JPS61122080A - 車両の後輪舵角制御装置 - Google Patents

車両の後輪舵角制御装置

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JPS61122080A
JPS61122080A JP59243856A JP24385684A JPS61122080A JP S61122080 A JPS61122080 A JP S61122080A JP 59243856 A JP59243856 A JP 59243856A JP 24385684 A JP24385684 A JP 24385684A JP S61122080 A JPS61122080 A JP S61122080A
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steering
wheel
steering angle
rear wheel
vehicle
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勝彦 福井
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1536Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles provided with hydraulic assistance

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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の後輪舵角制御装置に係り、特に後輪に舵
角な生じさせる作動機構を制御して前輪和舵角を生じさ
せるハンドルの操舵に応じて後輪の舵角を自動的忙制御
する車両(以下、四輪操舵車という)の後輪舵角制御装
置に関する。
〔従来の技術〕 本発明の基礎となった従来の四輪操舵車の後輪舵角制御
装#(特開昭57−44568号)を第2図を参照して
説明する。
ハンドル10回転操舵と共和シャフト2が回転し、この
回転はギヤボックス3に伝達されてリンケージ4の直線
運動に変換される。リンケージ4の直線運動は、ナック
ルアーム5を支点5aの回りに回転し、前輪6を転舵し
て前輪6に舵角δt (tlを生じさせる(ただし、t
は時間である)。シャフト2に装着されたセンサ15は
、ハンドN1の回転操舵角δh (t)を検出し、セン
サ7はハンドル1の回転操舵角δh (t)に応じて車
両に発生する横加速度Vを検出する。コンピュータ8は
、センサ7.15からの検出信号に基づいてアクチュエ
ータ9を作動させ、ギヤボックス10を介してリンケー
ジ14に直線運動を与える。リンケージ14の直線運動
は、ナックルアーム13を支点13aの回り忙回転し、
後輪12を転舵して後輪12&c舵角δr (t)を生
じさせる。この後輪の舵角δr(t)は、コンピュータ
8において横加速度Vに対して比例関係の δ、(tl =に−V            ・・・
(1)と設定されるか、または前輪の舵角δt (t)
 K比例定数りを乗算したh・δ1 (1)を上記(1
)式の右辺圧加えて δr(t)=h・δf(t)+に−V        
    ・・・(21と設定されて制御される。
しかしながら、かかる従来の後輪舵角制御装置は、ハン
ドルの操舵の速さを考慮した構成になっておらず、また
ハンドルの回転操舵角に比例した信号によって、ハンド
ルの回転操舵角が小さい場合もハンドルの回転操舵角が
大きい場合も前輪と同方向に後輪が転舵され、直進走行
時の車両の走行安定性が向上しハンドルの修正等が容易
になるという利点を有する反面、旋回運動の応答性が良
くならず、旋回半径を小さくした旋回運動を可能とする
構成になっていない。
また、従来では第2図の装置の他K、前輪を転舵する操
舵装置と後輪を転舵する操舵装置とを機械的に連結した
四輪操舵車において、ハンドルの回転操舵角が小さいと
きでは前輪の舵角と同方向に後輪を転舵し、ハンドルの
回転操舵角が大きいときでは前輪の舵角と逆方向に後輪
を転舵して、後輪の舵角を制御する装置も提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような装置にあっては、ハンドルの
回転操舵角の大きさに応じて前輪と同方向または逆方向
に後輪を転舵するようになっていて、運転者がハンドル
を操舵する速さを考慮しておらず、例えば運転者が障害
物回避とかレーンチェンジ等の急速な旋回運動を必要と
する緊急操舵時に対応する場合と、直進走行中やゆるや
かな旋回走行等の通常操舵時に対応する場合とで、異な
った運動特性を期待してハンドルの操舵の速さを変化さ
せても、ハンドルの回転操舵角が一定であれば後輪の舵
角は所定の方向に一定の大きさに制御される構成となっ
ている。
したがって、上記の従来の四輪操舵車ではノ・ンドルの
操舵の速さに応じた運転者の期待する運動特性を充分満
足しきれない、という問題があった。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、急速
な旋回運動が要求される状況下では旋回運動の応答性を
向上し、ゆっくりとした旋回運動が要求される状況下で
は直進安定性を向上して運転者が期待する運動特性が得
られると共に、油圧によって確実に後輪を転舵できる車
両の後輪舵角制御装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、前輪に舵角を生じ
させるハンドルの操舵に応じて後輪の舵角を制御する車
両の後輪舵角制御装置において、前記ハンドルの操舵の
速さを判断して前記操舵の速さが速いときは後輪に前輪
と逆方向の舵角を生じさせかつ前記操舵の速さが遅いと
きは後輪に前輪と同方向の舵角を生じさせるように流路
を切換える後輪操舵判断手段と;後輪に連結されたリン
ケージが貫通するように配置されたシリンダ、前記リン
ケージに固定されて前記シリンダ内を2つの室忙分割す
るピストン、エンジンにより駆動されて油圧を発生する
油圧発生装量、前記油圧発生装置と前記シリンダ内の2
つの室とを連通して油圧の給排を行うように前記後輪操
舵判断手段によって流路が切換えらab制御弁を備えた
作動機構と;を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
次に本発明の詳細な説明する。後輪判断手段は、ハンド
ルの操舵の速さを判断してノ・ンドルの操舵の速さが速
いときは後輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせるように
作動機構の制御弁の流路を切換え、またハンドルの操舵
の速さが遅いときは後輪に前輪と同方向の舵角を生じさ
せるように作動機構の制御弁の流路を切換える。これに
より、エンジンにより駆動される油圧発生装置で発生さ
れた油圧が、制御弁を介してシリンダ内の2つの室に給
排され、この油圧の給排によりシリンダ内の2つの室に
油圧差が発生する。シリンダ内の2つの室はピストンに
より分割され、このピストンくは後輪に連結されたリン
ケージが固定されているため、油圧差によってピストン
が移動され、制御弁の切換えに応じてリンケージを介し
て後輪が転舵される。そして、前輪と後輪とが逆方向に
転舵されたときには、前輪と後輪とに略同時に舵角が生
じてタイヤく力が発生し、これらの力が同方向に回転す
るヨーイングモーメントとなって等測的にハンドルの回
転操舵角に対する操向車輪の舵角の比、いわゆるステア
リングゲインが増加しくこの場合、操向車輪の舵角が等
測的に前輪の舵角と後輪の舵角との和になる)、車両の
旋回運動の応答性が向上する。また、前輪と後輪とが同
方向に転舵されたときには、前輪と後輪とに略同時に舵
角が生じてタイヤに力が発生し、これらの力が逆方向に
回転するヨーイングモーメントとなって等測的にステア
リングゲインが減少し、車両の直進安定性が向上する。
〔発明の効果〕
従って、本発明くよれば、ハンドルの操舵が速いときは
ステアリングゲインを増加させて車両の急速旋回運動の
応答性を向上し、ハンドルの操舵の速さが遅いときはス
テアリングゲインを減少させて車両の首ふり、ふらつき
等を防止して車両直進時の走行安定性を向上させること
ができると共に、油圧を用いているので最適なパワーに
より確実かつ応答性よく後輪を転舵することができる、
