JPS61119492A - 水上浮揚構造物のバラスト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は、半潜水式海洋構造物のごとき水上浮揚構造物
に関し、待にそのバラスト装置に関する。

［従来の技術］ 従来より、水上浮揚構造物としての半潜水式海洋構造物
（以後「セミサブ」と略称する場合がある）としては、
例えば第４図に示すようなものがあるが、このセミサブ
は、海面上にあって作業するための甲板構造」、浮力を
確保するためのロワーハル２．甲板構造」を支持するた
めのコラム３および推進用のプロペラ４をそなえている
。また、ロワーハル２の内部後方には、推進機関室５お
よびポンプ室６が設けられており、残りの部分は隔壁７
によりそれぞれ水密性を有する多数の小タンク８に区画
分割されている。これらの小タンク８のうちの一部は、
燃料等の専用タンクとして用いられるが、残りはバラス
トタンクとして使用され、セミサブの総重量調節や姿勢
制御のために、ポンプ室６内に設けられたバラストポン
プ１０（第５図参照）を介して注排水を制御できるよう
になっている。

なお、小タンク８は上述のごとく主としてバラストタン
クとして用いられるので、この小タンク８のことをバラ
ストタンク８と称することにする。

次に、第５図を用いてバラストシステムを説明する。

二の第５図において、符号１６ａはポンプライン、１６
ｂはメンプ吐出ライン、１６ｃはポンプ吸入ラインを示
し、符号９はシーチェストと呼ばれる海水取入口を示し
ていて、このシーチェスト９はポンプ吸入ライン１６ｃ
に配管１７で連結されている。

符号１１は排水口、１８は、排水ライン、１２は集合管
を示しており、この集合管１２は各パラストタンク８に
通ずる配管（パイプライン）１５を集合し、これらをポ
ンプライン１６＆と結合している。

また、これら各ライン１６ａ〜１６ｃ、１７，１８には
要所要所に制御弁１３ａｔ　１３ｂ＝　１３ｃｙ　１３
ｄが取り付けられていて、上記の各部材によってパラス
トシステ゛ムが構成されている。

なお、注水時には、制御弁のうち符号１３ｍ、１３ｃで
示すものおよび各パイプライン１５付きの制御弁１４の
中で注水すべきバラストタンク８に対応したものが聞か
れ、他は閉じられる。これによってシーチェスト９から
取り入れらた海水は、制御弁１３ａを経てバラストポン
プ１０で駆動され、制御弁１３Ｃ！集合管１２および制
御弁１４のうちの開放されたものを通して所要のパラス
トタンク８へ導かれる。

また、場合によっては、制御弁１３ａ、１３ｂと制御弁
１４の中で注水すべきパラストタンク８に対応した制御
弁１４を開き、シーチェスト９から重力によって海水を
注入することも可能である。

一方、排水時には、制御弁１３ｂ、１３ｃｌおよび制御
弁１４の中で排水すべきパラストタンク８に対応した制
御弁１４が開かれ、他は閉しられろ、これによりパラス
トタンク８から排水される海水は、所要の制御弁１４、
集合管１２．制御弁１３ｂおよびバラストポンプ１０を
通り、更に制御弁１３ｄを経て、排水口１１がら外へ出
される。

このように、従来のセミサブにおけるａツーハル２内の
バラストシステムは、制御弁群が正常に作動する限りに
おいて、１個のバラストポンプ１０で複数のバラストタ
ンク８内の海水を制御して注排水することができる。

［発明が解決しようとする問題点１ しかしながら、セミサブが傾斜した状態で、制御弁群の
うち、符号１４で示すもののいくつかが正常に作動せず
、例えば開放状態の＊まになった場合を考えると、第６
図に示すごとく、後側（プロペラ側）寄りのバラストタ
ンク８内の海水と、前側寄りのバラストタンク８内の海
水とが、集合管１２を通じてつながる可能性があり、そ
の後サイフオン現象で上がった側のバラストタンク８内
の海水が下がった側のバラストタンク８内へ連続的に移
動し、極めて危険な状態になるおそれがある。

本発明は、このような問題点を解決しようとするもので
、バラストタンク間においてパイプラインを集約する集
合管を介しサイフオン現象によるバラスト水の移動が起
きるのを防止できるようにした、フェイルセーフタイプ
の水上浮揚構造物のバラスト装置を提供することを目的
とする。

Ｅ問題点を解決するための手段１ このため、本発明の水上浮揚構造物のバラスト装置は、
ロワーハル内に複数のパラストタンクを形成された水上
浮揚構造物において、これらのパラストタンクへの注排
水を制御すべく、上記複数のパラストタンクにそれぞれ
配設された複数のパイプラインと、これらのパイプライ
ンを集約する集合管と、同集合管に接続された制御弁付
きポンプラインとをそなえ、上記バラストタンク間にお
いて上記集合管を介しサイフオン現象によるバラスト水
の移動が起きるのを防止すべく、上記集合管に外気連通
の可能な空気管が接続されたことを特徴としている。

［作用１ 上述の本発明の水上浮揚構造物のバラスト装置では、水
上浮揚構造物が傾斜して、バラストタンク間において集
合管を介しサイフオン現象によりバラスト水が移動しよ
うとした場合に、空気管を外気に連通させることが行な
われる。

これにより上記のバラスト水の移動が阻止される。

［実施例１ 以下、図面によ″り本発明の一実施例としての水上浮揚
構造物のバラスト装置について説明すると、第１図は本
装置をそなえた水上浮揚構造物を示す模式図、第２図は
その作用を説明するための模式図、第３図は本装置の変
形例をそなえた水上浮揚構造物を示す模式図であり、第
１〜３図中、第４〜６図と同じ符号はほぼ同様の部分を
示している。

