
仕切るベーン20とで構成されている。
【0024】尚、本実施例では第一回転圧縮要素及び第
二回転圧縮要素を備える2段の回転式圧縮機1である
が、回転圧縮要素5を多数有する多段(3段以上)の回
転式圧縮機であっても良い。
【0025】更にこれらは、メインフレーム22、上シ
リンダ14、プレートミドル13、下シリンダ15、ベ
アリングプレート23の順に配置され、ボルト24にて
連結されているものである。
【0026】また、前記回転軸4には、前記回転圧縮要
素5の各摺動部にオイルAを供給するための給油孔25
が設けられている。更に、回転軸4の外周面には、この
給油孔25と連通し、オイルAをメインフレーム22、
ベアリングプレート23の軸受部に導く給油溝26が形
成されている。更に、前記ベーン20には前記上下ロー
ラ18、19に対して常時付勢するためのスプリングが
設けられている。
【0027】ここで、潤滑油としてのオイルAは、鉱物
油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル
油、エステル油など既存のオイルで良い。
【0028】また、前記上下シリンダ14、15には冷
媒を導入する上下導入管28、29が設けられていると
共に、冷媒を吐出する上下出口管30、31がそれぞれ
設けられている。そして、これら上下導入管28、29
及び上下出口管30、31には、冷媒配管32、33、
34がそれぞれ接続されている。
【0029】また、前記回転圧縮要素5のメインフレー
ム22には、前記上シリンダ14の圧縮ガスが吐出され
る中間圧力室45が形成されており、この中間圧力室4
5は、メインフレーム22と、このメインフレーム22
の上部に取り付けられる上プレート46とにより画成さ
れるものである。
【0030】尚、この上プレート46は、メインフレー
ム22の軸受部分に嵌合しているものであり、Cリング
46Aにて係止されているものである。更に、46Bは
Oリングである。
【0031】また、前記回転圧縮要素5のベアリングプ
レート23には、前記下シリンダ15の圧縮ガスが吐出
される高圧力室50が形成されており、この高圧力室5
0は、ベアリングプレート23と、このベアリングプレ
ート23の下部に取り付けられる下プレート51とによ
り画成されるものである。また、前記高圧力室50は、
下シリンダ15の下出口管31と連通するものである。
【0032】前記下プレート51は、ベアリングプレー
ト23の軸受部分に嵌合しているものであり、Cリング
51Aにて係止されているものである。更に、51Bは
Oリングである。
【0033】また、前記下シリンダ15、下ローラ1
9、プレートミドル13、ベアリングプレート23とで
第二回転圧縮要素5の圧縮空間55が形成されており、
前記高圧力室50と前記圧縮空間55とはオイル通路5
6にて連通している。
【0034】このオイル通路56は、前記高圧力室50
内にオイルAを前記圧縮空間55に戻すオイル戻り穴と
して機能し、前記ベアリングプレート23の圧縮空間5
5の高圧側に開口しており、以下にこのオイル通路56
の位置を図3及び図4を参照して説明する。
【0035】前記ローラ18、19と偏心量(シリンダ
中心Sとローラ中心Tとの距離)の関係が、
【0036】
【式1】 であるとき、図3に示す如く、下ローラ19が下シリン
ダ15の冷媒導入口58を通過した後に、前記下ローラ
19がオイル通路56を開放し、ローラ内径(半径)と
偏心量を足した半径を有する円の軌跡より外方で、ベー
ン20の進退方向の延長線より冷媒吐出口59側にオイ
ル通路56を形成する。
【0037】この条件の範囲は、図3中斜線で示した範
囲である。
【0038】更に、この条件について詳述すると、先
ず、条件の一つとして、前述した「下ローラ19が下シ
リンダ15の冷媒導入口58を通過した後に、前記下ロ
ーラ19がオイル通路56を開放する」という条件があ
げられるが(図中I−J曲線)、これは冷媒導入口58
を通過する前にオイル通路56を開放すると、冷媒導入
口58から圧縮前の冷媒(低圧冷媒)が流入しているに
も関わらず、オイル通路56から高圧のオイルAと共に
圧縮後の高圧冷媒が流入し、冷媒導入口58からの冷媒
導入を阻害する事となり吸入効率が悪化するため、この
条件が必要となってくる。
【0039】次に、「ローラ外径(半径)と偏心量を足
した半径を有する円の軌跡より外方」という条件があげ
られるが(図中I−K曲線)、これはオイル通路56が
ローラ内側空間に連通してしまうと、体積効率が低下す
るため、この条件が必要となってくる。
【0040】次に、「ベーン20の高圧側側面の延長線
より冷媒吐出口59側」という条件があげられるが(図
中J−K直線)、これは冷媒導入口58に近いと、冷媒
導入口58からの導入直後の冷媒は低圧に近いにも関わ
らず、オイル通路56から流入する冷媒は高圧であるた
め、圧力差が生じる事となる。従って、リークが生じ易
くなり、圧縮効率の低下を招くものとなるため、この条
