JPS61130186A - 紡機におけるボビン搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は精紡機、オートワインダー等の紡機における
ボビン搬送装置に係り、詳しくはボビンをほぼ垂直に保
持した状態で上方へ連続的に搬送するボビン搬送装置に
関するものである。

（従来の技術） 近年紡績工場においては省力化及び生産性向上を目的と
して様々の作業の自動化が考えられ、又実施されている
。例えば、精紡機における満管後の管替作業、あるいは
オートワインダーで糸が巻取−られた後の空ボビンを精
紡工程へ自動的に搬送する装置等が考えられている。そ
して、これらの装置においてはベルトコンベアのペッグ
から扱取られた空ボビン等を、はぼ垂直姿勢に保持した
まま上方へ搬送することにより装置の小型化あるいは床
面積の有効利用を図ることができる。ボビンをほぼ垂直
姿勢に保持した状態で上方へ搬送する装置として、従来
は第１１図に示すように、外周面に所定間隔で支持板９
１が突設されたベルトコンベア９２をほぼ垂直に配設し
、その搬送面側に断面コ字状をなす落下防止部材９３を
配設したものが使用されている。ところが、この装置に
おいてはベルトコンベア９２の周回部を周回してその移
動方向が逆方向となる支持板９１上に下方から送り込ま
れるボビン９４を確実に載置させるためには両者のタイ
ミングをとる必要があり、ベルトコンベア９２を連続的
に駆動した状態ではそのタイミングをとるのが難しく、
ベルトコンベアを間欠駆動する必要があり多数のボビン
を短時間で連続的に搬送するのが困難であるという不都
合がある。

（発明が解決しようとする問題点） この発明は短時間でボビンを連続的に搬送することが困
難であるという前記従来装置における問題点を解決する
ものである。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） 前記の問題点を解決するためこの発明においては、無端
状の搬送ベルトをほぼ垂直に延設するとともにその内側
に撓み防止部材を配設し、前記搬送ベルトの搬送面に沿
ってガイド部材を設け、かつ同ガイド部材を前記搬送ベ
ルトに対して離間可能に配設するとともに同ガイド部材
をベルト側へ付勢する付勢手段を設けるという構成を採
用した。

（作用） この発明の装置においては、装置の下方から送り込まれ
たボビンが無端状の搬送ベルトと該搬送ベルトと対向し
てほぼ平行に配設されたガイド部材とに挾持され、搬送
ベルトの移動に伴い上方へと搬送される。ガイド部材は
搬送ベルトの搬送面に対して離間可能に配設されかつ搬
送ベルト側へ付勢されているため、搬送するボビンがテ
ーバ状のボビンであってもその直径の変化に対応して搬
送ベルトとガイド部材との間隔が自動的に変化し、ボビ
ンをほぼ垂直姿勢に保持した状態で確実に上方へと搬送
する。

（実施例１） 以下この発明を精紡機の玉揚機に適用した一実施例を第
１〜６図に従って説明する。玉揚機１は第１図に示すよ
うに、精紡機機台に固設されたレール２及びガイドレー
ル３に係合するガイドローラ４．５を介して精紡機機台
に沿って走行可能に支承され、レール２に突設されたビ
ン（図示しない）と係合するスクリューローラ（図示し
ない）の作用によりレール２に沿って連続的に走行する
ようになっている。下方に配設された前記ガイドレール
３の上面にはスピンドルレール６と平行にペッグトレイ
７が延設され、該ペッグトレイ７にはスピンドル８のピ
ッチとほぼ等しい長さでかつ上面にペッグ９ａが突設さ
れた摺動体９が多数−列状態で摺動可能に装置されてい
る。

玉揚機１の下部には前記摺動体９のペッグ９ａに嵌挿さ
れた空ボビン１０を抜上げる空ボビン抜上装置１１が配
設され、その上方には空ボビン抜上装置１１により抜上
げられた空ボビン１０をほぼ垂直姿勢に保持した状態で
玉揚機１の上方へ搬送する空ボビン搬送装置１２が配設
されている。

空ボビン搬送装置１２の上方には前記ペッグ９ａ上から
抜上げられた空ボビン１０を、図示しないドツフィング
装置により満ボビンが引抜かれたスピンドル８に嵌挿す
る作用をなす空ボビン挿入装置１３へほぼ垂直姿勢を保
ったまま移送する空ボビン移送装置１４が配設されてい
る。

