JPS6113237B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は表示制御装置、具体的には文字の修飾
に関するものであつて、囲い込みライン（フレー
ム）に対する色修飾と表示データの色修飾とを独
立して実現させる手段を提供するものである。 表示制御用LSIの製品化により、表示装置が比
較的安価で且つ簡単に構成できる様になつた。こ
のLSIはいずれもラスタスキヤンタイプのCRTデ
イスプレイを対象とし、該CRTデイスプレイに
おけるラスタタイミング制御部をLSI化したもの
である。従来、数枚のボードを必要としていた
CRTコントローラも、このLSIを用いることによ
り１ボードで構成可能となつた。 CRTコントローラの主な機能は、ドツトに対
応した輝度信号（有効ビデオ信号）の送出、水
平／垂直同期信号、水平／垂直帰線期間のブラン
キング制御等、対象システムに合わせたラスタタ
イミングの制御である。又、CRTコントローラ
はホストコンピユータ（あるいはマイクロコンピ
ユータ）とのインターフエースも実現しなければ
ならない。即ち、どの様なフオーマツトでコマン
ドや画面データの受け渡しを行うかといつた制御
も司どる。通常は１画面分の文字データをリフレ
ツシユメモリに持ち、そこから読出された文字デ
ータと現在の行内走査線番号とをキヤラクタジエ
ネレータへ送り、その文字の現在の走査線番号に
対応したドツトパターンを取出し、それを直列変
換してビデオ信号としている。文字データを読出
すべきリフレツシユメモリの番地及び現在の行内
走査線番号の指示はしかるべきタイミングでラス
タタイミング制御回路が逐次行なつていく。 この他にも実際のデイスプレイシステムでは、
その用途によつて、カラー表示、囲い込み（フレ
ーム）、ブリング（点滅）、反転、高輝度表示とい
つた機能のための回路が必要である。こられの機
能は画面修飾機能と称される。画面修飾機能（以
下、アトリビユートと称する）とはキヤラクタジ
エネレータROM等を使わず、画面上に図形又は
シンボルを表示する機能である。これら図形又は
シンボルは修飾制御信号又は映像抑止信号及び映
像イネーブル信号を適当に操作することにより実
現できる。 一方、その修飾方法としては、画面を構成する
文字の最小単位、即ち１文字分の表示エリア毎に
上記修飾機能を実現させるビツトを表示データと
は別に割りあてるものがある。この修飾機能のビ
ツトを本発明では表示データと区別する意味にお
いてアトリビユーシヨンビツトあるいはアトリビ
ユーシヨンデータと表現する。本発明はこのアト
リビユーシヨンに係わるものである。 従来の修飾方法によれば、カラー表示をする場
合、表示データと水平・垂直の囲い込み成分を同
一色で表示するならば問題はないが、異なつた色
表示を行う場合次の様な問題を生じる。即ち、カ
ラー修飾は、表示エリア毎、そのエリア全体が修
飾されるため、第１図ａに示す如く囲い込みライ
ン（太枠実線）を表示データエリアに指定すると
同一色となり、従つて第１図ｂに示す如く、表示
データのある行の上下に囲い込みラインと色指定
を行う必要がある。このことにより、その上下の
行には表示データを設定することができなくなる
ので、カラーにより張票イメージを表示しようと
すると表示データ行が半減してしまうという欠点
があつた。 上記欠点を解消するために囲い込みラインを固
定色にする方法も存在するが、これではプログラ
ムによる柔軟性がとれないという不都合を生じ
る。 本発明は上記従来の欠点に鑑みてなされたもの
であり、アトリビユーシヨンデータに囲い込みモ
ードビツトを設定することにより、囲い込みライ
ンに対するカラー修飾を表示データのカラー修飾
とは独立して実現する表示制御装置を提供するこ
とを目的とする。 以下、第２図以降を使用して本発明に関し詳細
に説明する。 第２図は本発明により使用されるアトリビユー
シヨンデータのビツト構造を示す。図において、
ビツト０，１，２は７色のカラー修飾を指示する
カラービツトである。ビツト３，４，５は囲い込
み機能を指示するビツトであり、ビツト３は垂直
ライン、ビツト４は水平ラインのうち上部水平ラ
イン、ビツト５が下部水平ラインをそれぞれ指示
する。ビツト６，７は囲い込みモードを指示する
ビツトである。 第３図は本発明を実施することにより、表示画
面上に得られる表示例を示す。図では“ABC”
