JPS61119412A - 耐久性の改良された空気入りタイヤ - Google Patents
耐久性の改良された空気入りタイヤInfo
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- JPS61119412A JPS61119412A JP59241842A JP24184284A JPS61119412A JP S61119412 A JPS61119412 A JP S61119412A JP 59241842 A JP59241842 A JP 59241842A JP 24184284 A JP24184284 A JP 24184284A JP S61119412 A JPS61119412 A JP S61119412A
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- Japan
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- short fibers
- rubber
- reinforcing layer
- carcass ply
- pneumatic tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/0009—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion
- B60C15/0027—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion with low ply turn-up, i.e. folded around the bead core and terminating at the bead core
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明の耐久性の改良された空気入りタイヤ、例えば、
ビード部のカーカスプライの端部に短繊維を極力配向さ
せたゴム補強層を配置することにより耐久性の改良され
た空気入りタイヤに関する。
ビード部のカーカスプライの端部に短繊維を極力配向さ
せたゴム補強層を配置することにより耐久性の改良され
た空気入りタイヤに関する。
(従来の技術)
最近、耐久性の優れたタイヤはラジアルタイヤの出現に
より大幅に向上したが、高速道路の発達および自動車の
性能の向上により高速・高荷重においての長期間の走行
がさらに増加している。したがって、タイヤも長期間の
高速走行に耐える、さらに、大幅な性能の向上が望まれ
ている。従来の耐久性の優れた空気入りタイヤとしては
、例えば、第3図のようなものがある。第3図において
、31は従来の耐久性の優れた空気入りタイヤであり、
空気入りタイヤ31は、ビードワイヤ32を有するビー
ド部33、ビードワイヤ羽の放射外方に位置するステイ
フナ−34、ステイフナ−34とビードワイヤnとの周
囲を内側から外側に折り返された複数の有機繊維のカー
カス層35からなるカーカス36、カーカス36の外周
面に位置するベルト37、ベルト37の外周面に位置す
るトレンド38、空気入りタイヤ31の両側面をトレッ
ド3Bからビード部品までタイヤの側面の外側を被覆す
るサイドウオール40とを有している。カーカス36を
構成する複数のカーカス層35はビード部おにおいて折
り返し、それらのカーカス層35の端部41はビード部
に位置しており、最近、端部41の位置は放射方向内側
に位置するよう設けられている。
より大幅に向上したが、高速道路の発達および自動車の
性能の向上により高速・高荷重においての長期間の走行
がさらに増加している。したがって、タイヤも長期間の
高速走行に耐える、さらに、大幅な性能の向上が望まれ
ている。従来の耐久性の優れた空気入りタイヤとしては
、例えば、第3図のようなものがある。第3図において
、31は従来の耐久性の優れた空気入りタイヤであり、
空気入りタイヤ31は、ビードワイヤ32を有するビー
ド部33、ビードワイヤ羽の放射外方に位置するステイ
フナ−34、ステイフナ−34とビードワイヤnとの周
囲を内側から外側に折り返された複数の有機繊維のカー
カス層35からなるカーカス36、カーカス36の外周
面に位置するベルト37、ベルト37の外周面に位置す
るトレンド38、空気入りタイヤ31の両側面をトレッ
ド3Bからビード部品までタイヤの側面の外側を被覆す
るサイドウオール40とを有している。カーカス36を
構成する複数のカーカス層35はビード部おにおいて折
り返し、それらのカーカス層35の端部41はビード部
に位置しており、最近、端部41の位置は放射方向内側
に位置するよう設けられている。
空気入りタイヤ31は通常空気圧5〜7kg/dが空気
が充填されているので、カーカス層35は常に、ビード
ワイヤ羽に係止さではいるが荷重負荷の下では矢印Aで
示すような応力が作用している。したがって、カーカス
層35の端部41は端部41の近傍のゴム42に大きな
内部歪を起こしている。さらに、端部41ではカーカス
36と近傍ゴム42との間に大きな剛性の一差が生じて
いる。
が充填されているので、カーカス層35は常に、ビード
ワイヤ羽に係止さではいるが荷重負荷の下では矢印Aで
示すような応力が作用している。したがって、カーカス
層35の端部41は端部41の近傍のゴム42に大きな
内部歪を起こしている。さらに、端部41ではカーカス
36と近傍ゴム42との間に大きな剛性の一差が生じて
いる。
このため、タイヤの寿命が長くなると、端部で剥離故障
を起こすという問題点がある。また、この剛性の差を小
さくするため、各カーカス層の端部の位置をずらしたり
、端部の近傍に硬度の高いゴムを用いることも考えられ
ている。しかしながら、剥離故障の防止には十分でない
という問題点がある。
を起こすという問題点がある。また、この剛性の差を小
さくするため、各カーカス層の端部の位置をずらしたり
、端部の近傍に硬度の高いゴムを用いることも考えられ
ている。しかしながら、剥離故障の防止には十分でない
という問題点がある。
(発明の目的)
そこで、本発明においては、カーカス層の端部に起こる
剥離故障やコード切れ故障の起こるのを、タイヤの重量
の増加や、ビード部の形状を大きく変化させることなく
防ぎ、かつ、連続高速走行ができ、しかも耐久性の優れ
た耐久性の改良された空気入りタイヤを提供することを
目的とする。