本装置の場合ら、第１図に示すごとく、ロワーハル２内
に複数のバラストタンク８を形成された水上浮揚構造物
において、これらのバラストタンク８への注排水を制御
すべく、これらのバラストタンク８にそれぞれ配設され
た複数のパイプライン１５と、これらのパイプライン１
５を集約する集合管１２と、この集合管１２に接続され
た制御弁１３ａ〜１３ｄ付きポンプライン１６ａ〜１６
ｃ、１７．１８とをそなえている点は、前記した従来の
ものと同じであるので、その詳細説明は省略する。

しかし、本装置では、集合管１２に、外気と連通が可能
な空気管１９が接続されている点が従来のものと異なる
。すなわち、この空気管１９はその下方で集合ｙ１２に
接続され、フラム３の内部を通って甲板構造１の上に導
かれ、ゲートバルブ２θを経て空気口２１から外気に開
放されるようになっている。

なお、デートバルブ２０は手動操作で開閉でき、通常は
閉じられている。

次に本装置の作用につぎ説明する。まず、前述のごとく
、セミサブが傾斜状態にある時や制御弁に故障が生じた
場合などのように、前側（第１，２図では右側）のバラ
ストタンク８内の海水と後側（第１．２図では左側）の
バラストタンク８内の海水とが、集合管１２を通じてつ
ながる可能性がある場合を想定すると、：５１図に示す
ように、後側の海水の量の方が多い場合、水圧差で後側
のバラストタンク８内の海水が前側へ移動し、セミサブ
を縦傾斜させ、さらに集合管１２の位置が各々のバラス
トタンク８より高いところに位置してもなおサイ７をン
現象により、海水はひ評つづき移動し、最後には転覆に
至る危険性がある。

このような場合は、即座にデートバルブ２０を開き、空
気管１５を通じて空気口２１から、集合管１２内に空気
が入り込むようにしでやる。これによりサイフオン現象
によるバラスト水の移動が中断され、セミサブの縦傾斜
の進行が阻止される。すなわち第２図のように集合管１
２が後側のベラストタンク８内の水面より高い位置にく
れば、サイフオン現象が中断され海水の移動が生じなく
なるのである。

なお、第２図中のバラストバイブ１５のうち破線で示し
た部分は、デートバルブ２０を開くことによって、空気
で占められるようになった部分を示している。

また、第３図に示すごとく、集合管１２をロワーハル２
の上方に設けたものにも、本発明を適用することができ
る。この場合は、集合管１２をロワーノ）ル２の上方に
設けでいるので、バラストタンク８間のバラスト水の移
動が本来的に起きにくいという利点がある６しかし仮に
サイフオン現象によってバラスト水がバラストタンク８
間を移動しはじめたとしても空気管１９を外気に開放す
ることによって、上記の移動を速やかに阻止できるもの
である。

そしてこの場合、バラスト水の移動阻止効果は前述の実
施例の場合よりも迅速で顕著である。

［発明の効果Ｊ 以上詳述したように、本発明の水上浮揚構造物のバラス
ト装置によれば、ロワーハル内に複数のバラストタンク
を形成された水上浮揚構造物において、これらのバラス
トタンクへの注排水を制御すべく、上記複数のバラスト
タンクにそれぞれ配設された複数のパイプラインと、こ
れらのパイプラインを集約する集合管と、同集合管に接
続された制御弁付きポンプラインとをそなえ、上記バラ
ストタンク間において上記集合管を介しサイフオン現象
によるバラスト水の移動が起きるのを防止すべく、上記
集合管に外気連通の可能な空気管が接続されているので
、簡素な構成で、サイフオン現象に上るバラストタンク
間のバラスト水の移動を確実に阻止することができ、こ
れにより７エイルセー７タイプの水上浮揚構造物のバラ
スト装置を実現しうる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明の一実施例としての水上浮揚構造物
のバラスト装置を示すもので、ｆｆ１１図は本装置をそ
なんだ水上浮揚構造物を示す模式図、第２図はその作用
を説明するための模式図、第３図は本装置の変形例をそ
なえた水上浮揚構造物を示す模式図であり、第、１〜６
図は従来の水上浮揚構造物のバラスト装Ｗを示すもので
、第４図は従来のバラスト装置をそなえた水上浮揚構造
物を示す模式図、第５図はそのバラストシステムの配管
系を示す概略構成図、第６図はその作用を説明するため
の模式図である。 １・・甲Ｆｉ　構ｎ　、２・・ロワーハル、３・・コラ
ム、４・・プロペラ、５・・推進機関室、６・・ポンプ
室、７・・隔壁、８・・バラストタンク、９・・シーチ
ヱスト、１０・・バラ又トポンプ、１１・・排水口、１
２・・集合管、１３ａ〜１３ｄ、１４・・制御弁、１５
・・配管（パイプライン）、１６ａ・・ポンプライン、
１６ｂ・・ポンプ吐出ライン、１６ｃ・・ポンプ吸入ラ
イン、１７・・配管、１８・・排水ライン、１９・・空
気管、２０・・デートバルブ、２１・・空気口。 復代理人　弁理士　飯沼義彦 第１図 第２図 第３図 第４図 第　５　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ロワーハル内に複数のバラストタンクを形成された水上
   浮揚構造物において、これらのバラストタンクへの注排
   水を制御すべく、上記複数のバラストタンクにそれぞれ
   配設された複数のパイプラインと、これらのパイプライ
   ンを集約する集合管と、同集合管に接続された制御弁付
   きポンプラインとをそなえ、上記バラストタンク間にお
   いて上記集合管を介しサイフォン現象によるバラスト水
   の移動が起きるのを防止すべく、上記集合管に外気連通
   の可能な空気管が接続されたことを特徴とする、水上浮
   揚構造物のバラスト装置。