という表示文字データに囲い込みを施した例を示
しており、囲い込み成分として緑、表示文字デー
タ“Ａ”は赤、“Ｂ”は青、“Ｃ”は黄の様にそれ
ぞれ異なつた色指定をしている。その際、リフレ
ツシユメモリ（図示せず）に記憶されるアトリビ
ユーシヨンデータの作成例を下記第１表に示す。

【表】 第３図は本発明の拡張例（囲い込みモードの水
平ラインへの修飾）を示したものであつて、ａは
囲い込み開始モードの水平ライン、ｂは囲い込み
中点モードの水平ライン、ｃは囲い込み終了モー
ドの水平ラインを示す。 以下、本発明の動作につき詳細に説明する。第
２図で示したアトリビユーシヨンデータのビツト
６，７は組合せにより、下記第２表に示した意味
を持つものとする。

【表】 アトリビユーシヨンデータで囲い込み開始モー
ドをコントローラ（図示せず）で検出すると、コ
ントローラではそのエリアで指定されるカラー情
報を記憶する。 そのカラー指定は囲い込み終了モードを検出す
るまで記憶され、その記憶されたカラー情報は、
囲い込み開始モードの指定エリアから囲い込み終
了モードの指定エリアの間に存在する上部水平ラ
イン、下部水平ライン、垂直ラインの囲い込み成
分のみを修飾する。 一方、文字データに対するカラーの指定はその
文字の存在するエリアのカラービツトにのみ修飾
される。 以上の様にして、囲い込み成分とその文字デー
タは別個の情報によりカラー修飾されるものであ
る。上記第２表にアトリビユーシヨンデータの作
成例（囲い込み成分を緑、データＡは赤、Ｂは
青、Ｃは黄）が示されており、この様に作成され
たアトリビユーシヨンデータにより、表示画面上
に表示される表示文字Ａ，Ｂ，Ｃは第３図に示す
如く表示される。図によれば、カラムｉにて囲い
込み開始モードが検出され、カラムｉのアトリビ
ユーシヨンデータのうちのカラービツト、即ちこ
こでは緑が記憶される。このカラービツト（緑）
はカラム（ｉ＋４）の囲い込み終了モードを検出
するまで記憶される。カラムｉ〜（ｉ＋４）の間
にある囲い込み成分は、それぞれのカラムにある
色指定の影響を受けることなく緑色に修飾され
る。 一方、カラム（ｉ＋４）の表示データ“Ａ”は
そのカラムのカラー指定を受け、第２表のアトリ
ビユートデータにより赤色に修飾される。同様に
カラム（ｉ＋２），（ｉ＋３）の表示データ
“Ｂ”，“Ｃ”はそれぞれ青色、黄色に修飾され
る。 以上説明の如く本発明によれば、従来のアトリ
ビユーシヨンデータに対し、囲い込みモードビツ
トを付加することにより、囲い込み成分と文字デ
ータとを別個に色指定ができることになり、同じ
表示エリアにそれぞれ異なつた色指定（囲い込み
成分と表示文字）で表示ができるという効果を有
する。更に、囲い込みモードを、囲い込みビツト
（上下部の水平ライン）に対する修飾にも使用す
ることにより、例えば第４図に示す如く、水平ラ
インとしてエリアの左半分、右半分、全体の３種
類のラインを表現できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の表示修飾（カラーと囲い込み）
により表示画面上に表示される表示例を示す図、
第２図は本発明により使用されるアトリビユーシ
ヨンデータのビツト構造を示す図、第３図及び第
４図ａ，ｂ，ｃは本発明を実施することにより表
示画面上に得られる表示例を示す図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ １文字の表示エリア毎に割りあてられた表示
   データとその修飾情報を記憶するアトリビユーシ
   ヨンデータとから成るリフレツシユメモリを有
   し、表示コントローラにより前記データを読出し
   そのデータを表示器へ表示する表示装置におい
   て、前記アトリビユーシヨンデータは少くとも色
   指定を行うカラービツト、水平・垂直の囲い込み
   成分を指定する囲い込みビツトならびにその囲い
   込みのモードを指定する囲い込みモードビツトか
   ら成り、前記表示コントローラは前記囲い込み開
   始モードを検出することによりそのエリアで指定
   されるカラービツトを囲い込み終了モードを検出
   するまで記憶し、該指定領域間に存在する囲い込
   み成分のみを色修飾することにより、文字データ
   の色修飾とは独立して行うことを特徴とする表示
   制御装置。