剥離故障やコード切れ故障の起こるのを、タイヤの重量
の増加や、ビード部の形状を大きく変化させることなく
防ぎ、かつ、連続高速走行ができ、しかも耐久性の優れ
た耐久性の改良された空気入りタイヤを提供することを
目的とする。
(発明の構成)
本発明に係る耐久性の改良された空気入りタイヤは、ビ
ード部に位置するビードワイヤと、有機繊維からなる多
数のコードが平行に配置されたプライコーティングゴム
によりゴム引きされたコード層からなり、両端部がビー
ド部で折り返してビードワイヤに係止され、かつ、リム
組みした際にプライ端部がリムのフランジ部の放射方向
外端より放射方向内側に位置するカーカスプライと、を
備えた空気入りタイヤにおいて、前記カーカスプライの
端部からその放射内側および放射外側に向かって短繊維
を含有するゴム補強層を設け、カーカスプライの端部か
らゴム補強層の放射内端および放射外端までの距離がそ
れぞれ5〜15mm、5〜15IIII11であること
を特徴としている。また、前記ゴム補強層の短繊維が平
均1μm以下、平均長さしと平均径りの比(L/D)が
8以上であることが好ましい。
ード部に位置するビードワイヤと、有機繊維からなる多
数のコードが平行に配置されたプライコーティングゴム
によりゴム引きされたコード層からなり、両端部がビー
ド部で折り返してビードワイヤに係止され、かつ、リム
組みした際にプライ端部がリムのフランジ部の放射方向
外端より放射方向内側に位置するカーカスプライと、を
備えた空気入りタイヤにおいて、前記カーカスプライの
端部からその放射内側および放射外側に向かって短繊維
を含有するゴム補強層を設け、カーカスプライの端部か
らゴム補強層の放射内端および放射外端までの距離がそ
れぞれ5〜15mm、5〜15IIII11であること
を特徴としている。また、前記ゴム補強層の短繊維が平
均1μm以下、平均長さしと平均径りの比(L/D)が
8以上であることが好ましい。
また、 前記ゴム補強層の短繊維が少なくとも5重量部
以上であることが好ましい。また、前記ゴム補強層の短
繊維が配向方向がカーカスプライのコードの配列方向に
対して0度〜10度の角度であることが好ましい。また
加硫後のゴム補強層において、短繊維の配向方向に引っ
張った50%歪時の弾性率M1と短繊維の配向方向と直
角方向に引っ張った50%歪時の弾性率M2との比(M
l/M2)が2.5以上であることが好ましい。また、
加硫後のゴム補強層において短繊維の配向方向に引っ張
った50%歪時の弾性率がプライコーティングゴムの5
0%歪時の弾性率の1.2倍以上であることが好ましい
。また、前記短繊維がアミド基を有する熱可塑性ポリマ
ーからなっており、ゴムの部分とフェノールホルムアル
デヒド系樹脂縮合物を介してグラフトしていることをか
好ましい。
以上であることが好ましい。また、前記ゴム補強層の短
繊維が配向方向がカーカスプライのコードの配列方向に
対して0度〜10度の角度であることが好ましい。また
加硫後のゴム補強層において、短繊維の配向方向に引っ
張った50%歪時の弾性率M1と短繊維の配向方向と直
角方向に引っ張った50%歪時の弾性率M2との比(M
l/M2)が2.5以上であることが好ましい。また、
加硫後のゴム補強層において短繊維の配向方向に引っ張
った50%歪時の弾性率がプライコーティングゴムの5
0%歪時の弾性率の1.2倍以上であることが好ましい
。また、前記短繊維がアミド基を有する熱可塑性ポリマ
ーからなっており、ゴムの部分とフェノールホルムアル
デヒド系樹脂縮合物を介してグラフトしていることをか
好ましい。
本発明において、短繊維の平均径をlIJm以下に限定
したのは、次のような理由による。
したのは、次のような理由による。
本来、短繊維に歪(応力)がかかった場合、短繊維の両
末端に大きな剪断応力がかかり、その応力によって、短
繊維の両末端から亀裂が発生、成長して短繊維補強ゴム
組成物に特有の大きなりリープを生じる傾向が強かった
。その剪断応力は、短繊維の形状に大きく依存している
ことが分かっており、当然のことながら短繊維が小さけ
れば小さい程、短繊維の両末端にかかる歪も小さくなる
ので剪断応力も小さくなる。短繊維が小さくなれば短繊
維1個当たりの補強効果も小さくなるが個数が多くなる
ので全体として見れば、短繊維が入ることによって耐疲
労性、特に繰り返し歪を受けた後のクリープが大きくな
るのを防ぐことができる。泰らにまた、短繊維補強の目
的である高い弾性率、優れた耐力・ノド性、および本発
明に利用している高い異方性を発現させることが出来る
のである。
末端に大きな剪断応力がかかり、その応力によって、短
繊維の両末端から亀裂が発生、成長して短繊維補強ゴム
組成物に特有の大きなりリープを生じる傾向が強かった
。その剪断応力は、短繊維の形状に大きく依存している
ことが分かっており、当然のことながら短繊維が小さけ
れば小さい程、短繊維の両末端にかかる歪も小さくなる
ので剪断応力も小さくなる。短繊維が小さくなれば短繊
維1個当たりの補強効果も小さくなるが個数が多くなる
ので全体として見れば、短繊維が入ることによって耐疲
労性、特に繰り返し歪を受けた後のクリープが大きくな
るのを防ぐことができる。泰らにまた、短繊維補強の目
的である高い弾性率、優れた耐力・ノド性、および本発
明に利用している高い異方性を発現させることが出来る
のである。
前記の短繊維補強のメリットを出させるためには、アス
ペクト比(L/D)が8以上であることが必要であり、
このアスペクト比を8以上に保って短繊維の両末端にか
かる剪断応力を問題にならないレベルまで下げるには、
短繊維の平均径を1μm以下にしなければならない。
ペクト比(L/D)が8以上であることが必要であり、
このアスペクト比を8以上に保って短繊維の両末端にか
かる剪断応力を問題にならないレベルまで下げるには、
短繊維の平均径を1μm以下にしなければならない。
本発明に於いて、短繊維の量を5重量部以上に限定した
理由は、5重量部よりも少ないと本発明の目的である短
繊維補強の効果が期待出来ないからである。本発明では
、後述するように短繊維を極力配向させ、その配向方向
とコードとの角度差をコントロールすることによって形
状変形が少ない設計通りのタイヤを得ることが可能とな
る。
理由は、5重量部よりも少ないと本発明の目的である短
繊維補強の効果が期待出来ないからである。本発明では
、後述するように短繊維を極力配向させ、その配向方向
とコードとの角度差をコントロールすることによって形
