JPS6112799B2 - - Google Patents

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JPS6112799B2
JPS6112799B2 JP5864079A JP5864079A JPS6112799B2 JP S6112799 B2 JPS6112799 B2 JP S6112799B2 JP 5864079 A JP5864079 A JP 5864079A JP 5864079 A JP5864079 A JP 5864079A JP S6112799 B2 JPS6112799 B2 JP S6112799B2
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JP
Japan
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layer
heat
resin
water
sensitive adhesive
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JP5864079A
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English (en)
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JPS55152091A (en
Inventor
Jintaro Saito
Mitsuharu Nakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS55152091A publication Critical patent/JPS55152091A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は必要な部分に限り転写する加熱転写シ
ートの製造方法に関する。本発明はまた金属の部
分蒸着部を有する加熱転写シートであつて必要な
部分に限り転写するものの製造方法をも包含す
る。
加熱転写絵付けにおいては、基材の絵柄インキ
部より多少大き目に、またはフイルム全面にわた
つて剥離剤の層を設けておき、その上に所望の絵
柄を着色インキにより印刷し、さらに感熱型接着
剤の層を与えた転写シートを被転写体に当て、加
熱加圧して転写をする方法が一般に行なわれてい
る。
転写後は、上記の剥離剤の層が着色インキ層の
保護被覆を形成するわけであるが、転写材の上記
した構成により、前者の手法では絵柄の印刷がな
い周囲の部分をも、ある幅において剥離剤の層が
おおうことになり、被転写体の表面とは光沢など
の外観に差が出るため、境界が目立つて不自然に
感じられるという難点がある。また、後者の手法
により絵柄を含むある広さの面を一様に剥離剤の
層でおおえば、絵柄周辺の不自然さはなくなるが
端の部分で境界が目立つことは免れないし、余剰
の剥離剤の層が残ると、「箔切れが悪い」とよば
れる状態になり、やはり転写製品の価値が低くな
る。
本発明は、上記のような難点を解消して美的効
果のすぐれた絵付けを実現するためになされたも
のであつて、絵付けに必要な部分に限り転写する
ことのできる加熱転写シートの製造方法を提供す
ることを目的とする。
本発明の製造方法により得られる、必要な部分
に限り転写する加熱転写シートは、模式的な断面
図である第1図Aにみるとおり、耐熱性を有する
フイルム基材11上に、任意の絵柄をあらわす部
分に、剥離剤の層12、着色インキ層13および
感熱型接着剤の層16をこの順に重ねて有する。
着色インキ層13と感熱型接着剤の層16との
間には、やはり模式的な断面図である第1図Bに
示すように、金属蒸着膜の層15を有していても
よい。
上記の構成を有する加熱転写シート1Aおよび
1Bは、加熱転写の常法に従つて絵付けに使用す
ることができる。すなわち、感熱型接着剤層16
の面を被転写体20の表面にあて、フイルム基材
11を通して加圧下に熱を加え、接着後フイルム
基材11を引きはがすことにより、第2図に示す
ように、剥離剤の層12を表面にして転写された
絵2が得られる。着色インキ層のない部分には剥
離剤の層もないから、必要な部分に限り転写が行
なわれるわけである。
通常の印刷技術により上記の加熱転写シートを
得るには、剥離剤の層、着色インキ層および感熱
型接着剤層を順次同調させて重ねて印刷すればよ
いことになる。しかし、剥離剤は転写後に着色イ
ンキの保護被覆となる役割からいつて、無色透明
ニスを使用するのが常であるし、感熱型接着剤
も、美麗な絵付けのためには、無色透明であるこ
とが望ましい。無色透明のインキによる印刷の見
当合わせは、現在の技術では実際上不可能であ
