JPS61133131A - 粉粒体定量供給混合装置付き圧縮成型機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は粉粒体定量供給混合装置を有する打錠機等の圧
縮成型機に関する。

従来の技術 近年、各種粉粒体を圧縮成型する装置（以下、圧縮成型
機という）の適用範囲は、多業種間に亘って拡大を続け
てきている。例えば、医薬品の錠剤はもとより、食品菓
子・電子部品・機械部品・化学薬品などの圧縮成型物の
製造にも利用されている。この、めざましい普及は、粉
粒体を成型（固型）化することにより、それぞれの品質
の価値・機能の改良、向上が期待できるという背景があ
る。

このような各種分野の粉粒体を打鍵機等の圧縮成型機に
より圧縮成型する場合、萌工程として異種原料粉粒体同
士、例えば錠剤成型においては主原料粉粒体と滑沢剤（
通常、ステアリン酸の無機塩やタルク等が用いられる）
を混合するプロセスが組まれるのが一般的である。

以下、医薬品の打錠の場合について問題点等を説明する
が、他の分野の圧縮成型についても同様の問題点等は生
ずるものである。

以下に一般的な錠剤の製造プロセスを示す。

■　湿式打錠法 （主原料＋滑沢剤） ■　直接打錠法 （主原料＋滑沢剤） ここにおける混合の目的は、主に主成分の含量均−化と
、打錠時におけるトラブルの回避のために添加される滑
沢剤が、他の成分と均一に混じること、に大別される。

曲者においては、この打錠前の混合よりもさらに前の混
合、つまり原料計量後に行われる生薬と賦形剤混合によ
って事簡に処理されるか、または次の造粒工程で均一化
されるため、比較的混合についての問題は少ない。

これに対し後者は、造粒機により製剤化された主原料側
粉粒体（生薬・賦形剤・結合剤など）、または未造粒の
粉体の粒子間に、滑沢剤を適量添加混合することにより
、■圧縮成型時の圧力伝達の緩和をはかること■粉粒体
の流動性を高めることにより臼充填性を良くし、重量変
動の抑制など錠剤特性値を常に均一に保ち品質の安定化
を（）かること０錠剤の杵離れを良くし、放出時の白壁
摩擦係数を減少させること、などの目的があり、打錠前
の混合操作はきわめて重要な役割をもっている。　一般
に、ここで使用される混合機のタイプ−は、容器回転型
による回分式（少量多品目向きとして用いられ、混合機
の容積＝挿入率の大きさによりロフト・バッチサイズが
決められる）の、■型・二重円型型・正立方型・水平円
筒型・傾斜円筒型のものが主である。

これら回分式混合機を用いて混合を行う工程、および次
工程の打錠機に粉粒体を供給する工程において、次のよ
うな問題が挙げられる。

■混合機設置スペース・混合操作スペースが大きいこと
■混合機への粉粒体仕込み、取出し作業など、作業者に
たよる部分が多く、粉塵発生など環境面で好ましくない
こと■主原料（造粒機などで造粒された粉粒体）と滑沢
剤を回分混合し、これら粉粒体を打錠機ホッパーへ空気
輸送する際に、滑沢剤の分離偏析が生ずると打錠中の錠
剤重量のバラツキ、含量の不均一、キャフピング、ラミ
ネーション、ステッキング、硬度の低下等につながり、
品質上好ましくないこと■粉体および粉粒体の打錠機へ
の搬送方法が限定され、前後工程との連続自動化の障害
になること■混合操作が人手にたよるところが大きいた
め、仕込み・取出しの際に密閉性が損なわれ異物混入な
どの危険があること、などである。

発明が解決しようとする問題点 本発明は前述のような混合−圧縮成型（打錠等）工程間
に亘って発生しつる問題の解消を目的としており、異種
原料粉粒体の定量供給混合操作を自動かつ連結的に行い
、さらには圧縮成型機と運動して制御するものである。

問題点を解決するための手段・作用 かかる本発明は少なくとも２つの、異種の粉粒体を入れ
た容器、各容器から定められた比率による粉粒体を計量
する装置計量された粉粒体の混合装置及び粉粒体の圧縮
成型機からなる粉粒体定量供給混合装置付き圧縮成型機
に関する。

第１図に本発明装置の原理図を示す。該原理図を参考に
して本発明をさらに詳しく次のごとく表すことができる
。すなわち、本発明はさらに詳しくは圧縮成型機を構成
する定量器２３に粉粒体排出用開閉弁１５を通して粉粒
体が供給されるように該定量器上に設置された該開閉弁
材き混合機１１、該混合機に原料粉粒体が供給されるよ
うに該混合機上に設置された少なくとも２つの、計量機
付き計量容器、及び該計量容器に原料粉粒体が供給され
るように各該計量容器上に設置された原料供給トラフ付
き原料容器よりなり、以下のＡ）またはＢ）の制御機構
により異種粉粒体が自動的に混合され、かつ圧縮成型機
へ供給されるようにした特許請求の範ＦＭ第１項記載の
粉粒体定量供給混合装置付き圧縮成型機： Ａ） ａ９混合機１１から粉粒体が所定のレベル以上排出され
ると該混合機下部に設置された粉粒体容量検出器１２に
より検知し制御回路を介して粉粒体排出用開閉弁１５が
自動的に閉じられる。

