JPS6112973Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、超音波診断装置において、陰極線管
を使用したXYデイスプレイ装置の画面を撮影す
るカメラの絞り装置の改良に関するものである。

従来、超音波診断装置において、陰極線管を使
つたデイスプレイ装置の１フレームの画面をカメ
ラで撮影するときは、カメラのシヤツターは表示
画面の１フレームに同期させ、絞りは画面の明る
さを感光素子によつて検出して、自動的に決める
方法がとられていた。

しかしこの方法では超音波診断装置のＭモード
表示のように表示画面の１掃引時間がＹ方向で数
百マイクロ秒、Ｘ方向が数秒間という方式の場
合、すなわち画面がＸ方向の端からＹ方向に掃引
をくり返してＸの反対方向へ動き、数秒後に１画
面が終る方式においては感光素子が１フレームの
画面の明るさに対応しにくい特性をもつためカメ
ラの絞りが適切に制御されず、露出不良がおこる
欠点があつた。

本考案は上記欠点を除去するためになされたも
ので、Ｍモードの表示においてもカメラの絞りを
自動的に最適値に設定し得る撮影装置を備えた超
音波診断装置を提供することを目的とする。

本考案は、画面の明るさが陰極線管へ印加され
る表示信号の大きさと対応することを利用したも
のである。

以下図面を参照して本考案の一実施例を説明す
る。

まず第１図において、外部からの表示信号１を
増幅器２で増幅し、この増幅器２の出力である表
示信号３により陰極線管４のカソード又はグリツ
ドをドライブして陰極線管４の画面上に画像を表
示し、この表示画像を絞り７を介してカメラ８で
撮影する。カメラ８の絞り７は検出器５によつて
表示出力信号３を検出して検波する。そしてこの
検出器５の出力レベルがある基準値より大きけれ
ば絞り７を絞る方向に又、小さければ開く方向に
動作するように絞り７のコントロール信号６を送
つて、絞り７を自動的に制御する。この際このコ
ントロール信号６はカメラ８が撮影を目的とする
画面の１フレーム前又は数フレーム前の信号の全
区間又は一部区間の平均値で、目的とする１画面
の撮影期間中、絞り７は一定であり、１フレーム
毎にコントロール信号６がでるものとする。

以上述べた方式により、試し撮りの必要もな
く、常に良好な写真撮影が可能である。

又、第２図は他の実施例を示すもので、第１図
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略
する。

通常Ｍモードの超音波診断装置ではデイスプレ
イの掃引速度を自由に変えることができる。しか
しこれを変えるとある掃引速度でフレームの画面
を撮影するように設定されたカメラ８の絞り７で
は露出不良になる。そこで第２図に示すように表
示出力信号３のみならず掃引速度９も検出器５で
検出して、掃引速度を速くすれば絞り７を開く方
向に、又遅くすれば絞る方向にカメラ８への絞り
コントロール信号６を出力するようにしたもので
ある。

その結果表示出力信号の大きさの変化、又は掃
引速度９の切換えに対して自動的にカメラ８の絞
り７が制御され、常に良好な写真撮影が可能とな
る。

本考案は以上説明したように、画面の明るさが
陰極線管へ印加される表示信号の大きさに対応す
ることを利用して、１フレームの画面を撮影する
場合、目的とする画面の１又は数フレーム前の表
示信号の全区間又は一部区間の平均値によりカメ
ラの絞りを自動的に制御するようにしたため、常
に良好な写真撮影を行うことができるものであ
る。

尚、本考案は上記した一実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨を変更しない範囲内で
適宜変形して実施し得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すブロツク図、
第２図は本考案の他の実施例を示すブロツク図で
ある。 １……外部表示信号、２……増幅器、３……表
示出力信号、４……陰極線管、５……検出器、６
……絞りコントロール信号、７……絞り、８……
カメラ、９……掃引速度信号。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 超音波診断装置本体からの表示信号により超音
   像を表示するXYデイスプレイ装置と、所望の超
   音波像の１又は数フレーム前の前記表示信号の全
   区間又は一部区間の平均値、あるいは掃引速度信
   号を検出する検出器と、この検出器からの出力信
   号により制御される絞りを備えたカメラとからな
   る超音波診断装置。