この実施例の玉揚機１は空ボビン１０が引抜かれたベツ
グ９ａにスピンドル８から玉揚げした満ボビンを挿入す
るようになっているため、玉揚げ及び空ボビン供給が全
て完了後玉揚機１が元の位置まで移動する際に支障とな
らないように、空ボビン抜上装置１１全体が支持ブラケ
ット１５に対して支軸、１６により回動可能に支持され
、図示しない駆動機構により第１，６図に示す作動位置
と、同位置から時計方向に回動された退避位置との間を
移動配置されるブラケット１７上に配設されている。ブ
ラケット１７の先端には第２図に示すようにクランク状
に折曲形成されたレバー１８がビン１９により回動可能
に取付けられ、該レバー１８の先端部には軸２０が玉揚
機１の移動方向と平行に回動可能に支持されている。軸
２ｏの一端にはブー９２１が一体回転可能に嵌着され、
該プーリ２１と前記ブラケット１７に固着された支持板
２２に固定されたモータ２３の駆動軸に嵌着されたプー
リ２４との間に巻掛けられたベルト２５により軸２０が
回転駆動されるようになっている。

軸２０の他端には局面をゴム等の高摩擦部材で被覆され
た抜上ローラ２６が一体回転可能に嵌着されている。前
記抜上ローラ２６と対向する位置には抜上ローラ２６と
平行にガイド部材２７が配設されている。前記レバー１
８の抜上ローラ２６の取付側と反対側には、カムボール
２８が回転自在に取付けられている。カムボール２８の
近傍には玉揚機１の移動と連動して玉揚機１がスピンド
ル８の１ピッチ分移動する間に１回転するように構成さ
れた回転軸２９に一体回転可能に嵌着されたカム３０が
配設されている。レバー１８は一端が成体に固定された
掛止ビン３１に掛止めされたスプリング３２により、前
記カムボール２８が前記カム３０に当接状態に保持され
る方向に回動付勢されている。なお、抜上ローラ２６の
上方にはペッグ９ａから抜上げられた空ボビン１０を前
記空ボビン搬送装置１２へ案内するガイド筒３３が配設
されている。

空ボビン搬送装置１２の搬送ベルト３４は無端状に形成
され、モータ３５によりプーリ３６、ベルト３７、プー
リ３８を介して駆動される駆動プーリ３９と、前記ガイ
ド筒３３の近傍に配設された被動プーリ４０との間に巻
掛けられている。搬送ベルト３４の内側にはその全長に
わたって撓み防止部材４１が近接した状態で配設されて
いる。

前記搬送ベルト３４と対向する位置には断面はぼ口字状
に形成されるとともにそめ下端が外方に湾曲形成された
ガイド部材４２が、搬送ベルト３４の搬送面に沿って配
設されている。ガイド部材４２は平行四節リンクの一部
を構成し、その外面に一対の取付部４２ａ、４２ｂが突
設されている。

そして、一端が固定リンクとしてのブラケット４３ａ　
、４３ｂに対して、それぞれ回動可能に連結されたリン
ク４４ａ　、４４ｂの他端に回転自在に支持された支軸
４５８．４５ｂに対して前記取付部４２ａ、４２ｂにお
いて回動可能に支持されている。ガイド部材４２はその
自重により搬送ベルト３４側へ付勢された状態で前記両
リンク４４ａ。

４４ｂにより支承され、両リンク４４ａ　、４４ｂの下
面に当接する規制部材４６ａ　、４６ｂの作用により搬
送ベルト３４とガイド部材４２との間の最小間隔が所定
の値（空ボビン１０の頂部の直径とほぼ同じ値）に規制
されるようになっている。