という効果が得られる。
〔発明の詳細な説明〕
次に本発明の態様について説明する。第1の態様は、後
輪操舵判断手段を、ハンドルの操舵に応じて運動する第
1の部材と、前記第1の部材の運動に対して逆方向に運
動する第2の部材と、前記第1の部材に連結された弾性
部材と、前記第2の部材に連結されたダッシュポットと
、前記弾性部材および前記ダッシュボットく連結されて
前記第。
10部材および前記第2め部材の運動に応じて運動する
と共に流路を切換えるように前記作動機構の制御弁に連
結された出力軸と、で構成したものである。
次にこの第1の態様の後輪操舵判断手段の作用について
説明する。第1の部材は、ハンドルが操舵されるとハン
ドルの操舵に応じて運動する。すなわち、第1の部材は
、例えば車両幅方向、車両前後方向または車両上下方向
の直線運動や回転運動等を行う。この第1の部材の運動
に伴って、第2の部材は第1の部材の運動に対して逆方
向に運動する。また、出力軸は、弾性部材を介して第1
の部材に連結されると共にダッシュポットを介して第2
の部材に連結されているため、第1の部材および第2の
部材の運動に伴って出力軸も運動する。
ここで、第3図に示すように時間をtとして、第1の部
材の運動の変位をXt(t)、第2の部材の運動の変位
をx2 (t)、出力軸の運動の変位をxoat(1)
と表わすと、ダッシュポットの抵抗Fcは速度に比例す
るから次式で表わされる。
Fc =C(Xoat(t)  x2(t))    
    ・”(1)ただし、Cはダッシュポットの減衰
係数、・は時間微分を表わす。
また、弾性部材の弾性係数をkとすると、弾性部材の復
元力Fkは次の式で表わされる。
Fk=k (xl(t)  Xant(tl)    
   ・・・(2)そして、この両者がつり合うから次
式が成立する。
C(Xout(tl−x、(t))+k(Xsut(t
l−xt(tl)=0・・・(3) また、第1の部材と第2の部材は相互に逆方向に運動す
るから次の式が成立する。
Xl (tl=  N−X、(tl         
 ・++ (4)(Nは正の比例定数である) 従って、上記(3)、 (4)式より次の(5)式が得
られる。
上記(5)式をラプラス変換して伝達関数G(sl =
X out(S)/ X 1(slの形で表現すると次
のようになる。
ただし、K1=N+1、T=C/に、sはσ+jωで表
わされる複素周波数(ただし、σは時間tに無関係の任
意の実数、ωは角周波数、j=f=丁である)である。
ここで、Kl=2、すなわち第1の部材とwc2の部材
との変位の大きさが等しいとき(x2(tl=−xl(
tl)を考えると上記(6)式は次のようになる。
上記(7)式において、第1の部材と第2の部材とが極
めてゆっくり変位する場合、すなわち複素周波数SがO
に近い場合を考えると、 となる0従って、 Xo、t(s)/x、(s)= 1
となり、出力軸は@1の部材の変位と同じ大きさで同じ
方向へ変位することになる(既ち、X、□(tl= x
 t (t) )。
一方、第1の部材と第2の部材とが極めて速く変位する
場合、すなわち複素周波数8が無限大に近い場合を考え
ると、 となる。従って、x out(St/ x 、 (sl
=−1となり、出力軸は第1の部材の変位と同じ大きさ
で逆方向に(第2の部材に対しては同じ大きさで同方向
に)変位することになる(既ち、X、□(t)== −
X、 (tl=x2(t))。
そして、IEIの部材と第2の部材とが上記の速さの中
間の速さで変位する場合、すなわち複素周波数Sが1/
Tに近い場合を考えると、l i m G(s) = 
0              − (10)廊→− となる。従って、X eat(sl/ x 1(sl 
= 0となり、第1の部材および第2の部材が変位して
も出力軸は殆んど変位しない(既ち、X、□申0)。
上記の点を考慮して複素周波数Sと伝達関数G(s)と
の関係を示すと第4図のようになる。図から理解される
ように、複素周波数Sが1/T未満の領域では、出力軸
は第1の部材と同方向忙変位し、複素周波数8が1/T
を越える領域では出力軸は第1の部材と逆方向に変位し
、複素周波数が1/Tのときには出力軸は変位しない。
また、このときの出力軸の変位の大きさは複素周波数に
応じて変化する。
そして、上記出力軸には作動機構の制御弁が連結されて
いるため、出力軸の動きに応じて制御弁が制御され、制
御弁の流路が切換えられることにより作動機構を作動さ
せて、ハンドルの操舵の速さが速いときは後輪に前輪と
逆方向の舵角を生じさせ、ハンドルの操舵の速さが遅い
ときは後輪に前輪と同方向の舵角を生じさせ、また上記
の中間の速さでハンドルを操舵したときには後輪に殆ん
ど舵角な生じさせないようにすることができる。
したがって、本第1の態様は、作動機構による油圧によ
り最適なパワーによって確実かつ応答性よく後輪を転舵
することができるという効果を奏する。
さらに本第1の態様において、上述の判断手段により直
接後輪を操舵することも可能であるが、その場合は、ド
ライバーのハンドル操舵の負担が大きくなる。しかし、
本第1の態様は作動機構の油圧エネルギーにより最適な
パワーで後輪を転舵するので、判断手段の判断機能を可
能にする少ないパワーのハンドル操舵をドライバーに要
求−1だけで良いため、ドライバーに対するハンドル操
作の負担を軽減するというメリットを有する。すなわち
、第1の態様の作動機構は、メカニカルな後輪操舵機構
の倍力装置としての機能を有することになる。
また、第2の態様は、後輪操舵判断手段を、ハンドルの
操舵量を検出して操舵量信号を出力する検出回路と、前
記操舵量信号に基づいて前記ハンドルの操舵の速さを判
断する判断回路と、前記判断回路の判断結果に基づいて
前記操舵の速さが速いときは後輪に前輪と逆方向の舵角
を生じさせかつ前記操舵の速さが遅いときは後輪に前輪
と同方向の舵角を生じさせるように前記制御弁の流路を
切換える制御回路と、で構成したものである。
第2の態様によれば、検出回路によりハンドルの回転操
舵角または車両直進方向に対応するハンドルの位蓋を基
準としたハンドルの変位D、すなわち前輪の舵角に相当
する量がハンドルの操舵量として検出され、検出回路か
ら操舵量信号が出力される。ハンドルの回転操舵角を検
出した場合には、操舵量信号を時間に関して微分するこ
とによりハンドルの角周波数ωが求められ、またハンド
ルの変位りを検出した場合には変位りはハンドルの角周
波数ωを用いてD=f(ωt)と表わされる。
ここで、判断回路の伝達関数を上記(7)式と同一とす
れば、伝達関数が角周波数に応じて第4図と同様に変化
するので、判断回路はハンドルの操舵量信号忙基づいて
ハンドルの操舵の速さを判断し、判断結果としてハンド
ルの操舵の速さが遅いときはハンドルの操舵量信号と同
相の信号を出力し、ハンドルの操舵の速さが速いときは
ハンドルの操舵量信号に対して1800位相がずれた信
号を出力し、ハンドルの操舵の速さが上記の中間の速さ
のときは信号を出力しないようにすることができる。
そして、制御回路は、判断回路の判断結果に基づいてハ
ンドルの操舵の速さが速いときは後輪に前輪と逆方向の
舵角を生じさせかつハンドルの操舵の速さが遅いときは
後輪に前輪と同方向の舵角を生じさせるように作動機構
の制御弁の流路を切換える。そして、この制御弁の流路
の切換えにより第1の態様と同様に後輪が転舵される。
第2の態様では、後輪操舵判断手段を電気回路で構成し
て機械的構成を簡略化することができる。
また、第3の態様は、前輪に連結されたリンケージが貫
通するように配置された前輪用パワーシリンダと、前記
リンケージに固定されて前記パワーシリンダ内を2つの
室に分割する前輪用パワーピストンと、前記ハンドルの
操舵に応じて切換えられて前記作動機構の油圧発生装置
と前記パワーシリンダの室とを連通させる切換弁と、を
更に設けて前輪の転舵を補助するようにしたものである
この態様の切換弁は、ハンドルの操舵に応じて切換えら
れ、油圧発生装置で発生された油圧をシリンダ内の室に
給排して2つの室に油圧差を生じさせる。この結果、ピ
ストンが低油圧室方向へ移動し、リンケージを介して前
輪に力を作用させて前輪を転舵する。
第3の態様によれば、油圧により前輪の転舵が補助され
るため、路面反力が大きい場合でもハンドルの操舵力を
軽減することができる。
したがって第3の態様によれば、前輪および後輪ともに
最適なパワーにより確実且つ応答性良く操舵制御すると
いう利点を有する。