件が必要となってくる。尚、点線Oはローラ内径の軌跡
で、点線Pはローラ外径の軌跡である。次に、前記ロー
ラ18、19と偏心量の関係が、
【0041】
【式2】 であるとき、図4に示す如く下ローラ19が下シリンダ
15の冷媒導入口58を通過した後に、前記下ローラ1
9がオイル通路56を開放し、ローラ外径(半径)から
偏心量を引いた半径を有する円の軌跡より外方で、ベー
ン20の高圧側側面の延長線より冷媒吐出口59側にオ
イル通路56を形成する。
【0042】この条件は、図4中斜線で示した範囲であ
る。
【0043】式1の場合の条件と式2の場合の条件と
は、「前記下ローラ19がオイル通路56を開放し、ロ
ーラ外径(半径)から偏心量を引いた半径を有する円の
軌跡より外方」という条件のみが異なるため、この条件
について詳述する。
【0044】この条件は、図中L−N曲線で示され、こ
のL−N曲線より中心側では、前記オイル通路56が常
時下ローラ19にて閉塞された状態となってしまうた
め、このL−N曲線より外方に位置させる必要がある。
尚、点線Qはローラ外径の軌跡で、点線Rはローラ内径
の軌跡である。
【0045】また、図4のL−M曲線は図3のI−J曲
線に対応し、図4のM−N直線は図3のJ−K直線にそ
れぞれ対応するものである。
【0046】尚、オイル通路56の位置は、上シリンダ
14及び上ローラ18の場合も同様に構成して良く、1
シリンダの回転式圧縮機や3段以上の回転式圧縮機も同
様の構成として良い。
【0047】前記オイル通路56を、上述した様な各条
件でそれぞれの範囲内に位置させる事により、圧縮空間
55に安定してオイルAを供給する事ができ、吐出ガス
温度を低下させる事ができる。
【0048】従って、特に冷媒として二酸化炭素を用い
た内部低圧、または内部中間圧の回転式圧縮機1であっ
ても、耐熱性を向上させる事ができ、回転式圧縮機1の
信頼性向上を図る事ができる。
【0049】尚、52はメインフレーム22やベアリン
グプレート23と回転軸4などの間から二酸化炭素ガス
冷媒がリークし、密閉容器2内が高圧となるのを防止す
るための調圧管、53は中間圧力室45が所定の圧力以
上になった場合に、高圧力室50側、即ち下シリンダ1
5の下出口管31側に圧力をにがすためのバルブ、35
は密閉容器2を支持するための台座、36はサクション
マフラである。
【0050】次に、上述した2シリンダの回転式圧縮機
1の冷媒回路に関して、図5及び図6を参照して説明す
る。
【0051】この2シリンダの回転式圧縮機1の場合、
回転式圧縮機1の下シリンダ15にに設けられた下出口
管31に接続される吐出側冷媒配管32と凝縮器37と
が接続されており、この凝縮器37と冷却器38とは、
膨張弁39を介して冷媒配管40にて接続されている。
また、この冷却器38と回転式圧縮機1の上シリンダ1
4の上導入管とは、吸込側冷媒配管33にて接続されて
いる。
【0052】更に、前記凝縮器37と膨張弁39とを接
続する冷媒配管40には、バイパス膨張弁41を介して
過冷却器42と接続するバイパス管43が設けられてい
る。
【0053】また、過冷却器42からの過冷却器冷媒配
管44は、前記回転式圧縮機1の上シリンダ14に設け
られた上出口管30及び下シリンダ15の下導入管29
とを接続する接続冷媒配管34と、前記サクションマフ
ラ36内で結合されているものである。
【0054】この接続冷媒配管34は、前記上出口管3
0と下導入管29とを接続しているものである。
【0055】尚、前記過冷却器42は、二重管にて構成
されるもので、前記バイパス管43からの冷媒を内側に
流し、前記冷媒配管40の冷媒が外側を流れるものであ
る。これは、逆に内側を冷媒配管40とし、外側をバイ
パス管43としても良い。
【0056】更には、熱伝導的に接触して設けた構造で
あっても良い。
【0057】また、前記バイパス管43と分岐した後の
冷媒配管40は、前記過冷却器42に導入され、過冷却
器42にて、バイパス膨張弁41後のバイパス管43と
熱伝導可能に接触して設けられている。この後、前述し
た膨張弁39に接続されるものである。
【0058】従って、2シリンダの回転式圧縮機1にて
圧縮され、高温となった二酸化炭素のガス冷媒が、凝縮
器37にて冷却され、更に前記過冷却器42で前記バイ
パス管43と熱交換、即ち放熱した後、膨張弁39にて
膨張する。この後、冷却器38に流入し、ここで放熱し
たガス冷媒は、再び吸込側冷媒配管33から回転式圧縮
機1に戻る事となる。
【0059】また、凝縮器37にて凝縮された冷媒の一
部は、バイパス管43に分流し、バイパス膨張弁41に
て断熱膨張した後、過冷却器42にて前記冷媒配管40
から収熱する。過冷却器42にて収熱した冷媒は、前記
上シリンダ14にて高温、高圧となった冷媒と混ざり、
高温、高圧の冷媒を冷却すると共に、下シリンダ15に
流入する。尚、過冷却器42にて収熱した後の冷媒は、
前記上シリンダ14の吐出後の高温、高圧冷媒より低温
である。
【0060】ここで、図6に示す臨界圧力は、二酸化炭