る。従つて、これらを全面コートにより適用しな
がら、必要な部分に限り残すことが要求される。
そのような要求にこたえて本発明の加熱転写シ
ートを与える製造方法は、耐熱性を有するフイル
ム基材上に、任意の絵柄をあらわす部分を除いた
部分に、水に対して実質上不溶であるが膨潤はす
る樹脂の層を設け、その上に剥離剤の層を全面に
設けてから、好ましくは絵柄に同調させて着色イ
ンキの層を与え、その上に感熱型接着剤の層を全
面に設け、ついで水を適用して上記の樹脂を膨潤
させ、膨潤状態の樹脂をその上に付着している剥
離剤の層、場合により着色インキの層および感熱
型接着剤の層とともに取り除くことからなる。
図面を参照してこの工程を順次説明すれば、ま
ず第3図に示すように、耐熱性を有するフイルム
基材11の上に、任意の絵柄に対応し転写を意図
しない部分に対して水膨潤性樹脂の層14Aを設
け、その上に全面に剥離剤の層12を設け、続い
て着色インキの層13を与える。この印刷は絵柄
に同調させることが好ましいが、それより多少大
き目に着色を行なつても、余分なインキは後に除
去されるので、差支えない。場合によつては、着
色インキの層を全面に与えることさえ可能であつ
て、それにより工程の簡易化がはかれる。つい
で、全面に対して感熱型接着剤の層16を設け
る。
次に、これを水中に浸漬するか、または水を噴
霧するなどの手法で全体に水を適用すると、水膨
潤性の樹脂の層14Aは水を吸つて、第4図で、
14Bとして示すように、体積が著しく増大す
る。それに伴つて、その上に付着していた剥離剤
層12、場合によつては着色インキ層13および
感熱型接着剤層16が、水膨潤性樹脂14Aの輪
郭に沿つてシヤープに切断される。
膨潤した樹脂14Bを除去すると、第1図Aに
示したように、所望の部分に剥離剤の層12、着
色インキの層13および感熱型接着剤の層16と
が残つたものが得られる。除去は、布でふきとる
とか、細かいブラシでかき取るとかいつた機械的
な手段が効果的である。膨潤状態の樹脂14Bは
ゼリー状のゲルとなつて、フイルム基材11との
間の接着が弱まつているから、ほぼ完全に除去で
きる。
第1図Bに示したような、着色インキ層13と
感熱型接着剤層16との間に金属蒸着膜層15を
有する加熱転写シートを製造するには、水膨潤性
樹脂の層14A、剥離剤の層12および着色イン
キ層13を設けたのち、感熱型接着剤層16を設
ける前に全面に金属の蒸着を施せばよい。水の適
用により樹脂が膨潤すれば、その体積増大に伴つ
て金属蒸着膜は感熱型樹脂層とともに切断され、
不要な部分は膨潤した樹脂とあわせて除去され
る。
本発明で部分蒸着転写シートの製造に用いるフ
イルム基材は、耐熱性を必要とすることはもちろ
んであるが、耐水性も要求される。具体的には、
セロフアン、ポリエステルフイルム、シリコーン
離型紙、合成皮革用工程紙などが適当である。こ
れはまた、剥離剤層との間で、剥離が容易でなけ
ればならず、剥離性は相手となる剥離剤によつて
異なるから、組み合わせとして選択すべきであ
る。厚みも、必要な強さと材質との関係からえら
ぶ。通常は10〜数10μの範囲である。
剥離剤は、上述のようにフイルム基材の全面に
塗布され、それと剥離する性質のものであつて、
また転写後はインキの透明な保護被膜としての役
割もはたさなければならない。代表的な材料はア
クリル酸エステル系の合成樹脂であつて、適宜の
溶媒に溶かして、グラビアコート、ロールコー
ト、シルクスクリーンコートなどの方法で適用す
る。塗布量は通常1〜10g/m2がよく、必要によ
り同種または異種のものを2層以上重ねることが
できる。
剥離剤および感熱型接着剤、場合によつてはさ
らに着色インキ層(ならびに金属蒸着を施した場
合はそれも含めて)を除去しようとする部分に塗
布する水膨潤性樹脂は、有機溶剤に可溶なものを
用い、溶液にしてグラビア印刷法により印刷す
る。前述したゼリー状を呈して機械的に除去しや
すくなること、その上に付着した各層を体積膨脹
によりシヤープにせん断すること、またわずかに
残留することがあつても転写後の絵の耐水性をそ
こなわないこと、などの要請に確実にこたえる上
では、樹脂の水による膨潤度を適切にえらぶこと
が肝要である。通常、好ましい膨潤度は7〜25の
範囲にある。
着色インキ層は、染料または顔料を含有する透
明または不透明な耐水性を有するインキの層であ
つて、金属蒸着膜を存在させる場合はそれにより
与えられる金属光沢を計算に入れて、それと調和
するものをえらび、適切な方法で印刷する。この
印刷も慣用技術に従つて実施できる。
金属蒸着膜を設ける場合は、アルミニウムや銅
などの金属の真空蒸着を行なつて、数100Åの厚
さに付着させる。その方法は当業技術者に知られ
ている。
最後に全面に適用する感熱型接着剤は、主とし
て被転写体が何であるかによつてえらぶ。転写絵