さらに、本第3の態様は、前後輪操舵制御するにもかか
わらず、ドライバーに対するハンドル操作力の負担を軽
減するという利点を有する。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は、本発明の実施例に係る後輪舵角制御装置を搭
載した四輪操舵車の概略構成を示す平面図である。
ハンドル(ステアリングホイール)lは、シャフト2を
介してギヤボックス3に連結されている。
ギヤボックス3は、シャフト20回転を車両幅方向の直
線運動に変換する第1の変換機構とシャフト2の回転を
車両111F後方向を中心とする回転運動に変換する第
2の変換機構とを備えている。すなわち、第1の変換機
構は、車両幅方向に延在する2ツク3Aとこのラック3
AK噛合するシャフト2に連結されたビニオン3Bとで
構成され、シャフト20回転を車両幅方向の直線運動に
変換する。
また、第2の変換機構は、ラック3人とラック3Aに噛
合するビニオン3Cとで構成され、シャフト2の回転を
車両前後方向を中心とする回転運動に変換する。
ギヤボックス3のラック3Aの両端には、リンケージ4
が結合されて一体くされ、リンケージ4の各々にはタイ
ロッド5を介してナックルアーム6が連結されている。
ナックルアーム6は、車体30に固定されたピボット軸
7に回転自在に軸受を介して支承されている。そして、
ナックルアーム6の先端部には前輪8が軸支されている
従って、前輪8は、ハンドル1の回転操舵に応じてピボ
ット軸7を軸として回動されるナックルアームにより転
舵されて舵角を生じる。
ギヤボックス3のビニオン3Cは、連結軸21と一体に
結合され、連結軸21は、自在継手22、作動軸23お
よび自在継手24を介して入力軸25に連結されている
。入力軸25は、車体30に固定されたブラケット31
に軸受を介して回転自在に支承されて後輪操舵判断機構
IK連結されている。従って、入力軸25は、ハンドル
1の操舵に応じてハンドル1と同方向に回転し、この回
転運動を後輪操舵判断機構■に伝達する。
後輪操舵判断機構Iから作動機構を構成するリンケージ
14が突出されておシ、このリンケージにはタイロッド
15を介してピボット軸17を中心K Lで回転するナ
ックルアーム17が連結されており、ナックルアーム1
7の先端部には後輪18が軸支されている。従ってs櫃
14日禰hハンドルの操舵に応じて後輪操舵判断機構I
を介してリンケージ14が車両幅方向く直線運動される
と、ステアリングフルード66が流入流出されている。
パワーステアリングフルード66d、エンジン400回
転に応じてベルト41を介して駆動されるベーンポンプ
61により送出され、油圧を発生する。
ベーンポンプ61から送出されたパワーステアリングフ
ルード66は、流量制御弁63によシ油路の流量を調整
され、さらに圧力調整弁64により最高油圧が規制され
た後、後輪操舵判断機構Iに連結された作動機構へ供給
される。オイルタンク62は、作動機構ならびに流量制
御弁63、圧力v4整弁64からの不要のパワーステア
リングフルード66をもどすと共に、ベーンポンプ61
の流入口に連通されていてパワーステアリングフルード
66を再循環する為の油溜である。
なお、これらの油圧発生動力装置は、対象とする車両が
前輪操舵用のギヤボックス3 K m 輪用パワーシリ
ンダ50を有する車両(いわゆる従来車で言う前輪用パ
ワーステアリング装着車両)であるならば、その油圧発
生動力装置を共用して作動機構の油圧発生源としてもよ
い。
その際、よシ大きなパワーが必要となるならば、油圧配
管65の一部に油圧を蓄圧するアキュムレータを設ける
ことも可能である。
次に、第1図のAA線断面図を示す第5図に基づいて本
発明の第1実施例の後輪操舵判断機構1と作動機構の詳
細を説明する。なお、この第1実施例においては、ギヤ
ボックス3に変更を加え、ビニオン3Bとビニオン3C
とを直接噛合させて連結軸25がハンドルの操舵に対し
て逆方向に回転するようにしておく。
まず、最初に後輪操舵判断機構1について説明する。人
力軸25の先端部には、ビニオン101が形成されてお
シ、この人力軸25は車体30に取付けたプラタン)3
1に軸受を介して回転自在に支承されている。入力軸2
5に対して対称の位置に1第1の部材として作用するロ
ッド103と第2の部材として作用するロッド113と
が配置されている。ロッド1030入力軸25側にはビ
ニオン101と噛合するラック102が形成されており
、またロッド113の人力軸25側にはビニオン101
と噛合するラック112が形成されている。ロッド10
3は、図の左右方向、即ち車体幅方向に移動自在にブラ
ケット31に支承されると共に、一端が右スプリングシ
ート121に連結されている。右スプリングシート12
1は、コイルスプリング122の一端を止め金具121
aによシ固定している。コイルスプリング122の他端
は、左スプリングシート123に止め金具123aにて
固定されている。左スプリングシート123は、ラック
131が形成された出力軸131Aの一端に連結されて
いる。
ラック131は1作動機構を構成するビニオン132と
噛み合うと共に、他端は連結部材141の一端に連結さ
れている。ビニオ/132の一端は、ブラケット31に
軸受を介して回動自在に支承されている。
一方、ラック112が形成されたロッド113は、所定
の粘度を有する作動油117が密封されたシリンダ11
4に結合されてシリンダと一体にされている。シリンダ
114は、図の左右方向既ち車体幅方向に移動自在に支
承されている。このシリンダ114の内部には、シリン
ダ内を左シリンダ室118Lと右シリンダ宣118Rと
く分割するように所定の絞り径を有するオリフィス11
6を備えたピストン115が封入され、このピストン1
15にはシリンダ114を貫通するピストンロッド11
9の一端が固定されている。ピストンロッド119は、
車体幅方向に移動自在に支承されると共に、他端が連結
部材141の他端に連結されている。上記のシリンダ1
14、作動油117、オリフィス116を備えたピスト
ン115は、ダ図を示す制御弁と、パワーシリンダを備
えている。
制御弁は、一端がビニオン132に固定されかつ他端が
回転自在にされたコントロールバルブシャツ)151a
と、一端がビニオン161に固定されかつ他端が回転自
在にされ九ロータリバルブ152とを備えている。コン
トロールパルプシャフト151aにはビン150Aによ
りトーションバー151の一端が結合され、ロータリバ
ルブ152iCはビン150Bによシト−シミ/バー1
51の他端が結合されている。従って、回転トルクi;
L s  ビニオン132からコントロールパルプシャ
フト151a1 トーションバー151を介してビニオ
ン161に固定されたロータリパルプ152に伝達され
る。しかし、ビニオン161にタイヤの接地抵抗がリン
ケージ等を介して作用すると、トーションバー151が
捻れ、このときビニオン132に固定されているコント
ロールパルプシャフト151aとビニオン161に固定
されているロータリパルプ152との間に捻られた分だ
け回転変位が生じる。
ハウジング153は、ブラケット31に固定されると共
に、軸受を介してトーション/<−151、コントロー
ルパルプシャフト151aおヨヒロータリ/<ルプ15
2を回転自在に支承する。このハウジング153の開口
部は、油圧配管65を介してオイルタンク62.ベーン
ポンプ61に連通されると共に、油圧配管65を介して
パワーシリンダ171の左パワーシリンダg17’LL
、右パワー7リンダ室171Rに連通されている。
シタがって、コントロールパルプシャフト151aとビ
ニオン161とを結合するトーションバー151のねじ
れ角度分だけ、コントロールパルプシャフト151aと
ロータリバルブ152とは相対的に回転し、該回転が油
圧回路に絞りを形成することにより油圧の切シ替え、制
御を行なう。
ビニオン161の他端はブラケット31に軸受を介して
回転自在に支承されると共に、ビニオン161はラック
162と噛み合っている。ラック162の一端はリンケ
ージ14となりタイロッド15に連結されている。ラッ
ク162の他端はピストンロッドとなシパヮーシリンダ
171を貫通してパワーピストン172に連結されてい
る。
パワーピストン172は、パワーシリンダ171と共に
パワーステアリングフルード66を有する油圧倍力装置
として作用する。このパワーシリンダ171は、ブラケ
ット31に固定されている。
