JPS6112317B2

JPS6112317B2 -

Info

Publication number: JPS6112317B2
Application number: JP8004876A
Authority: JP
Inventors: Toichi Igarashi
Original assignee: Toshiba Denki Kigu KK
Current assignee: Toshiba Denki Kigu KK
Priority date: 1976-07-06
Filing date: 1976-07-06
Publication date: 1986-04-07
Also published as: JPS536099A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は各種原料を混合して作られる飲料液
をカツプ販売する自動販売装置に関する。

従来、この種飲料液自動販売装置としては各種
原料の混合比が予め設定され（たとえばコーヒー
を販売するものではその混合比に応じてブラツク
コーヒー、砂糖入りコーヒー、ミルク入りコーヒ
ー、砂糖およびミルク入りコーヒーなどの種類が
ある。）、その各種原料の混合比の異なる飲料液を
客が選択するようにしたものが知られている。

しかしながら、このようなものでは客側の立場
に立つた微妙な味の飲料液を販売することができ
ない欠点があつた。

また、自動販売装置の使用者側の立場に立つ
と、客の各種原料の混合比を自由に選択させるこ
とは飲料液の販売価格に対する原価の割合が不均
一となり、このため飲料液の販売価格を一定にし
たのでは損する場合があり、実施が不可能となる
問題がある。

この発明はこのような問題を解決するために考
えられたもので、客側の立場に立つた微妙な味の
飲料液を販売することができるとともに、その飲
料液を使用する各種原料の量に見合つた価格で販
売できる飲料液自動販売装置を提供することを目
的とする。

以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

第１図に示すものは自動販売装置の外観を示す
正面図で、１は看板、２は接客部に配設された操
作盤である。操作盤２の上方にはコイン投入口
３、デイジタル表示器１９、第１の設定ダイヤル
４、第２の設定ダイヤル５および販売開始スイツ
チ６がそれぞれ設けられている。また操作盤２の
下方には前記コイン投入口３の下方に位置してコ
イン返却口７が設けられ、かつ中央部に位置して
販売口８が設けられている。前記販売口８内には
支持部材９が設けられており、飲料液の販売時カ
ツプ１０が落下するとそのカツプ１０を上記支持
部材９で支持するようにしている。

第２図に示すものは自動販売装置の制御部の回
路構成図で、l₁はプラス電源母線、l₂はマイナス
電源母線である。前記母線l₁，l₂間にはコイン機
構１８が接続されている。また前記母線l₁，l₂間
にはリレー接点からなる第１のスイツチ１２およ
び第２のスイツチ１３を直列に介してリレー１４
が接続されている。上記リレー１４は、又前記母
線l₁，l₂間に、自己の常開接点および前記第２の
スイツチ１３を直列に介して接続されるようにな
つている。さらに前記母線l₁，l₂間には前記リレ
ー１４の常開接点および前述した販売開始スイツ
チ６を直列に介して飲料液注出装置１５を接続し
ている。前記注出装置１５はたとえばコーヒー液
注出装置におけるコーヒー粉末供給器および砂糖
供給器のように２種類の原料供給器を設け、飲料
液のもとになる主原料供給器（コーヒー粉末供給
器など）から供給される主原料に所定量の湯又は
水を供給して飲料液を作り、その飲料液に副原料
供給器（砂糖供給器など）から供給される副原料
を加わえて販売すべき飲料液を作り注出するよう
にしている。そして前記注出装置１５の一方の原
料供給器から供給される原料の量を第１の設定器
１６で設定し、かつ他方の原料供給器から供給さ
れる原料の量を第２の設定器１７で設定するよう
にしている。前記両設定器１６，１７はタイマー
を内蔵し、そのタイマーからのタイム信号を前記
注出装置１５に出力するとともに、設定ダイヤル
４，５の設定値に応じたレベルの価格信号S₁，S₂
を前記コイン機構１８に供給している。すなわ
ち、前記第１、第２の設定器１６，１７は第１、
第２の設定ダイヤル４，５が「０」位置（標準）
にあるとき基準タイム信号を前記注出装置１５に
供給して標準の原料供給を行わせ、第１、第２の
設定ダイヤル４，５を「０」位置以外に操作する
ことによつてタイム信号の出力時間を設定レベル
に比例して増加させ前記注出装置１５に増量した
原料供給を行わせるようにしている。また第１、
第２の設定ダイヤル４，５を「０」位置以外に操
作したときには設定レベルに応じたレベルの価格
信号S₁，S₂を前記コイン機構１８に供給するよう
にしている。