規制部材４６ａ　、４６ｂはそれぞれ円板状に形成され
、偏心位置において回動可能に取付けられ、前記間隔を
連続的に変更可能に構成されている。

次に前記のように構成された装置の作用を説明する。精
紡機が満管指令により停止すると、機台の一端から玉揚
機１がレール２に沿って移動を開始し、連続的に移動し
ながらスピンドル８から満ボビンを玉揚げし、次いでペ
ッグ９ａがら空ボビン１０を引抜き、満ボビンが玉揚げ
されたスピンドル８に空ボビン１０を挿入する作用を行
う。玉揚機１がレール２に沿って移動し、スピンドル８
とほぼ同ピツチで配置されたベツグ９ａに嵌挿された空
ボビン１０と係合する位置まで達した時点では、カムボ
ール２８はカム３０の大径部側に当接し、レバー１８は
スプリング３２の力に抗して第１．６図の時計方向に回
動される。そして、空ボビン１０の上部が抜上Ｏ−ラ２
６とガイド部材２７との間に進入した時点で再びカムボ
ール２８がカム３０の小径部と当接する状態となり、抜
上ローラ２６が第１，６図に示す位置まで移動されて空
ボビン１０は抜上ローラ２６とガイド部材２７とに確実
に把持される。抜上ローラ２６はプーリ２１，２４及び
ベルト２５を介してモータ２３により常に第１，６図の
反時計方向に回転されているので、後上ローラ２６とガ
イド部材２７とに把持された空ボビン１０は直ちに上方
へ抜上げられガイド筒３３を経て空ホビン搬送装置１２
へと送り込まれる。空ボビン搬送装置１２に送り込まれ
た空ボビン１０はその頂部側から搬送ベルト３４とガイ
ド部材４２とに挾持された状態で上方へ搬送され、空ボ
ビン移送装置１４及び空ボビン挿入装置１３を経て第１
図に鎖線で示すように満ボビンが玉揚げされた後のスピ
ンドル８に挿入される。

一般に空ボビン１０は下方はど大径に形成されているが
、大径部が搬送ベルト３４とガイド部材４２との間に進
入するにつれて、ガイド部材４２は平行四節リンクの作
用により搬送ベルト３４がら離間する方向に移動され、
空ボビン１ｏはスムーズに上方へ搬送される。又、ガイ
ド部材４２はその自重により搬送ベルト３４側へ付勢さ
れているため、空ボビン１０は搬送ベルト３４とガイド
部材４２とに挾持されて確実に上方へ搬送される。

なお、この実施例の装置においては規制部材４６ａ、４
６ｂの固定位置を副筒することにより搬送ベルト３４と
ガイド部材４２との最小間隔を連続的に変更調整するこ
とができるため、使用ボビンの直径の変更に対応してそ
の間隔を最適値に簡単に調整することができる。

（実施例２） 次にこの発明をオートワインダーにおいて糸がチーズと
して巻上げられた後の空ボビンをコンベアベルトのペッ
グから抜取り、該空ボビンを精紡工程へ搬送する装置に
具体化した第２の実施例を第７．８図に従って説明する
。第７図に示すようにオートワインダー４７の下部前面
には、ペッグ４８ａが所定−隔で突設されたベルトコン
ベア４８が機台長手方向に沿って配設され、その一端部
には空ボビン抜上装置１１が配設されている。空ボビン
抜上装置１１の上方にはほぼ垂直状態に空ボビン搬送装
置１２が配設されている。空ボビン搬送装置１２の上端
部には第８図に示すように、該空ボビン搬送装置１２に
より搬送されてきた空ボビン１０を精紡工程へ移送する
ベルトコンベア４９に案内するガイド板５０が配設され
ている。

この実施例の空ボビン搬送装！ｆ１２は前記実施例□ の装置と基本構成はほぼ同じであるが、ガイド部材４２
を搬送ベルト３４側へ自重のみで押圧付勢する代わりに
、ばね５１により積極的に押圧付勢している点が異なっ
ている。

この実施例の装置においてはオートワインダの巻上げ運
転により、ベルトコンベア４８のぺ、ラグ４８ａに嵌挿
された満ボビンの糸がチーズに巻上げられて空ボビン１
０．どなると、ベルトコンベア４８が駆動されてペッグ
４８ａに嵌挿されている空ボビン１０が所定速度で第７
図の右方へ移動する。ペッグ４８ａ上の空ボビン１０が
抜上ローラ２６と・係合可能な位置に到達した時点で前
記実施例の装置と同様、抜上ローラ２６とガイド部材と
してのガイドローラ５２との間隔が空ボビン１０の上部
径より大きくなり、空ボビン１ｏは抜上ロー５２６とガ
イドローラ５２との間にスムーズに進入する。その後た
だちに抜上ローラ２６がガイドローラ５２側へ回動され
、空ボビン１０は抜上ローラ２６とがイドローラ５２と
に把持される。

