JPS61118950A

JPS61118950A - フリツタブルゲツタ−装置

Info

Publication number: JPS61118950A
Application number: JP59238518A
Authority: JP
Inventors: Shigekazu Shibata; 柴田　繁数
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1984-11-14
Filing date: 1984-11-14
Publication date: 1986-06-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明はフリッタブルゲッター装置に関するものである
。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

カラー受像管には一般に管内を高真空にするためにゲッ
ター装置が設けられている。

こ゛のゲッター装置を有する従来の一般的なカラー受像
管を第３図及び第４図に示す。

即ち、第３図及び第４図において、パネル部（１）とフ
ァンネル部（２）とネック部（３）とからなる真空外囲
器のパネル部（１）の内面には赤、緑、青各色の蛍光体
からなる蛍光体スクリーン（４）が被着形成され、ネッ
ク部（３）内には３電子ビームを放射する電子銃（５）
が装着されている６更に、蛍光体スクリーン（４）に対
向してシャドウマスク（６）とフレーム（７）からなる
シャドウマスク構体が配設され、このフレーム（７）に
は内部磁気シールド（８）が設けられている。ゲッター
装置は通常パネル部（１）とファンネル部（２）を封着
した後にネック部（３）を通して管内に配置させるよう
にしているため、第３図に示すようないわゆるゲッター
支持体（１０□）を含むネックゲッター装置（９１）と
して設けられるか、または電子銃（５）に固定してファ
ンネル部に延在させたゲッター支持体（１０□）を含む
ファンネルゲッター装置（９□）として設けられている
。

しかるに上述したネックゲッター装置（９１）の場合、
電子銃（５）近くでゲッターを飛散させるため、ゲッタ
ーの一部が電子銃（５）に付着して耐電圧特性を劣化さ
せることが多い。また、ネック部（３）ということでネ
ックゲッター装置（９、）のゲッター材の充てん容器（
ｌｌｒ）の大きさに制限があり、ゲッター材の充てん量
を多くすることができず、そのため飛散面積も小さく充
分なゲッター効果を得ることができない問題点がある。

また、ファンネルゲッター装置（９２）の場合も同様に
ネック部（３）を通すので充てん容器（１１２）の大き
さに制限があり、ゲッター材の充てん量を多くすること
ができないし、また耐電圧の問題もある。また、蛍光体
スクリーン（４）にゲッターが飛ぶため、画像の輝度低
下がある。更に、ゲッター支持体（１０２）がスプリン
グ作用をするため同じくスプリング作用をする電子銃（
５）の図示しないバルブスペーサとの関係で電子銃（５
）のネック部（３）に対する位置精度が不安定になる問
題点がある。

この対策として第５図に示すようなカラー受像管が考え
られている。

即ち、内部磁気シールド（８）にゲッター遮蔽板及びゲ
ッター付着板を兼ねさせるため、シャドウマスク（６）
またはフレーム（７）からゲッター支持体（１０３）及
びゲッター材を充てんした充てん容器（１１３）からな
る耐熱性のゲッター装置即ちフリッタブルゲッター装置
（９３）を設ける構造が考えられている。

この構造にすることにより、カラー受像管としての耐電
圧劣化、輝度低下、電子銃の組み立て精度の低下は、い
ずれも解決できる。

しかし、このフリッタブルゲッター装置（９３）は、パ
ネル部（１）に装着されたフレーム（７）やシャドウマ
スクに支持されているため、ファンネル部（２）とパネ
ル部の封着時に加熱され、酸化されてしまう。このため
排気後のゲッターフラッシュ時にガスとなり、ゲッター
の収着能（ガス吸収・吸着する能力）を減少させること
になる。

その対策としてフリッタブルゲッター装置（９３）全体
を有機物で保護する方法も考えられるが、この方法では
ゲッター支持体（１０ａ）までの保護は極めて困雅であ
り、また有機物が分解するとＣＨ４゜Ｃ２１１６な、ど
になり、後工程のエミッションエージング工程で分解し
、炭素が電子銃の陰極に付着してフォーカス不良となる
などの問題点がある。

〔発明の目的〕

本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、
ゲッター収着能の減少を防ぎ、ＣＨ４゜ｃ２Ｈ，等の発
生のないフリッタブルゲッター装置を提供することを目
的としている。

〔発明の概要〕

即ち１本発明はパネル部内に装着されたフレームを含む
シャドウマスクに取り付けるようになされたゲッター支
持体を含むフリッタブルゲッター装置において、ゲッタ
ー材の充てん容器及びゲッター支持体が高温の湿式水素
炉で処理されたクロム合金からなることを特徴とするフ
リッタブルゲッター装置である。

〔発明の実施例〕

提案者は、フリッタブルゲッター装置のゲッター材の充
てん容器及びゲッター支持体の材料及びその処理方法を
検討し、ガス放出の少ないもの、材料加工等も従来と同
様にできるものを種々検討した。

その結果、Ｎｉ　−Ｃｒ合金、Ｎｉ　−Ｃｒ　−Ｆｅ合
金等のＣｒ合金が適していることを見出した。

更に、このＣｒの含有率としては１０％ｌｔ％以下では
酸化膜ができにくいし、４０ｖし％以上では酸化膜が多
くもろくなるので、範囲としては１０乃至４０％が最適
であることがわかった。

次に、この含有率のＣｒを含む合金の処理方法を実験し
た結果、露点５°Ｃ乃至２０℃の湿式水素炉で９５０℃
〜１１００℃で５分乃至３０分処理するのが最も良いこ
とを確認した。

これは露点５°Ｃ以下では酸化膜ができにくいし露点２
０°Ｃ以上では酸化膜が多くもろくなるし、温度９５０
℃以下では酸化膜が分解しやす＜、１１００°Ｃ以上で
は充てん容器及びゲッター支持体がやわらかになり特に
充てん容器にゲッター材を充てんするのが困難となる。

また処理時間５分以下では酸化膜ができにくいし、３０
分以上では酸化膜が多くもろくなる。

このようにして処理した第１図に示すゲッター支持体（
２０）とゲッター材の充てん容器（２１）を使用し、充
てん容器（２１）にゲッター材（２２）を充てんしてフ
リッタブルゲッター装置（１９）を完成する。

次に、このフリッタブルゲッター装置（１９）を第２図
に示すようなパネル部（１）とファンネル部（２）とネ
ック部（３）とからなる真空外囲器のパネル部（１）の
内面に蛍光体スクリーン（４）が被着形成され、ネック
部（３）内には３電子ビームを放射する電子銃（５）が
装着され、更に蛍光体スクリーン（４）に対向してシャ
ドウマスク（６）とフレーム（７）からなるシャドウマ
スクが配設され、このフレーム（７）には内部磁気シー
ルド（８）が設けられたカラー受像管のファンネル部（
２）と内部磁気シールド（８）間に装着してカラー受像
管を完成する。

この場合、本発明のフリッタブルゲッター装置（１９）
からのガス放出量は従来のフリッタブルゲッター装置（
９３）に比較し、１５乃至３０分の１にすることができ
、ゲッター収着能の減少を従来の１．８　Ｔｏｒｒ−Ｑ
から０．６　Ｔｏｒｒ−ｎまで下げることができ、従来
のファンネルゲッター（９２）と同程度にすることがで
きた。

〔発明の効果〕

上述のように本発明によれば製作時に一工程を追加する
だけでガス放出量が少なく、ゲッター収着能の良好なフ
リッタブルゲッター装置を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のフリッタブルゲッター装置の斜視図、
第２図は本発明のフリッタブルゲッター装置を装着した
カラー受像管の断面図、第３図乃至第５図は従来のそれ
ぞれ異なるゲッター装置を装着したカラー受像管の断面
図である。１・・・パネル部　　　　　２・・・ファンネル部３・
・・ネック部　　　　　４・・・蛍光体スクリーン５・
・・電子銃　　　　　　６・・・シャドウマスク７・・
・フレーム　　　　　８・・・内部磁気シールド９４，
９□、　９３　、１９・・・ゲッター装置１０、．１０
□、１０３・・・ゲッター支持体１１、．１１□、　１
１．　、２１・・・充てん容器２２・・・ゲッター材

Claims

【特許請求の範囲】

（１）パネル部内に装着されたフレームを含むシャドウ
マスク構体に取り付けるようになされたゲッター支持体
を含むフリッタブルゲッター装置において、ゲッター材
の充てん容器及び前記ゲッター支持体が高温の湿式水素
炉中で処理されたクロム合金からなることを特徴とする
フリッタブルゲッター装置。
（２）クロム合金中のクロムの含有率が１０％乃至４０
％、湿式水素炉が露点５乃至２０℃、温度９５０℃乃至
１１００℃、処理が５分乃至３０分であることを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載のフリッタブルゲッター
装置。