右パワーシリンダ室171R,内のピストンロッドは、
一端がパワーピストン172に固定されると共に他端が
タイロッド15に連結されて、リンケージ14を構成す
る。タイロッド15は、ナックルアーム16(第1図)
を介して後輪18に連結されている。
次に上記第1実施例の作用について説明する。
ハンドルlの操舵に応じてシャフト2は回転変位する。
該回転変位はギヤボックス3内の変換機構によりリンケ
ージ4を介してタイロッド5の直線変位となる。該直線
変位は、ナックルアーム6をピボット軸7まわりに回転
し前輪8に舵角を生じさせる。さらに、ハンドル1の操
舵に応じてギヤボックス3内のもう1つの変換機構によ
り連結軸21が回転変位する。該回転変位は、自在継手
22、作動軸23、自在継手24を介して人力軸25を
回転変位させる。後輪操舵判断機構Iは、入力軸25の
回転変位の速さ、即ち、ハンドル1の操舵の速さを判断
すると共に、その判断結果と入力軸25の回転変位、即
ちハンドル1の操舵角に応じて後輪18の舵角の方向と
大きさを決定しリンケージ14に直線変位を生じさせる
。この時、ぺ一/ポンプ61により発生した油圧によシ
リンケージ14の直線変位を生じる際に必要な操作力を
補助し、ハンドル1の操舵に必要な操舵力を軽減する。
リンケージ14の直線変位は、タイロッド15を介して
ナックルアーム16をピボット軸17まわシに回転する
。該回転とともに後輪18は転舵され後輪18に舵角を
生じる。
上記の後輪操舵判断機構Iと作動機構との作用を第7図
(5)〜第7図(qを参照して更に詳細に説明する。
第7図(5)は、ハンドルを操舵せずに車両を直進状態
に保つべくハンドルを中立状態にしたときの後輪操舵判
断機構lと作動機構を示すものである。
入力軸25は回転せずに静止し、コイルスプリング12
2は自然長の状態である。この時、ビニオン132とビ
ニオン161の間に相対回転は生じス、トーションバー
151にねじりは生じない。
したがって、コントロールバルブシャフト151aは回
転しないので、ロータリパルプ152に対して中立状態
にある。このため、イー/ポンプ61から供給されたパ
ワーステアリングフルード66ハ、ロータリパルプ15
2とコントロールバルブシャフト151aによシ形成さ
れた返油ボートにより、オイルタンク62へ戻されてい
く。また、パワーシリンダ171の左パワー7リンダ室
171し、右パワーシリンダ室171Rには圧力が掛け
られているが、送油されない為に圧力差は生じずパワー
ピストン172を移動しようとする作用は生じない。
次に第79串)に示すようにハンドルを右方向へゆつく
シと操舵して前輪に右方向の舵角を生じさせた場合を考
える。ハンドル1の右方向への遅い操舵に応じて、前輪
操舵用のギヤボックス3内の変換機構等によって、入力
軸25はハンドルの回転と逆方向に第7図(B)の矢印
の方向へゆっくりと回転する。該回転によりビニオン1
01を介してラック102とロッド103は左方向(図
中の矢印方向)へ移動し、ラック112とロッド113
は右方向(図中の矢印方向)へ移動する。この移動によ
りロッド103は右スプリングシート121を左方向へ
移動させ、一方ロツド113はシリンダ114を右方向
へ移動させる。ロッド103の移動によυ、右スプリン
グシート121はコイルスプリング122の右端を左方
向へ押圧し縮めようとする。コイルスプリング122は
、スプリング7−ト121により圧縮されると共、に復
元力を生じ、左コイルスプリングシート123を左方向
へ移動しようとする。一方ロツド113の移動によるシ
リンダ114の右方向への移動にともない、左シリンダ
室118Lの容積が減少し右シリンタ“室118Hの容
積が増加する。作動油117は、ピストン115に設け
られたオリフィス116を通じて高圧側の左シリンダ室
118Lから低圧側の右シリンダ室118Bへ流れるが
、この時シリンダ114の移動の速さに応じて作動油1
17の流通(粘性〕抵抗(あるいは減衰力〕が発生し、
ピストン115を右方向へ移動しようとする。この場合
、上記(7)式の伝達関数に従って、人力軸25のゆっ
くりとした回転、即ちハンドル1の遅い操舵に応じて、
シリンダ114はゆつく9と右方向へ移動する為、ピス
ト/115には大きな減衰力は作用しない。このため、
コイルスプリング122の復元力によシラン/132を
左方向へ移動しようとする力の方がピストン115に生
じる減衰力によりピストンロッド119、連結部材14
1を介してラック132(出力軸)を右方向へ移動しよ
うとする力よりも大きくなり、ラック132は左方向へ
移動する。ラック132の移動量は、人力軸25の回転
の速さ、即ちハンドルlの操舵の速さが極めて遅い場合
にはラック102の左方向への移動量にほぼ等しい。ラ
ック132の左方向への移動によりピニオン131は右
方向(右ねじの方向)へ回転しようとする。
ピニオン132の右方向回転は、トーションバー151
を介してビニオン161を右方向に回転させようとする
が、ビニオン161にはタイロッド15.リンケージ1
4およびビニオン162を介して後輪の接地抵抗が作用
するため、トーションバー151が捻られ、捻られた分
だけコントロールパルプシャフト151aがロータリパ
ルプ152に対して右方向へ回転する。このコントロー
ルパルプシャフト151aとロータリパルプ152との
相対回転によシ制紳弁内に第7図(ト)に示す油圧径路
が形成され、ベーンポンプ61から送油されたパワース
テアリングフルード66はこの油圧径路を介してパワー
シリンダ171の右パワーシリンダ室171Rへ送油さ
れパワーピストン172を左方向へ移動させる力となっ
て、後輪18に右方向の舵角を生じさせる操作をアシス
トする。同時に、右パワーシリンダ室171 Lのパワ
ーステアリングフルード66は、コントロールパルプシ
ャフト151aとロータリパルプ152との相対回転に
より生じる油圧径路を通じて、オイルタンク62へ戻さ
れる。
を考える。ハンドル1の右方向への速い操舵に応じて、
人力軸25は第7図(Qの矢印の方向へ速く回転する。
該回転によシビニオン101を介してラック102とロ
ッド103は左方向へ移動し、ラック112とロッド1
13は右方向へ移動する。
ロッド103は右スプリングシート121を左方向へ移
動し、一方ロツド113はシリンダ114を右方向へ移
動することは、第7図(B)のハンドルの操舵が遅い場
合と全く同じである。右スプリングシート121はコイ
ルスプリング122の右端を左方向へ押圧し圧縮する。
コイルスプリング122は圧縮されると共に復元力を生
じ、左コイルスプリングシート123を左方向へ移動し
ようとする。一方シリンダ114は、入力軸25の速い
回転、即ちハンドル1の速い操舵に応じて速く右方向へ
移動する為、ピストン115には大きな減衰力が作用す
る。該減衰力はピスト/l 15と共に、ピストンロッ
ド119.連結部材141を介してラック132を右方
向へ移動しようとする。
ピストン115に生じる減衰力によりラック132を右
方向へ移動しようとする力の方が、コイルスプリング1
22の復元力よシも大きい為、コイルスプリング122
が圧縮されてラック132は。
右方向へ移動する。その移動量は、入力軸250回転の
速さ、即ちハンドル1の操舵の速さが極めて速い場合に
は、ラック112の右方向への移動量にtlぼ等しい。
ラック132の右方向の移動によりピニオン131は左
方向(左ねじの方向)へ回転する。ピニオン131の左
方向の回転によりトーションバー151がねじられ、ビ
ニオン161を左方向へ回転しランク162を右方向へ
移動しようとする。
トーションバー151のねじれ角度分だけコントロール
バルプシャフ)151aが左方向へ回転する。ベーンポ
ンプ61から送油されたパワーステアリングフルー)’
66は、コントロールパルプシャフト151aとロータ
リパルプ152との相対れ、パワーピストン172を右
方向へ移動させるi室171Rのパワーステアリングフ
ルード66はコントロールパルプシャ7 ) 151 
a トo−/リパルプ152との相対回転によシ生じる
油圧径路を通じてオイルタ/り62へ戻される。
なお、ハンドルの操舵の速さが上記両者の中間的な速さ
の場合、即ち、コイルスプリング122の減衰力とオイ
ルダンパーの減衰力とがほとんど釣シ合うような場合に
は、ラック132はほとんど移動しない。したがってピ
ニオン131はほとんど回転せス、コントロールパルプ
シャフト151aもほとんど回転しない。この場合、第