付けの対象として代表的なプラスチツク成形品の
材質がポリプロピレン、ポリスチレンあるいは
ABS樹脂の場合は、塩素化ポリエチレン系、ア
クリル系またはゴム系のものを使用する。塗布
は、グラビアコート、ロールコートなどが好都合
である。この層の厚みは、必要な接着性を得るに
足りる限度でよい。
本発明による必要な部分に限り転写する加熱転
写シートは、絵柄に従つて転写されない部分は剥
離剤の層が転写されないから、被転写体の外観を
変えることなく、自然な美感をもつた絵付けがで
きる。
実施例 1 ポリエチレンテレフタレートの厚さ25μのフイ
ルムを基材として用いた。その上に、アクリル系
の水膨潤性樹脂であるアクアプレンL−710(明
成化学工業社製、水膨潤度20〜25)を溶剤に溶か
したものを、あらわそうとする絵柄に調和させ
て、グラビア印刷により適用した。
剥離剤としてアクリル系樹脂のトルエン/酢酸
エチル=1/1の溶剤溶液をグラビアコートによ
り全面に塗布し、その上に、アクリル系樹脂およ
び顔料から調製したグラビアインキを用いて絵柄
を印刷した。
最後に、感熱型接着剤としてアクリル系樹脂
を、トルエン/酢酸エチル=1/1の溶液として
全面にグラビアコートした。
これを常温の水中に約5分間浸漬してから、膨
潤した部分を布でふき取つて乾燥させた。
このようにして得た転写シートを、ポリスチレ
ン製の成型品表面に、温度200℃のシリコーンゴ
ムロールを使つて熱圧着し転写した。
ポリエステルフイルムを剥離して得た転写絵付
け製品は、必要な絵柄に限り転写され、改善され
た美感を有するものであつた。
実施例 2 例1において、感熱型接着剤の塗布に先立つ
て、アルミニウムの真空蒸着を行なつたほかは、
同様にして加熱転写シートをつくり、これを同じ
条件で、やはりポリスチレン成型品の表面に転写
した。この製品は、必要な絵柄だけが転写されて
いる上に金属の蒸着部分がくつきりとあらわれ、
改善された美感を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明の製造方法により得られた必
要な部分に限り転写する加熱転写シートの基本的
な態様を模式的に示す断面図であり、第1図Bは
これに金属蒸着部分をそなえた態様を示す同様な
断面図である。第2図は第1図Aの加熱転写シー
トを被転写体上に適用し(上下が逆になる)、フ
イルム基材を剥離して絵付け製品としたところを
示す同様な断面図である。第3図および第4図
は、本発明の加熱転写シートの製造方法の工程を
示す模式的な断面図であつて、第3図はフイルム
基材上に、絵柄に従つて部分的に水膨潤性樹脂の
層、全面に剥離剤の層、絵柄に調和しているが大
き目の着色インキの層を設け、その上に全面に感
熱型接着剤の層を設けた段階を示し、第4図は水
の適用により樹脂が膨潤してその上に付着してい
る各層をせん断した段階を、それぞれ示す。 1A,1B……加熱転写シート、2……転写さ
れた絵、11……フイルム基材、12……剥離剤
層、13……着色インキ層、14A……水膨潤性
樹脂層、14B……水膨潤性樹脂(膨潤状態)、
15……金属蒸着膜層、16……感熱型接着剤
層、20……被転写材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐熱性を有するフイルム基材の上に、任意の
    絵柄をあらわす部分を除いて、水に対して実質上
    不溶であるが膨潤はする樹脂の層を設け、その上
    に剥離剤の層を全面に設けてから着色インキの層
    を与え、その上に感熱型接着剤の層を全面に設
    け、ついで水を適用して上記の樹脂を膨潤させ、
    膨潤状態の樹脂をその上に付着している剥離剤の
    層、場合により着色インキの層および感熱型接着
    剤の層とともに取り除くことからなる必要な部分
    に限り転写する加熱転写シートの製造方法。 2 着色インキの層を設けた後、感熱型接着剤の
    層を設けるに先立つて全面に金属蒸着を行なう特
    許請求の範囲第1項の必要な部分に限り転写する
    加熱転写シートの製造方法。 3 水に対して実質上不溶であるが膨潤はする樹
    脂がアクリル酸系の合成樹脂であつて、その膨潤
    度が7〜25の範囲にある特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項の必要な部分に限り転写する加熱転写
    シートの製造方法。
JP5864079A 1979-05-15 1979-05-15 Heat transfer sheet and production threrof Granted JPS55152091A (en)

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