JPS61119700A - 金めつき液の回復方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は金めつき液の回復方法に関するものである。

（発明の技術的背景とその問題点） 一般に金めつきは不溶性陽極を使用するため、全供給源
としてアルカリ金属の金シアン化錯塩（例えば、金シア
ン化カリウム）の形で含有し遊離シアンを含まない金メ
ッキ液を用い、電解析出して減少した分を補充し、めっ
き液中の全濃度を回復させる。しかしながら何回もこの
操作を繰返すうちに電流効率が低下し、全析出物の品質
が悪くなる。そのようになれば金めつき液はもはや使用
不可能になって新しい液と交換せざるを得ない。

そして電流効率の低下した金めつき液は金属金の回収処
理にまわされるが、金属金のロスは多く回収費用も相当
かかり、しかも金属全以外の金めつき液中の使用薬品が
全（むだとなってしまうため、その損失は多大なもので
ある。活性炭処理による方法も知られているが、金が吸
着して損失となる。

これらの方法は、貴重な金の損失を防ぎつつ電流効率の
低下した金めつき液を回復させるには不十分なものであ
った。

（発明の概要） 本発明は従来の方法とは異なり、電流効率の低下した金
めつき液に還元性試薬を添加することによって電流効率
を改善することを特徴とする金めつき液の回復方法を提
供せんとするものである。

（発明の詳述） 以下本発明の詳細な説明する。

口亜硫酸塩を使用する。さらにこれらを水溶液にして添
加してもよい。不溶性陽極を使用して金めっきすると、
金めつき液中の一価の金シアン化物が酸化されて三価の
金シアン化物が低効率ながら生成するため、電流効率が
低下する。そこで上記の還元性試薬またはそれらの水溶
液をめっき液に添加すれば、金めつき液に悪影響を与え
ずに三価の金シアン化物を一価の金シアン化物に還元で
き、電流効率を改善できる。

（発明の実施例） 次に実施例を述べる。

実施例１ 析出効率が１１０　ｍ９／Ａ−ｓｍ　（電流効率８９．
７％）となった金めつき液に１０重量％の亜硫酸カリウ
ム水溶液を１０１１Ｌｅ／ｌ添加し、７０℃±５・℃に
保ちながら１５分間攪拌した。この金めつき液を電解し
たところ析出効率はｌ　１８　ｒｎ９／Ａ・−（電流効
率９６．２％）に改善された。また、析出物はこのめっ
き液が新しかった時の析出物と同等な半光沢で均一な黄
金色を呈する良好なものであった。

実施例２ 析出効率がＩ　Ｏ８ｍ９／Ａ−ｍ　（電流効率８８．２
％）となった金めつき液に１０重量％のどロ亜硫酸カリ
ウム水溶液を１５　ｄ！Ｉｔ添加し、７０℃±５℃に保
ちながら１５分間攪拌した。この金めつき液を電解した
ところ析出効率は１１７ｍ９／Ａ・−（電流効率９５．
５％）に改善された。また、析出物はこのめっき液が新
しかった時の析出物と同等な半光沢で均一な黄金色を呈
する良好なものであった。

（発明の効果） 以上説明してきたように、本発明によれば、電流効率の
低下した金めつき液に亜硫酸カリウム等の還元性試薬を
添加することにより、金の損失がなく、しかも析出物の
色調や外観は新液当時と変らぬものが得られ、金めつき
液に全熱悪影響を与えないで電流効率が改善できるもの
であり、従来の新液交換に比べればその利益は多大なも
のである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）金をアルカリ金属のシアン化錯塩の形で含有する
   金めっき液の、電流効率の低下しためっき液に還元性試
   薬を添加して電流効率を改善することを特徴とする金め
   っき液の回復方法。
2. （２）還元性試薬として亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリ
   ウム、亜硫酸アンモニウム、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ
   亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩あるいはピロ亜硫酸塩を
   使用する特許請求の範囲第１項記載の金めっき液の回復
   方法。