7図(5)に示す状態と同様の状態となシ、後輪18に
はほとんど舵角が生じない。
ラック162が上記一連の作動の後移動して後輪に舵角
が生じたならば、ピニオン161はピニオン131と同
量だけ回転ずhことによりトーションバー151のねじ
れはなくなる。したがってコントロールパルプシャ7)
151aとロータリパルプ152に生じた相対回転はな
くなって生豆状態となシ左右のパワーシリンダ室への送
油は停止され、パワーピストン172は移動しなくなる
以上の説明で明らかなように1本発明の第1実施例の後
輪操舵判断機構iによれば、ハンドルの操舵に基づいて
ハンドルの操舵の速さを判断し、該判断結果とハンドル
の操舵角とに応じて後輪の舵角の方向と大きさを決定し
%後輪を転舵し舵角を生じさせる作動機構を制御して後
輪に舵角を生じさせることができる、という効果を有す
る。具体的には、ハンドルの操舵の速さが遅い場合は。
後輪に前輪と同方向の舵角を生じさせると共にハンドル
の操舵角に応じた大きさの舵角を後輪に生じさせること
ができる。一方、ハンドルの操舵の速さが速い場合は後
輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせると共にノ・ンドル
の操舵角に応じた大きさの舵角を後輪に生じさせること
ができる。さらにハンドルの操舵の速さが上記両者の中
間的な速さの場合は後輪の舵角を零あるいはほとんど零
とすることができる。またその際には、後輪操舵判断機
構には油圧(より後輪を転舵する作動機構を付設してい
ることにより、運転者が前輪のみならず後輪をも転舵す
る為(必要な〕・ンドルに加えるべき操舵力を軽減する
ことができる、という利点を次に本発明の第2実施例の
後輪操舵判断機構Iについて、第8図を用いて説明する
。第8図は、第B回置に斜線で示す断面をBB線方向か
らみた断面図である。第2実施例の後輪操舵判断機構I
が第1実施例の機構に対して異なるのは、弾性体および
ダンパーの入出力がいずれも回転変位であるという点で
ある。
以下相違点を中心に説明する。入力軸25は、インプッ
トシャフト201の一端に一体に結合されている。イン
プットシャ7)201は、ブラケット31に固定された
ケース291に軸受を介して回動自在に支承されると共
に、平歯車221を一体結合して共に回動する。平歯車
221は被動歯車である平歯車211と噛み合っており
、この1対の歯車によってそれぞれの歯車は回転数が等
しく回転方向が逆となる回動が達成される。平歯車21
1はシャ7)210に一体結合されている。
シャ7)210は、ケース291に回動自在に軸受を介
して支承されると共に、先端部が円板状の左スプリング
シート212と一体となっている。
左スプリングシート212は、2つのスプリング214
,215の一端を止め金具213にて固定している。2
つのスプリング214,215は、ねじシコイルばねで
正逆いずれの方向のねじプに対しても等しい復元力を生
じるように配慮されており、それらの他端は右スプリン
グシート216に止め金具213を用いて固定されてい
る。右スプリングシート216はシャ7)217と一体
となっている。シャ7)217は、ケース291に軸受
を介して回動自在に支承されると共K、平歯車218を
一体に結合して共に回動する。平歯車218は、平歯車
234と噛み合い、お互いに等しい回転数で逆方向に回
転するように設定されている。
一方インプットシャフト201の他端は、オイルダンパ
ーのシリンダー222 +!: 一体トナッテVリング
カバー226に連結されている。第9図に示すように、
シリンダ222の内筒部はカムリング形状となっており
、作動油117を密封している。またシリンダ222の
左側内壁部表面に設けられ九2つの細い溝242L、2
42B、2つの孔241L、241Rおよびシリンダ2
22に設けられた左右のバイパス管路223L、223
Rは連通している。左バイパス管路223Lと右バイパ
ス管路223Rとは制御弁224にて調整可能なオリフ
ィス225を介して連通しており、また、それぞれのバ
イパス管路はシリンダ222の外筒部においてめくらぶ
九240にて閉じられている。
なお、オリフィス225は制御弁224にて所定の隙間
の大きさく予め設定されている。また溝242L、2^
の深さと幅についても所定の大きさく設定されている。
シリンダ222とシリンダカバー226およびロータ2
27、作動油117とでオイルダンパーを構成してお抄
ロータ227は軸対称の位置に一対ノべ一ノ228.2
29を有している。ベーン228.229の底部には、
スプリング230゜231が挿入されておプ、スプリン
グ230.231によりロータ227から外へ出ようと
する押上げ力が作用している。一方ベーン228,22
9の先端部は、核押上げ力によりカムリング形状をし九
シリング222の内筒部と接触している。
ロータ227はシリンダカバー226に回動自在恍支承
されると共にシャフト232と一体となっている。シャ
ツ)232はケース291に軸受を介して回動自在に支
承されると共に平歯車233を一体結合して共に回動す
る。平歯車233は平歯車234と噛み合い、お互いに
等しい回転数で逆方向に回転するように設定されている
。平歯車234はアウトプットシャ7)235に一体結
合されて共に回動する。アウトプットシャフト235は
、ケース291に軸受を介して回動自在に支承されると
共に、先端部においてトーションバー151ならびにコ
ントロールバルブシャフト151Lに連結されている。
トーションバエ51以降リンケージ14に至るまでの構
成は第1実施例の機構工の作動機構と同様なので以下同
一符号を付して説明を省略する。
以上の構成よし成る第2実施例の作用効果について説明
する。以下では第1実施例の作用効果で説明したのと同
じく、ハンドルを右方向へ操舵して前輪に右方向の舵角
を生じた場合上前える。本実施例では、第1実施例の作
用効果の説明図である第7図の入力軸250回転方向と
は異なり、入力軸25は第8図の入力軸25に付した矢
印の方向(右方向と以下では言う)へハンドルの操舵に
応じて回転するようにギヤボックス3内の変換機構が設
定されている。すなわち、ギヤボックス3はwc1図の
ように構成されている。入力軸25の右方向回転に連動
してインプットシャフト201は右方向へ回転する。一
方、シャ7)210は、1対の平歯車221,211を
介して左方向(第8図のシャフト210に付した矢印の
方向)へ回転する。シャフト210とともに左スプリン
グシー)212も左方向へ回転し、スプリング214゜
215を左方向へねじると共に、スプリング214゜2
15は復元力を生じ右スプリングシート216を左方向
へ回転しようとする。該回転はシャフト217を介して
平歯車218を左方向へ回転しようとする。
一方、インプットシャ7)201の右方向の回222の
右方向の回転(第10図(B)の矢印方向の回転)によ
り、左シリンダ室222Lは容積が減少し高圧となり右
シリンダ室222几は容積が増加し低圧となる。作動油
117は、シリンダ222の左側内壁部表面上に設けら
れた溝242Lを介して左バイパス管路223Lおよび
オリフィス225、右バイパス管路223R,溝242
Rを通り、高圧側の左シリンダ室222Lから低圧側の
右シリンダ室222Rへ流れようとする。この時、シリ
ンダ222の回転の速さに応じて減衰力が発生し、べ一
7228,229を右方向へ押しやってロータ227を
右方向へ回転しようとする。
ロータ227の右方向回転はシャフト232を介して平
歯車233を右方向へ回転しようとする。
シリンダ222の回転の速さ、即ちインプットシャフト
201の回転の速さが速いときは大きな減衰力がオイル
ダンパーに発生しスプリング214゜215で発生する
復元力に打ち勝って平歯車233を介して平歯車234
はロータ227の右方向回転に応じて左方向へ回転する
。その際平歯車21Bは左方向へ回転しスプリング21
4,215は大きくねじられた状態となる。したがって
ハンドル1を速く右方向へ操舵した場合はアウトプット
シャフト235は上記(7)式の伝達関数に基づいてハ
ンドル1の操舵角に応じて左方向へ回転する。
一方、シリンダ2220回転の速さ、即ちインプットシ
ャツ)201の回転の速さが遅いときはオイルダンパー
は小さな減衰力しか発生できないのでスプリング214
,215で発生する復元力により平歯車218を介して
平歯車234はシャフト217の左方向回転に応じて右