素冷媒の場合、約72〜73kgf/cm2Gであり、
この臨界圧力以上、即ち超臨界域では、二酸化炭素冷媒
はガス化しているものである。
【0061】図6のA点は過冷却器42及び圧縮機の上
シリンダ14から吐出された冷媒が合流し、下シリンダ
15に吸い込まれる冷媒で、B点は下シリンダ15から
吐出される冷媒である。
【0062】そして、C点は凝縮器37にて凝縮された
後、分流した冷媒で、バイパス膨張弁41にて断熱膨張
する。D点はこの断熱膨張して圧力低下し、放熱した冷
媒で、過冷却器42に流入して、C点の冷媒をE点まで
冷却する。
【0063】また、E点の過冷却された冷媒は、膨張弁
39にて断熱膨張し、F点の状態となる。この後、G点
に示す如く、冷却器38にて収熱して高温となった冷媒
は、上シリンダ14に流入する。
【0064】H点に示す如く、上シリンダ14にて圧縮
され、高温、高圧となった冷媒は、前述した過冷却器4
2で圧力が低下し、過冷却に使われ、温度上昇した冷媒
(但し、前述した如く、上シリンダ14の吐出後の高
温、高圧冷媒より低温)と合流し、A点に示す如く、温
度低下した冷媒が回転式圧縮機1に流入する。
【0065】尚、以上の説明おける内部低圧とした回転
式圧縮機1とは、(密閉容器2内の圧力)<(上シリン
ダ14の圧縮空間の平均圧力)<(下シリンダ15の圧
縮空間の平均圧力)の圧力関係である回転式圧縮機1で
あり、内部中間圧とした回転式圧縮機1とは、(上シリ
ンダ14の圧縮空間の平均圧力)<(密閉容器2内の圧
力)<(下シリンダ15の圧縮空間の平均圧力)の圧力
関係である回転式圧縮機1である。
【0066】また、以上詳述した回転式圧縮機1は、家
庭用エアコン、業務用エアコン(パッケージエアコ
ン)、自動車用エアコン、家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵
庫、業務用冷凍庫、業務用冷凍冷蔵庫、ショーケース、
自動販売機、給湯機等に用いるものである。
【0067】更に、この回転式圧縮機1は1馬力の出力
である。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
ると、圧縮空間に安定してオイルを供給する事ができ、
吐出されるガス冷媒の温度を低下させる事ができる。
【0069】従って、回転式圧縮機の耐熱性を向上させ
る事ができ、信頼性の向上を図る事ができるものであ
る。
【0070】また、請求項2の発明によると、冷媒とし
て二酸化炭素を用いた回転式圧縮機である場合、二酸化
炭素冷媒は通常のフロン冷媒に比較して高温、高圧とな
るため、より有効な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機の
縦断面図である。
【図2】回転圧縮要素の拡大図である。
【図3】本発明の回転圧縮要素の平面図である。
【図4】本発明の回転圧縮要素の平面図である。
【図5】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を
用いた冷媒回路図である。
【図6】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を
用いた冷媒回路図におけるモリエル線図である。
【符号の説明】
S シリンダ中心 T ローラ中心 1 回転式圧縮機 2 密閉容器 5 回転圧縮要素 14 上シリンダ 15 下シリンダ 18 上ローラ 19 下ローラ 20 ベーン 50 高圧力室 55 圧縮空間 56 オイル通路 58 冷媒導入口 59 冷媒吐出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端開口を閉塞されるシリンダと、この
    シリンダ内を回転するローラと、前記ローラに当接する
    ことによりシリンダと共に圧縮空間を形成するベーン
    と、この圧縮空間の冷媒吐出側と連通する圧力室と、こ
    の圧力室と前記圧縮空間を連通するオイル通路とを備え
    る回転式圧縮機において、前記オイル通路は、前記シリ
    ンダの冷媒導入口閉塞時に、圧縮空間の高圧側に開口す
    ることを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記冷媒は、二酸化炭素であることを特
    徴とする請求項1記載の回転式圧縮機。
JP30736898A 1998-10-28 1998-10-28 回転式圧縮機 Expired - Fee Related JP3695963B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30736898A JP3695963B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 回転式圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30736898A JP3695963B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 回転式圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000130375A true JP2000130375A (ja) 2000-05-12