そして、抜上ローラ２６の回転により空ボビン１０がペ
ッグ４８ａから引抜かれ、ガイド筒３３に案内されて空
ボビン搬送装置１２へと受渡される。

空ボビン搬送装置１２に受渡された空ボビン１０はぼ垂
直姿勢を保持した状態で上方へ搬送され、空ボビン搬送
装置１２の上部に至るとその上部がガイド板５０に当接
し、該ガイド板５０に案内されてその頂部側から前記ベ
ルトコンベア４つ上へ排出され、ベルトコンベア４９に
より精紡工程へ　。

と搬送される。

なお、この発明は前記両賞流側に限定されるものではな
く、例えば、第９図に示すようにガイド部材４２を２つ
に分割しそれぞれ平行四節リンクで構成したり、３個、
４個と細かく分割したり、第１０図に示すようにガイド
部材４２の外面に先端に雄ねじ部５３ａ　、５４ａが形
成された支軸５３．５４を突設し、該支軸５３．５４の
先端を所定位置に固設されたブラケット５５の透孔に嵌
（Φするとともにその突出端にナツト５６．５７を螺着
し、かつ、ガイド部材４２と前記ブラケット５５との間
にばね５８を介装することによりガイド部材４２が常に
搬送ベルト３４側へ押圧付勢された状態に配設してもよ
い。この構成においてはナツト５６．５７の雄ねじ部５
３ａ　、５４ａに対する螺入間を調整することにより搬
送ベルト３４とガイド部材４２との最小間隔を所定の値
に調整することができる。又、平行四節リンクを用いた
場合と同様第１０図に示す変更例の場合にもガイド部材
４２を複数個に分割構成することも可能である。ざらに
、この発明の装置を満ボビン搬送装置としても使用する
ことができる。

発明の効果 以上詳述したように、この発明によればボビン搬送装置
へのボビンの供給タイミングを考慮することなくボビン
を垂直状態に保持したまま連続的に上方へ搬送すること
ができ、短時間でボビンの搬送を行うことができ、しか
も装置の構造が簡単となるという優れた効・果を秦する

【図面の簡単な説明】

第１〜６図はこの発明を連続移動型の玉ＷＡ機に適用し
た第１の実施例を示すものであって、第１図は精紡機と
玉揚機との関係を示す概略側面図、第２図は空ボビン抜
上装置の断面図、第３図は空ボビン搬送装置の斜視図、
第４図は第３図のＡ矢視図、第５図は空ボビン搬送装置
の断面図、第６図は作用を説明する一部省略側面図、第
７．８図はこの発明をオートワインダーで使用後の空ボ
ビンを精紡工程へ搬送するコンベアへ受渡す装置に具体
化した第２の実施例を示すものであって、第７図は全体
の概略正面図、第８図は要部側面図、第９，１０図は変
更例を示す側面図、第１１図は従来装置を示す側面図で
ある。 ペッグ９ａ　、４８ａ　、空ボビン１０、空ボビン搬送
装置１２、搬送ベルト３４、撓み防止部材４１、ガイド
部材４２、規制部材４６ａ　、４６ｂ　。 特許出願人　　株式会社豊田自動織機製作所代　理　人
　　　弁理士　　恩１）博宣π５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、無端状の搬送ベルトをほぼ垂直に延設するとともに
   その内側に撓み防止部材を配設し、前記搬送ベルトの搬
   送面に沿つてガイド部材を設け、かつ同ガイド部材を前
   記搬送ベルトに対して離間可能に配設するとともに同ガ
   イド部材をベルト側へ付勢する付勢手段を設けた紡機に
   おけるボビン搬送装置。 ２、前記ガイド部材は同ガイド部材と前記搬送ベルトと
   の間の最小間隔が規制手段により所定の値に規制されて
   いる特許請求の範囲第１項に記載の紡機におけるボビン
   搬送装置。 ３、前記ガイド部材は平行四節リンクの一部を構成し、
   固定リンクと対向する位置に配設されている特許請求の
   範囲第１項又は第２項に記載の紡機におけるボビン搬送
   装置。 ４、前記平行四節リンクは複数個配設されている特許請
   求の範囲第３項に記載の紡機におけるボビン搬送装置。