ｂ、該開閉弁１５が閉じると原料供給トラフ（１）５下
部に設置された原料供給電磁フィーダー（１）６が起動
し、原料容器（１）３に貯蔵あるいは自動排送されてく
る−の原料粉粒体は原料供給トラフ（１）５上に落ち、
予め設定されている重量値に達するまで計量器（Ｉ）８
付き計量容器（１）７内に供給される。

Ｃ４重量設定・比較器２６によって設定範囲内に計量さ
れたことを確認すると、原料排出用開閉弁（１）　１０
が開いて混合機１１内に排出される。

ｄ、計量容器（１）７内の原料粉粒体残留の有無は原料
排出確認センサ（１）９により検知し、残留がなければ
原料排出用開閉弁（１）　１０は閉じる。

ｅ、−の原料粉粒体の計量操作ｂ−ｄが終わるとチェー
ンタイマーアップにより、二の原料粉粒体供給電磁フィ
ーダー（２）　１８が起動し、以下ｂ〜ｄと同様の操作
が自動的に行われる。

「、更に三の原料粉粒体もしくはそれ以上の原料粉粒体
がある場合は順次ｅと同様の操作が自動的に行われる。

ｇ、すべての原料粉粒体の混合機１１への供給が終わる
とチェーンタイマーアップにより混合機攪拌モーター１
３が起動して混合機内の攪拌翼１４が回転する。

ｈ、設定した混合時間に達すると混合機の粉粒体排出用
開閉弁１５が開き、圧縮成型機ｌを構成する定量器２３
上部に取り付けられている粉粒体検出センサ２４レベル
まで粉粒体が供給されるよう、混合機攪拌モーター１３
が間欠駆動を行う。

Ｂ） 上記でａの自動操作が終わったあと、２以上の異種粉粒
体の自動混合、圧縮成型機への供給が各別個にｂ−ｄ、
ｇ及びｈに従って行われる。

上記で弁としては電気又は圧縮空気を利用したバルブ、
シャッター等を用いることができる。

上記で生産の終了時や何らかの異常により島台済みの粉
粒体が予め設定した時間に達しても粉粒体検出センサ２
４レベルにない場合を想定し、かかる場合、圧縮成型機
１の駆動モーター２５及び粉粒体定量供給混合装置の全
電源停止回路が作動し、圧縮成型機と粉粒体定量供給混
合装置が連動して停止するよう制御機構を講することが
好ましい（工程１）。又、上記本発明装置の制御方式中
、Ｃ及びｄ　は次のＣ′及びｄ・　によってもよく、Ｃ
・　、ｄ・　は医薬品の打錠に際しては特に好ましい。

Ｃ°重量設定・比較器２６によって設定範囲内に計量さ
れたことを確認すると、記録器２７により計量値をプリ
ント表示し、原料排出用開閉弁（１１１０が開いて混合
機ｌｌ内に排出される。

ｄ・計量容器（１）７内の原料粉粒体残留の有無は原料
排出確認センサ（１）９により検知し、残留がなければ
原料排出用開閉弁（１）　１０は閉じ、次回計量のため
の計量容器（１）７の風袋引きが自動的に行われる。

又、医薬品打錠の場合、本発明の装置は通常、上記操作
工程において、−の原料粉粒体が主原料粉粒体であり、
二の原料粉粒体が滑沢剤であり、圧縮成型機が打鍵機で
あり、ｆの工程がないＡ）の工程によって操作される粉
粒体定量供給混合装置付き圧縮成型機となる。この場合
前記ｅの工程をさらに詳しく述べると以下のごとくとな
る。すなわち、−の原料（主原料）粉粒体の計量操作が
終わるとチェーンタイマーアップにより、もう一方の原
料粉粒体（すなわち、滑沢剤）併給電磁フィーダー（２
）　１８が起動する。主原料供給時と同様に原料（滑沢
剤）容器（２）１６に貯蔵されている滑沢剤は重力によ
り原料供給トラフ（２Ｎ？上に落下し、すでに設定され
ている重量値に達するまで計量器口）２０付き計量容器
（２）　１９内に併給される。

さらに重量設定・比較器２６により設定範囲内に計量さ
れたことを確認し、好ましくは記録器２７によって計量
値をプリント表示した後、原料排出用開閉弁（２）２２
が開いて混合機ｌｌ内に排出される。計量容器（２）　
ｌ　９内の滑沢剤残留の有無検出は原料排出確認センサ
（２）２１により検知し、残留を認めなければ原料排出
用開閉弁（２］２２を閉じる。