方向へ回転する。その際平歯車233は左方向へ回転し
ロータ227はシリンダ222と大きく相対回転するの
みである。したがって、ハンドル1を遅く右方向へ操舵
した場合は、アウトプットシャフト235は右方向へハ
ンドル1の操舵角に応じて回転する。
上記両者の中間的な速さでシリンダ222が回転したと
き、即ちインプットシャフト201の回転の速さが上記
両者の中間的な速さで、オイルダンパーで発生する減衰
力とスプリング214,215で発生する復元力がほと
んど釣)合うようなときには、平歯車234はほとんど
回転しない。したがって、ハンドル1を上記両者の中間
的な速さで操舵した場合は、アウトプットシャフト23
5はほとんど回転しない。
アウトプットシャフト235の回転に連動してトーショ
ンバー151/にねじれが発生し、ビニオン161を回
転しラック162を車体幅方向へ移動しようとする。こ
のねじれの角度分だけコントロールバルブシャフト15
1 a カロータリハルブ152と相対回転して油圧回
路に絞りを形成する。この絞りにより油圧の切り替え、
制御を行ないラック162を車体幅方向へ移動して後輪
を転舵し舵角を生じさせる操作をパワシリンダ171の
左パワーシリンダ室171L1右パワーシリンダ室17
1Rに加わる油圧差によりアシストする作用については
第1実施例で説明した通シである。
第2実施例では、ハンドルの右方向への操舵、即ち前輪
の右方向への転舵に対しアウトプットシャ7)235の
右方向回転はラック162等を介してタイロッド15を
左方向(第8図下側方向)へ移動し後輪に右方向の舵角
を生じ、アウトプットシャフト235の左方向回転はラ
ック162等を介してタイロッド15を右方向(第8図
上側方向)へ移動し後輪に左方向の舵角を生じる。
以上の説明で明らかなように本発明の第2実施例によれ
ば、第1実施例と同様に、ハンドルの操舵に基づいてハ
ンドルの操舵の速さを判断し、該判断結果とハンドルの
操舵角とに応じて後輪の舵角の方向と大きさを決定し、
後輪を転舵し舵角を生じさせる作動機構を制御して後輪
に舵角を生じさせることができる、という効果を有する
。その際、油圧により後輪を転舵する作動機構を付設し
ていることにより、前輪のみならず後輪をも転舵する為
に必要な運転者がハンドルに加えるべき操舵力を軽減す
ることができる、という利点を有する。さらに、すべて
回転変位を入出力とする回動体とスプリングとオイルダ
ンパーで構成されている為に1回動体の速比を適度に選
択、組み合わせることによりハンドルの操舵角に対する
後輪の舵角の比を最適に設定することができる、という
利点を有する。
次に本発明の第3実施例について説明する。本実施例は
、後輪操舵判断機構のオリフィスを可変として車速に関
連する物理量に応じてオリフィスの断面積を自動的に調
整するようKしたものである。第11図は、上記第1実
施例に可変オリフィスを設けた例を示すものである。従
って、第1実施例と対応する部分には同一符号を付して
説明を省略し、また作動機構については第1実施例と同
一であるので図示を省略する。
第11図に示すように、シリンダ114は、左シリンダ
室118Lと右シリンダ室118Rとを連通ずるバイパ
ス管路1120を備えている。また、ピストン115に
はオリフィスは存在しない。
バイパス管路1120の略中央部には、バイパス管路内
へ突出するように、バイパス管路の長手方向に対して垂
直な方向に移動可能な制御弁1123が挿入され、制御
弁1123の上部外面とバイパス管路1120の内面と
によりオリフィス1131が形成されている。オリフィ
ス11310間隙従って断面積を調整する制御弁112
3は、調整ねじ1132と一体に結合されている。調整
ねじ1132は、かさ歯車1134と一体に結合されて
回動し、かさ歯車1134はもう1つのかさ歯車113
5を相手歯車として1対のマイク歯車を形成している。
かさ歯車1135はモータ1136の軸とともに回動す
るようにモータ1136の軸に固定されている。モータ
1136は回転方向を逆転することのできる可逆回転モ
ータでシリンダ114ととも(左右方向へ移動可能なよ
りに止め金具にてバイパス管路1120の外壁に係止さ
れると共に、車載のマイクロコンピュータ1130によ
り制御されるべく、接続されている。そして、マイクロ
コンピュータ1130には車速検出器2010が接続さ
れている。車速検出器2010は第12図(Nに示すよ
うK、ジェネレータ2011と車速計2012とから成
る。ジェネレータ2011ハ、トランスミッション20
13 ()ランスミッションエクステンションハウジン
グ)のスピードメータケーブル2014の取出口に取シ
付けられるとともに、トランスミッション2013内で
車速に応じて回転するスピードメータドリブンギヤ20
15と、スピードメータに車速に応じた回転を伝達する
スピードメータケーブル2014との間に挿入され、該
回転に応じて交流電圧を発生する。車速計2012は、
ジェネレータ2011の発生交流電圧が大きい場合は電
圧を降下させるとともに交流電圧を全波整流回路にて整
流し、得られたリップル電圧をフィルタにて平滑化して
第12図(B)に示すような直流電圧信号を車速信号と
して出力し、マイクロコンピュータ1130へ供給する
。このマイクロコンピュータ1130は、車速信号に応
じて車速を判断し、車速が低い場合には制御弁1123
を全閉にしてオリフィス1131の断面積が最小になる
ようにモータ1136を制御し、車速か高い場合には制
御弁1123を全開にしてオリフィス1131の断面積
が最大になるようにモータを制御する。すなわち、マイ
クロコンピュータ11300制御信号に応じてモータ1
136が駆動され、モータ1136の軸の回転は、1対
のかさ歯車1134.1135から成るマイク歯車を介
して調整ねじ1132と制御弁1123を回転し、オリ
アイスの断面積を変化させる。従って、本実施例によれ
ば車速に応じてオリフィスの断面積を自動的に制御する
ことができるので、車速に応じてオイルダンパの減衰力
を変化させることができる。
次ニ、マイクロコンピュータ1130が車速に応じて制
御信号を出力し、モータ1136を駆動したときの後輪
の舵角方向について説明する。
車速が低速の場合、オリフィス1131が全閉となるよ
うにマイクロコンピュータ1130が制御信号を出力し
モータ1136を制御すると入力軸25の回転の速さに
かかわらずダンパの減衰力はコイルスプリング122の
復元力よりも十分に大きな値となり、リンケージ14は
ほとんどダンパの減衰力によって移動し、ラック112
と同方向へ移動する。
これにより、車速か低速の場合ハンドルの操舵の速さく
かかわらず、後輪は前輪と逆の方向へ転舵される。
一方、車速か高速の場合、オリフィス1131が全開と
なるようにマイクロコンピュータ1130が制御信号を
出力しモータ1136を制御すると入力軸25の回転の
速さにかかわらず、ダンパの減衰力はコイルスプリング
122の復元力に比べて十分に小さな値となり、リンケ
ージ14はほとんどコイルスプリング122の復元力に
よって移動し、ラック102と同方向へ移動する。これ
により、車速か高速の場合、ハンドルの操舵の速さにか
かわらず、後輪は前輪と同じ方向へ転舵される。
以上のように本実施例によれば、車両低速走行時におい
ては後輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせて車両の旋回
運動を向上させ、車両高速走行時においては後輪に前輪
と同方向の舵角を生じさせて旋回運動の感度が急激に上
昇するのを防止して操舵安定性を向上することができ、
また車両中速走行時においてはハンドルの操舵の速さに
応じて後輪の舵角方向を制御することにより、ノ・ンド
ルの操舵の速さが速いときはステアリングゲインを増加
させて車両の急速旋回運動の応答性を向上し、ハンドル
の操舵の速さが遅いときにはステアリングゲインを減少
させて車両の首ふり、ふらつき等を防止して車両直進時
の走行安定性を向上させることができる。
ところで、車両高速走行時にノ・ンドルを操舵すると、
大きなヨーレートや大きな横加速度が発生する。従って
、車速に関連した物理量として、第3実施例で説明し九
車速を用いる代わりに、ヨーレートや横加速度を用いて
オリフィスの断面積を制御することができる。上記のヨ
ーレートを検出するヨーレート検出器を第13回内を参
照して説明する。ヨーレート検出器は第13回内に示す
ように、レートジャイロ1251と電気系統部1252