前記コイン機構は第３図に示すようにCPU，
ROM，RAMによつて構成された制御部２１、演
算部２２及び増額金額テーブル２３を有するマイ
クロプロセツサ２４、前記表示器１９と接続され
る表示器インターフエース２５及びコインメカ２
６、Ａ／Ｄ変換回路２７，２８、リレー２９を駆
動するリレー駆動回路３０をそれぞれ接続した
Ｉ／Ｏポート３１を内蔵している。前記制御部２
１はプログラムデータに基づいて前記演算部２
２、増額金額テーブル２３、表示器インターフエ
ース２５及びＩ／Ｏポート３１を制御する。前記
コインメカ２６はコイン投入口３から投入される
金額データをＩ／Ｏポート３１を介して制御部２
１に供給するとともに、制御部２１からＩ／Ｏポ
ート３１を介して入力される釣銭データに基づい
て前記コイン返却口７に釣銭を返却する。前記
Ａ／Ｄ変換回路２７は前記第１の設定器１６から
の価格信号S₁を入力してその信号レベルに応じた
デイジタル信号に変換し、Ｉ／Ｏポート３１を介
して前記制御部２１に供給する。前記Ａ／Ｄ変換
回路２８は前記第２の設定器１７からの価格信号
S₂を入力してその信号レベルに応じたデイジタル
信号に変換し、Ｉ／Ｏポート３１を介して前記制
御部２１に供給する。前記リレー２９は前記第１
のスイツチ１２を閉成動作する。

前記制御部２１はプログラムデータに基づいて
特に第４図に示す販売処理を行なう。すなわち、
Ａ／Ｄ変換回路２７，２８からのデイジタル信号
を判断して第１、第２の設定ダイヤル４，５が
「０」位置にセツトしているか否かを判別する。
そして「０」位置にセツトされていれば予め設定
されている標準販売金額をRAMから読み出して
表示器インターフエース２５を介して表示器２５
に出力する。また、「Ｏ」位置以外にセツトされ
ていると価格信号S₁，S₂のレベルに応じて増額金
額テーブル２３から増加金額データを読み出す。
続いて標準販売金額を読み出し、その金額と増加
金額を演算部２２を制御して加算し、その結果を
表示器インターフエース２５を介して表示器２５
に出力する。

次にコインメカ２６に対するコインの投入金額
を判断し、その金額が表示器１９で表示している
金額以上になつているか否かをチエツクする。そ
して表示金額以上になつていればリレー駆動回路
３０を制御してリレー２９を予め設定した短時間
動作させる。この状態で販売動作が完了するのを
待ち、完了するとコインメカ２６を制御して投入
コインを金庫内に収納させるとともに、釣銭があ
ればその釣銭をコイン返却口７に返却させる。前
記第２のスイツチ１３は注出装置１５によつて動
作制御されるもので、通常は閉成状態にあり、上
記注出装置１５から販売口８にセツトされている
カツプ１０への飲料液の注入動作が終了すると所
定の短時間開放動作するものである。なお、前記
カツプ１０の販売口８へのセツトは前記注出装置
１５の動作開始とともに行なわれ、注出装置１５
が飲料液を注出する時点ではカツプ１０の販売口
８へのセツト動作が完了するようになつている。