この信号を受けて次回計量のための計量容器（２）１９
の風袋引きが自動的に行われるように設定するのが好ま
しい。

なお、該粉粒体定量供給混合装置は、打錠機への着脱の
簡素化、水などによる装置全体の洗浄を可能にするため
以下のごとき種々の工夫が加味してもよい。例えば、容
器内部への粉だまり対策として、粉粒体接触部は特殊の
複合樹脂で皮膜処理し、コーナーはすべて８面施工で死
角をなくす、要部の着脱を簡便にするためにワンタッチ
カプリングを用いる。バルブ類はすべてサニタリータイ
プで洗浄容易とする、各検出器および計量部、ベアリン
グ使用部を防水構造とする等である。

以下に、本発明に関する試験例の概要を示す。

まず、試験を実施するための原料名と分量を第１表に、
さらに、これを流動層造粒機によって造粒し、製剤化し
たときの粉粒体特性を第２表に、打錠機の操作条件を第
３表に示す。

第　　　１　　　表 主原料粉粒体は流動層造粒機を用いＨＰＣ−Ｌの水溶液
を乳糖及びバレインヨでん粉の混合物に加熱下に噴霧造
粒することにより製した。

第　　　２　　　表 のＯ０ 第３表 試験例１゜ 該装置の経時的な錠剤重量の変動、硬度、キャッピング
、ステ１キング等、錠剤特性への影響を調べるために連
続５時間にわたり打錠機と連動制御させ挙動をみた。対
象には、一般に使用頻度の高い■型混合機を用いて、第
１表に示した主原料粉粒体と滑沢剤を９９：Ｉの割合で
５分間混合したものを使用した。

第４表に、Ｖ型混合機による処理の場合と本装置を使用
したときの錠剤特性を示す。本装置使用の場合の制御工
程はＡ）のａ、ｂ、ｃ’　　、ｄ’　　。

６、ｇ、ｈ、ｉによった。

３０分毎に５０錠をサンプリングし、延べ５時間（３０
０分）における挙動を見ると、重量のバラツキ、硬度に
おいて■型混合機を上回る良好な結果が得られた。また
、両試験ともに、キャッピング、ステｌキングの発生は
みられなかった。

第　　　４　　　表 試験例２゜ 前期試験例１で得られた錠剤中に含まれているステアリ
ン酸マグネシウムのうち、マグネシウムを原子吸光法で
定量し、Ｖ型混合機処理と該装置処理による含有率を比
較した。第５表に示した通り、該装置は経時的な混合バ
ラツキが小さく、含量均一性の面においても有利である
。

第　　　５　　　表 試験例３゜ 前記試験例１の経時的な錠剤特性とともに、滑沢剤の混
合度に基づく錠剤の圧縮成型圧力と臼からの放出圧力の
変動を測定した。第６表にその結果を示す。Ｖ型混合機
使用の場合に対して該装置は、内部滑沢効果により圧力
伝達が良好となり圧縮成型時の圧力は減少し、さらに白
壁からの錠剤放出力においても低下する傾向がみられた
。

第　　　６　　　表　− なお、＆を装置の分解・洗浄・乾燥に要する時間は、約
４０分で、十分に使用に耐えるものであることを確認し
た。

発明の効果 工程省略による省人・時間、粉粒体の偏析防止、異物混
入の回避、スペ・−ス縮小等が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る粉粒体定量供給混合装置付き圧縮
成型機の原理図を示す。図中、各部分の名称は次の通り
である。 １　圧縮成型機、２　原料輸送管、３　原料容器（１）
、４　原料検出センサ、５　原料供給トラフ（１）、６
　原料供給電磁フィーダ（１）、７　計量容器（１）、
８　計量器（１）、９　原料排出確認センサ（１）、１
０　　原料排出用開閉弁（１）、１１　　混合機、１２
　　粉粒体容量検出器、１３　　混合機攪拌モーター、
１４　　攪拌翼、１５　　粉粒体排出用開閉弁、１６　
　原料容器（ツ、１７　　原料供給トラフ（２）、１８
　　原料供給電磁フィーダ（２）、１９　　計量容器（
２）、２０　　計量器（２）、２１　　原料排出確認セ
ンサ（２）、２２　　原料排出用開閉弁（２）、２３定
量器、２４　　粉粒体検出センサ、２５　　駆動モータ
ー、２６　　重量設定・比較器、２７　　記録器、２８
　　制御ボックス されてくる−の原料粉粒体は原料供給トラフ（１）九ゑ
Ｌ 回転する。 される。 上記でａの自動操作が終わったあと、２以上の別個にｂ
−ｄ、　　　びｈに従って行われる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　少なくとも２つの、異種の粉粒体を入れた容器、各容
   器から定められた比率による粉粒体を計量する装置、計
   量された粉粒体の混合装置及び粉粒体の圧縮成型機から
   なる粉粒体定量供給混合装置付き圧縮成型機。