とから成る。レートジャイロ1251は車両の車体30
の重心位置く固定され鉛直軸まわシの車両の車体30の
回転角速度(ヨー角速度、あるいはヨーレー)r)を検
出する。電気系統部1252はレートジャイロ1251
に電圧を供給するとともにレートジャイロ1251:か
らの信号を増幅してヨーレート信号として出力しマイク
ロコンピュータ1130(第11図)に供給する。ヨー
レート信号は、第13図(BJK示すようにハンドル1
の右方向への操舵にともない車両が鉛直軸まわシに右方
向へ回転する際に生じるヨーレートrに対しては正の電
圧信号となシ、ハンドル1の左方向への操舵にともない
車両が鉛直軸まわシに左方向へ回転する際に生じるヨー
レートrに対しては負の電圧信号となるようにレートジ
ャイロ1251および電気系統部1252によシ極性が
定められている。そして、マイクロコンピュータ113
0は、ヨーレート信号の絶対値が大きいときオリフィス
の断面積を最大にし、ヨーレート信号の絶対値が小さい
ときオリフィスの断面積を最小にする。これによシ、第
3の実施例と同様に後輪の舵角が制御される。
次に第14図を参照して本発明の第4実施例を説明する
。本実施例は、後輪操舵判断手段を電気回路で構成する
と共に、作動機構の制御弁を上記電気回路から出力され
る信号によシ切換えたものである。
ハンドルの操舵量を検出する検出回路60は、直線状の
抵抗602と摺動子604とから成シ、車両の車体30
に固定された直線形ポテンショメータSPで構成されて
いる。摺動子604の一端はギヤボックス3に内蔵され
たギヤに係止されている。ハンドル1の操舵角δ@t)
に応じてシャフト2が回転すると、この回転運動は、ギ
ヤボックス3に内蔵されたラックとビニオン等の運動変
換機構によシ、摺動子604が係止されたギヤの直線運
動に変換される。検出回路60は、この直線運動をハン
ドル1の操舵角δ@t)に対応した変位として直線形ポ
テンショメータSPで検出し、それに応じた電圧信号を
変位信号りとして出力する。ここで、説明を簡単にする
ためハンドル1を角周波数ωで正弦波状に連続して操舵
したものとすると、ハンドルの回転操舵角ハ(1)はω
tと表わされるため、直進方向を基準とする回転操舵角
ωtでのハンドルの変位はah@ mBinωt(ただ
し、ハ。はハンドルの振幅である)と表わされ、これに
応じて直線形ポテンショメータSPから出力される変位
信号りもハンドルの振幅に対応する振@D oで角周波
数ωを有する正弦波状の連続した電圧信号D=D(1−
aina+tとなる。
後輪操舵判断手段を構成する信号処理回路300は、検
出手段60の摺動子に接続された移相回路301と係数
器351とから構成されている。
移相回路301は、演算増幅器306、抵抗302.3
03,304およびコンデンサ305から構成され、入
力抵抗302と帰還抵抗303との抵抗値は等しく設定
されている。上記の抵抗304とコンデンサ305は判
断回路として作用し、抵抗302,303、演算増幅器
306および係数器351は制御回路として作用する。
移相回路301において、入力である変位信号りの角周
波数ωが小さく零に近い場合には、コンデンサ305の
リアクタンスは無限大に近くなシ、演算増幅器306の
正端子には、一端に変位信号りが供給された抵抗30.
4を介して信号が入力される。同時に、入力抵抗302
にも変位信号りが加わっておシ、入力抵抗302と帰還
抵抗303の抵抗比が1であるから演算増幅器306の
負端子に入力された信号からは利得が−1の信号が出力
される。一方、演算増幅器306の正端子に入力された
信号からは利得が2の信号が出力され、移相回路301
全体として利得が2−1=1の出力が得られる。従って
、変位信号りの角周波数が小さく零に近い場合は、入力
である変位信号りと等しい出力信号りが得られる。
一方、入力である変位信号りの角周波数ωが大きく無限
大に近い場合には、コンデンサ305は短絡に近い状態
となシ、演算増幅器306の正端子は接地されている場
合と等価になる。この時、演算増幅器306の負端子に
のみ信号が入力されることになシ、移相回路301は反
転増幅器自体の機能のみとなる。この場合、入力抵抗3
02と帰還抵抗303の抵抗比が1であるから利得は−
1となる。従って、変位信号りの角周波数ωが大きく無
限大に近い場合は、入力でおる変位信号りを反転した出
力信号−りが得られる。この出力信号−りは、絶対値(
振幅Do )が入力と等しく、位相が入力信号に対して
180°遅れた信号となる。
上記のような作動原理によシ、移相回路301は変位信
号りの角周波数が大きくなるKつれて、変位信号りに対
して位相が06から最大180°iで遅れた出力信号を
出力する。
係数器351は、移相回路301からの出力信号を一定
の値に人で増幅して制御信号Yを出力する。
作動機構は、油圧発生装置P、アキュムレータAL、流
量制御弁Sv、油圧発生装置Pの吸入側に連通されて不
要の油を戻すための油溜T、配管を通じて流量制御弁S
VK連結されたパワーシリンダとして作用するアクチュ
エータAC、ピボット軸17を有するナックルアーム1
6および左右のナックルアーム16,16をビンジヨイ
ントSLa 、 SLaを介して連結するステアリング
リンケージ・1本、・14−から構成されている。
油圧発生装置Pは、グーリを介してエンジンによって駆
動されるベーンポンプで構成され、予め所定の圧力をア
キュムレータALに蓄圧する。このベーンポンプは、エ
ンジンの回転に応じて駆動される。
アキュムレータAL#:l:、所定の容量を有する金属
容器30で構成され、この金属容器3o内をゴムダイヤ
フラム32によシ2分割して一方の部屋には所定の圧力
の窒素等のガスを封入し、他方の部屋を配管を介して油
圧発生装置Pを構成するベーンポンプの吐出口に連通さ
せて構成されている。
このアキュムレータALは、ベーンポンプの能力が車両
の後輪舵角制御装置の要求に対して不足する場合に後輪
舵角制御装置の動作不能を補償するものである。また、
アキュムレータALを設けることによシ、ベーンポンプ
の小型化、小容量化を可能にすることができる。そして
、アキュムレータALは、配管を介して流量制御弁Sv
と連結され、流量制御弁Svの弁開度に応じてアキュム
レータALに蓄圧された油圧をアクチュエータACへ供
給する。
流量制御弁Svは、流入ポートおよび吐出ボートが配設
されたシリンダとシリンダを軸方向に移動するスプール
とから成るスプール弁で構成され、信号処理回路300
から出力される制御信号に応じてスプールと吐出ボート
との位置関係を変化させることによシ絞シの開口面積を
変化させて吐出i蓋を制御する。
アクチュエータACは、流量制御弁SVの吐出ボートに
配管を介して連結されたシリンダ34とシリンダ34内
を軸方向に移動するピストン36とから成り、シリンダ
34を車両の車体30に係止し、ピストン36の両端を
作動機構を構成する左右のステアリングリングケージ1
4,14に係止して構成されている。
次に上記第4実施例の作用について説明する。
上記のようにハンドル1を振幅δ−1角周波数ωの正弦
波状に連続して操舵した場合、すなわち回転操舵角ハ(
1)−ハ@・sinωtで操舵した場合を考える。
これに応じて、検出手段60から振幅Doで角周波数ω
を有する正弦波状の連続した変位信号D=D0・sin
ωtが出力される。そして、信号処理回路300は、変
位信号りの有する角周波数ωに応じて変位信号りを処理
して制御信号Yを出力する。
作動機構の流量制御弁Svは、制御信号Yに応じて絞シ
の開口面積が変化されてアキュムレータALの油圧をア
クチュエータACK導入する。これKよシ、アクチュエ
ータACのシリンダ内の圧力が変化されてピストンが動
かされ、作動機構のナックルアーム16がピボット軸1
7の回シに回転される。左右のナックルアーム16,1
6はステアリングリンケージ14に連結されているため
、ナックルアーム16.16の回転によシ左右の後輪1
8.18は転舵され舵角δr(t)が発生される。
なお、当然ながらハンドル1の操舵に応じて前輪8が転
舵され、前輪8に舵角δ1 (1)が発生する。また、
ハンドル1の操舵の方向と前輪8の転舵の方向とが等し
いことは述べるまでもない。
以上のように動作されるときの信号処理回路の特性と後
輪18の舵角δr(Jとの関係について如5(AJ 、
 (B) 、 (C) 、 (D)に基づいて詳細に説
明する。
第15図(AJは、本実施例の信号処理回路300の特