状変形が少ない設計通りのタイヤを得ることが可能とな
る。
本発明に於いて、カーカスプライのコードの配列方向と
短繊維補強ゴム中の短繊維の配向方向との角度θは0度
〜10度が好ましいが、これはこの角度θの範囲で短繊
維補強の効果が最も発揮できるからである。カーカスプ
ライのコードの配列方向と短繊維補強ゴム中の短繊維の
配向方向との角度θは「鋭角」の方を測定している。
短繊維補強ゴム中の短繊維の配向方向との角度θは0度
〜10度が好ましいが、これはこの角度θの範囲で短繊
維補強の効果が最も発揮できるからである。カーカスプ
ライのコードの配列方向と短繊維補強ゴム中の短繊維の
配向方向との角度θは「鋭角」の方を測定している。
本発明に於いては、加硫後の短繊維補強ゴムに於いて短
繊維の配列方向に引っ張った50%歪時の弾性率M1と
、短繊維の配列方向と直角の方向に引っ張った50%歪
時の弾性率M2の比(Ml/M2)が2.5以上である
ことが好ましいが、このことは短繊維の配向の程度を示
しており、この程度に配向させた短繊維を含有する短繊
維補強ゴム組成物を前述したようにカーカスプライのコ
ードの配列方向と短繊維補強ゴム中の短繊維の配列方向
との角度θを0度〜10度にした時に最も大きな効果を
生み出す。(本発明においては、短繊維の配列方向と短
繊維の配向方向は同じ意味である) 本発明に於いては、短繊維の材料としてアミド基を有す
る熱可塑性ポリマーであることが好ましいが、これは、
アミド基を有するポリマーが結晶し易く、かつ結晶の配
向が比較的容易で球晶等を作り難、いので短繊維の耐疲
労性が優れているためである。また、アミド基を有する
ポリマーの結晶融点は、通常200℃以上であり、耐熱
性の点からも問題がないからである。
繊維の配列方向に引っ張った50%歪時の弾性率M1と
、短繊維の配列方向と直角の方向に引っ張った50%歪
時の弾性率M2の比(Ml/M2)が2.5以上である
ことが好ましいが、このことは短繊維の配向の程度を示
しており、この程度に配向させた短繊維を含有する短繊
維補強ゴム組成物を前述したようにカーカスプライのコ
ードの配列方向と短繊維補強ゴム中の短繊維の配列方向
との角度θを0度〜10度にした時に最も大きな効果を
生み出す。(本発明においては、短繊維の配列方向と短
繊維の配向方向は同じ意味である) 本発明に於いては、短繊維の材料としてアミド基を有す
る熱可塑性ポリマーであることが好ましいが、これは、
アミド基を有するポリマーが結晶し易く、かつ結晶の配
向が比較的容易で球晶等を作り難、いので短繊維の耐疲
労性が優れているためである。また、アミド基を有する
ポリマーの結晶融点は、通常200℃以上であり、耐熱
性の点からも問題がないからである。
本発明に於いて、短繊維とゴムの部分はフェノールホル
ムアルデヒド系樹脂の縮合物を介してグラフトしている
ことが好ましいが、これは短繊維とゴム部分の接着強力
を増加させることによって短繊維補強ゴムの耐疲労性を
向上させることが出来るからである。
ムアルデヒド系樹脂の縮合物を介してグラフトしている
ことが好ましいが、これは短繊維とゴム部分の接着強力
を増加させることによって短繊維補強ゴムの耐疲労性を
向上させることが出来るからである。
しかしながら、短繊維の材質としては、本実施例に限定
されるもので4よなく、シンジオタタティック−1,2
−ポリブタジェンまたは、アイツタクチイックポリプロ
ピレン等の熱可塑性ポリマーであってもよい。
されるもので4よなく、シンジオタタティック−1,2
−ポリブタジェンまたは、アイツタクチイックポリプロ
ピレン等の熱可塑性ポリマーであってもよい。
以下、実施例でより詳細に説明する。
(実施例1〜3)
実施例1では本発明の空気入りタイヤが従来のタイヤに
比べて、耐久性能に於いて著しく改良されていることを
示す。
比べて、耐久性能に於いて著しく改良されていることを
示す。
(1) 強化ゴム組成物の製法
温度、150℃でロータの回転数、1100rpに調節
したOoCバンバリーミキサ−(神戸製鋼製)の中に、
100℃のムーニー粘度が25である天然ゴム1400
g、及びN−(3メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキ
シプロピル)−N’−フェニル−P−フェニレンジアミ
ン〔ツクラックG−1、大向新興製〕14g、を投入し
、1分間素練した。次いで、6−ナイロン(商品名:1
030B、宇部興産■製、融点221°C1分子量30
000 ) 700 gを投入し、7分間混練りした。
したOoCバンバリーミキサ−(神戸製鋼製)の中に、
100℃のムーニー粘度が25である天然ゴム1400
g、及びN−(3メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキ
シプロピル)−N’−フェニル−P−フェニレンジアミ
ン〔ツクラックG−1、大向新興製〕14g、を投入し
、1分間素練した。次いで、6−ナイロン(商品名:1
030B、宇部興産■製、融点221°C1分子量30
000 ) 700 gを投入し、7分間混練りした。
この間にバンバリーミキサ−内の温度は232℃まで上
昇し、6−ナイロンは溶融した。次いで、ノボラック型
フェノールホルムアルデヒド初期縮合物(明相化成@製
、商品名550.P L) 30gを投入し、7分間混
練りした後、ヘキサメチレンテトラミン3gを投入し、
2.5分間混練りして(この間バンバリーミキサ−の打
身の温度は230℃)グラフト反応させた後、バンバリ
ーミキサ−の下方に落下し取り出した。
昇し、6−ナイロンは溶融した。次いで、ノボラック型
フェノールホルムアルデヒド初期縮合物(明相化成@製
、商品名550.P L) 30gを投入し、7分間混
練りした後、ヘキサメチレンテトラミン3gを投入し、
2.5分間混練りして(この間バンバリーミキサ−の打
身の温度は230℃)グラフト反応させた後、バンバリ
ーミキサ−の下方に落下し取り出した。
次いで、得られた混練り物は、ノズルの内径2 mm、
長さと内径との比(L/D)が2の円形ダイを有する3
0mmφ押出機(池貝社製)を用いて、グイ設定温度2
35℃で紐状に押出し、この押出物をO″Cの冷却水で
冷却固化し、ついで、ガイドロールを経てボビンにドラ
フト比9で35m/分の速度で巻き取った。この巻取物
を一昼夜室温で真空乾燥し、付着水を除いた後、この巻
取物約500本を束ねてシート状(W、さ2ml1l、
中150 mm)として、このシート状物をロール間隙