このような構成であれば客が第１の設定ダイヤ
ル４を操作することにより一方の原料供給器から
供給される原料の量を任意に設定することができ
る。たとえばコーヒーを販売するものではコーヒ
ー粉末の量を任意に設定することができコーヒー
液の濃度を設定することができる。また、客が第
２の設定ダイヤル５を操作することにより他方の
原料供給器から供給される原料の量を任意に設定
することができる。たとえばコーヒーを販売する
ものでは砂糖の量を任意に設定することができ
る。また、第１、第２の設定ダイヤル４，５を操
作することによつて標準販売金額に加算すべき金
額を決める価格信号S₁，S₂が第１、第２の設定器
１６，１７からコイン機構１８に入力され、コイ
ン機構１８では増額した販売金額を設定するとと
もにその販売金額が表示器１９で表示される。

従つて、標準飲料液をほしいときには表示器１
９の表示を見て標準販売金額をコイン投入口３へ
投入し、また原料と増量したいときには第１、第
２の設定ダイヤル４，５を操作して表示器１９に
表示されている新たな販売金額を見てコイン投入
口３へコインを投入すればよい。

このようなコイン投入操作が行われると第１の
スイツチ１２が短時間閉成し、リレー１４が付勢
される。このリレー１４は自己の常開接点の閉成
により自己保持される。この状態で販売開始スイ
ツチ６を閉成操作すると、注出装置１５が電源母
線l₁，l₂間に接続され注出装置１５が作動を開始
する。先ず第１の設定器１６の設定にしたがつた
量の一方の原料が供給される。一方このとき販売
口８にはカツプ１０がセツトされる。上記供給さ
れた原料に所定量の湯又は水が注がれ飲料液が作
られさらに第２の設定器１７の設定にしたがつた
量の他方の原料が供給され販売すべき飲料液が作
られる。しかして注出装置１５から飲料液がカツ
プ１０内に注入される。そしてカツプ１０に対す
る飲料液の注入が終了すると第２のスイツチ１３
が短時間開放してリレー１４の自己保持を解く。
こうして注出装置１５への通電が終了し装置は次
の販売動作に待期する。

このように客が要求する自分の好みに合わせて
両原料を任意に設定することができるので、客側
の立場に立つた微妙な味の飲料液を販売すること
ができる。

また、使用者側の立場に立つて、使用される両
原料の量に見合つた価格で飲料液を販売すること
ができ実用性にすぐれている。

なお、前記実施例では原料として２種の原料を
使用する場合について述べたがかならずしもこれ
に限定されるものではなく、３種以上の原料を使
用するものであつてもよい。

また、前記実施例では２つの原料供給器のそれ
ぞれに設定器を設けてそれぞれの原料の供給量を
設定できるものについて述べたがかならずしもこ
れに限定されるものではなく、２つの原料供給器
のいずれか一方にのみ設定器を設けたものであつ
てもよい。

以上詳述したように、この発明によれば混入さ
せる原料の量を客が任意に設定することができる
から、客の立場に立つた微妙な味の飲料液を販売
でき、また混入される原料の増量に応じて投入す
べきコインの金額量を増額することができ、かつ
その金額量を客に表示することができるから、飲
料液を混入される原料の量に見合つた価格で販売
することができ、実用性にすぐれた飲料液自動販
売装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の外観を示す正面
図、第２図は同実施例における制御部の回路構成
図、第３図はコイン機構の回路ブロツク図、第４
図は第３図における制御部による販売処理を示す
流れ図である。４，５……設定ダイヤル、１０……カツプ、１
８……コイン機構、１５……注出装置、、１６，
１７……設定器、１９……表示器。

Claims

【特許請求の範囲】

１複数種類の原料を混合して作られる飲料液を
カツプ販売する飲料液自動販売装置において、前
記各原料を供給する複数の供給器と、この各供給
器のうちの少なくとも１つに設けられ、接客部に
配設された操作部の操作に基づいて増加供給量を
各種決定するとともにその増加供給量に応じたレ
ベルの価格信号を出力する設定器と、この設定器
からの価格信号のレベルに応じて増加金額を求め
その増加金額を標準販売金額に加算して販売金額
を決定するコイン機構と、このコイン機構で決定
された販売金額を表示する表示器とを具備したこ
とを特徴とする飲料液自動販売装置。