性を示すものである。信号処理回路300は、入力であ
る変位信号D = Do* ginωtに対して、利得
が常に一定のに人で、角周波数ωが大きくなるに従って
位相が00から最大i s o’まで遅れた制御信号Y
を出力する。変位信号りの角周波数ωが小嘔い領域ω1
にりる間は、信号処理回路の特性によシ信号処理回路は
入力信号をに人倍した信号を制#信号Y=Yム・Dとし
て出力する。こ9ため、後輪は制御信号Yに応じて作動
機構によシ転舵され、恢輸18の舵角δr(t)は第1
5図(B)に示すように、前輪8の舵角af(りと同方
向に制御される。このときの後輪の舵角は)・ンドルの
変位に比例する。
−万、変位信号りの角周波数ωが大きい領域ω。
にある間は、信号処理回路の特性により信号処理回路は
人力信号に対して位相が180°遅れた信号、すなわち
変位信号りを−に人倍した信号を制御信号Y=−KA書
りとして出力する。このため、後輪は、制御信号Yに応
じて作動機構により転舵され、後輪18の舵角δr(t
)は、第15図(DJに示すように、前輪8の舵角δf
(tJと逆方向に、〕・ンドルの変位に比例した大きさ
で制御される。
また、変位信号りの角周波数ωが領域ω1と領域ω3と
の中間の領域ωIKある間は、信号処理回路の特性によ
シ信号処理回路は人力信号に対して位相がθ°から18
00までの間の遅れを有した信号を制御信号Yとして出
力する。例えば、信号処理回路が入力信号に対して位相
が90°遅れた信号を制御信号Yとして出力した場合に
は、後輪は作動機構によシ前輪に対して遅れて転舵され
、第15図(C)に示すように、前輪の舵角δf(t)
が最大となった時点で後輪18の舵角δr(tJが零と
なるように制御される。
本発明の第4実施例において、必要であれば適宜後輪1
8の舵角を検出する手段を設け、この手段の出力信号と
信号処理回路300からの制御信号との偏差信号を用い
る、いわゆるフィードバック制御によシ流量制御弁Sv
を制御して後輪を転舵してもよい。
なお、上記の第1および第2実施例では、ロータリバル
ブとラックアンドビニオンを用いた作動機構について説
明したが、本発明ではこれに限らfm々のコントロール
バルブ、と交換機構とパワーシリンダの形状と配置を有
する作動機構を適用することができる。例えば、7ラツ
パバルブによって作動するインテグラル型の作動機構や
車両の物理量を検出してコンピュータによシソレノイド
バルブを制御してバイパス回路を開閉する物理量感応型
の作動機構等を用いても本発明を構成することが可能で
ある。また、後輪を転舵し舵角を生じさせる作動機構を
、油圧によシアシストすることができるので、これまで
に述べた本発明の効果の他に、ハンドルの操舵力が軽減
できるので操舵力の制限から生じる後輪の舵角のハンド
ル角に対する比の制限がなく自由に選択することができ
る、後輪に対する路面からのキックバックやシミーモー
ショア等を防止することができる、等々の二次的効果を
合わせて本発明は有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の概略構成図、第2図は従来の
四輪操舵車の概略図、第3図は本発明の機械的後輪操舵
判断手段の作動原理を説明するためのブロック図、第4
図は第3図の伝達特性を示す線図、第5図は本発明の第
1実施例における後輪操舵判断機構および作動機構の断
面図、第6図は第5図の制御弁の拡大図、第7図(AJ
、第7図(B)および第7図(C)は第1実施例の動作
を説明するための第5図と同様の断面図、第8図(AJ
は本発明の第2実施例の後輪操舵判断機構部を示す斜視
図、第8図は第8図(5)の斜線部のBB線方向からみ
た断面図、第9図は第8図のAA線断面図、第10図(
Nおよび第10図(BJは上記第2実施例の動作を説明
するだめの第9図と同様の断面図、第11図は本発明の
第3実施例の第5図と同様の断面の部分図、第12区内
は車速検出器の詳細図、第12図(BJは車速信号を示
す線図、第13図(Nはヨーレート検出器の詳細図、第
13図(Illはヨーレート信号を示す線図、第14図
は本発明の第4実施例のブロック図、第15図(Nは第
4実施例の信号処理回路の利得と位相を示す線図、第1
5図(B)、第15図(C)および第15図(DJは第
15図(AJに対する前輪と後輪の舵角を示す説明図で
ある。 1・・・ハンドル、  2・・・シャフト、  3・・
・ギヤボックス、  8・・・前輪、  18・・・後
輪、  14・・・リンケージ、  工・・・後輪操舵
判断機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前輪に舵角を生じさせるハンドルの操舵に応じて
    後輪の舵角を制御する車両の後輪舵角制御装置において
    、前記ハンドルの操舵の速さを判断して前記操舵の速さ
    が速いときは後輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせかつ
    前記操舵の速さが遅いときは後輪に前輪と同方向の舵角
    を生じさせるように流路を切換える後輪操舵判断手段と
    ;後輪に連結されたリンケージが貫通するように配置さ
    れたシリンダ、前記リンケージに固定されて前記シリン
    ダ内を2つの室に分割するピストン、エンジンにより駆
    動されて油圧を発生する油圧発生装置、前記油圧発生装
    置と前記シリンダ内の2つの室とを連通して油圧の給排
    を行うように前記後輪操舵判断手段によつて流路が切換
    えられる制御弁を備えた作動機構と;を設けたことを特
    徴とする車両の後輪舵角制御装置。
  2. (2)前記後輪操舵判断手段は、前記ハンドルの操舵に
    応じて運動する第1の部材と、前記第1の部材の運動に
    対して逆方向に運動する第2の部材と、前記第1の部材
    に連結された弾性部材と、前記第2の部材に連結された
    ダツシユポツトと、前記弾性部材および前記ダツシユポ
    ツトに連結されて前記第1の部材および前記第2の部材
    の運動に応じて運動すると共に流路を切換えるように前
    記制御弁に連結された出力軸と、から成る特許請求の範
    囲第(1)項記載の車両の後輪舵角制御装置。
  3. (3)前記後輪操舵判断手段は、前記ハンドルの操舵量
    を検出して操舵量信号を出力する検出回路と、前記操舵
    量信号に基づいて前記ハンドルの操舵の速さを判断する
    判断回路と、前記判断回路の判断結果に基づいて前記操
    舵の速さが速いときは後輪に前輪と逆方向の舵角を生じ
    させかつ前記操舵の速さが遅いときは後輪に前輪と同方
    向の舵角を生じさせるように前記制御弁の流路を切換え
    る制御回路と、から成る特許請求の範囲第(1)項記載
    の車両の後輪舵角制御装置。
  4. (4)前輪に連結されたリンケージが貫通するように配
    置された前輪用パワーシリンダと、前記リンケージに固
    定されて前記パワーシリンダ内を2つの室に分割する前
    輪用パワーピストンと、前記ハンドルの操舵に応じて切
    換えられて前記作動機構の油圧発生装置と前記パワーシ
    リンダの室とを連通させる切換弁と、を設けて前輪の転
    舵を補助するようにした特許請求の範囲第(1)項乃至
    第(3)項のいずれか1項記載の車両の後輪舵角制御装
    置。
JP59243856A 1984-10-03 1984-11-19 車両の後輪舵角制御装置 Granted JPS61122080A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4828062A (en) * 1986-09-29 1989-05-09 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Motor-operated power steering apparatus for vehicle with steerable front and rear wheels
US4983469A (en) * 1986-11-11 1991-01-08 Nippon Soken, Inc. Thin film electroluminescent element

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