0.2 mm、温度60℃の一対の圧延ロールで約10
倍にロール圧延して、短繊維で強化した強化ゴム組成物
(試料1)を得た。
長さと内径との比(L/D)が2の円形ダイを有する3
0mmφ押出機(池貝社製)を用いて、グイ設定温度2
35℃で紐状に押出し、この押出物をO″Cの冷却水で
冷却固化し、ついで、ガイドロールを経てボビンにドラ
フト比9で35m/分の速度で巻き取った。この巻取物
を一昼夜室温で真空乾燥し、付着水を除いた後、この巻
取物約500本を束ねてシート状(W、さ2ml1l、
中150 mm)として、このシート状物をロール間隙
0.2 mm、温度60℃の一対の圧延ロールで約10
倍にロール圧延して、短繊維で強化した強化ゴム組成物
(試料1)を得た。
(2)短繊維補強ゴムおよびゴムシート層(ゴム補強層
)の製法 前記の強化ゴム組成物は表1に示すような配合成分と配
合比率で配合され、温度70℃、ロータの回転数7Or
、p、mに調節した。CCバンバリーミキサ−(神戸製
1i1M)で混練りして短繊維補強ゴムより成るゴム組
成物1を作成した。
)の製法 前記の強化ゴム組成物は表1に示すような配合成分と配
合比率で配合され、温度70℃、ロータの回転数7Or
、p、mに調節した。CCバンバリーミキサ−(神戸製
1i1M)で混練りして短繊維補強ゴムより成るゴム組
成物1を作成した。
また、比較のために、強化ゴム組成物を含まない配合成
分と配合比率を用い、他は同じ製造によってゴム組成物
2およびゴム組成物3を作成した。さらにこれらのゴム
組成物l乃至ゴム組成物3は通常のゴムロールを用いて
所定の厚さのゴムシート層からなるゴム補強層に作成さ
れた。また、比較のために、強化ゴム組成物を含まない
配合成分と配合比率を用い、他は同じ製造によってゴム
組成物2およびゴム組成物3を作成した。さらにこれら
のゴム組成物1乃至ゴム組成物3は通常のゴムロールを
用いて所定の厚さのゴムシート層(実施例1では厚さ、
0.5mmのゴムシート)を作成する。ゴム組成物1は
短繊維を所定量だけ含有するのでゴムロールの引き出し
方向(すなわち長平方向L)に短繊維が配向した本発明
のゴムシート層となる。
分と配合比率を用い、他は同じ製造によってゴム組成物
2およびゴム組成物3を作成した。さらにこれらのゴム
組成物l乃至ゴム組成物3は通常のゴムロールを用いて
所定の厚さのゴムシート層からなるゴム補強層に作成さ
れた。また、比較のために、強化ゴム組成物を含まない
配合成分と配合比率を用い、他は同じ製造によってゴム
組成物2およびゴム組成物3を作成した。さらにこれら
のゴム組成物1乃至ゴム組成物3は通常のゴムロールを
用いて所定の厚さのゴムシート層(実施例1では厚さ、
0.5mmのゴムシート)を作成する。ゴム組成物1は
短繊維を所定量だけ含有するのでゴムロールの引き出し
方向(すなわち長平方向L)に短繊維が配向した本発明
のゴムシート層となる。
次いで、このゴムシート層はカーカス層に用いる6−6
ナイロンの簾コードのカーカス層の端部の位置に所定の
幅で両面から張り付けられ、端部に厚さ11TIffl
のゴム補強層を有するカーカス層ができる。
ナイロンの簾コードのカーカス層の端部の位置に所定の
幅で両面から張り付けられ、端部に厚さ11TIffl
のゴム補強層を有するカーカス層ができる。
(以下、本頁余白)
表1
(a)液状IRはクラレイソプレンケミカル■LIR−
50である。
50である。
(b)ノボラック型カシュー油40重量部で変性したノ
ボラック型フェノール100重量部に対してカシュー油
40重量部で変性したノボラック型フェノール樹脂であ
る。
ボラック型フェノール100重量部に対してカシュー油
40重量部で変性したノボラック型フェノール樹脂であ
る。
(C)老化防止剤は入内新興化学工業■製ツクラック8
10−NAである。
10−NAである。
(d)Nobsは入内新興化学工業■製ツクセラーMS
A−Gである。
A−Gである。
(e)短繊維の量(重量部)は試料1の中の短繊維の量
をゴム組成中のゴム、100重量部当りに含まれている
短繊維の量で示したものである。
をゴム組成中のゴム、100重量部当りに含まれている
短繊維の量で示したものである。
(3)タイヤの構造
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本発明に係る耐久性の改良された
空気入りタイヤの一実施例であり、第1図はこの断面図
、第2図はビード部の拡大断面図である。
空気入りタイヤの一実施例であり、第1図はこの断面図
、第2図はビード部の拡大断面図である。
まず、構造について説明する。第1図および第2図にお
いて、1は本発明に係る耐久性の改良された空気入りタ
イヤであり、空気入りタイヤlはと一ド部2に位置する
ビードワイヤ3と、ビードワイヤの放射外方に位置する
ステイフナ−4と多数のコードが平行に配置されたゴム
引きコード層6aから成り、ブライ端部6bがビード部
2で折り返してビードワイヤ3に係止され、かつ、リム
組みした際にリム5のフランジ部5aの放射方向外端5
bより放射方向内側に位置し、複数の有機繊維(例えば
、6−6ナイロン)からなるカーカスプライ6 (6
−6ナイロン)と、カーカスプライ6の外周面に位置す
るベルト7と、ベルト7の外周面に位置するトレッド8
と、空気入りタイヤの両側面をトレッド8からビード部
2まで被覆するサイドウ鳥−ル10と、を有する。ゴム
補強層11は短繊維を含有しており、カーカスプライ6
の端部6Cからその放射内側および放射外側に向かって
延在するようにして設けられる。ここで、カーカスプラ
イ6の端部6Cからゴム補強層11の放射内端11aま
での距離は5〜15mmであり、カーカスプライ6の端
部6Cからゴム補強層11の放射外端11 bまでの距
離も5〜15mmである。カーカスプライ6の各コード
層6aのゴム補強層11は全体としてはトレッド側に鋭
角をもつほぼ三角形の断面形状をなしている。ゴム補強
層11の短繊維は平均径1μm以下、平均長さしと平均
径りの比(L/D)が8以上である。ゴム補強層11は
少な(とも5重量部以上の短繊維を含有している。カー
カスプライ6のコードの配列方向とゴム補強層11中の
短繊維の配列方向との角度が0度〜10度である。加硫
後のゴム補強層において、短繊維の配向方向に引っ張っ
た50%歪時の弾性率M1と短繊維の配向方向と直角の
方向に引っ張った50%歪時の弾性率M2との比(M1
/M2)は2.5以上である。加硫後のゴム補強層11