JP3695963B2 JP3695963B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=17968237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30736898A Expired - Fee Related JP3695963B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 回転式圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3695963B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006017339A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Denso Corp 冷凍サイクル
CN103174651A (zh) * 2011-12-21 2013-06-26 乐金电子(天津)电器有限公司 一种旋转式压缩机
CN106401961A (zh) * 2016-12-08 2017-02-15 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 旋转压缩机及包括该旋转压缩机的电器产品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006017339A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Denso Corp 冷凍サイクル
CN103174651A (zh) * 2011-12-21 2013-06-26 乐金电子(天津)电器有限公司 一种旋转式压缩机
CN106401961A (zh) * 2016-12-08 2017-02-15 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 旋转压缩机及包括该旋转压缩机的电器产品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3695963B2 (ja) 2005-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6581408B1 (en) Multi-stage compression refrigerating device
EP1215449A1 (en) Multi-stage compression refrigerating device
JP2000120572A (ja) 回転式圧縮機
US6385995B1 (en) Apparatus having a refrigeration circuit
JP4039921B2 (ja) 遷臨界冷媒サイクル装置
JP2000097177A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍回路
JP3370027B2 (ja) 2段圧縮式ロータリコンプレッサ
JP3291470B2 (ja) 回転式圧縮機
JP2003254276A (ja) ロータリコンプレッサ
JP3291469B2 (ja) 回転式圧縮機
JP4004278B2 (ja) 回転式圧縮機
JP3695963B2 (ja) 回転式圧縮機
JP3291472B2 (ja) 回転式圧縮機
JP3631006B2 (ja) 回転式圧縮機
JP3548017B2 (ja) 冷却装置
JP4384368B2 (ja) 密閉型回転圧縮機及び冷凍・空調装置
JP2002371982A (ja) 回転式圧縮機
JP3349456B2 (ja) 回転式圧縮機
JP3370026B2 (ja) 2段圧縮式ロータリコンプレッサ
JP2000104690A (ja) 回転式圧縮機
JP3754213B2 (ja) 回転式圧縮機
JP2003202161A (ja) 冷凍空調装置
JP2001207983A (ja) 気体圧縮機
JP2000104688A (ja) 回転式圧縮機
JP2003184771A (ja) 回転式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050628

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130708

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees