JP2759968B2 - メタルハライドランプの製造方法 - Google Patents

メタルハライドランプの製造方法

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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はメタルハライドランプの製造方法、特にその
保温性の改良法に関する。
[従来の技術] 石英製発光管の両端に電極を封着し、内部に水銀及び
希ガスと共に一種以上の金属ハロゲン化物を封入してな
るメタルハライドランプが周知である。
ところで、金属のハロゲン化物は一緒に封入されてい
る水銀と比べると蒸気圧が非常に低いため、発光管内の
温度が低い部分で放電空間に金属のハロゲン化物の蒸気
を充分に蒸発させることができないことがある。
このため、発光管には酸化シルコニウム等の材料から
なる保温膜が、ランプ点灯中最冷部になる部分に塗布さ
れている。
第1図には垂直点灯の場合のランプが示されており、
同図において、発光管10は、石英ガラスよりなる管球12
と、該管球12の両端部に形成された封止部14、16と、封
止部14,16に封着された電極18、20及び補助電極22を含
む。
そして、管球12の内部には水銀及びアルゴンガスとと
もに、例えばスカンジウム及びナトリウムのヨウ化物が
封入されている。
なお、管球12にはその略中央部に排気管のチップオフ
部24が残存している。
ところで、このような垂直点灯の場合の最冷部は発光
管12下方の封止部16の端面16aとなる。
一方、ランプを第2図に示すように水平点灯とした場
合、同図(A)に示すようにやはりランプ下方12aが最
冷部となるが、特に同図(B)に示すようにチップオフ
部24が下方になった場合、その部分24が最冷部となるた
め金属のハロゲン化物が溜まりやすくなり、金属のハロ
ゲン化物の蒸気が減りその金属の発光が弱くなってしま
う。
このように、チップオフ部24に金属のハロゲン化物が
溜まってしまうことにより、金属のハロゲン化物を添加
したランプ本来の特性が充分に引出せなり、これを防止
するため発光管10の排気管のチップオフ部24にも保温膜
を塗布する場合がある。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術の問題点 ところが、発光管のチップオフ部24に保温膜を塗布し
た場合にも、該発光管のチップオフ部の形状が一様でな
いことや、チップオフ部以外の部分には塗布してはなら
ないこと等の理由から発光管の排気管のチップオフ部に
保温膜を自動形成することは極めて難しいという問題点
があった。
このため、発光管形成に要する手数が多くなりコスト
の上昇等にもつながってしまう。
発明の目的 本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あり、その目的は前記金属のハロゲン化物の封入された
発光管の排気管のチップオフ部にも保温性をもたせ、そ
の部分にハロゲン化物が溜まらないメタルハライドラン
プの製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明にかかるメタルハ
ライドランプの製造方法は、スカンジウム(Sc)とタン
グステン(W)と、を混合した金属ハロゲン化物のペレ
ットを発光管の排気管のチップオフ部で溶解したことを
特徴とする。
また、前記金属ハロゲン化物のペレットに混合するス
カンジウム粉の量がペレット中のHgI2の量の0.08倍〜0.
2倍であることを特徴とする。
[作用] 本発明は前述したような手段を有するので、一部のス
カンジウムが石英と反応してケイ素酸スカンジウムを形
成して不透明となると共に、タングステンをその部分に
固着させる。
一度このように不透明になった部分は、ランプを長時
間点灯しても透明に戻ることはなく、固着したタングス
テン粉も容易には移動しない。
このため、チップオフ部に固着したタングステン粉と
不透明部は保温膜と同じ効果をもち、ランプを水平に点
灯し、かつチップオフ部が下方にきてもランプ特性が落
ちることが無い。
また、金属ハロゲン化物のペレットに混合するスカン
ジウム粉の量がペレット中のHgI2の量の0.08倍〜0.2倍
とすることで、実用上十分な光束量及び色温度が得られ
る。
[実施例] 以下、本発明にかかるメタルハライドランプの製造方
法をさらに詳細に説明する。
まず、発光管に金属のハロゲン化物を添加する方法と
して、スカンジウム(Sc)−ナトリウム(Na)タイプの
メタルハライドアンプを例に挙げて説明する。
ヨウ化ナトリウム(NaI),ヨウ化水銀(HgI2),Sc,
トリウム(Th)の粉体を混合するとともに圧縮成形して
ペレット化し、発光管に添加する。そして発光管内で、
ヨウ化スカンジウム(ScI3),ヨウ化トリウム(ThI4
を作る。
この場合、Sc,Thの粉体は脱水素処理を行なう必要が
あり、Scの場合約1000Cの真空加熱が必要であるが、Sc
粉だけでこの処理を行なうと焼結してしまう。このため
Sc粉をタングステン(W)粉とを混合し、該混合体を真
空中において加熱処理した後、発光管内へ封入する方法
がある。
この処理により得られたSc−W粉をNaI,HgI2,Thの粉
と混ぜペレット化して発光管に入れる。
この発光管を垂直に点灯すると、ペレットは発光管の
下方で溶けて電極の裏側に溜まる。通常この部分は垂直
点灯時の最冷部に当るので、そこにペレットと一緒に添
加されたW粉が溜まると黒色の熱吸収物として働き保温
効果が得られる。このようにして、光束の増加と適切な
色温度が得られる。
しかし、この発光管を水平に点灯した場合には上記の
効果はほとんどない。また、先にも挙げたように水平点
灯でかつ発光管の排気管のチップオフ部が下方になった
場合、ランプの特性がさらに低下する。
この様子は第1表に詳細に示されており、チップオフ
部が下側に位置すると、チップオフ部が上側に位置した
場合に比較し光束量の低下、色温度の上昇などのランプ
特性低下が明らかに認められる。
そこで、ペレットを添加し排気管をチップオフした
後、該チップオフ部が熱いうちに、あるいはチップオフ
部を加熱した状態でペレットをチップオフ部に導くと、
そこでペレットが溶けてNaIやHgI2は蒸発しScの一部とH
gI2の一部が反応してScI3ができる。
しかし、一部のScは石英(SiO2)と反応してケイ素酸
スカンジウム(Sc2Si2O7)を形成して不透明になるとと
もにW粉をその部分に固着させる。
一度このように不透明になった部分は、ランプを長時
間点灯しても透明に戻ることはない。また、固着したW
粉も容易には移動しない。
このようにチップオフ部に固着したW粉と不透明は保
温膜と同じ効果をもち、ランプを水平に点灯しかつチッ
プオフ部が下方にきていても特性が落ちることがなくな
る。
次に各種ペレットにて実際にW粉の広がり及び不透明
部の広がりとともに、光束量、色温度を測定した。
実施例−1 ペレットの総重量 …45mg ペレット中のW粉量 …1mg (平均粉径1.0μm) Sc/HgI2(重量比) …0.08 上記ペレットをチップオフ部で溶かした時の広がり W粉の広がり …直径2〜5mm 不透明部 …直径3〜6mm 実施例−2 ペレットの総重量 …45mg ペレット中のW粉量 …1mg (平均粒径1.0μm) Sc/HgI2(重量比) …0.15 上記ペレットをチップオフで溶かした時の広がり W粉の広がり …直径2〜5mm 不透明部 …直径3〜6mm 実施例−3 ペレットの総重量 …45mg ペレット中のW粉量 …1mg (平均粒径1.0μm) Sc/HgI2(重量比) …0.20 上記ペレットをチップオフ部で溶かした時の広がり W粉の広がり …直径2〜5mm 不透明部 …直径5〜8mm 実施例−4 ペレットの総重量 …45mg ペレット中のW粉量 …1mg (平均粒径1.0μm) Sc/HgI2(重量比) …0.06 上記ペレットをチップオフ部で溶かした時の広がり W粉の広がり …直径2〜5mm 不透明部 …直径3〜6mm 実施例−5 ペレットの総重量 …45mg ペレット中のW粉量 …1mg (平均粒径1.0μm) Sc/HgI2(重量比) …0.30 上記ペレットをチップオフ部で溶かした時の広がり W粉の広がり …直径2〜5mm 不透明部 …直径6〜10mm 次の第2表に前記各ペレットを用いたメタルハライド
ランプを水平点灯(チップオフ部下方)した場合の光束
及び色温度の測定結果を示す。
前記第2表によれば、Sc粉とタングステンW粉とを混
合した金属ハロゲン化物のペレットを発光管の排気管の
チップオフ部で溶かす事により、光束量及び色温度がチ
ップオフ部を上側にした場合と同様の特性となることが
理解される。
また、Sc粉の量がペレット中のHgI2の量の0.08倍以上
0.2倍以下で実用上十分な特性を得ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、Sc粉とW粉を
混合した金属ハロゲン化物のペレットを発光管の排気管
のチップオフ部で溶かすこととしたので、ランプを水平
に点灯してかつ発光管の排気管のチップオフ部が下側に
なっていても特性が落ちることがなく、発光管の排気管
のチップオフ部を上側にして点灯した時と同等の特性を
得ることが可能となる。
また、Sc粉がペレット中のHgI2の量の0.08〜0.2倍と
することで、実用上十分なランプ特性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ランプを垂直に点灯した場合の発光管の最冷
部を示す説明図、 第2図は、ランプを水平に点灯した場合の発光管の最冷
部を示し、(A)は発光管の排気管のチップオフ部が上
側(あるいは横側)にある場合であり、(B)は発光管
の排気管のチップオフ部が下側にある場合の説明図であ
る。 10……発光管 18,20……電極 24……発光管の排気管のチップオフ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スカンジウム(Sc)粉とタングステン
    (W)粉とを混合した金属ハロゲン化物のペレットを、
    発光管の排気管のチップオフ部で溶かす事を特徴とする
    メタルハライドランプの製造方法。
  2. 【請求項2】前記金属ハロゲン化物のペレットに混合す
    るSc粉の量がペレット中のHgI2の量の0.08倍以上0.2倍
    以下であることを特徴とする請求項1記載のメタルハラ
    イドランプの製造方法。
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