に於いて短繊維の配向方向に引っ張った100%歪時の
弾性率がプライコーティングゴムの100%歪時の弾性
率の1.2倍以上である。ゴム補強層11の短繊維はア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーから成っており、ゴム
の部分とフェノールホルムアルデヒド系樹脂の縮合物を
介してグラフトしている。
いて、1は本発明に係る耐久性の改良された空気入りタ
イヤであり、空気入りタイヤlはと一ド部2に位置する
ビードワイヤ3と、ビードワイヤの放射外方に位置する
ステイフナ−4と多数のコードが平行に配置されたゴム
引きコード層6aから成り、ブライ端部6bがビード部
2で折り返してビードワイヤ3に係止され、かつ、リム
組みした際にリム5のフランジ部5aの放射方向外端5
bより放射方向内側に位置し、複数の有機繊維(例えば
、6−6ナイロン)からなるカーカスプライ6 (6
−6ナイロン)と、カーカスプライ6の外周面に位置す
るベルト7と、ベルト7の外周面に位置するトレッド8
と、空気入りタイヤの両側面をトレッド8からビード部
2まで被覆するサイドウ鳥−ル10と、を有する。ゴム
補強層11は短繊維を含有しており、カーカスプライ6
の端部6Cからその放射内側および放射外側に向かって
延在するようにして設けられる。ここで、カーカスプラ
イ6の端部6Cからゴム補強層11の放射内端11aま
での距離は5〜15mmであり、カーカスプライ6の端
部6Cからゴム補強層11の放射外端11 bまでの距
離も5〜15mmである。カーカスプライ6の各コード
層6aのゴム補強層11は全体としてはトレッド側に鋭
角をもつほぼ三角形の断面形状をなしている。ゴム補強
層11の短繊維は平均径1μm以下、平均長さしと平均
径りの比(L/D)が8以上である。ゴム補強層11は
少な(とも5重量部以上の短繊維を含有している。カー
カスプライ6のコードの配列方向とゴム補強層11中の
短繊維の配列方向との角度が0度〜10度である。加硫
後のゴム補強層において、短繊維の配向方向に引っ張っ
た50%歪時の弾性率M1と短繊維の配向方向と直角の
方向に引っ張った50%歪時の弾性率M2との比(M1
/M2)は2.5以上である。加硫後のゴム補強層11
に於いて短繊維の配向方向に引っ張った100%歪時の
弾性率がプライコーティングゴムの100%歪時の弾性
率の1.2倍以上である。ゴム補強層11の短繊維はア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーから成っており、ゴム
の部分とフェノールホルムアルデヒド系樹脂の縮合物を
介してグラフトしている。
(4)タイヤの製造と性能試験結果(作用)タイヤの製
造は通常の方法によって行われた、すなわち、未加硫部
材として、ビードワイヤ3、ステイフナ−41、ベルト
6、トレッド8、サイドウオール10および短繊維を含
有し、所定の量配向した厚さ1 mmのゴム補強N11
を有するコード層6aを準備する。次いで、これら準備
された部材は所定のタイヤ成形機を用いて、所定の順序
で張り付けて所謂グリーンケース(未加硫タイヤ)を製
造する。次いで、加硫機中で加圧、加熱して製品タイヤ
(実施例1)を製造する。また、短繊維を含有しないゴ
ム組成物番用いて、実施例1の場合と同様にして比較例
のタイヤを製造する。
造は通常の方法によって行われた、すなわち、未加硫部
材として、ビードワイヤ3、ステイフナ−41、ベルト
6、トレッド8、サイドウオール10および短繊維を含
有し、所定の量配向した厚さ1 mmのゴム補強N11
を有するコード層6aを準備する。次いで、これら準備
された部材は所定のタイヤ成形機を用いて、所定の順序
で張り付けて所謂グリーンケース(未加硫タイヤ)を製
造する。次いで、加硫機中で加圧、加熱して製品タイヤ
(実施例1)を製造する。また、短繊維を含有しないゴ
ム組成物番用いて、実施例1の場合と同様にして比較例
のタイヤを製造する。
これらの実施例および比較例のタイヤは所定の空気圧ま
で空気を充填し、高荷重耐久ドラム試験を実施した。高
荷重耐久ドラム試験(以下、単に耐久試験という)は内
圧10kg/cal、 、rtS180%荷重と所定の
速度の条件でインサイドドラムを使用してビード部2に
故障が起きるまでの距離で評価した。
で空気を充填し、高荷重耐久ドラム試験を実施した。高
荷重耐久ドラム試験(以下、単に耐久試験という)は内
圧10kg/cal、 、rtS180%荷重と所定の
速度の条件でインサイドドラムを使用してビード部2に
故障が起きるまでの距離で評価した。
ここで、試験に用いたタイヤサイズはl0R20であり
、カーカスプライ6に用いたコーティングゴムはゴム組
成物No、 3である。
、カーカスプライ6に用いたコーティングゴムはゴム組
成物No、 3である。
カーカスプライ6の端部6cは高荷重によるタイヤの大
きな繰り返し変形により極めて大きな引き抜き応力が第
2図中の矢印Bの方向に起こる。しかしながら、実施例
1のタイヤの端部Cには、ゴム補強層11が所定の位置
に設けられている。ゴム補強層11は全体としてほぼ三
角形断面形状をなしており、ビード部2の内部に所謂ア
ンカーとして強固に固定されている。したがって、実施
例1のタイヤは端部Cにかかる極めて大きな応力にも十
分に耐え、故障の起きるのを防止でき、耐久性が極めて
優れた耐久性の改良された空気入りタイヤを提供できる
。
きな繰り返し変形により極めて大きな引き抜き応力が第
2図中の矢印Bの方向に起こる。しかしながら、実施例
1のタイヤの端部Cには、ゴム補強層11が所定の位置
に設けられている。ゴム補強層11は全体としてほぼ三
角形断面形状をなしており、ビード部2の内部に所謂ア
ンカーとして強固に固定されている。したがって、実施
例1のタイヤは端部Cにかかる極めて大きな応力にも十
分に耐え、故障の起きるのを防止でき、耐久性が極めて
優れた耐久性の改良された空気入りタイヤを提供できる
。
耐久試験の結果は、表2に示されている。
表2においては、JIS 180%の荷重を負荷した故
障の促進試験である。表2の実施例1の結果は比較例1
〜3のタイヤに比べて極めて長距離を走って故障が出て
いる。
障の促進試験である。表2の実施例1の結果は比較例1
〜3のタイヤに比べて極めて長距離を走って故障が出て
いる。
以上説明してきた結果から、本発明のゴム補強層をカー
カスプライの端部の近傍に用いた空気入りタイヤが極め
て耐久性に優れていることがわかる。
カスプライの端部の近傍に用いた空気入りタイヤが極め
て耐久性に優れていることがわかる。
また、実施例1〜3の試験結果からプライコードと短繊
維の配向方向との角度が、0〜10度が好ましいことが
分かる。
維の配向方向との角度が、0〜10度が好ましいことが
分かる。
(以下、本頁余白)
(実施例4)
実施例4では補強層の長さと位置に関して説明する。
実施例4および比較例4〜8のタイヤはゴム補強層の長
さく表3に示されている)以外はすべて実施例1と同様
に製造された。また、ここで、ビード故障の形態はすべ
てプライコードから発生した亀裂が成長してセパレーシ
ョンを起こしたものであった。この耐久試験の結果から
、ゴム補強層はカーカスプライの端部11 cからゴム
補強層の放射内端および放射外端までの距離がそれぞれ
5〜15mff1.5〜15IIII11であることが
好ましいことが解る。
さく表3に示されている)以外はすべて実施例1と同様
に製造された。また、ここで、ビード故障の形態はすべ
てプライコードから発生した亀裂が成長してセパレーシ
ョンを起こしたものであった。この耐久試験の結果から
、ゴム補強層はカーカスプライの端部11 cからゴム
補強層の放射内端および放射外端までの距離がそれぞれ
5〜15mff1.5〜15IIII11であることが
好ましいことが解る。
(以下、本頁余白)
(実施例5〜7)
実施例5〜7では本発明に使用する短繊維の平均径が1
μm以下に限定されることを示す。
μm以下に限定されることを示す。
前述の強化ゴム組成物(試料1)の製法に準じて使用す
るナイロン樹脂の粉末の平均粒径を変えた強化ゴム組成
物(試料2〜6)が製造された。試料1〜6の短繊維の
平均径と物性を、 表4に示しである。
るナイロン樹脂の粉末の平均粒径を変えた強化ゴム組成
物(試料2〜6)が製造された。試料1〜6の短繊維の
平均径と物性を、 表4に示しである。
表4
(a)グラフト率の測定及び算出は下記によって行った
。
。
実施例1で得られた強化ゴム組成物2gをベンゼン20
0 mβの中に室温で添加し、強化ゴム組成物中のゴム
分を溶解させ、えられたスラリーを室温で遠心分離して
溶液部分と沈澱部分とに分けた。沈澱部分について前記
の操作を7回繰り返し行った後、沈澱部分を乾燥してナ
イロン繊維を得た。このナイロン繊維をフェノールとオ
ルソジクロルベンゼンの1:3 (重量比)の混合溶媒
に溶解させ、水素原子核Hを用いる核磁気共鳴スペクト
ル(NMR)で分析(内部標準:テトラメチルシラン)
し、NMRチャートから天然ゴムに起因するメチル基及
びメチレン基、6−ナイロンに起因するCO基に隣接し
たメチレン基、NH基に隣接したメチレン基及び他の3
個のメチレン基の各々のピークについて、切取り面積法
により6−ナイロンと天然ゴムとのモル比を求めて、グ
ラフト率を算出した。また前記のナイロン繊維の形状を
繊維約200本について1万倍の倍率で走査型電子顕微
鏡を用いて測定した。繊維は断面が円形の極めて細い短
繊維であワた。試料3は短繊維の平均径が1.1μmで
本発明の平均径の限界1μmを超えたものである。また
、表4によって得られた強化ゴム組成物(試料2〜6)
を用いて、(実施例1〜5)の(2)短繊維補強ゴムお
よびゴムシート層の製法に準じてゴム組成物4〜8を製
造し、さらに、各ゴム組成物を用いて、それぞれ補強層
を製造した。ここにミゴム組成物4〜8の配合成分は表
5に示されており、ゴム組成物5は、試料3を用いてお
りぐ短繊維の平均径1゜0μmを超えたゴム組成物であ
る。
0 mβの中に室温で添加し、強化ゴム組成物中のゴム
分を溶解させ、えられたスラリーを室温で遠心分離して
溶液部分と沈澱部分とに分けた。沈澱部分について前記
の操作を7回繰り返し行った後、沈澱部分を乾燥してナ
イロン繊維を得た。このナイロン繊維をフェノールとオ
ルソジクロルベンゼンの1:3 (重量比)の混合溶媒
に溶解させ、水素原子核Hを用いる核磁気共鳴スペクト
ル(NMR)で分析(内部標準:テトラメチルシラン)
し、NMRチャートから天然ゴムに起因するメチル基及
びメチレン基、6−ナイロンに起因するCO基に隣接し
たメチレン基、NH基に隣接したメチレン基及び他の3
個のメチレン基の各々のピークについて、切取り面積法
により6−ナイロンと天然ゴムとのモル比を求めて、グ
ラフト率を算出した。また前記のナイロン繊維の形状を
繊維約200本について1万倍の倍率で走査型電子顕微
鏡を用いて測定した。繊維は断面が円形の極めて細い短
繊維であワた。試料3は短繊維の平均径が1.1μmで
本発明の平均径の限界1μmを超えたものである。また
、表4によって得られた強化ゴム組成物(試料2〜6)
を用いて、(実施例1〜5)の(2)短繊維補強ゴムお
よびゴムシート層の製法に準じてゴム組成物4〜8を製
造し、さらに、各ゴム組成物を用いて、それぞれ補強層
を製造した。ここにミゴム組成物4〜8の配合成分は表
5に示されており、ゴム組成物5は、試料3を用いてお
りぐ短繊維の平均径1゜0μmを超えたゴム組成物であ
る。
次に、表6に示すように、前述のゴム組成物4〜8の補
強層を用いて、実施例6〜8および比較例5.6のタイ
ヤが前述した(実施例1〜5)のタイヤ製造と性能試験
に準じて製造され、次いで、耐久試験が実施された。性
能試験結果が表6に示されている。
強層を用いて、実施例6〜8および比較例5.6のタイ
ヤが前述した(実施例1〜5)のタイヤ製造と性能試験
に準じて製造され、次いで、耐久試験が実施された。性
能試験結果が表6に示されている。
表6に於いて、実施例6〜8は共に短繊維の平均径1μ
m以下の表4中の試料2、試料4および試料6を用いて
おり、このタイヤの耐久試験は走行距%li2万kIl
1以上の良い結果を示している。
m以下の表4中の試料2、試料4および試料6を用いて
おり、このタイヤの耐久試験は走行距%li2万kIl
1以上の良い結果を示している。
一方、比較例9のタイヤはゴム組成物に短繊維の平均径
が1.0μmを超えゴム組成物5を用いており、耐久試
験の結果は走行距離17 、820kmで低く、かつ故
障も短繊維補強ゴムの破壊によるものである。すなわち
、短繊維の平均径が1μmを超えるとゴムの補強効果が
少ない。以上説明したことから、短繊維の平均径は1μ
m以下に限定される。
が1.0μmを超えゴム組成物5を用いており、耐久試
験の結果は走行距離17 、820kmで低く、かつ故
障も短繊維補強ゴムの破壊によるものである。すなわち
、短繊維の平均径が1μmを超えるとゴムの補強効果が
少ない。以上説明したことから、短繊維の平均径は1μ
m以下に限定される。
また、比較例10のタイヤには、表4の試料5が用いら
れており、短繊維の平均径は0.2μmであり、1μm
以下ではあるが、アスペクト比は7.8のものが用いら
れている。この場合、表6の比較例10のタイヤは補強
効果が十分でない。このことから、短繊維のアスペクト
比(L/D)は8以上であることが必要である。
れており、短繊維の平均径は0.2μmであり、1μm
以下ではあるが、アスペクト比は7.8のものが用いら
れている。この場合、表6の比較例10のタイヤは補強
効果が十分でない。このことから、短繊維のアスペクト
比(L/D)は8以上であることが必要である。
ここに、表6のタイヤの故障はプライコード端部から発
生した亀裂の為に起こるが、この(a)の場合は補強層
より亀裂が発生している。
生した亀裂の為に起こるが、この(a)の場合は補強層
より亀裂が発生している。
(以下、本頁余白)
(実施例8)
実施例8では、短繊維補強ゴム中の短繊維の量が5重量
部以上に限定されることを示す。
部以上に限定されることを示す。
短繊維補強ゴム中の短繊維の量が5重量部以上になるよ
う、前述の強化ゴム組成物(試料1)を用い、かつ、表
8の配合成分によって、実施例1と同様にゴム組成物9
.10が製造された。短繊維の量(重量部)はゴム組成
物9では3、ゴム組成物10では5重量部である。これ
らゴム組成物を用いて、実施例1と同様にして、ゴムシ
ート層が製造され、このゴムシート層を用いて、表9の
実施例8および比較例11のタイヤが実施例1と同様に
して製造された。比較例11のタイヤは耐久試験の走行
距離が18,420kmまで低下している。このことか
ら、短繊維の量は5N量部以上が必要であることがわか
る。
う、前述の強化ゴム組成物(試料1)を用い、かつ、表
8の配合成分によって、実施例1と同様にゴム組成物9
.10が製造された。短繊維の量(重量部)はゴム組成
物9では3、ゴム組成物10では5重量部である。これ
らゴム組成物を用いて、実施例1と同様にして、ゴムシ
ート層が製造され、このゴムシート層を用いて、表9の
実施例8および比較例11のタイヤが実施例1と同様に
して製造された。比較例11のタイヤは耐久試験の走行
距離が18,420kmまで低下している。このことか
ら、短繊維の量は5N量部以上が必要であることがわか
る。
表8
(a)MOニブライコーティングゴムの50%歪時の弾
性率 表9 (実施例9〜12) 実施例9〜12はゴム組成物阻1中の短繊維の配向の程
度を変化させて、好ましい範囲が「加硫後の短繊維補強
ゴムに於いて短繊維の配向方向に引張った50%歪時弾
性率M1と短繊維の配向方向と直角の方向に引張った5
0%歪時弾性率M2との比(M 1 /M 2 ’)が
2.5以上。」であることを示す。
性率 表9 (実施例9〜12) 実施例9〜12はゴム組成物阻1中の短繊維の配向の程
度を変化させて、好ましい範囲が「加硫後の短繊維補強
ゴムに於いて短繊維の配向方向に引張った50%歪時弾
性率M1と短繊維の配向方向と直角の方向に引張った5
0%歪時弾性率M2との比(M 1 /M 2 ’)が
2.5以上。」であることを示す。
表10に、実施例9〜12および比較例12のタイヤの
内容と耐久試験の結果が示されているこの実施例では、
ゴムシートの厚さを0.55mmとゴム補強層の厚さを
1.1 mmとした以外は実施例1と同様にして製造し
た。この表10の実施例11と実施例12の耐久試験の
結果は2万km以上で優れた結果を示している。この結
果からM 1 /M 2は2.5以上が好ましいことが
わかる。
内容と耐久試験の結果が示されているこの実施例では、
ゴムシートの厚さを0.55mmとゴム補強層の厚さを
1.1 mmとした以外は実施例1と同様にして製造し
た。この表10の実施例11と実施例12の耐久試験の
結果は2万km以上で優れた結果を示している。この結
果からM 1 /M 2は2.5以上が好ましいことが
わかる。
なお、特開昭57−10632号公報で開示される1s
o−ポリプロピレン短繊維を本発明の本質的要件の「高
い異方性」を出すようにアレンジすれば充分に可能であ
る。又、特公昭57−4527号公報、特公昭57−4
530号公報、特公昭57−30662号公報で開示さ
れた5yn−1,2−ポリブタジェン短繊維についても
どうように使用可能である。しかしながら、最も好まし
いのは、本発明に用いたナイロン短繊維である。
o−ポリプロピレン短繊維を本発明の本質的要件の「高
い異方性」を出すようにアレンジすれば充分に可能であ
る。又、特公昭57−4527号公報、特公昭57−4
530号公報、特公昭57−30662号公報で開示さ
れた5yn−1,2−ポリブタジェン短繊維についても
どうように使用可能である。しかしながら、最も好まし
いのは、本発明に用いたナイロン短繊維である。
また、本発明は前記実施例によって縛られるものではな
く、有機繊維をベルトに使用したラジアルタイヤ、ベル
トを有したバイアスタイヤ(ベルテッドバイアスタイヤ
)およびバイアスタイヤ等に使用可能であるし、乗用車
用タイヤのみならず、大型タイヤにもまた通用可能であ
る。
く、有機繊維をベルトに使用したラジアルタイヤ、ベル
トを有したバイアスタイヤ(ベルテッドバイアスタイヤ
)およびバイアスタイヤ等に使用可能であるし、乗用車
用タイヤのみならず、大型タイヤにもまた通用可能であ
る。
(発明の効果)
以上説明したように、ミクロな短繊維を含む短繊維補強
ゴム組成物を充分に配向させ、しかも短繊維の配向方向
がカーカスプライのコードの配向方向に対して0〜10
度の角度になるよ、うに配置した。このゴム補強層がカ
ーカスプライの端部に所定の長さで配置する。このこと
により、高い異方性を有するゴム補強層はビード部の内
部で所謂アンカーとして強固に固定されカーカスプライ
の端部の引き抜きを防ぎ、ビード部の耐久性を極めて大
幅に向上させることができる。また、この短繊維補強ゴ
ムと通常のコーティングゴムを組合わせることにより相
乗効果的に通常のコーティングゴムの流れも少なくする
という効果があり、これらの効果によりタイヤの高荷重
耐久性能を著しく改良した空気入りタイヤを提供するこ
とができる。
ゴム組成物を充分に配向させ、しかも短繊維の配向方向
がカーカスプライのコードの配向方向に対して0〜10
度の角度になるよ、うに配置した。このゴム補強層がカ
ーカスプライの端部に所定の長さで配置する。このこと
により、高い異方性を有するゴム補強層はビード部の内
部で所謂アンカーとして強固に固定されカーカスプライ
の端部の引き抜きを防ぎ、ビード部の耐久性を極めて大
幅に向上させることができる。また、この短繊維補強ゴ
ムと通常のコーティングゴムを組合わせることにより相
乗効果的に通常のコーティングゴムの流れも少なくする
という効果があり、これらの効果によりタイヤの高荷重
耐久性能を著しく改良した空気入りタイヤを提供するこ
とができる。
第1.2図は本発明に係る耐久性の改良された空気入り
タイヤの一実施例を示すものであり、第1図はその断面
図、第2図はビード部の一部拡大断面図である。第3図
は従来の空気入りタイヤの断面図である。 1−−−・−空気入りタイヤ、 2−−−−−−ビード部、 3−−−−−−ビードワイヤ、 5−−−−−−リム、 6−−−−−一カーカスプライ、 6c−・一端部、 11−−−−−−ゴム補強層。
タイヤの一実施例を示すものであり、第1図はその断面
図、第2図はビード部の一部拡大断面図である。第3図
は従来の空気入りタイヤの断面図である。 1−−−・−空気入りタイヤ、 2−−−−−−ビード部、 3−−−−−−ビードワイヤ、 5−−−−−−リム、 6−−−−−一カーカスプライ、 6c−・一端部、 11−−−−−−ゴム補強層。
Claims (7)
- (1)ビード部に位置するビードワイヤと、有機繊維か
らなる多数のコードが平行に配置されプライコーティン
グゴムによりゴム引きされたコード層からなり、両端部
がビード部で折り返してビードワイヤに係止され、かつ
、リム組みした際にプライ端部がリムのフランジ部の放
射方向外端より放射方向内側に位置するカーカスプライ
と、を備えた空気入りタイヤにおいて、前記カーカスプ
ライの端部からその放射内側および放射外側に向かって
短繊維を含有するゴム補強層を設け、カーカスプライの
端部からゴム補強層の放射内端および放射外端までの距
離がそれぞれ5〜15mm、5〜15mmであることを
特徴とする耐久性の改良された空気入りタイヤ。 - (2)前記ゴム補強層の短繊維が平均径1μm以下、平
均長さLと平均径Dの比(L/D)が8以上であること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐久性の改良
された空気入りタイヤ。 - (3)前記ゴム補強層の短繊維が少なくとも5重量部以
上であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
耐久性の改良された空気入りタイヤ。 - (4)前記ゴム補強層の短繊維の配向方向がカーカスプ
ライのコードの配列方向に対して0度〜10度の角度で
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐久
性の改良された空気入りタイヤ。 - (5)加硫後のゴム補強層において、短繊維の配向方向
に引っ張った50%歪時の弾性率M1と短繊維の配向方
向と直角の方向に引っ張った50%歪時の弾性率M2と
の比(M1/M2)が2.5以上であることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の耐久性の改良された空気
入りタイヤ。 - (6)加硫後のゴム補強層において短繊維の配向方向に
引っ張った50%歪時の弾性率がプライコーティングゴ
ムの50%歪時の弾性率の1.2倍以上であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐久性の改良され
た空気入りタイヤ。 - (7)前記短繊維がアミド基を有する熱可塑性ポリマー
からなっており、ゴムの部分とフェノールホルムアルデ
ヒド系樹脂縮合物を介してグラフトしていることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の耐久性の改良された
空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59241842A JPS61119412A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | 耐久性の改良された空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59241842A JPS61119412A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | 耐久性の改良された空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61119412A true JPS61119412A (ja) | 1986-06-06 |
Family
ID=17080310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59241842A Pending JPS61119412A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | 耐久性の改良された空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61119412A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009274574A (ja) * | 2008-05-14 | 2009-11-26 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JPWO2013137340A1 (ja) * | 2012-03-14 | 2015-08-03 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS538404A (en) * | 1976-07-12 | 1978-01-25 | Hitachi Ltd | Means for preventing corrosion of turbine blade |
-
1984
- 1984-11-16 JP JP59241842A patent/JPS61119412A/ja active Pending
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